結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年07月26日(月曜日)

マクラフリン学長邸でのコーネル大学RMPジャパン第二期生修了証書授与式

Everybody! Good Monday!  [vol30]

2010年7月第5週の最終週。
日曜日から8月に入る。

世間は、完全に夏休みモード。
そして8月のお盆商戦をにらんだ営業政策となる。

JTBの調査では、
今年の夏休みの総旅行者は、
7626万人で、昨年比41%増。
なんと2402万人も増える。

まさに国民大移動の復活。

内訳は国内旅行者数7412万人、
海外旅行者数244万人。

過去最高は2008年。
国内7348万人、
海外224万人だった。

その一昨年の移動者数をも54万人上回る。

JTBの調査だから、
旅行景気を高める意図もあって、もしかしたら、
ちょっと大きめの数値になっているかもしれないが、
それでも、「国民大移動」に違いない。

これがこの夏の消費の最大の特徴。

人口が減る地区。
人口が急増する地区。

それには、一昨年のデータあたりを見て、
客数がどう変化したかを把握しておく必要がある。

企業ごとに、店舗ごとに、
この客数予測は毎年夏の恒例の作業となっているはずだが、
今年はそれをさらにシビアーにやっておくこと。

「最悪を覚悟して最善を尽くす」

それが今週から来月までの基本姿勢。

さて今日は「土用の丑」。
昨年は7月19日と7月31日の2回、
土用の丑の日があった。

しかし今年は今日の1回だけ。
2005年、2007年以来のこと。

江戸時代に平賀源内が考案した、
プロモーションが定着したといわれるが、
土用の丑には鰻を食す。

その今年のウナギ動向。
昨年12月から今年1月のシラス漁は、
記録的不良だった。
シラスとは鰻の稚魚。

したがって、今年春先には国産の品薄が予測されたが、
現在は順調に供給されている。

その理由は1年前に確保したシラスを使って、
鹿児島や静岡で、心棒強く養殖し、不足分を補った。

これは大事なこと。

時間をかけて育てる。
それが奏功する。

だから今日に限らない。
スーパーマーケットでは、
この夏、鰻の季節が続くと考えるべきだろう。

さて、先週の土曜日24日。
故渥美俊一先生の告別式があった。

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東京・港区西麻布の長谷寺(ちょうこくじ)。
曹洞宗の永平寺東京別院。

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心からご冥福を祈りたい。

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ごく近親の人々だけでの密葬だった。
私は告別式で先生にお別れすることができなかった。
誠に残念だ。

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しかし、お別れの会が開催される。
私は先生を実の父のように思ってきた。
さらに先生は私に忠告された。
「フィールドワーク」を何よりも優先することを。

亡き父よ
店見るたびに
見るたびに

合掌。

さて、私は今、アメリカ合衆国ニューヨークのマンハッタン。

日本では連日の猛暑。
しかし世界各地で異常気象が発生している。
ロシアは記録的な酷暑、
中国は大量の降雨。
南米では寒波。
原因の一つは、偏西風の異変と考えられている。

ニューヨークも酷暑。
今日26日月曜日は最高気温34度と予測されている。

しかしコーネル大学RMPジャパン第二期の卒業旅行は、
順調にスケジュールを消化している。

この旅もあっという間に終わりそう。

この二日間は「店見るたびに」がつづく。

しかし今日のブログはイサカ最終日の報告。

こちらの時間で23日金曜日の未明まで、
私は夜なべ仕事をしていた。

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第二期生の修了証書へのサイン。
筆で私の名前を書く。
それに落款を押す。

マクラフリン学長のサインが届いたのが、
22日の午後11時ごろ。

それからブログを書いて、
その後、署名の仕事に取り掛かった。

昨年は左手で書いたが、
今年は右手で署名した。
30枚ほどを、気力を込めて書く。
1年間の思いを込めて書く。

そして夜が明けたら、
イサカは雨。

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今日の午前中のスケジュールは、ふた組に分かれる。
第1組は、イサカ市の観光。
第2組は、
ジン・ジャーマン杯ゴルフトーナメント。

その後、合流して、店舗視察とインタビュー。
ウェグマンズとアルディとウォルマート。

1組にはロッド・ホークス先生が付き添い、
2組は当然ながらジャーマン名誉学長が参加。

アルディではディストリクトマネジャーが、
インタビューに応えてくれた。
コーネル大学食品産業プログラムの卒業生。

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その後、ウォルマートスーパーセンターへ。
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どういうわけか、店頭の星条旗は、反旗だった。
私はまた、渥美先生のことを思い出した。

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亡き父よ
店見るたびに
見るたびに

店回りが終わり、
恒例のピクニックへ。
日本では「バーベキュー」という。

今回はマクラフリン学長のご自宅へ。

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コーネル大学中心部から15分ほどバスで走る。
するとカユガ湖を見下ろす絶景の地に、
マクラフリン学長の邸宅が見えてくる。

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霧の中、先生が出迎えてくださった。
外装は日本家屋式。
全員、3階建ての家の中に入っていく。
関西スーパーマーケットの柄谷康夫さんが、
プレゼントを持参していた。

さすが関西人。

マクラフリンご夫妻、ご満悦。

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広大な庭には、テントが張られ、
準備は万端。

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その向こうにカユガ湖。

食前酒をいただきながら、3階のベランダから、
しばし絶景を楽しむ。
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当然ながら、会話も弾む。

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マクラフリン先生も第二期生との交流に嬉しそう。

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しかしここでも、「許されざる者」たち。

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中心に座るのは、いつもの男。

そうこうするうちに、食事。

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メニューの詳細は、
毎日更新ブログ「一日一麺」をご覧いただきたい。
第二期生・谷康一さんが書き続ける、
ラーメン分野日本一のブログ。

食事が終わり、日も沈みかけたころ、
儀式が始まる。

儀式の前座は、
この日開催された第二回ジン・ジャーマン杯の
優勝者・準優勝者発表。dscn5844-3.jpg

まず、準優勝。
荒井伸也首席講師。

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盛大な拍手。

そして栄えある第二回優勝者。

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三井食品㈱の稲田雄司さん。
執行役員量販営業本部長。

昨年の第一回ジャーマン杯優勝者は、
㈱ジョイス社長の小苅米秀樹さんだった。

小苅米さんには、この優勝で運がついた。
稲田さんにもきっと、いいことが訪れるでしょう。

さていよいよ、修了証書授与式。

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この時、奇跡が起こった。

霧に包まれつつ、曇っていたカユガ湖上空から、
夕日が射し始めた。

写真にそれがよく出ている。

そして修了証の説明。

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順番に授与。
なぜか一番目は、あの男。

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㈱関西スーパーマーケットの柄谷康夫さん。
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同社第2商品グループ取締役マネジャー。

みんな一言ずつコメントしながら、
授与式は進む。

㈱よこまち専務取締役の横町浩明さん。

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㈱万代取締役副社長の西水啓介さん。

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第二回ジン・ジャーマン杯優勝者の稲田雄司さん。

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㈱菱食の浅沼和彦さん。
流通本部RMS流通部RMS営業チームリーダー。

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そして、第二期中に昇格した澤田司さん。
㈱ベルプラス代表取締役社長。

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㈱シジシージャパン常務取締役商品本部長・藤井淑生さん。
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三井物産㈱食品流通部東北営業部長・花牟礼真一さん。

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㈱タカキベーカリーの横山豊さん。
東日本営業本部第一営業部フードビジネスグループ。

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ニッコーレン㈱取締役社長の実生明男さん。

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㈱万代常務取締役・谷康一さん。
「一日一麺」ブロガー。
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そして、㈱平和堂の夏原陽平さん。

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同社営業統括本部一般食品SV課課長。

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㈱JR東日本ウォータービジネス営業本部担当部長の鈴木得彦さん。
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㈱マーメイドベーカリーパートナーズの三木亘さん。
事業本部運営企画担当リーダー。

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㈱伊藤軒専務取締役の中井としおさん。

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昭和産業㈱食品部販売第一課長の湯澤公朗さん。
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㈱道南ラルズ専務取締役店舗運営部GMの土手光三さん。

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土手さんは、感動気味だった。

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㈱阪急デリカ事業本部長取締役専務執行役員の髙井累さん。

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私のカメラに写真が収められていないので
映像のご紹介ができないが、
このほかに4人。
・・・おっと!谷さんから写真が届きました!
㈱福原店舗運営部釧根地区統括部長・喜多敏丈さん。

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デイモン・ワールドワイド・インクPB営業部GMS統括シニアマネジャー島拓也さん。
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国分㈱近畿第一営業部副部長・山崎佳介さん。
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そして㈱キョーエイ専務取締役・安友健雄さん。

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(谷さんありがとう)

これで22名全員が「コーネリアン」と呼ばれ、
このイサカのコーネル大学卒業者名簿に
正式に登録されることになる。

心からおめでとう。

「奇跡の第二期生」でした。

残念ながら、
この卒業旅行に参加できなかった9名の第二期生には、
帰国後、国内授与式が用意されている。

最後に教授陣と事務局の記念写真。
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皆さま、本当にご苦労様でした。
ありがとうございました。

第二期生たちは、
花牟礼さんの提案で、
「ベスト・コーネリアン」を互選することにした。

その結果、選ばれた3人の「ベスト・コーネリアン」。
コーネル大学に似合いそうな人。

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左から、中井さん、鈴木さん、横山さん。

若い順に選ばれた気もするが。

いつしかカユガ湖にも宵闇が訪れようとしていた。

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名残惜しいが、マクラフリン邸ともお別れの時が迫っていた。

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最後の最後に、マクラフリン先生たちが、
「コーネル大学校歌」を披露してくださった。

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ゆったりした旋律が、
イサカの街やカユガ湖に、
そして生まれたてのコーネリアンたちの心の中に、
染み透ってゆくようだった。

こういった時には、無性にに感謝したくなる。

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すべての人々に、心から感謝。

<結城義晴>

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