結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年07月10日(木曜日)

伊藤園で大陳コンテスト審査の後、NSグループの展示会でマーチャンダイジングの現実に遭遇

北海道洞爺湖サミットが終了。
日本が議長国として、
「2050年温室効果ガス排出量を50%まで削減」
というコンセンサスが一応、まとまった。

まあ、前向きな一歩。

いまだ各国の目先の利と全体最適との間の、
オクシモロンの問題解決は残されている。

さて、くどいようだが、
7月の商人舎標語。
今月の商人舎標語。
「Save Money! Live Better!」
「財布を閉めろ!よりよく生きよ!」
昨年秋に刷新されたウォルマートの最新のキャッチフレーズを拝借。

昨7月9日は、都内を巡った。
まず、新宿の伊藤園本社。
商業界時代から続いている伊藤園の大陳コンテスト。
業界最大にして最高のコンテスト。
今回も、1万2507店の参加。
アメリカからも参加があり、入選した。

審査委員は、5人。
伊藤園代表取締役副社長・本庄大介さん(写真右)、
同副社長・江島祥仁さん(その隣)、
常務取締役・本庄周介さん(その隣)、
そして『食品商業』編集長・山本恭広さんと私。
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もう7年ほど続いていて、
まずは参加各店の陳列技術水準が高次元で推移していること、
そのサポート部隊としての伊藤園の営業担当者の技術水準が、
これも極めて高いレベルにあること、
そして審査委員の眼力も高水準に達したこと、
こんな理由で、審査はまことにスムーズに運ぶ。

初めの頃は、私が、陳列とは、プレゼンテーションとは、
といったことを審査員にレクチャーしたりしていた。
それはまったく必要なし。

気持ちのいい審査。
水準の高いプレゼンテーション。

最後に、恒例の審査員の記念写真。
i3
伊藤園は、緑茶としてナンバー1シェア。
それは店頭を大事にしているからでもある。
店頭起点のマーチャンダイジングの象徴が、
この業界最大の大陳コンテストである。

マーチャンダイジングとは、
1.[Right Merchandise] 適正な商品を
2.[Right Place]適正な場所に
3.[Right Time]適正な時に、
4.[Right Quantity & Quality]適正な量と質を、
5.[Right Price & Cost]適正な価格とコストで、
提供するためのプランニングを意味する。

これは米国マーケティング協会の定義に、
私が加筆したもの。

さて、その次に向かったのが、東京流通センター。
菓子卸のNSグループの展示会「Grandex2008」。
17社32事業所が「1つの会社の如く」をポリシーとして集まる。
下里勝彦会長と写真。
ns1
先日、私、講演した。
コモディティとノンコモディティの持論をご提案。
この展示会、私の持論にも沿った展開。

NS最大のヒット商品は、低価格品。
これが面白い。
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海外製品だが、日本のナショナルブランドの50%の価格、
そして200%の量、それでいて味と品質は変らない。
すなわちユニット・プライス4分の1の商品。
まるで今、大隆盛の1円パチンコ並みの価格設定なのだ。

ふるさとブランドは、全国47都道府県すべてから集められた。
ns3
地域性、ローカルティはノンコモディティ・グッズの要件のひとつ。

「漁港めぐり」は珍味。
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これもノンコモディティの要件を満たす。

「Eco Smile」
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サンクリーンフィルムを使用したエコ配慮商品。

そして「ポトフ」と柿沢安耶(あや)さん。

東京上目黒の野菜スウィーツ専門店「パティスリー ポタジエ」
そのオーナー柿沢さんが監修した野菜のスウィーツ。
このコーナー、柿沢さんが直接説明してくれることで、大人気。
これも典型的なノンコモディティ・グッズ。

安さのコモディティと特徴あるノンコモディティ。
洞爺湖サミットの趣旨にも連動したエコ商品。

現場は、先進国首脳の議論を超えたオクシモロンで進んでいる。

<結城義晴>

2008年07月09日(水曜日)

商人舎秋のUSA研修とコーネル大学リテールマネジメント・プログラムの発表、そしてイオン第1四半期最終赤字に思う

今月の商人舎標語。
「Save Money! Live Better!」
「財布を閉めろ!よりよく生きよ!」
ウォルマートの最新のキャッチフレーズを拝借した。
ご活用のほど。
3

さて第1四半期、日本小売業の両雄が停滞。
特にイオンは連結で、最終赤字。
セブン&アイ・ホールディングスも営業利益横ばい。

特にかつてGMSと呼んだ「総合スーパー」が大不振。

今日は、この20世紀的なものが、
社会から否定されかけているという話。

だからアメリカ報告はいったん中断。
ご了解ください。
そしてご期待も、ください。

まだまだHEBに関しては、対ウォルマート作戦、
フード&ドラッグの経費構造、
HEBプラスというコンビネーション・タイプの進化度を、
書く予定です。

ウォルマートに関しても、
ダラス・プラノ地区のアップスケールタイプが、
さらに組織変更を伴った改革に入ったこと、
エコストアが普及版に入ったことなど、
報告します。

ホールフーズとトレーダージョーの最新情報。

ニッチのポジションを確保している店舗の紹介。
これは面白いですよ。
①ゼイバーズ
②フェアウェイマーケット
③ガーデン・オブ・エデン
④スチュー・レオナード

テーマも材料も山ほどあります。
ないのは時間だけ。
考えてみると、ブログというメディアは、
スペースに関しては無限です。

だから何とか商人舎ファミリーの皆さんのためにも、
自分のためにも、
時間をつくります。
問題はここだけ。

と言っているうちに、
秋の商人舎USA視察研修の詳細が発表されました。
’08秋USAスーパーマーケット視察研修会
早めにお申し込みください。
今回ご参加の「第一回歴史的研修」商人舎ファミリーの皆さんが、
もう次回のご参加を打診されています。
お蔭様で、また、満員御礼になることが予想されます。早めにお申し込みください。

もうひとつ、重要なご報告。
私が渡米している間に、発表されました。
コーネル大学リテールマネジメント・プログラム応募要項

学長は、エドワード・マクラフリン博士。
コーネル大学学部長。
私が、日本を代表して副学長。
荒井伸也さんが主席講師。
1カ月に1泊2日の集中講座の1年間ロングランコース。

その第一期生募集のお知らせ。

7月末日が最終締め切りです。
そして8月4日、最終選考会。
8月11日合格通知送付予定。

開校式は10日3日。

次代のリーダーを養成します。
しっかり勉強してもらいます。
経営者としての知識とスキル、理念を身に着けてもらいます。
一生の仲間が出来ます。

そのために、意欲溢れる知識商人を募集します。

詳細は日本セルフ・サービス協会ホームページをご覧ください。

この学校は、オープンマインドです。
協会加盟以外の方々も歓迎します。
スーパーマーケット業界の業界内大学です。
このフォーマットが時代に乗り遅れないよう、
研究し、指導します。
そのために全米有数のコーネル大学と提携しました。

勇気を持って、ご応募ください。

さて、イオンの四半期決算。
この方式で業績発表し始めた2006年以降、初めての最終赤字。
ショックは大きい。
売上高は1兆2792億円と4%プラス。
しかし営業利益が、226億円と前期比20%マイナス。
そして最終損益が92億円の赤字。

主な理由は、衣料品および住関連用品の売り上げ不振という。
食品は、トップバリューの絶好調に近い推進力で、伸びた。

問題は、総合スーパー。

セブン&アイ・ホールディングスも、
3カ月で営業収益は1兆3927億円と2%のプラス。
営業利益は710億円とほぼ100%をキープ。

しかしこれは連結であって、
セブン-イレブンのタバコ販売が、
営業利益65%増と大貢献したため。

こちらも総合スーパーやファミリーレストランのデニーズが大不振。

すなわち20世紀的フォーマットに、
金属疲労的構造問題が、
起こっていることになる。

かつて「GMS」と呼ばれた総合品揃え型の大型店。
衣料品をカテゴリーキラーに取られ、
住関連部門を新専門店に奪われ、
その存在意義すら問われている。

イオンは、125店の店舗を遡上に上げ、
そのうち40店を閉鎖する。

正しい判断だ。むしろ遅いくらい。

しかもこれらはほとんどが、単独店や駅前立地店。
郊外ショッピングセンターの店は機能している。

アメリカを見ると、
ウォルマート・スーパーセンターは、絶好調だ。
同社が新フォーマット実験を開始するのは、
スーパーセンターが不振だからではない。
全米で飽和を迎えているからだ。

日本の総合スーパーはなぜ駄目なのか。
アメリカでも、ウォルマートとコストコが好調で、
ターゲット、シアーズ・ホールディングス、JCペニーは悪い。
一概に総合フォーマットが不振なだけではない。

これ、重要で、スリリングなテーマ。

先手先手で、政策が打てない。
フォーマットのライフサイクルが、
実感として理解できていない。
20世紀的呪縛から逃れられない。
過去の成功体験を捨てられない。
「自ら、変われ」がない。
イノベーションがない。
顧客志向がない。

だから、捨てる勇気を持たねばならない。
組織の官僚化を廃しなければならない。
本当の価格対策を講じなければならない。
かといって、安さだけでは足りないことを、
自覚しなければならない。

ウォルマートを研究しなければならない。
ウォルマートがなぜ、
プラノでアップスケールタイプを実験したのか。

いま、総合と呼ばれる者の、
正念場である。

<結城義晴>

2008年07月08日(火曜日)

歴史的USA研修⑤HEBのワンウェイコントロール型セントラルマーケットを回遊する

洞爺湖サミットが始まりました。
真っ先に世界的な「食糧と燃料」の問題が提起されました。

まさに世界中の関心は、ここにあります。
アメリカでも、それは変りません。
しかし経済が低迷しているとはいえ、
アメリカはこの「食糧と燃料」に関しては、
自前で調達可能な「原資」を確保して、
常に売り手の立場に立とうとしています。

日本がこれからこの二つの問題で、
世界の中の売り手になるのは、
「フードとエネルギー」のテクノロジーにおいてです。
私は、そう考えています。

さて、今日は、アメリカレポートの続き。
テキサス州オースティンのHEBが50%を超えるシェアで、
ウォルマートに対抗していることは、衆知の事実です。

そのHEBのアップスケールタイプが、
「セントラルマーケット」ファサード
まさしく「中央市場(いちば)」というネーミング。

何の?

まずは、青果物の中央市場。

これは7月2日のブログで紹介しました。

しかしそれ以外の部門も、
それぞれの商品分野で、中央市場のポジションを確保しています。

青果に続く部門は、精肉。
青果から精肉に連続するスペースに、冷蔵平ケースがあります。
20種類のハンバーグの売場。
セントラルマーケット顔
来るべき独立記念日に向けたプロモーション売場。

そして、R型ケースに美しく陳列された精肉売場。
ここは、自家製のフレッシュ・ソーセージから始まります。
乳
そしてポーク、ラム、
プライムとナチュラルのビーフ、チキンと続く。
牛肉は28日間エージングのアンガスビーフが売り物。
さらに自然肥育の家禽類。
ビーフ、ポーク、ラムなどは、部位別に分類されています。
部位別に味と調理用途が違うからです。
日本の鮮魚売場と同様な「深さ」があるのです。

その鮮魚売場は、対面サービス。
100種類の海産品と淡水魚。
ロブスターや海老、ザリガニなどは、水槽に入っていて、
顧客の注文に応じて調理サービスします。
3

鮮魚から、ワンウェイで、酒売場へ。
2005年に、ホールフーズマーケットの旗艦店が、
リニューアルオープンするときに合わせて、
こちらもリニューアル。
2000種類のワイン、そして500種のビール。
4
マネジャーが顧客の予算と注文に合わせて、
購買リストをアレンジしてくれます。

続いて、チーズ売場。圧巻。
120平方フィートの熟成室。
真ん中に人が入る調理スペースを設けて、
オーダーに沿ってカットサービスします。
5

チーズの対面に、リーチインケースの冷凍食品売場。
美味の冷凍食品が満載。
リーチイン
日本のように、お弁当のおかず売場ではない。

そしてマグネットの乳製品売場。
7
Dairyと書いてありますが、
これは乳製品の意味。
日配品のDailyではありません。
8

オールスクラッチのベーカリーコーナー。
ここへくるとパンの焼きたての香りが、充満している。
9
それが大事。

そしてケーキ売場へと続く。
アメリカ人は女性や子供だけでなく、
大人の男性もケーキ好き。
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最後のラインは、サービスデリ。
シェフズ・ケース。
23
言うことなし。

そしてサラダバー。
24
スープバー。
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この二つのコーナーは、不可欠。

最後に、デリ、サラダ、スープ、デザートを、
そのまま持ち込んで食すイートインコーナー。
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屋外、二階まで、このフードサービススペースは続く。

私のいう完全試食コーナー。

いつ来ても、セントラルマーケットは、
楽しくて、豊かで、ヘルス。

まさに中央市場なのです。

<つづく、結城義晴>

2008年07月07日(月曜日)

7月第2週、梅雨だからこそ、消費不況だからこそ、競争激化だからこそ、お客様の心に刻印を押そう

Everybody! Good Monday!

洞爺湖サミット出席のために各国首脳来日。
メドベージェフ・ロシア大統領、
ハーパー・カナダ首相、
そしてベルルスコーニ・イタリア首相。

私たち商人舎USA研修団も、同じ日に成田に帰国。
今週は、先進国首脳会議の話題でもちきりでしょう。

渡米中も、多くの方々に、
このブログにアクセスしていただき、
まずは、心から感謝します。

今回は、取材面でも、大収穫。

帰国して明日から、途切れ途切れにはなりますが、
連続レポートをお届けします。
4ご期待ください。

とはいっても、今日、既に、
原稿の締め切りが2本、
レジュメの締め切りが2本と迫っています。

原稿、レジュメ、お待たせいたしました。
早速書き上げ、お送りします。
担当者様へ。

さて、日本に帰ってくると、
やはり梅雨なんだなあ、と感じます。
7月4日の独立記念日、
5日の土曜日という連休中、
ニューヨークも雨模様でした。
しかし、日本の梅雨のごとく蒸し暑くはない。

気象庁は6日、
九州地方と山口県が梅雨明けしたとみられる、
と発表しました。
「みられる」という発表が、
慎重なのか、臆病なのか、
すっきりしない天気のような優柔不断の態度ですが、
地球温暖化の影響で、
過去との実績比較がもう、効果を示さないのでしょう。
だから断言できない。
経営と同じです。

今回の洞爺湖サミットでも、
「温暖化のガス排出削減の長期目標」が
テーマにあがります。

ニューヨークでは、朝日新聞記者のインタビューに答えて、
ネバ・ロックフェラー・グッドウィンさんが語っています。
「ひたすら石油を燃やし続ければ地球に何が起きるのか。
気候変動がもたらす世界経済の荒廃が、
やがては自分の経営を脅かすリスクを考えねばならない」
私たちも訪れたロックフェラーセンター。
ニューヨークの象徴のような場所。

このロックフェラー家は、
ウォルマートと世界第一位を競うエクソンモービル社を興しました。
石油メジャーの第一人者です。
グッドウィンさんは、創業者ジョン・D・ロックフェラーの曾孫で、
現在、世界事情に詳しいエコノミスト。

身内から、こんな発言が出る。
アメリカ財閥の奥の深さでもあります。

いずれにしても、早い梅雨明けです
平年よりも、九州北部で12日、九州南部で7日早く、
昨年よりは、九州北部が17日、九州南部が12日早い。

まだまだ梅雨は続きます。
北海道は、梅雨の外で、
各国首脳は、せっかくの来日なのに、
梅雨の経験という絶好の機会を損じてしまいました。

可哀想。

国を預かる者として、
こういうことはぜひとも、
体験しておかねばならないのです。
日本の梅雨を。

それがちょっとした判断の材料になることもあります。
それに、Rainy seasonを自ら知っておくというのは、
一人の人間としての幅をつくります。
なにごとも、自分で経験しなければ、
真実が見えてはこないのです。

アメリカ小売業を体験することと同じです。

さて、その梅雨の2008年7月第2週。

もう少しだけ、「節約、倹約。もったいない」の、
6月の商人舎標語の延長上でものを考えてください。

7月は「Save Money! Live Better!」です。
「財布は閉めよ。より良く生きよ」
これは、お客様のマインドであり、
企業経営・店舗運営の心得です。

うっとうしい雨に、
傘の貸し出しサービス。

アイルランドのスーパー・クインでは、
大好評のサービスです。

しかしゴルフ場で使うような大きな貸し出しの傘。
でかでかと「Super Quinn」と書かれています。
もちろんセンスのよいロゴなのですが。

そうすると、雨の日は、
街中、このグリーンの傘で一杯になります。
お客様が、宣伝マンになってくださる。

スーパークインのこのサービスは、二つの要素を持っています。
①ロイヤルカスタマーだからこそ、誇らしげに傘を差してくれること
②地域シェアが高いから、いっそうそれが群となって目立つこと

お客様の心に刻印を押す仕事。
それは、梅雨だから、
消費不況だから、
競争激化だから、
といった理由のもとに、
困難になることではありません。

梅雨だからこそ、
消費不況だからこそ、
競争激化だからこそ、

お客様の印象に残る仕事は出来るのです。

「人の心を動かせるのは、心だけです」

さあ、今週の始まりです。
結城義晴も帰ってきました。

元気を出そうよ、
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ、
それがあなたの役目です。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

 

2008年07月06日(日曜日)

ジジと帰国[日曜版]

j1
ユウキヨシハルさん、
アメリカに出張中です。
1週間。

j2
そろそろ、
帰ってきてもいいころ。

j3
本当に、無事に、
帰ってきてほしい。

バスの中での、
最終講義。
マンハッタンから、
ジョン・F・ケネディ空港へ。
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「自分が変わらなければ、店は変わらない。
自分が変わらなければ、職場は変わらない。
自分が変わらなければ、会社は変わらない。
そして自分が変わらなければ、社会は変わらない」

いつものように、熱をこめて、
ユウキヨシハルさん、
語りかけた。

でも、ボクは、
早く帰ってきてほしい。
j4

こっちの空から、
帰ってくるのかな。
j5

空港ロビー。
解団式と記念写真。
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そしてアメリカン航空のジャンボ・ジェット。

これに乗って、空を飛んで、
アメリカ大陸と太平洋を越えて、
帰ってきます。

ボクは、ジッと、
待ってます。
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ごくろうさま。
おつかれさま。

みなさん、ありがとうございました。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2008年07月05日(土曜日)

歴史的USA研修④独立記念日のニューヨークの小売業と巨大都市の表情

いつだってアメリカ視察ツアーは、
あっという間に終わってしまう。

しかし、今回の歴史的視察研修会ほど
短く感じたことはない。

最後の視察日は、独立記念日。
これもあっという間に終わった感じ。

まず、ウェグマンズ。
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ウェグマンズ。
w2

ウェグマンズ。
w3

働きたい企業ランキング第3位。
3年前は、栄えある第1位だった。

働いている人も。
商品も。
売り場も。
店も。
サービスも。

働きたい企業そのもの。

私のいう「知識商人」
「ナレッジ・マーチャント」

ウェグマンズでも、独立記念日は祝う。
しかし、祝いつつ、お客様のために、
店は開ける。
星条旗を掲げつつ。
w4
店長のケビンさんによると、
「いちばん暇な日」。

けれども、売り場は魅力的。
w5
朝一番で、ちょっと欠品などあったが、
お客様が許してくれている感じ。
「みんな休みの日に、
店を開けてくれてありがとう」
そんな空気が漂っている。

ウェグマンズに別れを告げ、
ダウンタウン・ユニオンスクエアに。

トレーダー・ジョー。
自然食グロサリーストアとして全米最強。
270店を超える。
その最大繁盛店。
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しかし、こんなに空いているトレーダージョーのユニオンスクエア店、
見たことがない。
それでももちろん、大繁盛。
tj2

向かいにあるA&Pのアップスケールタイプ、
フードエンポりアム。
ガラガラ。
この店は、なぜ閉鎖しないのか、
なぜ少しだけお客が来るのか。
いつも不思議に思う。
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意地とメンツだとしたら、
ここには大企業病が巣食っている。

ガーデン・オブ・エデン。
この店も「ニッチ」をつくりだしている。
「Niche」とは正統に位置づけられたもの。ge1

この青果の陳列。
見とれてしまう。
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そしてホールフーズ・マーケット。
1階、地階の売り場は、やはり賑わっている。
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しかしフードコートは、今までに見たことがないほど、
空いている。
今まで座って食べたことなど一度もないが、
今回はゆっくり食事。
ちょうど昼時なのに、
商人舎ファミリーの食堂と化した。
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ユニオンスクエアのドラッグストア「ウォルグリーン」。
店頭に自由の女神を登場させた。
独立記念日には、
自由の女神がいたるところに現れる。
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街の引き売り屋は、
淡々と店を開けている。
ユニオンスクエアの大通り。
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幸せ基準でいえば、
これもあり。

街角の果物売り。
家族三人の商売。
お母さんが主役。
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独立記念日、家族をあげて、お仕事、お仕事。

最後の店はゼイバーズ。
コーヒーとチーズとサーモンとキッチンウェアの店。
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ゼイバーズだけは、いつもと全く変わらない。
ニッチの世界的代表。
どんなときにも変わらないポジション。
どんなときにも変わらない顧客との関係。
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それがニッチ・マーチャント。
ナレッジ・マーチャント。

午後は自由行動。
私たちが訪れたのは、
グランド0。
g6
2001年9月11日のあの場所。
クレーンなど入って再建中。
心より合掌。
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世界貿易センターに隣接した地下鉄駅は閉鎖されていた。
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貿易センター跡の隣の協会の庭の碑。
「They are in peace」
g0

教会の礼拝堂。
「ニューヨーク市とそのすべてのレスキュー隊の皆さんへ。
不屈の精神を持ち続けてください」と書かれている。
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その後、コロンバスサークルのホールフーズを訪れ、
w

セントラルパークを散策し、
五番街でショッピングして、
ロックフェラーセンターの星条旗林立を眺めて、
r
ホテルへ帰還。
お疲れさま。


最後の晩餐。

フェアウェル・パーティ。
鈴木定男団長のしみじみとしたご挨拶。
心より感謝。
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団長、浅野先生、そして私。
s2

「ありがとう」

この言葉しかない。

大成功の歴史的第1回研修会。

再び、「ありがとう」

<結城義晴>

 

2008年07月04日(金曜日)

歴史的USA研修③独立記念日を控えたニューヨークへ

7月4日が明けていきます。
朝
Independence Day。
The Forth of July。

略して、The Forthとも言います。

アメリカ合衆国独立記念日。
hata

1773年のボストン茶会事件に端を発した独立のうねり。
1776年、独立宣言が発せられ、
東部13州による大英帝国からの独立が成立しました。

1783年、ヨーロッパ各国がこれをやっと承認。
晴れて独立が認められたのでした。

イギリスの産業革命が、1760年から。
フランス革命が1789年から。

その間の、独立ということになります。

その後、1861年、南北戦争が起こります。
奴隷制大農園経営を主体とした南部と、
産業革命によって成し遂げられた産業社会の北部。
その間の抗争。

北軍の勝利は、
今から考えると当然のことのように思われますが、
この時にアメリカ合衆国の将来が規定されたのです。

独立と南北戦争。
これがアメリカのルーツとなります。
だからアメリカ人は、独立記念日を大切にします。

250年ほど前のことだったのです。

3日、ドルは大幅な伸びを示しました。
久しぶりのことです。

今、私たちはそのアメリカの中心にいます。
ニューヨーク・マンハッタン。

街

昨7月3日は、朝、6時前にダラスのホテルを出発。
私はこの日も睡眠時間2時間ほど。

ダラス空港からニューヨーク・ラガーディア空港へ。
ダラス空港
ラガーディアの「許されざる者たち」

そして、フェアウェイマーケット。
フェアウェイ
独立記念日を控えて、超のつく大繁盛。
ここから自由の女神を望む。

そしてスチュー・レオナードへ。
バスから
スチュー・レオナードへ向かうフリーウェイは、
独立記念日を控えて大渋滞、大繁盛。
急遽、車中長時間講義。
これも、独立記念日にやって来たから、できること。
ありがたい、ありがたいと、感謝。

私は、またこの店のクレドの書かれた石と一緒に写真。
石

そして、ホテルに戻ると、
日の長い街をぶらり歩いて、ステーキハウスへ。
レストラン

私は、ヴィール・チョップを。
子牛

若い人にはプライム・ポーターハウスをお勧め。
熟年は皆、フィレミニオン8オンスをご注文。

楽しい会食。
会話も弾む。

食後は、ロックフェラーセンターまで散歩。
ロックフェラーセンター

そしてホテルの部屋へ。

午前3時過ぎまで、相談を受ける。
1時間半ほど仮眠して、
今、独立記念日のブログを書いています。

商人舎の記念すべき第1回USA視察研修会。
記念日にピークを持ってくるという企画にして、
本当に良かった。

ありがとうございます。

私たちも、独立記念日を勉強しながら、楽しみます。
勉強は、深く、過酷に。

苦しみながら楽しむ。
オクシモロン。

難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。

これが商人舎流。

歴史的米国研修の場でも、
この大方針は変わりません。

<結城義晴>

 

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