結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年12月24日(木曜日)

「ハジマリニカシコイモノゴザル」小さな喜び、ささやかな幸せ、明日への希望。

Merry Christmas!  
しかしこれは、今日の言葉ではない。
今夜からのあいさつ。

今日は、クリスマス・イブ。

イエス・キリストの誕生日と、
一般には言われているが、
どうもそうではないらしい。

新約聖書には、
ナザレのイエスが生まれた日を特定する表記はない。
世界の様々なキリスト教宗派でも、
「Nativity」という言葉を使う。
日本語にすると「降誕」となる。

もちろん一般には「birth」(生誕)も使うようだが、
この場合には「the birth of Jesus Christ」と続けて言う。
「イエス・キリストの誕生」といった感じ。

しかし繰り返すが、キリストの生まれた日ではない。
「冬至」を過ぎた祭りから転用されたらしい。

その降誕祭は、本来、日没から始まり日没に終わる。
クリスマスは、24日の日没から始まり、
25日の日没に終わる。

クリスマス・イブの「イブ」はEveと表記する。
これは「evening」の略。
すなわち「夜」。

冬至の祭りならば、
キリスト教徒でない者にも、
胸を張って祝うことができるような気がする。

さて先週から始まり、
昨日から本番の「クリスマス・イベント」。
楽しんでほしいし、楽しませてほしい。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。  

これが今年末から来年初の合言葉。

私の本『メッセージ』(商業界刊)より、「言葉」の一節。

瞬間、言葉を失う。
言語シンドロームか。
会話イップスか。

言いたいことが言えない。
私にもある。
だからこれは許そう。

しかし、商売に言葉は欠かせない。
仕事に専門用語は不可欠だ。
取り引き・取り組みに会話の手はぬけない。

難しいけれど、それでしか表わせない深い意味。
そのまま英語だが、新しい魅力的な概念を込めた用語。
記号だけれど、何度も使うに便利なもの。

商品という単語。
売場という文章。
店という思想。

半面、疲れ果てた古い言葉。
心のこもらない接客七大用語。
口先だけのマニュアル常套句。

独り善がりのひけらかし修飾語。
売り言葉に買い言葉。
体系のない借りもののカタカナ羅列語。

   はじめに言葉あり
   言葉は神とともにあり
   言葉はすなわち神なりき (「ヨハネ福音書」)

   言葉で仕事し、
   言葉で思索し、
   言葉で成長する。

新人諸君、先輩諸氏。
社長も部長も店長も。
モノ言わぬ者は、去れ。

評論家も、コンサルタントも。
識者も、学者も、編集者も。
考えぬ者は滅びることを知れ。

(「第6章 イノベーション」より)  

この中に出てくる「ヨハネ福音書」に関して。

面白い本がある。
『ギュツラフ訳 ヨハネによる福音書』(日本聖書協会)
オランダ人宣教師ギュツラフが訳した最古の日本語聖書。
この日本語訳は、
3人の日本人遭難少年たちの手助けによって完成。

ハジマリニ カシコイモノ ゴザル、
コノカシコイモノ ゴクラクトモニ ゴザル、
コノカシコイモノワ ゴクラク。  

「カシコイモノ」は「言葉」。
「ゴクラク」は「神」。

神のことを表現するに「極楽」という語を使った。
そしてギリシャ語の「ロゴス」を「賢いもの」と訳した。
現在の聖書訳では、ロゴスを「言葉」と表現している。

ロゴスから英語のロジックが生まれた。
すなわち、論理、理性。

はじめにロジックがあった。
ロジックは神と共にあった。
すなわちロジックこそ神であった。

ハジマリニ カシコイモノ ゴザル、
コノカシコイモノ ゴクラクトモニ ゴザル、
コノカシコイモノワ ゴクラク。  

こう繰り返していると、
クリスマス・イブを、
楽しむことも楽しませることも、
再び、胸を張って、できる。

Merry Christmas Eve!  

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。  

あなたに。
お客様に。

<結城義晴>  

2009年12月23日(水曜日)

顧客も我々も日々「あちらを立てればこちらが立たず」の判断をしている

鳩山内閣が2010年税制改正大綱を決定。  
「控除から手当てへ」の民主党の考えは一歩進んだ。

しかし、その裏付けとなる財源は、
確保されてはいない。
国債に頼るしかない。
問題は先送りされた。

もっとも、税制を変えたり、
方針を転換させるだけでは、
問題解決になるはずもない。

現下の景気低落状況を食い止めるという緊急課題には、
何らかの手は打たれねばならない。

現在の国情は、
「あちらを立てればこちらが立たず」。  
どの国も、このオクシモロンの問題解決に直面している。
どの企業も、「あちらを立てればこちらが立たず」は変わらない。

だからこそ、
現在は、こちらを立てる。
明日は、1週間後は、あちらを立てる。
そして1カ月後、3カ月後、半年後は、これを立てる。 

そういった意思決定が要求される。

それを、難しい仕事と考えるか、
これこそ、リーダー本来の仕事だと思うか。

鳩山由紀夫、バラク・オバマに限らず、
小さな店の店長や部門責任者にも、
そんな判断が求められている。

ただし、この困難な判断をするとき、
一貫して見ていなければならない対象がある。

鳩山、オバマは国民であり、
社長、店長、部門長は自分の顧客である。  

顧客を見つめながら、
難しいオクシモロンの意思決定をしていく。

これが経営や仕事のだいご味というものだ。

もうひとつ大事なこと。
税制をはじめとして、
何らかの制度変更がなされたときには、
必ず商売やビジネス上のチャンスが訪れる。  

黙って見過ごすものには、危機が迫る。

だからこそ、丁寧に、こまめに、
情報をつかんでおくこと。
自分では手立てがわからない場合も、
マーケットをじっくり見つめておく。
だれかが、どこかで、チャンスを活かしている。

それを見つける。
「イノベーティブ・イミテーション戦略」。  
セオドア・レビットが説いている。

さて、日本チェーンストア協会から、
11月の実績が発表された。  

同協会加盟企業数68社、8185店。
新聞各紙には「全国のスーパー」と表現されているが、
主に総合スーパーの11月の実績と考えたほうがいい。
その既存店前年同月比は、マイナス8.0%。  
総販売額は1兆320億円。

食料品販売額はマイナス6.0%、
衣料品はマイナス14.4%、
住関連品はマイナス9.2%。
住関連には加盟企業で絶好調のニトリが含まれているから、
総合スーパーの住関連も二桁マイナスくらいになるか。
サービスまで、マイナス6.8%。

一方、一昨日発表。
11月のコンビニエンスストア統計調査月報。  
既存店前年同月比売上高はマイナス6.3%の5851億3500万円。
6カ月連続減少。

総合スーパーもコンビニも、落ち込んだ。

さらに日本百貨店協会発表。  
86社・271店舗の11月の売上概況。
前年同月比マイナス11.8%で、21カ月連続減少。

総合スーパーにコンビニ、さらに百貨店も落ち込んだわけ。

しかし、
国内自動車メーカー8社の11月の国内生産台数。
前年同月比でプラスの1.2%。  

1年2カ月ぶりのプラス。
これはリーマンショックの2008年9月以来のこと。

トヨタは13.5%増、日産は20.5%増。

食料品などに比べると高額品の乗用車でも、
生産され、購買されている。

この事実をしっかりと把握しておかねばならない。

顧客自身が「あちらを立てればこちらが立たず」の判断を、
日々重ねているのだ。  

自分が顧客の立場に立って考えると、
それはよくわかる。

お客様も難しい判断をしている。
我々も難しい判断をする。  

両者が同期した店や企業に、
売上げと利益がもたらされる。

その意味で、自分の顧客と一体となっていると考えたら、
元気も出てくるというものだ。

鳩山、オバマも、
国民と一体であることを実感できれば、
元気が出てくるというものだ。

以上、天皇誕生日の結城義晴の考察。

<結城義晴>  

2009年12月22日(火曜日)

セブン&アイ鈴木さん、ユニクロ柳井さんから成城石井・大久保さん、サミット田尻さんまで。

今日は、日経新聞に鈴木敏文さん、
朝日新聞に柳井正さんが出た。  

セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木さんは、
「そこが知りたい」という連載第一回目のインタビュー。
もちろん企業総合のページ。

一方、ファーストリテイリング会長兼社長の柳井さんは、
なんと文化欄に登場。

デフレ経済下の成長戦略の進め方に関して、
鈴木さんの答え。
「従来のモノの消費だけでなく、
増え続けるサービス消費を取り込むこと」  

「『新しさ』と『品質』を追求し、
顧客の利用頻度を高める」

総合スーパーのイトーヨーカ堂の立て直しについて。
「経営体質を変える」  
「問屋に頼る商売を改め、
商品全体を見直す方針」

セブン-イレブンの既存店売上高前年割れが続く状況に関しては。
「従来の延長できたため曲がり角にあるが、
これを機会に新しい時代のコンビニに変わろうとしている」

ちょうど、日本フランチャイズチェーン協会が、
11月のコンビニ売上統計を発表。
既存店前年同月比は、マイナスの6.3%。
6カ月連続の前年割れ。
統計を取り始めて2番目の落ち込みとなった。

セブン-イレブンはマイナス5.4%、
ローソンがマイナス6.7%、
ファミリーマートはマイナス4.9%、
サークルKサンクスは、9.4%マイナス。

鈴木さんの冒頭のコメント通り、
セブン-イレブンは、
住民票と印鑑証明書受け取りサービスを開始する。
まずは来年2月、東京都渋谷区、三鷹市、千葉県市川市から。
5月には全1万2000店強の店舗群でこのサービスを展開。
総務省も全面協力で、各自治体に働きかける。

コンビニはもはや社会のインフラとして、
不可欠の存在となっている。
その機能は高まるばかり。
ただし手数料300円前後は、加盟店舗にとって、
どれだけのメリットになるのか。

鈴木さんの言う「サービス消費の取り込み」の方向に、
店舗が機能拡大していることは、はっきりと見える。

柳井さんは、意欲的だ。
「一企業の中に、
失われかけた『理想的な日本』を、
再建していきたい」

海外に店舗展開して気付いたことがある。
それは「日本の力」。
「日本の一流企業の工場には、
『つくらされている』と思って働く人は少ない。
全員がものすごく考えながら働いている。
この現場の力こそが日本の力でした」

だから柳井さんは、
「単純労働をするな」と強調している。

「我々が言う『日本』というのも、
現実には存在しない理想形です。
でも一企業の中でなら、
『理想的な日本』を再建することは可能です」

政治学者だったドラッカー先生は、かつて、
資本主義にも社会主義にも失望した。
そこで、組織で仕事をする社会の到来を予測し、
マネジメントの研究に入った。
ドラッカーのマネジメントは、政治哲学でもあるのだが、
柳井さんの経営は、どんどん哲学的になってきている。

混迷する日本社会の中に、
「会社というユートピア」を、
つくろうとしている。  

ダイエーの中内功さん、
セブン-イレブンの鈴木敏文さん、
彼らに次ぐ柳井さんは、
新しいタイプの知識商人となりつつある。

さて昨日は、忙しかった。
午前中は横浜市西区北幸の町内移動。
㈱成城石井本部を訪問。
大久保恒夫社長と面会。  

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大久保さんは今年、コーネル・ジャパン第一期生として、
「伝説の一期生」の核となってくれた。
会社でも、1年間、教育に最重点の力を入れた。

だからデフレが進み、不況の真っただ中にある現在も、
成城石井の店舗は、絶好調。
大久保さん自身、NHK『プロフェッショナル』出演以来、
多忙を極めている。

その忙しい中で、来年は、
コーネル・ジャパン講師を引き受けてくださった。

しかし、経営の話になると、
「毎日のように店を回っています」
現場第一主義は変わらない。
そして、「最後は人が決め手です」  
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大久保さんに会っていると、
本当に心が和んでくる。

来年は「二人のビッグショー」を実施することを約して、
この場は、お別れ。

午後は、東京・西永福を訪問。
サミット㈱田尻一社長に面会。  

今年もサミットにはお世話になった。
コーネル・ジャパンのオペレーション編では、
二日にわたって、松戸新田店をつぶさに視察させていただいたうえ、
工藤静夫常務はじめ店舗サポート部の面々には、
貴重なレクチャーをいただいた。

そのお礼と来年のお願い。

そのうえで、スーパーマーケット経営についてのディスカッション。

田尻さんとの会話はいつも、そこに行く。
現在、サミットがやろうとしていること、
その確かさを聞かされて、私、
納得しつつ、了解する。

いずれにしても
「異業態間競争」はどんどん激化していく。
強く意識しておかねばならない。  

私は、そう考える。

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玄関まで送っていただいて、恐縮。

その後、7時から築地。
USP研究所の忘年会出席。  
當仲寛哲代表取締役所長の冒頭挨拶。
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當仲さんは、コーネル・ジャパン講師であるし、
商人舎コンピュータ・リテラシー研究会座長。

大活躍の1年だった。

忘年会には90人を超える人々が集まって、
ふぐ料理を堪能しつつ、会話に花を咲かせた。
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私は、大久保恒夫さんと並んで、
ビール、赤白ワインにヒレ酒を飲みすぎて、
宿酔い。

小林麻里さん、鹿野恵子さん、田中麻衣子さん。
商業界を卒業した才女たちが集まって、
これも、私は嬉しかった。

1年に一度くらいは、
こんな気分爽快の酔い方があってもよい。

かくて2009年末は、過ぎてゆく。

<結城義晴>  

2009年12月21日(月曜日)

冬至・Xマス・年末の「小さな喜び・ささやかな幸せ・明日への希望」

Everybody! Good Monday!  

2009年12月最後から2週目。
あと、10日間で、
「新」の漢字をつけられた今年が終わります。

そして「新」の次の2010年。

商人舎では、アメリカ視察研修会を、
三つのコンセプトに分けることになりました。

Basic
Hot
Special  

Basicは、もちろん原理原則・基礎基本編
5月23日から28日の6日間。
価格は、29万8000円。

アメリカ小売業の一から十まで、
全体像や体系を網羅的に勉強する研修会。
理念・ロマン・ビジョンから、業態・フォーマット・バナー、
店づくり、売り場づくり、プロモーション、商品づくり、その見方。
そしてショッピングセンター開発の在り方など。
現在、その最適エリアのラスベガスに居座って、
じっくり学びます。

Hotは、最新潮流・最新情報編
こちらは3月16日から22日の7日間。
42万6000円。
最もホットなエリアで、
新実験店・最注目企業を学びます。
アリゾナ州フェニックス・スコッツデールと、
カリフォルニア州サクラメントとサンフランシスコ。

ウォルマートのマーケットサイド、スーパーメルカド、
ハーフサイズスーパーセンター、環境対策最新型など、
さらにテスコのフレッシュ&イージー、
セーフウェイの最新ライフスタイル店舗とザ・マーケット最新型。
さらに働きたい企業ランキング第10位に入ってきた「ナゲットマーケット」。
それにホールフーズ、トレーダージョーズ、アルディ。

ローカルチェーンの生き残り策を学び、
アメリカ小売業全体のベクトルを明示します。

Specialは、10月予定。
こちらは中長期経営戦略を追求するための特別編。
テキサス州とニューヨーク。

このほかにSpecial編は、ご要望にお応えして、
新しい企画も検討中。

HotとBasicは、すでに募集中です。

さて、今日から年末まで、
一気に駆け抜ける歳末商戦。  
この12月商戦の前半戦はどうだったか。

その傾向をよく見て、よく考えねばならない。

明日22日は、冬至。  

1年間で最も昼が短い日。
だから最も夜が長い日。

ただし、日の出が最も遅い日、
日の入りが最も早い日ではない。

日の出が最も遅い日は、冬至の半月後の1月上旬、
日の入りが最も早いのは、冬至の半月前頃の12月上旬。

これ、ちょっと意外な事実。

日本では、冬至の日にゆず湯に入る。
だからユズをしっかりと売る。
値段の張らないユズ。

ささやかな喜び、小さな幸せを、
お客様に丁寧にお勧めしたい。  

冬至がゆも食べる。
これは小豆がゆ。
カボチャも食べる。

インフルエンザが流行っているが、
小豆粥とカボチャは風邪避けとなる。

小さな喜び、ささやかな幸せを、
お客様にきちんと提案したい。  

中国では冬至に食べるものが違う。
北方では餃子を食べる。
南方では湯圓(餡の入った団子をゆでたもの)を食べる。

冬至には一家団欒で過ごす風習もある。
なぜか世界中で「冬至祭」が祝われる。
キリスト教のクリスマスも、
起源は冬至祭と言われている。

地球の恵みの根源の一つは太陽です。
その太陽の力が最も弱まるのが冬至。

株の世界でいえば、「二番底」。

それが無事に過ぎ去ったら、
人間は喜びたい。

だから皆で祝う。

現在の経済も景気も、
最も弱まった時かもしれない。

だからそれが過ぎたら、喜ぶ。
「冬至」にはそんな意味が含まれている。

私たち日本では、翌日の23日は天皇誕生日の祭日。
その次の24日が、クリスマス・イブ。
そして25日の金曜日はクリスマス。

3日間セットで、誕生祭一色。

小さな喜び、ささやかな幸せを、
支援したいし、お手伝いしたい。  

それが今週。

ただし26日の土曜日から、
売り場をがらりと変えて、
和風の日本の年末際になる。

26日からは、
「来年への希望」を分かち合う年末商戦となる。  

人間は、希望がなければ生きることができない。
その希望を示唆し、提供する。

忘れてはいけない。

たちの仕事は、
お客様の暮らしを支えること。  

つらい時、苦しい時、景気が悪い時、
私たちは「小さな喜び、ささやかな幸せ、明日への希望」で、
生き抜いていく。  

それを提供するのが、
小売業・商業、サービス業の役割。

Everybody! Good Monday!  

2009年12月20日(日曜日)

ジジの函上の考え[日曜版]

お花がおくられてきました。
「まわた色したシクラメン」ではなく、
「もも色のシクラメン」。
1
これがいい。
とてもありがたい。

でも、ボクが気になるのは、
お花がはいってきたハコのほう。
2
ハコの中も、すき。

ハコの上のほうも。
3

ボクの名まえは、ジジ。
ハコは、ボクのものです。
5

ハコのうえは、おちつきます。
6
すぐに、うとうと。

じゅうたんの上や、
たたみの上、
ゆかの上もいいけれど。
なんといってもいいのは、
ハコの上。
7
よい考えが浮かぶところを、
「三上」(さんじょう)といいます。
中国の欧陽修という人が残した。

「馬上、枕上、厠上」。
「ばじょう、ちんじょう、しじょう」と読みます。
読んで字のごとく、
馬の上、枕の上、
そしてかわや、すなわちトイレ。

ボクの場合は、「函上」。
8
函上にて、まどろみ、
物思いにふける。

「………」

「んっ?」  
「…」
4
いい…考え……が………。
うかんだ!  

そうだ。
ユウキヨシハルのおとうさんに、
知らせなくちゃ。
9

どこにいるかな。
おとうさん。
12

ヨコハマのアラタマ川。
11

川のそばの商人舎に、
いってます。
12
シェラトンホテルが、
冬の空に映えて、うつくしい。
そのうしろの雲も、おもしろい。

ねえ、ねぇ、おとうさん。
13

ボク、いい考えがうかんだんです。
14

ほんとに、いい考えです。
ねえ、ねぇ、おとうさん。
「函上」で、いい考えがうかんだんです。
15
ねえ、ねぇ、きいてよ。
ユウキヨシハルさん。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年12月19日(土曜日)

「幸せ基準」と「良い会社基準」の新しい風が吹く。

日本経団連の発表。
2009年冬期賞与最終結果。
前年比マイナス15.01%。  

過去最大の落ち込み幅で、2年連続減少。
しかし金額は、75万5628円。
経団連に属する大手企業の集計だから。

通称「経団連」の社団法人日本経済団体連合会は、
2002年5月に経団連と日経連が統合して発足。
会員数1609社&団体等。
日本を代表する企業1295社、
製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体129団体、
地方別経済団体47団体などによって構成される。

まあ、日本の産業を牛耳っているのが、
この経団連。

19業種のうち、
18業種がダウン。

しかし食品業界だけプラス。

昨日、日経の田中陽さんの言葉を引いて書いたが、
「食品のナショナルブランドは儲かる」  
だから大手食品卸売業も、成績は良い。

この冬のボーナスに関しては、
経団連の最終集計結果がマイナス15%だったという事実が、
日本全体のボーナス相場の判断にどのくらい反映されるか。

中小企業、零細企業では、
ボーナス0、見舞金程度というのが実情だろう。

なんとか、日本全体のボーナス水準が発表されないものか。
大手の、最も高い企業群の賞与が発表され、
報道されて終わりというのでは、
これは発展途上国の視点になってしまう。

しかし、経団連の15%マイナスは、
中小企業では半減にも等しい。

だから、これから年末際に向かう本格商戦は厳しくなるし、
来年も、当然ながら厳しい。

11月の全国百貨店売上高。
前年同月比11.8%減。  

21カ月連続前年割れ。
2カ月連続二桁減。

朝日新聞が「地方百貨店」の蘇生について取り上げている。
しかし、どの事例も、本業の回復にはつながりそうもない。
まだまだ、地方百貨店の支店は、どんどん閉鎖されていく。
百貨店の本業そのものが、その立地と大きく関係している。

最新の商業統計で272店舗の日本の百貨店。
私は120店まで減ると考えている。
そこで現在、一生懸命働いている人々には、酷な言い方だろうが、
社会にとって必要とされないものは、
残念ながら消えていく。

すべての百貨店がなくなることはない。
しかし、百貨店の本来の機能が果たせなくなった店は、
変わるか、動くか、閉めるかしなければならない。

この百貨店の動向は、
全消費を象徴しているかにみえる。

ショッピングセンターはどうか。
今年10月の既存のショッピングセンターの売上高は、
前年同月比7.6%マイナス。  

こちらも14カ月連続で前年割れ。

さらに日本ショッピングセンター協会の発表では、
2009年のSC開業数が57カ所と前年比マイナス35%。
これは21世紀にはいった年2001年以来の低水準。

これで日本のショッピングセンター時代は終焉するのか。
日本ショッピングセンター協会の見解。
「10年は開業数がさらに減る」。  

2007年の秋に「改正まちづくり三法」が完全実施され、
再び、延べ床面積1万㎡を超える郊外店が規制され始めた。

昨2008年は規制前に計画されたショッピングセンターがオープンしたため、
全体としては目立たなかったが、今年は反動的に出店が減った。

とりわけイオンのショッピングセンター開発は今年、半減以下の10カ所。
昨年は23の開発物件がオープンした。

地方百貨店の中小都市支店は閉鎖される。
郊外ショッピングセンター開発にもブレーキがかかる。

これが今年から来年の潮流となる。

商業競争の様相が変わっていく。

消費や購買のパイが縮む。
既存店舗や新規店舗のパイも縮む。  

「縮む」ことは、「賢くなる」ことに通ずる。

ある意味で、これを真摯に受け止める必要がある。
永遠に日本国が成長し続けることはない。

その大きな流れの中で、
人々の幸せはつくられる。

私がよく言う「幸せ基準」が重要になってくる。  
来年に向けて、真剣に考えねばならないことだ。

伊那食品工業㈱の塚越会長曰く。
「会社は年輪のように永続していく」  
環境が厳しいときには、小さく成長する。
環境が良好な時には、大きく年輪を刻む。

ただし、年輪は必ず外側に刻まれる。  

「幸せ基準」で考えるとき、
企業の年輪は売上高や利益額ではない。

「幸せ基準」の年輪がある。

それでも、伊那食品は寒天生産の断トツのシェアで、
利益率の高さでも群を抜く。
「良い会社をつくりましょう」  
このスローガンのもと、
「良い会社基準」で年輪を刻む。

すると、高い経営効率が刻まれる。
不思議な「ニワトリと卵」の関係。

来年から私たちが目指すべき企業とは、
そんなものだと思う。

その意味で、来年の光が見えている。
それが年末に示されるさまざまな指標に表れている。

さて昨日の朝は、
東京・池尻の東邦大学付属病院。
眼圧は左1.4、右1.6で、良好。
一安心。

そして夕方は、
商人舎のささやかな忘年会。  
横浜市西区北幸の商人舎オフィスに、
20数名の皆さんが集まってくださった。
1
夕方5時から開始。
約2名、その前から来られて、
打ち合わせをしつつ、
ビールを飲み始めた。

ほぼ全員がそろいかけたとき、
まず、主催者が「ロヂャース28号」の説明。
そう太田順康副社長が贈ってくれたプライベートブランド自転車。
2
「風」を切って爽快な気分で走ることができる。

さらに、全員が一言ずつ、スピーチ。
商人舎忘年会は、必ず、これがある。

浅香健一先生と小森勝先生。
名人会コンビ。
3
鈴木國朗先生は、
新潟から駆け付けて、
8時半に到着。

高木和成先生もごあいさつ。
商業経営問題研究会代表世話人。
4

全員のスピーチを全員が聞く。
いわゆる全員参加型忘年会。
それはこの人数だから可能となる。
しかも、時間無制限。
5

ちょっと遅れて到着のUSP研究所の當仲寛哲さんと鹿野恵子さん。
6

余興は、結城義晴ライブ。
ほんのちょっと、悪乗りして、
冷や汗たっぷり。
7
テーマは「風」でした。
来年は新しい「風」が吹く。

そして最後は11時半まで。
8
皆さん本当にありがとう。
来年もよろしく。

「幸せ基準」
「良い会社基準」
そのためにこそ、
収益性の高い会社づくりや店づくりが、
求められている。

売上高や利益額は、
それが目的ではない。

あたらしい「風」の吹く日々、
目指す方向を間違えてはいけない。

<結城義晴>  

2009年12月18日(金曜日)

ヤオコー川野幸夫会長の「安売り大会の年」に食品卸売業好調の理由

日経新聞一面のシリーズ「デフレと闘う(中)」  
ファーストリテイリング柳井正会長兼社長の言葉から始まる。
「最後は0円になるんじゃない?」  
ジーンズの値下げ合戦。

そのとおり、ジーンズメイトは4店舗のオープンセールで、
1600本のブランド品をただで配ったと、この記事は報じる。

これが事実だとすると、
もう、おしまい。

倉本長治の言う「不況は商人を鍛える」とはいかない。

朝日新聞ではヤオコー会長の川野幸夫さんが語っている。
日本スーパーマーケット協会会長になると露出度も格段に上がる。

「安さだけがお客様のニーズではない」
さらに、続ける。
「今年は『安売り大会』の1年だった。  
今後は知恵を出し、
付加価値の高い商品やサービスを、
提供していくことが大事だ」

12月13日の日経MJの「底流を読む」
日本経済新聞社編集委員の田中陽さんが書いている。
「今年11月、高値更新したり、上値の軽い展開の銘柄があった」
やはり株式の専門新聞らしい表現。

それは、加藤産業、菱食、伊藤忠食品。  
そう、食品卸売業。

これらの企業の9月期決算など見ると、
いずれも良い成績。

「デフレ⇒小売りからの圧力⇒卸売業の利益低下」
そうではなかった。

田中さんは、理由を考察している。
「ナショナルブランドは儲かる」  

卸売業は、
ナショナルブランドのマージンミックスと、
売場提案、売り方提案で、
利益を上げている。

田中さんは、結論する。
「NBとPBとの新しいバランスを、
築き上げる時が来ている」  

小売業や卸売業、
そしてメーカーも、
利益の源泉となる技術は、
「プロフィット・ミックス」である。  

経営の本質は、ここにある。

とりわけ卸売業は、
それが社会的機能であるとすら、
私は思う。

デフレと闘うなんてことを過剰に意識しなくとも、
本来の仕事を果たし、
本来の利益創出の技術を駆使すれば、
現状を克服できる。

もちろん、この仕事と技術は、
これまでと同じではないし、
「鍛えられた技術」でなければいけないが。

さて昨日は、立教大学池袋キャンパス。
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産官学共催の「としま公開ビジネス講座」。
この中の、産は巣鴨信用金庫、
官は東京都豊島区、
そして学は立教大学大学院ビジネスデザイン研究科。
場所は、8号館8202教室。
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広報コピーは、以下のようになっている。

「としま公開ビジネス講座」は、
豊島区を地元とする「立教大学」および「巣鴨信用金庫」と、
「豊島区」の産学官が一体となり、
地元中小企業を支援する目的で、
前期と後期の全6回のセミナーを開催しているものです。
質疑応答の可能な勉強会形式でのセミナーで、
大学と地元中小企業との連携を強化することを目的としています。

私は、そのトリとなる第6回目の講師。
テーマは「中小企業のサービス・マーケティング」

これまでのテーマと講師は以下。

第1回 5月27日(水) 18:30~20:00
「中小企業の事業承継戦略」
講師:岸本光永(立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授)

第2回 6月18日(木) 18:30~20:00
「中小企業のマーケティング戦略」
講師:笠原英一(立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授)

第3回 7月16日(木) 18:30~20:00
「中小企業の経営戦略」
講師:大久保隆弘(立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授)

第4回 10月 8日(木) 18:30~20:00
「中小企業の知財戦略」
講師:柴田徹(株式会社ビズ・ビタミン代表取締役社長)

第5回 11月 12日(木) 18:30~20:00
「中小企業の事業承継と税制」
講師:高山昌茂(立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授)

私のテーマにはサブタイトルがついている。
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」  

ご存知、故倉本長治商業界主幹の言葉。

サービス・マーケティングの根底にあるのは、
顧客満足と従業員満足の両立であることは間違いない。

ピーター・ドラッカー先生は、言っている。
「サービスこそ、産業の米である」  
私はまず、中小企業の範囲を明確にするところから入った。
中小企業基本法第二条に示されている。
ちょっと面倒だ。
業種別に範囲が違うからだ。

①製造業、建設業、運輸業その他の業種
⇒資本の額(資本金)又は出資の総額が3億円以下の会社、
 並びに常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人

②卸売業
⇒資本の額又は出資の総額が1億円以下の会社、
並びに常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

③サービス業
⇒資本の額又は出資の総額が5000万円以下の会社、
並びに常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

④小売業⇒資本の額又は出資の総額が5000万円以下の会社、
並びに常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人

別に、この範囲の会社以外は大企業かといえば、
まったくそれは当たらない。

しかし「中小企業のサービス・マーケティング」ならば、
これは大事な範囲となる。

その後、 講義は進んだ。
「すべてのビジネスがサービス業化しなければならないこと」
そのために「お客様の声を聞くこと」
「ロイヤルカスタマーづくりに邁進すること」
そして「カスタマー・サティスファクション」
「エンプロイー・サティスファクション」
「お客様のために いちばん大切なこと」

最後に二つほど質問。

こういった講座に勉強に来る人は、
いくつかに分かれている。

困っている人、
向学心に燃えている人、
自分の事業の成果や政策の是非を確認に来る人。

最後の人が、質問をすることが多い。

とても良い質問で、
私も勉強になった。

ご清聴とグッド・クエスチョンに、心から感謝したい。

講義が終わって、自分の研究室に戻る。
そして後片付けや土曜日の講義の準備。
立教のキャンパスは美しい。
心が和まされる。

今、その中心は、クリスマスツリー。
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池袋に足が向く人は、ぜひ立ち寄ってください。

名物のクリスマスツリーがお待ちします。

<結城義晴>  

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