つゆが、
あけました。
空はあくまで、
あおい。

光は、かぎりなく、
まぶしい。

真夏です。
ボクは、つゆあけのまえに、
クールビズにしました。
ちょっと、はずかしい。

全身の毛をカットしてもらって、
なんだか、はずかしい。
でも、まいとしのことですが、
ほんとうにスッキリします。
クールビズのまえは、
こんなかんじでした。

顔は、サンタクロースみたいにひげが、
はえていました。

クールビズは、こんなかんじ。

頭と耳のところも、
ふさふさしていました。

クールビズ・スタイル。

首と足も、ふさふさでした。

クールビズで、スッキリ。

まーるくなってねると、
クッションみたいでした。

いまは、こういったぐあい。

うえからみると、
毛のかたまりだった。

いまは、しまったキンニク質。

どうです?
ジジのクールビズ。

でも、シッポだけは、
オシャレにこだわった。

さきのほうを、
魔女のホウキみたいにしてもらった。

これは気にいっています。
ボクのクールビズとともに、
つゆがあけた。
ボクのクールビズとともに、
真夏がやってきた。

ボクはまいとし、
この時期に、
クールビズにします。
ユウキヨシハルのおとうさんは、それを、
「蛻変(ぜいへん)」といったり、
イノベーションとよんだりしました。
でも、ぼくにとっては、
クールビズ。
おとうさんがネクタイをしなくなったり、
うわぎを着なくなったり、
はんそでシャツをきたりするのとおなじです。

からだのクールビズをすると、
きもちのクールビズまでできます。
ほんとうにふしぎなのですが、
夏になると、ボクはいつも、
このことをかんがえます。
からだとこころのことをおもうのです。
<『ジジの気分』(未刊)より>





















