結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年06月30日(水曜日)

ベスト16戦惜敗の闘いとUIゼンセン同盟流通部会労使懇談会パネルのバトル

FIFAワールドカップ2010サウス・アフリカ。

ベスト8が決まった。  

決勝トーナメントに進んだ日本代表チーム。
信じられないくらいのチームワークで、
国民の期待を一身に受けたが。

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パラグアイとの世紀の一戦は、
前後半の90分、延長戦の30分、
ともに互いに得点できず、
ペナルティキック戦に。

それを5対3で惜敗。
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ここまでジャパンを牽引してきた本田圭佑は、
自分に我慢がならないといった印象で、
フィールドから姿を消した。

「最後まで戦い抜いた」
「みんな頑張った」
「PK戦は運だから仕方ない」
「いい経験になった」
そんなコメントがマスコミや選手自身からあふれる。
岡田武史監督は、辞任を表明。
本当に疲れ切った様子。

この一戦、最初から選手にも疲れが見えた。
全体に動きに鋭さがない。

一戦一戦必死に戦ってきたものの、
ベスト16を勝ち残るための長期戦のペース配分はなかった。

しかし日本の基本戦略はほぼ固まってきた。
徹底して走り、動いて、
守備を固める。

そのうえでカウンター攻撃を仕掛ける。

イタリアの戦法に日本流を組み入れた戦略。

岡田監督の功績は、
この日本人らしい戦い方を導き出したことに他ならない。

徹底して、機敏に、120分間、
走り回り、動き回る。  

それがサッカー日本代表の日本人の特性にあった戦法。

ちなみに、昨夜は23時からのゲームで、
午前3時半からのデンマーク戦のような感動はなかった。

冷静にテレビ観戦した。

異常な時間帯、異常な環境が、
私たちに感動をもたらすことを確認した。
これは私なりの収穫。

さて、昨日6月29日は1087社が株主総会を開催。
警視庁の調査というところが面白いが、
昨年よりも234社少なかった。
「分散化」が進行したわけだが、
これはいいことだ。

「みんなで渡れば怖くない」のマインドは、
決してよろしいものではない。

ただし、それぞれの総会では、
業績不振を理由に経営者の陳謝が相次いだ、という。

私は、昨日、朝から千葉県浦安へ。
浦安ブライトンホテル。
昼食をとりながら打ち合わせして、
午後1時から、
UIゼンセン同盟流通部会の第4回労使懇談会。  

UIゼンセン同盟は現在107万名の組合員を有し、
繊維、化学、化学薬品、流通、フード、生活といった6つの部会を運営する。
流通部会は45万名の組合員から成り立つ。

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主催者を代表して、
流通部会労使幹事会代表の藤吉大輔さんが開会の挨拶。
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UIゼンセン同盟本部からは会長の落合清四さんが挨拶。
「部会ごとの産業政策を実行に移す時期にある」とコメント。
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落合さんは、コーネル大学RMPジャパン講師。
第一部は法政大学経営学研究科・経営学部教授の矢作敏行さんが
「市場縮小時代における流通サステナビリティ経営の研究」と題して、
問題提起。
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矢作先生もコーネル・ジャパン講師。
難しいテーマを事例を交えて、
わかりやすく整理してくれた。
その後、問題提起を受けてのパネルディスカッション。
「市場縮小時代における流通サスティナビリティ政策の労使の課題」
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ファシリテーターは法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授の
藤村博之さん。
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パネラーは落合さんと、矢作さん、そして私の三人。

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私はまず、「市場縮小時代」の問題整理をした。
そのうえで、サステナビリティ政策への、
私なりの考え方を述べた。
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パネルディスカッションは、それぞれが言いっ放しになりやすいものだが、
藤村先生の誘導で、面白くて、エキサイティングな討論になった。
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私も久々にそのバトルのスリル感を楽しんだ。
パネラーの皆さん、聴講の皆さん、事務局のみなさんに、
心から感謝したい。

パネルディスカッションの後は、場を移して懇談会記念パーティ。
乾杯の挨拶は、イオン㈱人事部長の山本博之さん。
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その後、懇親。
イオンリテール労働組合の中央執行委員長・高橋泰彦さん(左)、
中央執行書記長の西川聡さん。
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意外な方にお会いできて、嬉しかった。
原信ナルスホールディングス㈱取締役副社長・執行役員の五十嵐安夫さん。
五十嵐さんは現在、人事・組織・環境・総務統括。
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サミット・レイバー・ユニオンの執行委員長・安田大輔さん(右)と
事務局長の深瀬貴央さん。
目を閉じてしまいすみません。
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最後に、落合さんと固い握手。
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ワールドカップは2日間ゲームを中断して、
選手に休息を与えて、準々決勝。

これから11日まで、準決勝、決勝と盛り上がる。

世界レベルを知った総評論家の日本人たちは、
もう、ワールドカップから目を離すことはできない。

しかしそれはJリーグを客観的に見る目となり、
Jリーグ離れを促進させるかもしれない。

「良くやった」と喜んでばかりはいられない。
足元のリーグの一体となった隆盛が、
次のワールドカップにつながるからだ。

<結城義晴>

2010年06月29日(火曜日)

北京オリンピック女子ソフトボールチームトレーナー大石益代さんと対談して「無私」を知る

今夜はFIFAワールドカップの日本対パラグアイ戦。

日本サッカー界にとっては世紀の一戦。
何しろワールドカップ4位が、
今回の岡田ジャパンの目標であるだけでなく、
日本代表チームは、これまで8位になったこともない。

だからこその世紀の一戦。
日本中、これ以上ないという盛り上がり。

何度も言うが、商人は、
顧客の生活に共鳴しなければいけない。

小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。  

それが閉塞感の漂う日本マーケットにおける顧客の望むもの。

しかし、ワールドカップ。
実力があるチームは、
実力通り残ってきた。

大きなマネジメント上のミスを犯したチームは、
実力があっても残らない。

実力は必要条件、
マネジメント上の問題は十分条件。

それが揃ったチームがベスト8に残っている。

さて日本には条件が揃っているのか。
今夜は、私たちも、再びあの感動を求めて、
楽しむこととしよう。

今朝の「流通ニュース」の報告。
サッカー専門のECサイトの「スポーツウェブショッパーズ」の発表。
日本代表ユニフォームの販売数が15倍に飛躍した。

さて、昨日は、東京・新宿。
CDオーディオセミナーの収録。

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第23回目のゲストは、大石益代さん。
財団法人日本ソフトボール協会ナショナルチームトレーナー。

あの北京オリンピックで金メダルを取った日本チームの精神的・肉体的サポート役。

最近は体幹トレーナーとしても大活躍。

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大石さんのキャリアから対談を始めて、
北京オリンピックでの金メダル獲得の裏話まで、
あっという間に2時間ほどが過ぎた。

大石さん、魅力的な女性だった。

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私は、40歳代のほぼ10年間、
横浜市港北区のジュニアソフトボールチームの監督を務めた。

だから大石さんとの対談は、最初から心が動いた。

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大石さんは小学生、中学生と野球をやっていた。

そしてソフトボールのチームがある高校を選んで入学した。

その1年生の時、股関節を痛めた。
キャッチャーとして致命的な怪我だった。

6時間にも及ぶ大手術を受けて、
リハビリに入ったものの、
この間のケアの知識が薄く、
完全な回復には至らなかった。

その後、二度目の怪我。
やはり股関節。

その後、日本大学に進み、
アメリカ・ネバダ州立大学に学び、
トレーナーの道を歩む。

帰国後、全日本チームのトレーナーに。
最後にはナショナルチームのトレーナーとして、
メンタル・フィジカル両面からチームを支える存在となった。

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その大石さんの言葉。
「Start strong, finish strong」  

はじめ強く、終わり強く。

「今までと同じことをやっていてはだめ。
過去を否定することが必要」

「トレーナーを必要としないアスリートを育てたい」  

「育てるよりも育む」  

失礼ながら、私より一回り以上も若いのに、
実にしっかりした考え方を持った人。

大石さんの話に深く感動した。

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大石さんの言葉のひとつ。
「トレーナーを必要としないアスリート」

これは、自分の役割を必要としないレベルを探求すること。
つまり、自らの存在を「無」にする考え方。

私が自らの生き方を表現する「利他と無私」につながる。

いい対談だった。

女子ソフトボール日本チームも、
実力の上にマネジメントが整った。

それを大石さんたちが成し遂げた。

私たちはこのことを忘れてはいけない。

<結城義晴>

2010年06月28日(月曜日)

梅雨・ワールドカップ・選挙「三大話」の今週はやさしいことから手をつけよ

Everybody! Good Monday![vol26]

2010年第26週。
6月最終週にして、
週中から7月に入る。

今年は、
紫陽花が鋭い色を出していて、
とりわけ美しい。

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カナダ・トロントで開催されていたG20が閉幕。
菅直人首相は例のキャッチフレーズを強調。
「強い経済、強い財政、強い社会保障」

キャッチフレーズも大切、
しかしそれを実行することが最も大事。

Practice comes first!
実践躬行・実行第一。
商人舎今年の標語。

アメリカに次ぐ超大国でなくてもよい。
「大きな国」の役は中国に任せておけばよい。

日本は「良い国」 を目指す。

レース型競争でなく、
コンテスト型競争。
その中でユニークな良さを持った国でありたい。
私はそう思う。

さて消費と商売の問題。
先週あたりからボーナスが支給されていて、
週末にはボーナス商戦のピークがひとつ訪れた。

日本経済団体連合会調査では、
大手企業68社の今夏ボーナスの平均支給額は約79万円で、
昨夏に比べて1.51%の増加。

全体で見ればちょっとだけ回復。

NetMileリサーチが1000人の男女から調査した。
ボーナスの使い道。
これは6月26日の調査。

1 ボーナスをもらう予定がない31.1%
2 貯金18.9%
3 旅行・レジャーの費用13.5%
4 ローンの返済12.8%
5 デジタル家電(液晶テレビ、パソコンなど)の購入9.5%

ベスト5までの回答が圧倒的に多い。
6位以下は2%台となる。

3割を超える31.1%の回答が、
ボーナスがないという。
厳しい家計が想像できる。
貯金18.9%とローン返済12.8%を合わせると31.7%で、
これも消費に結びつくボーナスとはならない。

3位の旅行・レジャーはものを購買する消費ではない。
わずかにデジタル家電が9.5%で、
この分野はFIFAワールドカップなどのインパクトで、
大いに潤っている。

ボーナス商戦も、
この傾向を考慮に入れて対応されなければならない。

今週は、いまだ、
サッカー岡田ジャパンの活躍の熱気が冷めず、
最高潮を迎えるのはおそらく29日の23時。

これを通過すると、さらに高いピークは7月3日土曜日となる。
ジャパンのゲームだけでなく、
アルゼンチンやドイツ、アフリカのガーナなどの選手の躍動を見ていると、
たとえ日本が負けてしまっても、
ワールドカップの熱は冷めない。

だから1億総サッカー評論家の、
カウチポテト族によるカウチポテト的消費は、
すぐに消えてしまうものではない。
内食需要は7月11日の夜まで、ずっと続く。
外食需要はちょっと苦しい。

今週は、梅雨の雨模様の中、
ワールドカップに明け暮れる。

もちろん7月11日の参議院選に向けて、
街中を選挙カーが走り回る。

消費税の問題も、
もっともっと深く論議されるに違いない。

明日29日は、
日本の上場企業の株主総会が集中する日。
これも日本特有の現象。

そして木曜日から7月。

新しい月に向かって、
新しい気分が出てくる。

今月の商人舎標語をかみしめて、
頑張りたい。
「やさしいことから手をつけよ」

最後に今週の私の予定。

今週は、パネルディスカッションや対談が目白押し。
不思議なものではある。

講演ばかりの週もあれば、
店舗クリニックばかりの週もある。
人に会うことが多い週もある。

ゴルフばかりの週なら大歓迎だが。

私は、右目の大手術を3回受けて、
残念ながら右目は視力を大きく失った。

だから野球をはじめ、サッカーやテニス、卓球、バドミントンなど、
動く球を打つ球技はできなくなった。

スポーツも大好きだし、球技も大好き。
しかしそれができなくなったものの、
動かない球だけは打てる。

必然的にゴルフに打ち込むこととなった。

話を戻して、今週の私のスケジュール。

月曜日は、 スポーツトレーナーの大石益代さんと対談。
火曜日は、UIゼンセン同盟流通部会労使懇談会でパネルディスカッション。
木曜日は、午前中、国分㈱専務取締役の國分晃さんと対談、
午後は、マーケッターの松本朋子さんと対談。
金曜日は、日本スーパーマーケット協会総会。
会長副会長パネルディスカッションのコーディネーター。
毎年大好評のイベント。

パネルディスカッションは公開されているので、
聴講する皆さんはよろしく。

そして土曜日は、
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の講義とゼミ。
今週は、入間市のコストコへ出かけて課外授業。
結城ゼミもこれに合流する。

今週は、
梅雨、サッカー、選挙。
この三大話。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2010年06月27日(日曜日)

ジジの梅雨寝[2010日曜版vol26]

ねむっています。
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よるは、これです。
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だから、ひるは、
ねむる。
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しっぽは、うごくけど。dscn5339-3.jpg
そとは、雨もよう。

そう、つゆなんです。
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ちょっと、むしあついけれど、
きもちよく、ねむります。
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おうちには、ずっと、
エアコンがつけられている。
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ボクのためです。
ボクは、むしあついのが、
にがてです。
エアコンは、ボクのみかた。
センプーキは、にがてです。  dscn5378-3.jpg

音がこわいんです。

でも、エアコンのおかげで、
ぐっすり、ねむる。
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サムくんは、
いつもかわらないけど。
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エコ・ロボットのサムくん、
なまごみを、たべます。

あとは、じっとしているだけ。

つゆも、むしあつさも、
へいきです。

よるは、みぎめに、
あかいランプをつけたりけしたりして、
うなっていますが。

でも、サムくんのことは、むしして、
ボクは、ねむります。
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ユウキヨシハルのおとうさんは、
rikkyoへ。
ユーキゼミのみなさんと、
たのしんでいます。
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ことしも、いい、かんじ。

ボクは、ねながら、
まってます。
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きはながく
こころはまるく
はらたてず

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つゆのときは、
それがいちばん。

ボクも、5さいですから、
5かいも、つゆをタイケンしました。
だから、つゆのすごしかた、
しっています。

あれっ、おとうさん、
かえってきたかな?
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ちがったみたい。
クリーニング屋さん。
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でも、まってます。

きはながく
こころはまるく
はらたてず

これです。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年06月26日(土曜日)

5月の販売統計で内食スーパーマーケットは1.6%減、外食フードサービスは1.7%減

南アフリカのFIFAワールドカップ。
とうとう決勝トーナメントの16カ国が決まった。

日本と韓国がそこに入っている。
アジアからは2チーム。

アフリカからは、ガーナの1カ国だけ。

南アメリカがすごい。
ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、チリ。
5カ国。

北アメリカからは、メキシコとUSA。
これも高い比率でベスト16に残った。

ヨーロッパは、
イングランド、ドイツ、オランダ、スロバキア、ポルトガル、スペイン。
6カ国だが、ヨーロッパの後退が印象付けられた。

これから7月11日(日本時間12日早朝)の決勝まで、
さらにさらに世界中の注目が集まる。
7月11日(日曜日)は、参議院議員選挙でもあって、
本当に忙しい。
岡田ジャパンの躍進によって、
日本の国家にも、なんだか元気が出てきた。

商人は、こんなことにビンビンと反応しなければいけない。
自分のお客様の喜び、興奮に共鳴し、
ともに喜び、ともに悲しまねばいけない。

さて、昨25日金曜は、
スーパーマーケット販売統計調査、
第2回目の発表。

5月度実績(速報)の数値が公開された。

5月の総売上高は7553万4263円。
スーパーマーケットの5月販売実績は、
前年同月比98.4%。

内訳は食品合計64470億8663万円、昨対98.7%、
非食品は1112億5630万円、昨対95.9%。
生鮮3部門では、2417億5268万円、昨対98.7%。
青果は987億5961万、100.4%、
水産は689億9239万、97.8%、
畜産が740億0068万、97.4%。
青果以外はそれぞれマイナス。

惣菜は654億4198万、100.1%、
一般食品・その他は3368億9167万、97.8%となっている。

惣菜は中食分野で、
ここは外食としのぎを削っている。
青果部門と惣菜部門が好調。
他は前期割れ。

これは4月から続くトレンド。
なお、回答企業には4月の発表後、新たに4社が加わり、
その数は268社となった。

そこで今回、改めて4月の販売統計は改訂版が報告された。
回答企業は、オール日本スーパーマーケット(AJS)58社、
日本スーパーマーケット協会(JSA)60社、
日本セルフ・サービス協会(JSSA)165社、うち重複15社。

日本スーパーマーケット協会専務理事の大塚明さんから、
5月の概況説明が行われた。

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昨年5月は、新型インフルエンザで、外出を控え内食志向が高まり、
マスクが品切れするほど売れるなど、いわば特需があった。

一方、今年のゴールデンウィークは、
期間中、まれにみる好天に恵まれ、
行楽や外出する人が多かった。

したがって内食需要が低減。

さらに中旬以降は、全国的には荒れた天気が続き、
炭酸飲料などのドリンク、そうめん、殺虫剤などの夏もの商品が不調。

さらに悪天候の影響で果実類は、
花落ちしたり、実が落ちたり、糖度がいまひとつだったり。
小梅、らっきょうの時期も後ろ倒しになり、
青果部門の足を引っ張る要因になった。

野菜の高騰も5月には落ち着いてきた。

鮮魚部門では、カツオ、アジはだめだったが、
ブリ、イワシは良く売れた。

精肉部門の焦点である口蹄疫の影響は、
5月段階では全国ベースでは影響は少ない。

そのあと、㈱ヤオコー専務取締役営業統括本部長の小林正雄さんが、
同社の実績を説明。

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5月の既存店前年比は96.7%。
昨年5月は新型インフルで120%の売上げの伸長があったから、
96.7%でも上昇傾向にある。

各部門ごとに1品単価は下げ止まり傾向にある。
客数は上昇傾向。

良かったのは、手握りおはぎなどの和菓子を中心とした日配品、
前年比150%のノンアルコールビールをはじめとする酒、
寿司、豆菓子などの菓子。

商品ではブームの「ラー油」、酒の「まっこり」と「角瓶」。
「まっこり」は担当者が「まっこりおじさん」になるほど、
販売を強化した結果、前年比800~900%の金額を売っている。

現在、他の企業と共同で、PB商品開発を進めている。
「角瓶」は6月に入ってメーカー出荷が追い付かない状況。
ラー油は相変らず品薄状態。
メキシコ湾の重油問題で今後、エビが高騰しそう。

食品スーパーマーケットらしい詳細な商品動向まで発表されて、
とても良かった。

なお、昨日は日本フードサービス協会からも、
5月の外食産業市場動向調査が発表。

内食と外食の統計が同日発表。
これはなかなか良い。
総売上高は前年同月比マイナス1.7%減。
4カ月連続で前年実績割れ。

この中で、客数はプラス1.4%、客単価はマイナス3.0%。
全店舗数はマイナス0.4%と減少基調。

ファーストフード業態がマイナス0.7%、
麺類チェーンはプラス10.4%。
洋風チェーン・和風チェーンはともにマイナス1.8%と2.9%。

持ち帰り米飯/回転寿司はマイナス8.3%
ファミリーレストランもマイナス1.6%、
ディナーレストランの売上高はマイナス2.2%だが、
客単価がプラス0.3%。
5カ月連続前年クリア。
客数はマイナス2.5%だが、
消費に少しずつ活気が呈し始めている。

なんだか「サッカーごときもの」が、
世の中を明るくし始めた。

このところの日本人にかけていた「自信」。
それが芽生えつつある。
蘇りつつある。

楽しげな週末になりそうだ。

みなさんも、よい週末を。
仕事に行楽に。

私はこれから立教大学院の講義と結城ゼミ。
週末を楽しみます。

<結城義晴>

2010年06月25日(金曜日)

FIFAワールドカップ「岡田ジャパン早朝勝利」の感動の理由を考察する

サッカーの試合で、
こんなに感動したのは初めてだった。

これほどの感動の理由はどこにあるのか。
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FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
日本代表がデンマークに3対1で快勝。

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2002年の日韓共催大会以来、決勝トーナメントに進んだ。

選手たち自身が感動していた。

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ルステンブルク・スタジアムに陣取った応援団はもちろん感動した。
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北半球の日本列島でも、
うっすらと明け始めた早朝の5時半には、
感動の渦が巻き起こっていた。

日本中の家庭に灯があった。

この感動を生みだしたのは、やはりこの男。

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本田圭佑が口火を切って、1点を先取し、
仲間に勇気と元気を植え付けた。

2点目は、遠藤保仁が決めた。

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ゲーム後、本田はクールに語ったが、
自ら感動していることは明らかだった。

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監督の岡田武史は、
感動して泣いていた。

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私も、感動した。

感動は、サービスやホスピタリティと同根だと思う。

フリップ・コトラーが定義している。
「サービスの質とは、
提供され知覚されたサービスと、
期待されたサービスのギャップである」

岡田ジャパンの選手たちがフィールドで提供したものと、
私たちが期待したものとのギャップ。

それが想像を超えて、はるかに大きかった。
だから感動も大きかった。

選手たちの真摯さ、忍耐強さ、ひたむきさ。
自分のエゴのかけらも見えない仲間への思いやりとやさしさ。
そのうえで、闘う意志。

その結果の劇的勝利。

前評判は高くはなかった。

「艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達(練られた品性)を生み出し、
練達が希望を生み出す。
この希望は失望に終わることがない」

(新約聖書・ローマ人への手紙5章)

彼らは艱難から忍耐を学び、
忍耐から練達を身につけ、
練達の挙句、希望を生み出した。
この艱難から生まれた希望は、
失望に終わることはない。
それがこの勝利だった。

さらにこの感動を大きくした理由。

それは、私たちがこの稀な体験をした時間帯にある。

深夜3時半から早朝5時半。
普通ではない状況。
尋常ではない環境。

これが大いに感動を増幅させた。

心から、感謝したい。

さて、昨日は朝から、東京・日本橋。

参議院選挙公示の日に、出陣式。
応援者のスピーチも良かったし、
立候補者の演説はもっと良かった。

感動した。

頑張ってほしい。

その後、日暮里で、1日、会議。
会社の変革のスピードが、
思った以上に速い。

それに感動すら覚えた。

そして夕方は、御徒町の「花ふぶき」で懇親会。
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写真右から二人目が、
ユニバース㈱代表取締役の清岡祥治さん、
右が同営業部の佐藤傑(すぐる)さん。

この会社は1万名の自社登録スタッフを擁して、
各種イベントプロモーションを展開する。

今のところサンプリングが中心業務だが、
そこから、生活導線上の『コミュニケーション・ハブ』機能を担って、
プロモーションを展開していこうという構想を持つ。

とりわけ佐藤さんは全国の「料理教室」のネットワークを持っていて、
これが実に面白い。

日本の食分野を、料理教室を起点に、
様々な切り口でマーケティングし、イノベーションしていく。
そんなビジョンと意欲が、二人にあふれていた。

36歳の若い二人と話をしていて、
私はちょっと、その若さに感動した。

応援したいと思う。

昨日から今朝まで、感動の嵐。

感動とは、自分の心が解放されていると、
群れをなして、向こうからやってくるもののようだ。

お店にも、そういったことがあふれているといい。
ただし、店舗における感動は、
大抵の場合、もっと日常的で、普通で、
小さくて、細かい感動である。

いつもいつも、異常で大きな感動をもたらすものではない。

ワールドカップは、4年ごとに行われるから、
大きな感動。

店は毎日開かれるから、そこでは、
小さな感動。

この違い、両方を味わえることに、心から、感謝。

<結城義晴>

2010年06月24日(木曜日)

日本チェーンストア協会とショッピングセンター協会の5月販売統計を分析する

いよいよ、今夜。
南アフリカでは。
日本では明朝。
うっすらと明けてゆくころ。
FIFAワールドカップのE組予選。

日本対デンマーク。

明日の午前中は、日本中の会社やお店が、
朦朧としているかもしれない。

今夜は、早寝する人が多いに違いない。

本当に久しぶりに、
胸がドキドキする90分間です。

さて今週は重要な小売調査が、連続的に発表されます。

月曜日は、百貨店とコンビニの5月販売統計。
火曜日は、チェーンストアの統計。
水曜日は、日本ショッピングセンター協会の統計。
そして金曜日が、スーパーマーケット三協会の販売統計。

これらの情報は、全て、
商人舎ホームページの巻頭に流れるテロップ「流通ニュース」 に掲載される。

毎日、流通ニュースと商人舎ホームページのチェックをお勧めする。

流通ニュースにも写真が入り始めた。
『食品商業』編集長の時代、
私はひとつの編集方針を編み出した。
それが『食品商業』誌を圧倒的な一番誌にした。

その方針とは「網羅主義」。

専門性を追求するならば、
その専門分野においては、
情報を「網羅」しなければならない。

「流通ニュース」は毎日、
流通情報を網羅している。

それはややコモディティ情報だが、
コモディティ情報が網羅されている。

すごいこと。

私のブログは私しか発信できないノンコモディティ情報。

流通ニュースのコモディティ情報、
商人舎ノンコモディティ情報。

両者のプロダクト・ミックス。
流通・サービス業界へのネット情報提供として、
私たちは最強のコンビだと自負している。

もちろん情報の収集と整理、分析に対しては、
あくまで謙虚で、ジャーナリズムの王道を行く。

流通ニュース編集発行人の松見浩希さんは、
その意味で本物のジャーナリスト。
㈱ロジスティクス・パートナー代表取締役社長。

月間100万ビューを誇る「流通ニュース」。
ご愛読のほど。

さて日本チェーンストア協会の5月月報。

既存店売上高は前年同月比でマイナス5.3%。
新店を含めた総販売額は1兆204億円で、前年同月比マイナス6.2%。
会員企業62社、7852店だが、
この62社のうちスーパーマーケット企業は45社。
総合スーパーは9社。
その総合スーパーの売上高が、
協会全売上げの5割を超える。

だから総合スーパーの統計という要素が強い。

食料品販売額が既存店でマイナス5.8%。
全店売上げは6366億円で前年比マイナス7.2%。

衣料品は既存店マイナス3.0%。
トータルで1102億円のマイナス3.3%。

住関品は既存店マイナス4.3%で、
全店トータルは2094億円のマイナス4.0%。

さらにサービスは既存店は昨年並みで、
総売上げは34億円のマイナス2.1%。

こうみると、5月は食品が悪くて、衣料品の不調が少し和らいだ。
住関連にはこの協会に属しているニトリやダイソーの売上げが入っているから、
総合スーパーやスーパーマーケットの住関連は、
衣料品や食品以上に悪かった。

金曜日のスーパーマーケット三協会の「販売統計」がどうなっているか、
楽しみになってきた。

もうひとつ、日本ショッピングセンター協会の販売統計。

既存SCの総売上高はマイナス2.4%。
これは21カ月連続。

ただし、4月5月と、マイナスの幅が2%台に戻ってきた。
なんとも悲しい話だが、マイナスの幅が少なくなった。

ワールドカップサッカーでいえば、
負けたけれど1点差負けだった、といった内容。

その前の試合は3点差負け、2点差負けだった。

キーテナントは既存店前年比がマイナス4.6%。
サブテナントはマイナス1.4%。

核店舗の総合店が悪くて、周辺の専門店が持ち直してきた。
ショッピングセンターのテナントでは、
カジュアル衣料・服飾雑貨専門店と家電量販店が好調。

立地別にみると、
大都市中心地域のショッピングセンター全体がマイナス1.7%、
郊外地域はマイナス2.0%。

しかし、郊外地域のサブテナントはマイナス0.1%。
これは日本全体の消費傾向からみると大健闘。
これに対して、大都市周辺の中都市のサブテナントはマイナス3.3%、
小都市のサブテナントはマイナス3.2%。
大都市周辺地域のキーテナントはマイナス5.9%。

百貨店統計、総合スーパー統計、
そしてショッピングセンター統計を分析すると、
「不況の中」で、「小売業は立地産業」ということがよくわかる。

いい勉強になる。

昨日は大阪駅前のハービスホール。
TERAOKAニューバランスフェアで講演。
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テーマは「Practice Comes First!実践躬行、実行第一」

商人舎標語を紹介し、
「不況は商人をきたえる」のあと、
ケーススタディは二つ。

ウォルマートの「プロジェクト・インパクト」の正しい理解の仕方。
㈱成城石井社長の大久保恒夫さんの経営方法。
こちらは商人舎ホームページの「知識商人対談」でも、
読むことができます。

たくさんの人にご参加いただいた。
ご清聴を感謝したい。

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午後1時から90分のところ、
はじめからお断りして、120分。

ご堪能いただけただろうか。

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最後にお土産を二つ。
ピーター・ドラッカー先生の「時間管理」と「フィードバック分析」。

講義の後は、この日即売した『小売業界大研究』(産学社刊)へのサイン会。

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おひとりお一人、丁寧に筆で書をしたためる。
できるだけ、その人に向けた言葉を選ぶ。

本はささやかながら、完売。

ありがとうございました。

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サイン会が終了して、㈱寺岡精工のお二人と写真。

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専務取締役の高野公幸さんと営業企画室長三木桂さん。
今回もお世話になりました。

ニューバランスフェアの講演の後、
梅田の地下のビアホールで「田中会」に参加。
講演の後のビールはひとしおうまい。会話も弾む。

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左からカゴメ㈱大阪支店家庭用営業部長の小林寛久さん、
㈱アキタ大阪鶏卵センター所長の竹内信和さん、
敷島製パン㈱チェーンストア部長の田中文夫さん、
私の右隣が三栄乳販㈱専務取締役の田口富保さん、
紅一点は日本食育コミュニケーション協会の徳永ひろみさん。

皆さんありがとうございました。

今夜から明朝にかけて、
日本中が異様な興奮の中にある。

きっと日本人が全員、若返っているに違いない。

良いことです。
みなさん、素直に楽しんで、
若返ってください。
今日だけは、
自分だけ仕事している、
なんてポーズはつけずに。

では、明日。

今月の商人舎標語。
「やさしいことから手をつけよ」
<結城義晴>

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