結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2007年08月31日(金曜日)

「誰が値段を決めるのか?」②

ベース
 

始めにお断り。
「値上げの秋」と、ここで論じる「値上げ」とは、
食品を中心とする消費財の「値段」のことです。

さて、早速のご意見、感謝。
田村洋三さんから、昨日の書き込み。
田村さんは、実は私のごく親しい一流のコンサルタントです。
いつも正論の人です。

「価格はお客が決めるものではないと思います。
高いと思えば買わないだけ。
価格は常に、
コストと需給バランスの両方の要素で、
決まるのではないでしょうか。
現在の環境問題の多くは、
安すぎからの浪費ではないでしょうか」

ありがとうございます。

「価格はお客が決めるものではない」

私と反対の見解のように見える。

しかし、田村さんの主旨は、
「価格はコストと需給バランスの両方の要素で決まる」
の方にあります。
(さらに…)

2007年08月30日(木曜日)

「誰が値段を決めるのか!」①

「秋の一斉値上げ攻勢」に、議論百出を期待しよう
セブンイレブン

 

街の灯台「セブン‐イレブン」は、
値上げにたいしてどう対応するのか?

 

 

「値上げの秋」です。
あと2日で、もう9月。

あるスーパーマーケットチェーンのトップから、
直接、メールを頂きました。
「この秋からの各社一斉の値上げ攻勢が予測され、どう対応すべきか?」

そうです。

大問題です。

製造業の皆さんは、もうすでに、
自社の決定済みのことを伝えるために、
卸売業や小売業のバイヤー、トップに、
営業に回っているかもしれません。

辛い仕事です。
どうしても、
「みんなで渡れば怖くない」に、なってしまいがちです。

小売業も、すでに、
この問題に関して、基本的な意思決定をしているかもしれません。

 

そこで、今日から議論のテーマにしてみようかと思います。

題して、
「誰が値段を決めるのか」

手の内をさらけ出す、というのではないけれど、
考えの一端を披瀝してみる。

そして意見を求める。

匿名でもかまいません。

専門家、コンサルタント、ジャーナリストの方々のご意見も歓迎します。

 

ところで、私の見解は、明白です。
最初から、回答を出してしまうようで申し訳ないけれど。

「値段は顧客が決める」

アマチュアゴルフの神様といわれた故・中部銀次郎さんを、
私は心の底から尊敬している者ですが、
中部さんは、いつも、
「身も蓋もないことを言う」と、
プロからも恐れられた人でした。

「値段はお客様が決める」は、
まさしく「身も蓋もない言い方」ですが、
今回の「値上げの秋」にも、
まさしく身も蓋もないことが起こると考えておかねばなりません。

顧客は一品一品を吟味して、購買を決めます。
一品一品に、値上げの根拠があり、
一品一品に、価格に見合う価値があれば、
顧客はそれを買うのです。

 

「消費者代位機能」を標榜する小売業やスーパーマーケットは、
まず一品一品ごとに値上げの根拠を究明し、
その上で自社の明確な基準の下に売価を決定し、
それを顧客に説明すべきでしょう。

これが「便乗値上げ」を撲滅することにもつながります。

そして、「値上げ」があるならば、
「値下げ」も起こりうることを、
顧客と約束すべきでしょう。

8月7日のこのブログ「結城義晴オピニオン・イオン価格凍結宣言」で、
私の基本的見解は、述べておきましたが。

皆さんのご意見はいかがですか。

 

今日は「身も蓋もない話」で終わり。

この論議、続く……はず。

<㈱商業界社長 結城義晴>

2007年08月29日(水曜日)

西端行雄の「ニチイの理念」がマイカルを再建させた!

「お客さま第一の精神のもと、
店舗・商品・接客応対を通して、
お客さまの願いを満たし、
幸せな生活をしていただくために
私たちが存在する」
雲海

「8月26日 忍耐は人間に与えられた特権でしょう」への投稿。

 「昭和53年頃 日経の夕刊の一面の
 人物紹介コナにニチイの西端行雄社長が朝夕お経を
 あげている写真と 文が載っていました

 それを全日食創業社長 故山田清之亮氏が 
 ”立派な人だから 読んでおいたほうがいい”
 といい 新聞を手渡されたのを思い出しました」
         2007-08-28 19:49:58  天野

この投稿の西端行雄氏に関して、
きわめて重要なエピソードがあります。

(さらに…)

2007年08月28日(火曜日)

トップマネジメント・リレー対談【7】 サミット㈱社長 田尻 一さん

<結城義晴の述懐>
田尻一が「ロジカル・スーパーマーケット」を、
さらに「本物」にしていくとき、
今度はサミットが、
田尻一をより大きな「器」にしていくのだろう。

田尻社長

東京を中心に首都圏に強いスーパーマーケットを展開するサミット
店舗数84店で、もう2000億円に手の届く年商となった。
私にはとりわけ感慨深いものがある。

田尻一さん(52歳)は、
そのサミットのプロパー社長である。
今年6月の株主総会で、代表取締役に就任。

サミットはもちろん、
100%の株式を保有する総合商社住友商事にとっても、
日本のスーパーマーケット業界にとっても、
大きな期待がかかる。

そして田尻さんは、
その期待に応えてくれる「器」の持ち主である、と私は思う。

温かいご支援を、私からもお願いしたいものだ。
(さらに…)

2007年08月27日(月曜日)

「グッド・マンデー」とアダム・スミスの『見えざる手』

どんな仕事も、重要です。
どんな役目も、必要です。

さあ、1週間のスタート。

安部総理

 

 

 

 

「エブリボデー! グッド・マンデー!」

安倍晋三首相にとって、8月最終週の今日、月曜日は、
グッド・マンデーとなるのでしょうか。

参議院選で大敗した自民党政権、新内閣組閣の日。

夕方まで、目が話せない情勢です。

万一、安倍さんにとって不幸という結果が訪れる組閣だったとしたら、
私たち日本国民にとっても、決して幸福ではないはずなのに。

なぜか、マスコミも、私も、
もしかしたら、あなたも、
他人事のように、言ってしまう。

自民党支持であろうとも、
安倍不支持であろうとも、
私たちの国を、私たち国民が、
一応、選挙という制度にのっとって任せたのだから、
現時点でより良い閣僚を選んで、
一刻も無駄にすることなく、
イイクニツクロウ鎌倉幕府、と励んでほしい。

その意味で全国民が注目しているのです。

(さらに…)

2007年08月26日(日曜日)

忍耐は人間に与えられた特権でしょう

西端春枝さんからの贈り物
雲海

 

「残暑お見舞い申し上げます

あなたは、まだ若い!!
これから これから
忍耐は人間に与えられた特権でしょう

おやつでも召し上がれ」

   子供の雷様が、小さな雲の上で寝そべって、
   「只今 考え中」
   と、つぶやいている絵が入っています。

   そして、丹波亀山焼きのお煎餅が添えられています。

大阪の西端春枝先生からのお便りと贈り物。

   あまりにうれしくて、
   涙が出てきました。

だから、先生にご了解をいただく前に、
このうれしさを、皆さんにお裾分け。

西端先生は、私がこの世で、最も尊敬する方のお一人。
ニチイ創業者の西端行雄さんの奥様で、
現在、商業界全国女性同友会の会長。

日本中に支持者を持つ素晴らしい方です。

 

7月14日、台風の迫り来る大阪に、西端先生を尋ねました。

   「空白が、人に箔をつける」

   「忍を忘れたら、男のロマンを潰してしまう」

   「怨んでは、安生いかん」

   「禅の鈴木大雪先生の一言『そのまんま』でいきなはれ

様々な、ご指導を受けました。

そこで私は、決意しました。

   「心は燃やせ、頭は冷やせ」

心の底より、感謝いたします。

 

そこで、私の著書『メッセージ』から。

「私の好きな人」  <一部、改訂>

   笑顔の人。
   はっきりとした人。
   晴れやかな人。

   機敏な人。
   元気な人。
   清潔な人。

   素直な人。
   明るい人。
   意欲の人。

   正義の人。
   勇気の人。
   まっ正直な人。

   優しい人。
   耐える人。
   辛抱強い人。

      太っていても、やせていても。
      小さくても、大きくても。
      若くても、老いていても。

      女でも、男でも。
      外国人でも、日本人でも。
      貧しくても、豊かでも。

   心の力にあふれた人。
   頭の力を秘めた人。
   言葉の力を知る人。

   私の好きな人。
   ほんものの商人。
   素晴らしい人間。

         <㈱商業界社長 結城義晴>

2007年08月25日(土曜日)

「レガシー問題」はコンピュータの世界だけではない!

プラネット代表取締役・玉生弘昌さんと対談
玉生さんと

 

写真中央の書は、
早稲田大学第4代総長・田中穂積のもの。
「和光同塵」
――知恵ある人が、
その知の光を和らげ、隠し、
俗世間の人々の中に同化して交わること――
玉生さんの実家に所蔵されていたもの。

 

㈱プラネットは、凄い会社だ。

EDIやデータベースサービスを通じて、
一般消費財の流通ネットワークを支える
“インフォメーション・オーガナイザー”。

これがプラネットの自己紹介。

通信事業の規制緩和を契機に、1985年に設立。
日用品化粧品業界の有力メーカー8社の合意の下、
VAN運営会社として発足(VANとは、付加価値ネットワーク)。

会社の目的は、
流通システム最適化のための業界共通インフラの構築。

以来、受発注・出荷・請求・支払いなど、
企業間取引に必要な情報をデータ交換(EDI)するサービス機能を中心に、
日本のVAN事業をリードする企業に成長。
(EDIは、エレクトリック・データ・インターチェンジの略)

(さらに…)

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