結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年08月21日(金曜日)

コンビニ25カ月ぶりの売上げ減と業態の盛衰・ライフサイクル

コンビニエンスストアの7月売上高が落ち込んだ。
昨年の7月との既存店比較で、
マイナス7.5%。  

全店売上高も前年同月比5.0%減で、
これは25カ月ぶりのマイナス。

日本フランチャイズチェーン協会に加盟するコンビニ11社の統計。
セブン-イレブン・ジャパンが既存店マイナス5.5%。
ローソンがマイナス8.7%
ファミリーマートはマイナス7.3%。  

この統計が始まった1998年12月以降、
最大の落ち込みという。

理由は、はっきりしている。
第一は、昨年のタバコ自動販売機成人識別カード・タスポ効果の消失。
第二は、全国的な天候不順。  

コンビニは、気温や天気の予測はずれが、
営業に大きく響く。

1店舗の面積が30坪と狭く、
従って、品揃え幅は狭い。
だから予測と発注の精度が必要になるが、
天候不順はその精度を狂わす。

精度が高ければ、
狭い面積で高い効率をはじくことができるが、
それに狂いが生じると、
売上げそのものが減ってくる。

スーパーマーケットなどと比べると、
天候不順に弱い業態ということになる。

しかしこの二つの理由以外にも、
コンビニでは、10年近く、
弁当・惣菜など核商品がジワリジワリと、
下がり始めていた。

「店舗飽和」こそが、本当の理由。  
誕生以来、伸び続けたコンビニ・フォーマットのライフサイクルが、
下り坂に差し掛かったというのが、
客観的な見方だろう。

飽和の次にやってくるのは、
当然ながら、淘汰である。

さて、神出鬼没の結城義晴。
昨日は、盛岡で講演。

「2009サマー・オーナー・セミナー」  
秋山会計事務所と大沢会計&人事コンサルタンツの共催。

最初のご挨拶は、秋山信勝所長。
1

200人を超える参加者だった。
2

私の講師紹介をしてくださった大沢英夫先生。
3

そして、私の講演。
4
タイトルは「未曾有の危機への戦略と対策」。  

最初に、「理念武装・理論武装・技術武装」と、
「顧客創造」こそ、2010年までの対策であることを強調。

それから、イノベーションのすすめ。
すなわち「自ら、変われ」の提案。

多業種・多業態の集まりには、
まず第一に、この提案をすることにしている。
それが、共通課題だから。

これは日本社会全体の課題でもあるし、
現在進行形の衆議院選挙で展開されるべきテーマでもある。

講演のあと、
私を推薦してくださった小松務さんから記念品を授与していただいた。
㈱小松製菓代表取締役社長にして、
商業界全国連合同友会会長。
もちろん、商人舎発足の会発起人のおひとり
5
ありがたいこと。

この講演のなかで、気づいたこと。

小売業や外食業は、店がある。
店の社会的機能としての業態がある。
だから業態の盛衰やライフサイクルが、
極めて明確にわかる。

コンビニが、そのピークにさしかかろうとしている。

もちろん、息の長い業態もあるし、
それが短いものもある。

しかし店舗という形をもたないビジネスや商売では、
自らの社会的機能の盛衰とライフサイクルが、
見分けにくい。

ビジネスや商売は、
地域社会に貢献することで成り立っている。
だから地域が変わり、社会が変貌し、生活が変化し、
競争環境が変質すれば、
当然ながら、ビジネスの形は変わってこなければならない。  

それがわかりにくいビジネスが、意外に多い。
製造業は商品をつくるから、
小売業ほど業態がはっきりしていない。
出版社、雑誌社、マスコミ、広告代理店なども、
業態というか、フォーマットが明確ではない。

コンサルタントや団体・政党にも、業態があるだろう。
しかしその盛衰は、見分けにくい。

だから、イノベーションや転換が進みにくい。

しかしそんなビジネスや社会的機能にこそ、
イノベーションは求められている。

上田惇生先生訳で、ドラッカーは言う。
「イノベーションの必要性を最も強調すべきは、
技術変化が劇的でない事業においてである」  

「イノベーションとは、
顧客にとっての価値の創造である」

「それは、科学的・技術的重要度ではなく、
顧客への貢献によって評価される」

そしてつづける。
「イノベーターは、リスク志向ではない。
イノベーターは機会志向である」  

語りながら、説明しながら、
私はそんなことを考えていた。

夕方、5時に講演会が終了してから、
小松さんご夫妻と、
秋山会計事務所第一部門総括主査の高橋有幸さんと、
食事。
6
小松さんは、岩手県を代表するほどの優れた経営者。
もちろん、21世紀の商業界のリーダー。

この夜も、勉強することが多かった。

心から感謝。

<結城義晴>  

2009年08月20日(木曜日)

商売も政治も「期待を裏切らず、予想を裏切れ」

神出鬼没、結城義晴。  
昨日は、大阪へ。
そして今日は、盛岡へ。

昨日は、正午に待ち合わせて、
大西徹男さんと熱談。  
伊藤ハム㈱マーケティング研究所所長にして、
コーネル大学RMPジャパン講師。
1
今年2月3日の法政大学での講義は、
90枚以上のスライドを使った詳細な食肉産業の解説だった。

心から感謝し、第二期の講師もお願いした。

大西さんの行動範囲と行動力は、
群を抜いている。
だから私とは、話題が合う。

イオン岡田元也社長の国際チェーンストア協会での話、
イトーヨーカ堂創業者・伊藤雅俊さんの流通科学大学での講演の話、
北海道のスーパーアークスは旭川店がいいという話、
九州ハローデイの新店の話、
万代の強さの秘密、
パークスアマノの店の生鮮と惣菜とクレンリネスの話、
一宮の一円戦争の話、
エトセトラ、エトセトラ。

まさに「現場主義」で、
経験に裏打ちされた理屈がある。

あっという間に時間が経過し、
固い握手。
2
ありがとうございました。
今期も、よろしくお願いします。

さて、舛添要一厚生労働大臣が、
「新型インフルエンザ本格的流行」を宣言。  
変な宣言だが、10~16日の1週間で集団感染をはじめ、662件が報告されたと発表。
7月下旬から3週間の連続で増加し、
感染者累計は、1734件に達した。

いまのところ死者3名、
重症化のリスクが高い患者は36人。
12~18日の間に入院した患者数は全国で計86人。

ことさらに騒ぎ立てる必要はまったくないが、
店を運営している以上、
顧客や世論の動静には注意を払っておくべきだろう。

さて、19日の日経MJのトップ記事は、
㈱はとバスを取り上げて、これが面白い。  
資本金4億5000万円、年商147億円ながら、
2009年6月決算では過去最高の売上高で、
16年ぶりの営業利益が黒字化。

私は、8月6日、7日の富士登山で、
はとバスのツアーが元気よく登っていて、
びっくりしたので、
この記事には納得がいった。

「1000本ノック」と呼ばれる企画会議で、
アイデアを絞り出し、出しまくり、
そこからチョイスする。

一方、年間30人に達しない企画は中止する。

会社と事業に、なんというか、
エネルギーがある。
それが企画力になって、
どんどんアイデアがわいてくる。

それは新大阪駅で見た「ギフト・キオスク」に似ている。
4
新幹線駅構内で一番いい立地の店には、
通常のお土産物などが並べられているが、
この端っこの店には、
独特のカテゴリーが揃う。
「芸人グッズ」。

「血液型Tシャツ」
3
このほかにも、
「大阪弁グッズ」
「御当地はろうきてぃ」

「らしさ」を徹底して売る。
その中に意外性を盛り込む。
これでもかと、盛り込む。
はとバスにも、それがある。

「期待を裏切らず、予想を裏切る」  

これです。

コーネル大学RMPジャパンでも、
私は、それを強く意識した。

今回の衆議院選でも、
「期待を裏切らず、予想を裏切る」政党や政治家が勝利するに違いない。

なんといっても、選挙戦は長い。

期待を裏切らないことばかりに腐心していても、
有権者の信頼は得られない。

「顧客の期待を超越せよ」  
商売も政治も、これが大切だ。

神出鬼没も、
「期待を裏切らず、予想を裏切る」の極意なり。

<結城義晴>  

2009年08月19日(水曜日)

衆院選「小選挙区比例代表並立制」と「自分をもつこと」

仕事や人間は、
どのように評価されるのだろうか。  

誰から、評価されるのだろうか。  

そしてその評価は、どのように報われるのだろうか。

昨日は、そんなことを考えた。

お陰様で、コーネル大学ジャパンは、
産業内大学として、第一期に大きな成果を収めた。
私は、そう思っているし、
米国コーネル大学の先生方も、そう評価してくださった。
何よりも第一期生諸君がそう考えて、
誇りをもってくれている。

だから第二期生も、続々と集まりつつある。
講師陣も、張り切っている。

仕事は顧客から、評価されるものなのだ。  

しかしこの評価というものは、顧客以外の人々には、
伝えなければ、分からない。

伝わらなければ、正しく評価はされない。

ときに、評価する基準を、
自分の中に持たない人がいる。

それが困る。

「自分がないひと」。  

私は、コーネル・ジャパンで、
自分を持てと、教育し続けた。

それが人間として、リーダーとして、
不可欠の条件だからだ。

荒井伸也首席講師も、最後に、
「自分で考えよ」と講義してくださった。

「自分」があるから、
「自分」を変えることができる。

自分がないものは、
自分を変えようがない。

いつも、他人に支配されているから、
「自ら変われ」ができない。

本当に怖いのは、
「自分」がないことである。  

さて昨日、
公示された衆議院議員総選挙。  

小選挙区比例代表並立制。  
小選挙区制と比例代表制が並行して実施される。
小選挙区と比例代表区、それぞれに議員が立候補し、
選出される。
日本の衆議院では重複立候補制によって、
双方が一部連動している。

有権者は、従って、2票をもっていて、
小選挙区では個人に、比例代表区では政党に投票する。

今回、300の小選挙区の300人と、
11の比例代表区の180人を選ぶ。  

衆議院議員は480人である。
この480人が一般に「代議士」と呼ばれるし、呼ばれた。
これは旧大日本帝国憲法下の名残。
参議院議員は「代議士」とは言わない。
国会議員ではあるけれど。

戦前は、衆議院と貴族院とで国会が成り立っていた。
衆議院議員は国民の選挙によって選出された。
だから民選議員。
貴族院議員は、華族、学識経験者など非民選議員。
そこで、民選議員の衆議院議員を「代議士」と呼んだ。
現在は、貴族院が参議院と変わり、議員は選挙で民選される。

さて、私の選挙区の顔ぶれを見ても、
小選挙区では、
自民党と民主党、そして幸福実現党からの立候補。

全国300小選挙区を見ても、
与党の自民党・公明党の両党と、
野党の民主党・社民党・国民新党・新党日本の共闘態勢との対立構図。

これを「政権選択型」という。
300小選挙区のうち、280が、この対立構造。
全体の9割を超える。

さらに自民党・民主党2党だけの「一騎打ち」が、
122小選挙区となる。

従って、衆議院総選挙全体を見ると、
実に面白い選挙戦となるが、
自分の投票する選挙区は、
はっきり言って、つまらない。
拍子抜けするほど、つまらない。

「面白い、つまらない」
この次元で語ってはいけないのかもしれないが、
私の選挙区は、つまらない。

私たちの小選挙区の「代議士」となるべき人物の個人的魅力が、
私たちに伝わらないからなのかもしれないが、
つまらない。

だから、きちんとマニフェストを読み切ったうえで、
選挙全体を楽しむことにしなければ、
面白くはならない。

そんな第45回総選挙である。

しかし、それが、国政を変える。
だから今月の商人舎標語。
「選挙に行こう・投票しよう」  
楽しみつつ、国政に参画したい。

この場合も、「自分」を確立して、
立候補者を評価すること。

「自分」がない者は、他者を評価しにくい。
投票することは、「自己の確立」につながる。
投票したからこそ、以後、
自分らしく生きることができる。

さて、昨日は、
浅野秀二先生が商人舎を訪ねてくださった。  
ご存じ、商人舎USA研修会の現地コーディネーター。
サンフランシスコ在住の島根県人の浅野先生だが、
現在、帰国中。

鈴木敏さんと吉野光一さんとともに「しゃしん忘るべからず」。
鈴木さんは㈱トッパントラベル部長にして商人舎ディレクター。
吉野さんは㈱ジェイ・エイ・シー・エンタープライズ東京営業部長。

今秋は、9月30日から10月12日まで、
ご一緒する。
第一陣は、アリゾナとテキサス。
第二陣は、テキサスとニューヨーク。
第一陣は、業態開発と小型店開発を中心とした特別セミナー。
第二陣は、競争の本質と商業の現代化を追求する定番セミナー。  

今回は、どちらもプライベートブランドの現状と近未来を、
強調して解説するつもり。
特別講師の元HEB副社長メリッサ・フレミングさんにも、
プライベートブランドの現状や開発手法を中心に、
米国の競争を解説してもらう。

新しいフォーマットの開発においても、
競争対策においても、
アメリカでは日本以上に、
プライベートブランドが鍵を握っている。

ACニールセンの調査だが、
このアメリカの食品におけるプライベートブランド比率は、
全体の19%。

世界のプライベートブランド構成比の平均は20%で、
驚くべきことにアメリカは世界平均より、低い。

ちなみに日本は4%。

日本のプライベートブランドも、
どの方向に進むのか。
それを見極める2009年秋の商人舎USA研修会となる。

浅野先生とは、そんなアメリカ研修会の打ち合わせ。

もうひとつ、浅野先生が、8月下旬に、
富士登山に挑むという。

即席の先輩として、ちょっとだけレクチャー。
楽しいひと時。

「自分」を持った人。
互いに評価しあう人との時間は、
充実しているし、楽しい。

選挙も、楽しめるところまで、
「自分」を高めねばならない。

<結城義晴>  

2009年08月18日(火曜日)

日本スーパーマーケット協会新事務所開きと総選挙公示

第45回衆議院総選挙が、
今日、公示された。  

投票日の8月30日まで2週間。

30日の日曜日に仕事する人、
小売業・サービス業の店舗のみなさんには、
三つの考え方がある。

第一は、出勤前投票。  
投票日朝7時から投票ができる。
第二は、退勤後投票。  
夜は午後8時まで、投票できる。
第三は、期日前投票(以前の不在者投票)。  
期間は、告示日の翌日19日から選挙期日の前日29日まで 。
投票場所は、居住区の市区町村役場等に設けられる期日前投票所。
投票時間は、原則として午前8時30分から午後8時。

今月の商人舎標語。
「選挙に行こう・投票しよう」  

是非とも、自分の意思で投票してほしい。

さて、㈱商人舎、今日から営業再開。
1週間の夏季休暇でした。

ご迷惑おかけしました。

10月のアメリカ視察セミナーは、そろそろ、
申込み締め切りとなります。

新型インフルエンザのため延期した6月の研修会。
①アリゾナ&テキサス。  
最新の動静を分析します。
スーパーマーケットの小型店問題、業態開発問題を、
綺麗に整理します。

②定番のテキサス&ニューヨーク  
アメリカ流通業の変化と不変を、解き明かします。
「自ら、変われ」を提供します。

さて昨日は、夕方から東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会。
その新事務所開き。  

1
10周年にあたって、会長交代。
新会長は㈱ヤオコーの川野幸夫さん。
2
社会貢献する協会を目指す。

専務理事には、ヤオコー常務だった大塚明さん。
そして、ライフコーポレーション、ヤオコー、エコスの3社からの出向で、
事務局が7人の所帯。
3

清水信次さんは、名誉会長として、次を目指す。
4

平富郎副会長も、日本橋の良い立地の協会事務所と、
その体制を高く評価。
5

そしてシャンパンのドンぺリニオンで乾杯。
日本セルフ・サービス協会会長の増井徳太郎さんから贈られたもの。
6
さすがの増井さんのセンス。

私は、清酒と焼酎の二本縛り。
これも好評で、飲みつくされた。

乾杯のあとは、懇親。
清水さんは、83歳の今、
三つの課題を持って事に当たるという。
7
ライフコーポレーションの仕事は、岩崎高治社長に任せる。
それ以外に、
①流通の協会関連の仕事
②日中韓の国際連携の仕事
③世論をつくる仕事

清水さんにしかできない仕事。
まだまだ頑張ってほしい。

清水さんの口から、
総選挙と政治家、官僚への注文がどんどん飛び出して、
痛快。
勉強になる。

その清水さんと平さん。
平さんとは、富士登山をご一緒したばかり。
8
平さんは、社員や周辺に投票の勧めをする経営者。

そして新会長の川野さん。
9
川野さんも、今月の商人舎標語に賛成してくれた。
「朝礼などで、何度も何度も、言わなければだめですね」

そうです。リーダーは、繰り返し言ってください。
「選挙に行こう・投票しよう」  

そして新旧専務理事と写真。
旧はライフコーポレーション常務の並木利昭さん。
新は大塚明さん。
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並木さん、本当にご苦労様でした。
大塚さん、頑張って。

新事務所には、蘭の花など贈られて、華やか。
13

事務局のオフィスとセミナールームがある。
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会長・事務局揃って、写真。
11

そして最後に、みんなで写真。
15
私は、この協会には、もちろんこれまでの役割として、
政治・行政へのインパクトを持ち続けてほしいと思う。
そのうえで、産業界のなかに、
スーパーマーケットのポジションを確立する仕事を、
成し遂げてほしいと思う。

★日本スーパーマーケット協会 新事務所★
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-2-6
      日本橋通り二丁目ビル10階
電話 03-5203-1770 FAX03-5203-1771
URL http://www.jsa-net.gr.jp
<地図はこちら>

<結城義晴>  

2009年08月17日(月曜日)

「ボルトの9秒58・タイガーの逆転負け」と「小さな一票・小さな幸せ」

Everybody! Good Monday!     

でました、世界新記録。  
いろいろな世界記録やギネスブックに載る記録があるが、
これは、最も分かりやすくて、すごい記録。
誰でも走ることができる。
100メートル。

その100メートル走で9秒58。  
ジャマイカのウサイン・ボルト選手が、
ドイツ・ベルリンの陸上世界選手権で記録。
人類史上初の9秒5台。

2位のタイソン・ゲイ選手も、アメリカ合衆国新記録。

1991年のカール・ルイス9秒86も、
1988年ドーピングのベン・ジョンソン9秒79も、
少し古いが1964年東京五輪のボブ・ヘイズ10秒06も、
タイソン・ゲイ9秒71は抜いた。  

にもかかわらず、ボルトはそれをも、
視野の外にしてしまった。

一方、全米プロゴルフ選手権では、
最終日、単独首位スタートのタイガー・ウッズが、
通算5アンダーで逆転負け。
韓国のY.E.ヤンが、アジア人初のメジャータイトルを獲得。

アメリカ人のため息が聞こえてきそうな、
日本時間の17日未明だった。

さて、4~6月期の国内総生産(季節調整済み)速報値。
物価変動の影響を除いた実質で前期比0.9%増。
GDP最新四半期の年率換算は3.7%増。  
輸出の持ち直しと経済対策の効果と内閣府は評価。
衆議院選挙公示直前の今日、発表された。

中国向けの輸出が回復し、
またエコポイントなどの即効性のある「エコ贔屓」対策が、
功を奏した。

しかし消費実態は、まだまだ、低調。  
お盆商戦を終了した現時点でも、
予断は許されない。

「最良のベーシック」
「節約、倹約。もったいない」  

これが大基調。

しかし。
ささやかな楽しみ、ささやかな喜び。
これがお客様の求めること。

お店にやってきて、
生活に必要な商品を買う。
ちょっとしたサービスを受ける。

どんなに苦しいときでも、
大衆は、そうした小さなことに、
支えられて生きている。

小さな満足を提供するのが、小売業。
Retail is Detail.
小売りの神は細部に宿る。  

2009年8月17日からのthis week。
そんな、今週にしたい。

小売業・サービス業では、今週、
夏休みをとる人もいるかもしれない。
そんな人には、良いお休みを。

さて今月の商人舎標語は、
「選挙に行こう・投票しよう」  

8月30日(日曜日)の衆議院総選挙。

土日曜・祭日も営業する小売業・サービス業は、
土日曜・祭日も従業員の皆さんに出勤してもらう。

しかし投票日は決まって、日曜日。

だから小売業・サービス業就業者の投票率は低い。

投票の経験が少ない社員・従業員が多い会社や業界は、
全体的に政治的ノンポリシーの会社や業界となりやすい。
それが小売業・サービス業にある。

8月30日の選挙当日、仕事を抜けて、
投票に行くことは、現実的に難しい。
だから、三つの考え方がある。
第一は、出勤前投票。  
7時から投票ができる。
第二は、退勤後投票。  
夜は午後8時まで、投票できる。
第三は、期日前投票(以前の不在者投票)。  
選挙人名簿登録地の市区町村選挙管理委員会で、
選挙期日と同じように、直接投票箱に投票用紙を入れることができる。

期間は、告示日の翌日19日から選挙期日の前日29日まで 。

投票場所は、居住区の市区町村役場等に設けられる期日前投票所。
投票時間は、原則として午前8時30分から午後8時。

これも、何度も何度も言ってきた。

どこのだれに投票してもいいし、
どの政党を支持してもいい。
自分で、自分の尊厳をかけて、決めさえすれば。

小さな一票を大切にすることは、
Retail is Detailにつながる。  

小さな一票は、小さな幸せに、
続いている。

今月の標語。
「選挙に行こう・投票しよう」  

今週から、本格的に、それが始まる。

Everybody! Good Monday!    

<結城義晴>  

[追伸]
今日は新聞休刊日。
この商人舎ホームページにきてくださって、
結城義晴の[毎日更新宣言]を最後まで読んでくださって、
ありがとう。

「平富郎&結城義晴・富士登山記」シリーズ

大好評です。
クリックして、まとめてお楽しみください。

2009年08月16日(日曜日)

ジジのお盆[日曜版]

日本中、お盆ですが、
ボクは、寝ています。
1

いつもと、
かわりません。
2

「残暑」と、
いうのでしょうが、
そんなときには、
寝るのが、いちばん。
3

おやすみなさい。
4

ボクの夢のなかには、
きまって、空がでてきます。
sky1

いつもの位置。
食堂のまるいテーブルのイスのうえ。
5

ここでも、熟睡。
7

せなかをまるめて、寝ます。
「猫背」といいます。
7

目があいていますが、
これでも熟睡です。
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カメラが近寄っても、
おきないでしょう?
10

空の夢をみているからです。
sky2

床のうえでも、寝ます。
冷たくて、きもちいい。
11

手は「うらめしや~」
12

足は、あります。
13

ジュク・スイ。
14

夢にでてきたのは、
ヨコハマのミナトの空。
s

お盆の夢は、
空のうえ。
15
お盆の夢は、
ひろがります。

富士山の雲のうえにも。
sky4

でも、あんまり、
写真ばかりとられると、
気になりますよ。
16

ボクのお盆は、
夢をみながら、
寝ることです。
17

寝ると、心が、
やすらぐ。

夢は、空のうえに、
ひろがる。

お盆らしいくらし方だと、
ボクは、おもうんです。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年08月15日(土曜日)

お盆中日と終戦の日、一瞬と永遠を考える

昨日今日と盆中日。
そして今日15日は、
64回目の終戦記念日。
sky
お盆と終戦の日が同じ日であること。

関係ないわけがない。

糸井重里も伊集院静も、
同じようなことを言っている。

私も、そう思う。

お盆は祖先の霊を祀る行事。

だから都会に移り住んだ人は帰省して、
墓参りなどする。

終戦記念日には、戦没者を慰霊する。

だから小泉純一郎も安倍晋三も野田聖子も、
靖国に参拝する。

このお盆と終戦記念日が、
同時にやってくる。

もちろん、お盆が先にあった。
西暦606年から。
太平洋戦争が終わったのは1945年。

戦争を終わらせざるを得ないと考えたとき、
それをお盆の中日にした。

よく、わかる。
決めた人のその気分。

戦争は終わっても、
先祖代々の日本人は終わらない。
日本は終わらない。

そんな永続性を引き継ぎつつ、
終戦するには、8月15日、お盆の中日は、
最適だった。

戦況がもっと早く最悪な状態になっていれば、
7月15日が終戦の日となって、
お盆も、日本中で、
7月15日を主体にするようになったかもしれない。

しかし、そんな人智を超えた関係が、
お盆と終戦の日にはあるような気がする。

この終戦の日、
私は、単純に「平和」を、
感謝したり、祈願したり、
戦争を反省したり、悔やんだりするだけでは、
足りないと思う。

なんというか、もっともっと、
長い長い、時空を感じる日だと思う。

まど・みちおさんが、
『いわずにおれない』(集英社文庫)のなかで、言う。

かずは 一から はじまって
いくつまで つづくのだろう
たしかめたく なるのは
だれにも たしかめられないからか 

今日8月15日は、そんな日だ。

ぼくには かずが
じぶんで じぶんを
かぞえているように おもわれる
うちゅうが はじまった その日に
一から かぞえはじめて
いまでも ずうっと
まだ まだ これからだと おもって

まど・みちおさんの、この思い。
終戦の日とお盆が重なる今日を、
「いつまでも ずうっと
まだ まだ これからだと おもって」
過ごす日にしたい。

だれも いない
なんにも ない
うちゅうの まん中に すわって 

なんで そうせずにはいられないかを
ひとり かんがえつづけながら… 

欧米人の夏のバカンスには、
絶対にないだろう今日の日本。

日本の1年のなかのピークが、
この8月15日。

そして今日は、永遠を考える日。

お盆商戦に忙しい人も、
一瞬でもいい、
仕事の手を休めて、
その一瞬と永遠とを、
考えてほしい。

まど・みちおさんの「かずをかぞえる」こと。
知識商人の「しごとをする」こと。
これらはまったくの同義である。

考える。

思う。

今日を、
そんな日に、
したい。

<結城義晴>  

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