結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年01月09日(土曜日)

財界賞授賞式でユニクロ柳井正さんから元気づけられてしまった!

トヨタ自動車・豊田章男社長の記者会見。
「嵐は嵐でも暴風雨は抜けた」  
日経新聞が発言を拾った。
昨年6月の社長就任時には、
「お客様第一に商品開発」や「現地現物」など、
トヨタ本来の改革を掲げて、スタート。

その後、まさに暴風雨にさらされた。

しかし2009年の新車販売台数第一位は、
トヨタのプリウスで、前年比185.7%。
2位のスズキ・ワゴンRから、
3位、ダイハツ・ムーヴ、
4位、ホンダ・フィット、
5位、ダイハツ・タント、
6位、トヨタ・ヴィッツまでは、
2008年比マイナス。
しかし6位のトヨタ・パッソが前年比35.9%で好調。

トヨタが暴風雨を抜けたことは、明らか。
エコカー減税など、優遇処置の影響も多大だが、
環境車への人気集中は、それだけではない。

まさに時流をつかんだ。

さて昨日の続き。
1月7日夕方6時、東京會館。
「財界賞・経営者賞授賞式」  
1953年、三鬼陽之助によって創設された由緒ある賞。

冒頭で、主催者㈱財界研究所主幹の村田博文さんがあいさつ。
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メモも原稿も持たず、きわめて正確に、
8人の受賞者のフルネーム・肩書き・功績など紹介。
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私にも経験があるが、こんなこと、
簡単にはできない。

財界に精通した村田さんだからこそ、可能な芸。
先輩として尊敬するジャーナリストだ。

村田さんに続いて、
審査委員を代表して、
作家の堺屋太一さんが選考の理由を披歴。
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「かつてはこの壇上には、
規格大量型産業のお歴々が並んだが、
今回はそうではない人ばかり。
日本は変わった。
これは近代工業社会を超えて、
『知価社会』がやってきたことを意味する」
自分の著書を宣伝しながらのコメントだが、
堺屋さんの「高級」という言葉の連発には、
私、違和感があった。

さらに「財界賞」受賞の茂木友三郎さん。  
受賞のあいさつ。
キッコーマン会長兼CEOにして21世紀臨調の代表。
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「1957年、我々は、米国で本格的なマーケティングを始めた。
そしてアメリカ市場で醤油のビジネスモデルを作った。
今後は、世界中に醤油を広め、グローバル化を図りたい」
茂木さんの話は、
業界のリーダーとしての自信と誇りにみなぎっていた。

そして、「財界賞特別賞」は柳井正さん。  
ファーストリテイリング会長兼社長。
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柳井さんは、冒頭で、
社員・取引先とともに受賞したことを感謝した。

そして、最近の風潮に対してコメント。
「どうも悲観的なことを言う人が多すぎる。
しかし日本は、よく考えると、恵まれている。
何よりもインフラが揃っている。
人がいる。金がある。
情報がある。技術がある。
そのうえ、今後、
大きな成長が見込めるアジアの一員である。
さらにあらゆる面でアメリカに近い。
こんな条件に恵まれた国はない」  

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柳井さんの言葉に、私自身励まされ、
反省もした。

そう、我々は、良いポジションにいる。
そのことを忘れてはならないし、
そのことを活かさねばならない。

元気を出そうよ、それが私の仕事です。
元気を出そうよ、それがあなたの仕事です。

経営者賞の6人の人々のあいさつが終わって、
祝福のあいさつは、伊藤忠商事会長の丹羽宇一朗さん。
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ウォールストリート・ジャーナルの記事を引き合いに出して、
「アメリカを見返せ」と叱咤激励。

女子63キロ級でオリンピック2連覇の谷本歩実選手から花束贈呈。
コマツ会長の坂根正弘さんが経営者賞受賞したこともあって、
谷本選手の登場となった。
そして全員で写真。。
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乾杯の音頭は、ニトリ社長の似鳥昭雄さん。
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軽妙洒脱。
似鳥さんの発声で、「乾杯」
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そして懇親会へ。

柳井さんが壇上から降りてくると、
すぐに人だかりができた。

しかしその人だかりをかき分けて、
三人のそろい踏み。
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柳井さん、
大創産業社長の矢野博丈さん、
そして似鳥さん。
豪華メンバー。
皆さん、商人舎発足の会発起人。
私も、心からお礼申し上げた。

そして、受賞者・柳井さんと固い握手。
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我がことのように、うれしい。
堺屋さんとは違う表現をしたいが、
「重厚長大産業に対して、
大衆の日々の暮らしを支える産業が高い評価を受けている」
これが、これからの日本のひとつの行き方。
「知識商人の時代」  

私も元気を出して、それを推進したい。

柳井さんから、言われた。
「結城さんのブログこそジャーナリズムです。
切った張ったの小手先情報が多すぎる。
ブログは毎日、読んでいます」

これほどにうれしい言葉はない。
お褒めにあずかって、恐縮。

たんす屋の東京山喜㈱社長・中村健一さんも、
会場に来ていて、懇親。
中村さんも、矢野さんも、
やがて壇上に上がる時が、必ず来る。
私はそう信じている。
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最後の最後に、財界主幹・村田さんと固い握手。
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素晴らしい会だった。

悲観的なマインドからは、
何も生まれない。
高い視点、広い視野を持てば、
必ず切り拓かれる。
今こそ、その時だ。

<結城義晴>  

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