結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年12月31日(木曜日)

「清貧の精神」ある限り、秩序は保たれ、自由は享受される

2009年の大晦日。
2009年最後の日。  


1年を振り返ってみるが、
なぜか今年は、
1年が終わるという感慨が薄い。

宿題をやり残したまま、
夏休みの最後の日の夜が更けてゆく。
子供のころの、あの感じに似ている。

やり残したことが、多い。
私自身に、日本社会全体に。

しかし、やらねばならない。
年明け早々から。

それが今日の心境か。
私の、そして日本の。

「米国の変化で明け、日本の変化で暮れた」  
日本経済新聞のコラム「大機小機」で、
コラムニスト渾沌氏が言う。

「供給者の論理から生活者の論理へ、
中央集権から地方分権への転換は、
成熟した市民社会のありようとして、
間違ってはいない」  

私も、そう思う。

「『コンクリートから人』への所得再配分政策の転換は、
時宜にかなった実験といえる」  

これには、大賛成。

昨日発表された成長戦略基本方針。
昨日のブログで先行して評価したが、
小売商業・サービス業が、
主軸の一つになることは確かだ。

「金融主導のマネーゲーム的要素を強めるのか、
金融は実体経済のしもべに徹するのか」
私は、当然ながら後者を、推す。

「経済危機は去っておらず、
パラダイムの転換に伴う混乱が収まるには、
時間がかかる」

それが、今日大晦日の、
宿題をやり残した、この感覚につながっている。

昨年の大晦日のこのブログでも書いた。
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」  

故中部銀次郎さんの言葉。

来年も、同じようになりそうだ。

「国家が秩序を保ち、
国民一人一人が自由を享受するには、
清貧が最も有効だ」  

<『マキアベッリ語録』(塩野七生)より>  

バブルとは、この清貧から、
遠く離れた世界のことを言う。
だからバブルの崩壊とは、
正常への回帰を意味する。

マキアベッリは続ける。
「清貧を尊ぶ気風が、
国家や都市やすべての人間共同体に栄誉を与えたのに対し、
富追求の暴走は、
それらの衰退に役立っただけなのであった」  

マキアベッリの語る「国家」を、
「企業」に置き換えて考えよ、と、
塩野さんは、語る。

今日時点では、文字通り「国家」と考えてもよいし、
「企業」に置き換えてもよい。

それが今日の私の、この気分である。

12月の標語を「厳しさに学べ」とした。

いかがだったろうか。

さらなる厳しさは、来年に持ち越されるのだろうか。
 
「変革というものは、ひとつ起こると、
必ず次の変革を呼ぶようにできているものである」  

これもマキアベッリの言葉だが、
この12月、「厳しさ」に学んで生まれた小さな変革が、
必ず次の変革を呼ぶ。

そう考えると、元気も湧いてくる。
勇気も芽生えてくる。

2010年という区切りの年を、
小さな変革の連続する1年にしたいものだ。

会社や企業、
国家や家庭の根底に、
「清貧の精神」がある限り、
秩序は保たれ、
自由は享受される。  

それが2010年だと思う。

 

最後に、今年1年のご愛読、
心から感謝したい。

365回のブログ更新。
今年も達成できたことに、
感謝したい。

一昨年8月12日から数えて、
連続873回。

1月元旦に、
「毎日更新」を宣言し、
12月大晦日に、
「毎日更新」を閉じる。

今回も同様に、
ここでいったん「結城義晴の毎日更新宣言」は、
終了することとなる。

 

右、左、上、下。
どっちを向いても感謝
(水口健次)

<結城義晴>  

2009年12月30日(水曜日)

「アメ横は不況に強い」と「ティファニーで朝食を」の関係

年末年始の天気予報。  
気象庁の発表では、
明日31日から明後日1月元旦、
そして2日まで、
冬型気圧配置で、
日本列島上空に寒気が入り込み、
急激な寒さとなる。

北日本・東日本は大荒れ、
日本海側は大雪、
太平洋側も暴風

箱根駅伝もニューイヤー駅伝も選手は大変。
ラグビーやサッカーも、大荒れとなる。

事故には気をつけたいが、
商売は、天候が荒れたほうが、
繁盛する。

それは商業が本来、
お客の難題解決のお役立ちをする機能だからだ。

今日30日の朝日新聞一面に写真付きで紹介されているアメ横。
「アメ横 不況に強いんです」  
このタイトル通り、昨日29日は44万人の人出。
これは昨年よりも6万人も多い。

ピークは、今日30日で、
27日から31日の年末際の商戦は過去最高の人出になる。

ただし、売上額はどうかわからない。

しかし、多くのお客様に来ていただくことを、
喜びとしたい。

サトカメ専務・佐藤勝人流に言えば、
「商売は祭りだ」  
祭りに欠かせないものは、動員。
すなわち人出。

困った時、人は、
人が集まるところに出ていく。
面白いところ、楽しいところに出ていく。

商売は、面白いこと、楽しいことを、
お客に提供するものだ。

だから客数が多いことは、
それだけで目的を達したともいえる。  

買わなくとも、顧客は、
良い商品のある店、
楽しいサービスのある店に、
足を向ける。

「ティファニーで朝食を」  
オードリー・ヘップバーン演じるホリーは、
良い商品とサービスがある店の前に立った。
そこは食べるものを供する店ではなかった。
夢を与えてくれる店だった。
買いはしなかった。
しかし、ホリーはティファニーへ足を向けた。

「アメ横は不景気に強いんです」
アメ横連合会担当者の弁。

「わが社は不景気に強いんです」
そう言える店や会社は、日頃から、
いざという時のお役立ちをしている。

アメリカのハリケーン「カトリーナ」の来襲の時、
ウォルマートは、政府よりも信頼された。

今、政府よりも信頼される商業になりたい。
そんな店が増えてほしい。
私の心からの願い。

そして今日のピークの日は、
そんな店であることを、
証明する日。
しかも楽しみながら。

さあ、「商売は祭りだ」。  

さて、商業と信頼感を争う日本政府。
鳩山由紀夫首相が議長となった成長戦略策定会議は、
今日30日、新たな経済成長戦略を決定する。

その2020年の目標数値。
名目国内総生産(GDP)を650兆円程度とする。
名目成長率で平均3%、実質成長率で2%を想定。
(ここで名目成長率は税収・年金支給額の基礎となる数値で、重要)  

その重点分野は、
①環境
②健康
③アジア
④観光・地域活性化
⑤科学技術
⑥雇用・人材  

この6項目のうち、
商業・サービス業がかかわるのは、
環境・健康・地域活性化、雇用・人材。
そして商品の調達先を考慮に入れるとアジアも。
さらにエコストアを始めとする店舗やエコ商品などを視野に入れると、
6項目全部に強く関係性を持つ。

すなわち商業は、
2020年までの日本産業の主軸の一つとなる。

日本の成長戦略策定会議が、それを今日、
高らかに宣言する。

そしてそのために毎年、実質成長率3%を果たす。
これはなかなか大変な目標だが、
2010年に向けて、商業・サービス業にとって、
大いに意気上がる成長戦略策定会議からの発表である。

今年最後のこの時期の合言葉。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。  

まずは1年最大のピーク12月30日。
「商売は祭りだ」を実践しよう。

全国の商業者よ、立ち上がれ。
アメ横に負けるな。
政府よりも強い顧客からの信頼を、勝ち取ろう。
「商売は祭りだ」  

<結城義晴>  

2009年12月29日(火曜日)

大阪高裁・成田裁判長の「違憲判決」の勇気に元気づけられ、さあ「祭りの本番」へ

大阪高等裁判所の成田喜達(きたる)裁判長。  
国政選挙の1票の格差が地域によって2倍強に開く事実を、
「憲法違反」と判決。

過去の最高裁では、
「衆院選で3倍未満、参院選で6倍未満の格差」ならば、
「合憲」とされてきた。

この最高裁判例を覆した判決。

全く妥当な決断。

1票の重さを平準化すべきことは、
民主主義の根本。

法の下に国民は平等である。
憲法はそれを定めている。

ところが、最高裁まで、
参議院での6倍格差をも、
当たり前としてきた。

勇気ある判断に拍手を送りたいし、
こういった勇気が、
来年こそ重要になってくる。

商人もビジネスマンも、
勇気が要求される時代となった。
その勇気の「差異」が「価値」を生む。  

さて11月の商業販売統計速報。  
この年末際の時期に11月の数字を聞いても、
「それどころではない」といった気分だろうが、
経済産業省の28日の発表。

小売業販売額は前年同月比でマイナス1%。  

ただし、この小売りには自動車も含まれる。
その車の売れ行きは前年同月比プラス21.1%。
こちらはトヨタのプリウスをはじめとした環境対応車が貢献。

ちなみに飲食料品は4.1%マイナス。

卸売業の販売額はマイナス18.7%。  
小売業に比べて、ひどく落ち込んだ。

全業種中伸びたのは、医薬品・化粧品で3.4%のプラス。
抗インフルエンザ薬やマスクが売れた。

さて、もう年始商戦に手が打たれた。
先鞭をつけたのはイトーヨーカ堂。  
1月1日からの三が日。
「お年玉増額セール」と称して、
キャッシュバックセールを実施。  

衣料品と住関連用品ほぼ全品に関して、
購入金額の5%から30%を現金で還元。
現金を、特設レジで返金する。
主婦にとっては「自分へのお年玉」なのだろうし、
それがイトーヨーカ堂得意の「心理学」だろうが、
私は、はっきりいって、感心しない。

なんというか、あまり上品ではない。

担当者や責任者は、もう必死で、
なんとか会社のために実績を上げようとしているのだろうし、
それはそれで、商人としての一つの手立てだろう。

しかし、このキャッシュバックの常態化。
私なら、避けたい。

顧客に返金するならば、
最初から商品を、ギリギリの価格で提供する。

それが「真の商人」のやり方だと思う。

いかがだろう。

倉本長治は言った。
「不況は商人をきたえる」  

不況によってきたえられる商人とはどんな存在か。
不況によってきたえられる商売とはどんなものか。
それを常に自問しつつ、仕事に励みたい。

ひたすら顧客のことを考えて、
自分の商品やサービスに、
すべてを込める。  

商品やサービスがコモディティ化しているから、
キャッシュバック・セールが繰り返される。
わからないことではないが、
ここに商人としての「意志」が表れる。

私なら、正論を、商売で表現する。
それが不況にきたえてもらう商人の生き方だと思う。

昨日、㈱成城石井・大久保恒夫社長と話したら、
顧客が少しずつ戻ってきたという。  

正しく判断し、
正しく計画し、
正しく実行すれば、
「際」には顧客は、
年始のための集団購買行動をとる。

地方商業は、もっと厳しい。

これまでの「じっと我慢」が、
ここで生きてくる。

今年大ブームとなった芸人の世界にたとえるならば、
これまでの「本当の芸」が、
拍手喝さいを浴びるときが、今だ。

今日から最後の歳末商戦「際の3日間」。
明日、明後日が、本番。
「商売は祭りだ」  

いよいよ「祭りの本番」だ。

楽しもう、楽しませよう。

<結城義晴>  

2009年12月28日(月曜日)

今週こそ現場に居続けて、現場に学べ!

Ladies and Gentlemen! Good Monday!  

2009年最後の週。

「厳しさに学べ!」  
これがこの最後の月の商人舎標語。

12月1日のブログで宣言した。

「この12月商戦は、厳しい」  
ウォルマート副社長ジョン・フレミングの言葉を引いた。
「今12月商戦は厳しくて、本格化が遅い」  
その本格化が、今週末。
今週前半は、その準備の期間。  

厳しい消費。
厳しい経済。
厳しい商売。
厳しい経営。

しかし、だからこそ、
その「厳しさ」に「学びたい」。

「不況は商人を鍛える」    
商業界創始者の故倉本長治先生は言った。

不況に学んだ者が、
「自己革新」を遂げ、
成長を果たした。  

私は、先月の終わり、
11月30日の「Good Monday」で、
そのための条件を上げた。

「こんな時に、私たちがやらねばならないこと。
それは自分の城を守ることだ」  

「なにかを守る時に必要なのは、
とにかくそこに存在することだ。
デンと居続けることである」  

「この12月、私たちは、
現場に居続けねばならない」  

その12月の心構えを、
故上野光平先生の『自己啓発のすすめ』から引用した。  

「本当の勉強とは、
学んだものをすべて忘れてしまった後でも、
なお自分に残っているものをもつこと」である。  
  

さらに私は書いた。

「激動の12月。
浮かれることなく、
現場に根を下ろした仕事をしたい。
それが、私たちに、
本当の『学び』を教えてくれる」

まさに、この1カ月の集大成が今週。
この1年の総決算が今週。

私たちは、デンと現場に居続け、
「商売は祭りだ」と胸を張ろう。  

現場にいると、こんなエピソードも生まれる。

「大晦日のちょっと良い話」  
<『お客様のために 一番大切なこと』(結城義晴著・中経出版)より>  

2006年12月31日、大晦日。
東北のスーパーマーケットとして、
日本有数のクォリティとホスピタリティを誇るヨークベニマルの、
ある店の社員食堂でのこと。
 
ちょうどお昼を過ぎた時間帯。
パートタイマーさんが3人、遅い昼食休憩に入っていた。 
  

ヨークベニマルでは、8割がたのパートタイマーが、
自分で弁当をこしらえて持ってくるという。
倹約のためだ。

忙しい年末の仕事の中の、ほっと一息つく瞬間。
突然、鉄腕アトムのテーマ音楽がかかった。

すると3人のパートさんが、誰言うとも無く、
静かに自分たちのお弁当箱にハンカチをかぶせて、
店に出て行った。

ヨークベニマルでは、お客さんがレジに並ぶと、
店内に、耳になじんだあの鉄腕アトムのテーマが流れる。
店員さんたちに知らせるためである。

大晦日だから、当然のことかもしれないが、
昼のピークタイムが終わったにもかかわらず、
このとき鉄腕アトムが鳴り響いたのだ。
パートさんたちは、レジに入るために昼食を中断したのである。

10分ほどしてから、彼女たちは帰ってきて、
またハンカチをとって、昼食の続きをとったというが、
このさりげない姿に、
偶然にもこの店に年末の激励に訪れていた同社大高善興社長は、
ひどく感動した。
もちろん心から感謝した。

小売業の店に、お客は、毎日のようにやってくる。
もちろん商品が確かだから、この店にやってくるのだろう。
良い品が安いから、やってくるのかもしれない。
しかし、こんなパートタイマーさんがレジで迎えてくれるからこそ、
この店が好きだと思ってくれる顧客は多い。

ヨークベニマルの高い支持率は、
こういった全従業員の日常の行動に支えられている。

私は、「弁当箱にハンカチをかぶせて店に出て行くパートさん」の姿を、
想像するだけで、心がジンとしてくる。
私も心から、感謝。
[結城義晴]  
          

これは大高善興社長から直接、聞いた話。
現場に居続けるから、
こんな感動の場面に遭遇することができる。
現場に居続けるから、
真の学びをすることができる。

皆さん、現場に居るだけでいい。
そして熱血漢・佐藤勝人言うところの「商売は祭りだ」を、
本気になって実践するだけでいい。

今週は、それだけで、
学ぶことができる。
それだけで、
成長することができる。

ありがたい今週が、始まった。

Ladies and Gentlemen! Good Monday!  

<結城義晴>  

  

2009年12月27日(日曜日)

ジジのポリシー[2009年最終日曜版]

ことしも、
おわりに、
ちかづいてきました。
j1

ボクのなまえは、ジジ。
j2
このコーナーに、
ことし、52回、
でました。

ご愛読、感謝いたします。
j3
ボクは、ずっと、
マイペース。

ボクは、いつも、
シンプル・ライフ。

そしてぼくは、かわらず、
スロー・ライフ。

それがいちばん、いい。

s1
人間は、
「もっともっと」
「あれもこれも」
「はやくはやく」

j4
でもボクは、
「ちょうどちょうど」
「これだけこれだけ」
「ゆっくりゆっくり」

うつくしいこと。
やさしいこと。
あたたかいこと。
s2
それが、
とても、
たいせつだと、
おもう。
j5

フジの山からみた雲。
f

自然は、すごい。
j6

ススキの原。
s

ボクは、
ちっぽけなネコだけど、
ユウキヨシハルのおとうさんと、
いつも、いっしょ。
j7
それで、いい。
それが、いい。

清里の虹。
r

ちいさな喜び、
ささやかな幸せ、
あすへの希望。

マイペース。
シンプル・ライフ。
スロー・ライフ。
j8
ゆく年は、これで、
生きてきました。

くる年も、それで、
生きていきます。

マイペース、
シンプル・ライフ。
スロー・ライフ。
j9
もしかしたらこれが、
「ポスト・モダン」
なのかもしれません。

くる年も、
よろしく、
おねがいします。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年12月26日(土曜日)

年末「際」商戦は商人最大のお祭りだ!

株式会社商人舎。
2009年の営業は昨日で終了しました。
本日より、冬季休業に入ります。

1年間ありがとうございました。
心から感謝申し上げます。

皆様にとって、新しい年が、
よりよいものであることを祈念いたします。

来年も宜しくお願い致します。

[商人舎一同]  

会社は一応、営業を終了しましたが、
代表取締役、ゼネラルマネジャーは、
動き続けます。
メール[info@shoninsha.co.jp] 携帯電話など、
緊急の場合には、ご連絡ください。

さて、日本の国内総生産、GDP。  
2008年度の国民経済計算が確定され、
内閣府から発表された。

国民一人当たり名目GDPは、
387万1000円。  

前年比較でマイナス4.1%。  
6年ぶりの減少という。

ドルに換算して国際比較すると第19位。
18位がイタリア、20位がスペイン。
私は両国にジャーナリストの仲間がいるが、
こんなランクも悪くはないと思う。

ただし1993年には2位だった。
過去の栄光に比べると、
やや落胆もするかもしれないが。
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。  

これが今のところの合言葉だから、
GDP国際ランキングも妥当なところだろう。

2008年度の国民所得は前年比マイナス7.1%で、
6年ぶりに減少。
最大の落ち込み幅。

家計の可処分所得は減少したが、
家計の貯蓄率は3.3%と1.6%分上昇。

消費に回らなくなったことは確かだ。
それが2009年の終わりに、
深刻な現象として現れようとしている。

一方、日本フードサービス協会発表の11月の外食産業
前年同月比マイナス5.5%。  
あまり驚くような数字ではないと思われるが、
現行の開示方法となってから最大のダウン率。

客数はマイナス0.2%だから、
そうそう深刻になるものではないが、
客単価は5.5%のマイナスで、
企業や店を経営している側から考えると、
きわめて深刻な数値。

日本マクドナルドまで既存店が6.0%ダウンした。

さて皆さんのクリスマス商戦、
いかがだったろうか。

イトーヨーカ堂は昨日から、
早くも「福袋」を売り始めた。
正月用に用意した78万個のうち5万個を先行販売する。

イオンは、350万個の過去最大の福袋を用意しているが、
こちらは元旦から売り出す。

どこでも、過去最大の施策、過去にやったことがない政策を、
次々に繰り出す。

しかし一番大事なことは、
自分のお客様から、
長く長く信頼されること。

この一瞬の積み重ねが、
顧客の信頼に結び付いているのか。
それを自問し続けなければならない。

だから私は、いつも書く。

まだ、
遅くは、
ない。  

前を向いて、
お客様を楽しませよう。
自ら楽しもう。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。

「ミスター・サトカメ」こと、
佐藤カメラ専務・佐藤勝人さんが、
その人気ブログ[経営一刀両断]第1207話に書いている。

「年末年始 一大商戦 商売は祭りだ」   

「最近では正月を休むという案も
チラホラ聞きますが
情けない話ですね(笑)

それは商人がサラリーマン化されている証拠です」

「病院も消防も警官も
テレビも天皇杯もみんなして休むのか?
そんな馬鹿な話どこにある

我々商人は
一般人が休んでいる時こそ忙しい
それこそ商売は祭りなんだよ

一般人が休みの時に休みたければ
商人なんて道を選ぶなよ」  

「年末年始
毎年元気よく『商売=お祭り』ができることを
ありがたく
わくわく
エキサイティングに感じないで
商人と言えるか」

「サラリーマン化された商人ども
俺たちは一般人じゃないことぐらい知れ」

痛快な一発。
さすがミスター・サトカメ。

「商売はお祭りだ」  
この意気で、
お客様を、楽しませよう。
自ら、楽しもう。

今日12月26日から、
一気に31日までの6日間。
年末「際の商戦」。

「ここは商人最大のお祭りだ」
その上、祭りが終わったら、
希望の来年が待っている。

<結城義晴>  

2009年12月25日(金曜日)

日経MJ「小売りヒット番付」と二つの賢い消費トレンド

今日こそ、胸を張って、
Merry Christmas! 

昨日も書いたけれど、
もともとは冬至を過ぎたことを祝うお祭り。
そして「ハジマリニ カシコイモノ ゴザル」のお祭り。

胸を張って、楽しみたいし、楽しませたい。

昨日の夕方の都心ウォッチング。
売れていたもの。

チキン、サラダ、ケーキ、ワイン。  
この4点セット。
わかりやすくて、
ストレートな消費。

昨日、チキン、サラダ、ケーキ、ワインを、
売り逃したり、品切れさせたとしたら、
これは今年のクリスマス商戦は終わり。

年末も、際の勝負となる。  
わかりやすくて、ストレートな消費。

ちょっとひねったりしても、
よほどそれが既存の顧客に浸透していない限り、
みな、すべる。

そう、芸人の「受けない芸」となる。

ゆめゆめ、油断すべからず。

さて、23日の天皇誕生日を過ぎてから、
首都圏の朝の電車がすき始めた。

やはり巣ごもり生活に入っている。

しかし消費は典型的なものしか促進されない。

顧客たちは、消費者は、
「何」を楽しんでいるのか。
「何か」を楽しんでいる。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。  

これを楽しんでいる。

だが、その光景を見ていると、
確かに顧客たちは、
賢くなっている。

消費という面では、
きわめてスマートでクレバーになっている。

この大前提を忘れて、
子供じみた素人の「芸」を見せてはいけない。

すべる。

今年ヒットしたもの。

日経MJが「ヒット番付」を特集している。
その小売り編。

横綱 セールあの手この手
大関 大衆薬ビジネス
関脇 EDLP
小結 スーパーの格安衣料品
前頭 百貨店に格安専門店
同  企業の農場
同  大丸・心斎橋店北館
同  格安弁当
同  PBビール・ワイン
同  ネット事業 

それぞれに異論もあろうが、
業界最高権威の日経MJということでお許しいただいて、
この中で、低価格路線が半数を占め、
トップの横綱に「セールあの手この手」があるのだから、
今年の二大トレンドは、
①低価格
②あの手この手の販促  

だったということになる。

それ以外は、薬事法改正に絡んだ「大関 大衆薬ビジネス」、
農業、ネット事業など、新しい分野の開拓。
大丸・心斎橋店の大幅増床リニューアル。

しかしこの小売り側のアプローチに対して、
顧客の側の底流にあるのは、あくまでも、
「賢い消費」だと思う。  

2009年の風俗といえば、
「お笑い芸人ブーム」だったか。

しかしブームが引き起こすのは、
顧客の目が肥えてくるという現象である。

だから小学生ですら、
素人の様な稚拙な「芸」を見抜く。

消費についても同様だ。
顧客は、見抜いている。
本物の低価格と的確な販促。  

今日終了するクリスマス商戦。
手際良く、賢く、始末して、
臨むのは、明日からの年末「際の商戦」。

私はいつも、言う。

まだ、
遅くは、
ない。  
 

頼む。  

すべるな。  

<結城義晴>  

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