結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年12月10日(金曜日)

阪急オアシス「リニューアル戦略店舗」巡り(後篇)南千里店と淡路店

今日の朝日新聞のコラム『経済気象台』では、
「失われた30年」がテーマとなり、
日経新聞コラムの『大機小機』では、
「世界の成長を日本の成長に」となっている。

コラムニスト山人の朝日はこう、始まる。
「今の日本経済の光景を見ていると、薄ら寒くなる」

「景気が再び停滞感を強めているからだけではない」

「バブル崩壊後20年も経済が停滞基調にあり、
デフレ状態が長期にわたって続いているのに、
そこから脱しようという覚悟が、政府にも民間にも見えないからだ」

ずいぶんと高みに立ったモノ言い。

わからないでもないが、
特に民間には覚悟も意欲もある企業がある。

「民間でも、お上頼み、既得権益擁護の姿勢が目立つ」
これは既得権益を「持てる民間企業」の姿勢。

「政府も民間も、自らリスクをとることなく、
他者や将来世代の負担・犠牲の下で、
現在の自らの利益を守ろうとしている」

「政府、企業、個人それぞれが、
日本がよって立つべき基盤を率直に語り合い、現状を拒否し、
それを変える大きな戦略の下で、
それぞれが自らできることを地道にやり続けることである」

「それができなければ、日本は『失われた30年』に陥る」

こういう「脅し」的な文章の書き方、話し方、訴え方もある。
それで当たり前の結論を導く。
あるいはガンバリズムの非論理的な世界に誘う。
これらは適当に読み流し、聞き流しておけばよろしい。

対して日経は、日本のポテンシャリティの高さを評価し、
「地球人口100億人時代」にも、
日本と日本人が充分に機能することを示す。

「国連は世界の総人口が50年までに、
91億人へと22億人増えると予想する」

「日本の総人口は約3200万人減り、9500万になると予想されるが、
世界的にみれば我が国の人口減少は誤差の範囲である」

その時、「爆発するグローバル戦略を打つことが大切である」
「企業活動に国境はない」
その通り、ジョン・レノンはImagineで歌う。

「国を開き、企業も個人もグローバルな視点に立つことで、
世界の成長を日本の成長にできる」

まるで坂本竜馬だが、
私も、こちら派だ。

男一匹、いざとなったら国を飛び出して、
どこでも生きることができる。
それが翻って母国に貢献することにもつながる。

今年9月、中国・上海を訪れた時、
あの「どや顔」の中国人たちに混じって、
私はここでも、十分以上に生きていける、やっていけると思った。

パリのシアルで、世界のジャーナリスト仲間と再会した時にも、
私は「彼らに絶対に負けない」と決意した40歳の時を思い出した。

グローバルな視点に立ちつつ、
ローカルな問題に対処する。
これが「グローカル」の考え方。

そして商人はすべからくポジティブ派でなければいけない。
うまくいく仕事や会社はみんなポジティブ派である。

さて、きのうの「あした、あした」の今日は、
阪食の最新戦略店舗巡り後篇。

千野和利社長は、生粋の阪急百貨店育ち。
1999年取締役、2001年に阪急オアシス代表取締役社長、
そして2006年9月より、阪食代表取締役社長。

今年10月のコーネル・ジャパン開講講座でも記念講演をお願いした。

「高質食品専門館」の1号店は昨2009年7月、
「阪急オアシス千里中央店」(大阪府豊中市)、
2号店も昨年8月の「阪急オアシス御影店」(神戸市東灘区)、
3号店は今年2月の「阪急ファミリーストア住吉店」(大阪市住吉区)、
そして4号店は、「阪急オアシス山科店」(京都市山科区)。

さらに今年7月「阪急オアシス南千里店」(大阪府吹田市)、
10月「阪急オアシス日生中央店」、
11月「阪急オアシス淡路店」(大阪市東淀川区)、
最後に12月、「阪急オアシス箕面店」。

全部で、8店の新戦略タイプ。
千野社長は、3つのキーワードを具現化した売場を作り続けた。
その3つとは「専門性」、「ライブ感」、「情報発信」。

「専門性」は加工度を上げた生鮮食品に力を入れるほか、
コーヒーやワイン、ナチュラルチーズ、さらにカレーなど、
様々なカテゴリーで幅広い品揃えをする。

「ライブ感」は、主に生鮮食品で対面売場を設け、
顧客とのコミュニケーションを重視する。

そして「情報発信」は、
顧客のニーズ・ウォンツが反映されたメニュー提案、
新たな食生活提案などを続ける。
キッチン・ステーション、ギフトステーション、
そしてキッチン・スタジオも設けられている。

午後は、今年7月リニューアルオープンした南千里店。
この店から阪食の「新戦略」第2段階が始まった。
日本最初の大規模ニュータウンとして、
1962年に開発された千里ニュータウンの南に位置するが、
住民の高齢化が進む商圏でもある。

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ショッピングセンターの1階が阪急オアシス南千里店。
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入口からすぐにクレートに山積みされた季節の野菜を、
お客は楽しみながら購入している。
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入口左手は野菜コーナー。
野菜も果物も市場スタイルで、クレート陳列。
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広島産不揃い大葉98円。
こういう訳あり商品の訴求は購買意欲をそそる。
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季節の野菜が並び、
その先の壁面にはフルーツバーが設けられている。
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阪急の木箱を使った市場感あふれる陳列。20101209135958.jpg

フルーツバーの先には、
お得意の量り売り・バラ売りコーナー。20101209140008.jpg

その先がシーフード・デリと鮮魚売場の対面コーナー。
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鮮魚売場のセルフコーナーは広いコンコースの真ん中で展開。
年配のお客もカートショッピングするのに十分な通路幅がある。
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鮮魚売場の先は精肉売場。
写真は逆から写したところ。
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精肉売場の先にあるキッチンコーナー。
試食・試飲をお客は楽しんでいる。
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ワイン&チーズの売場。
ワインとチーズを始めとする「つまみ」「前菜」を、
組み合わせて提案する。
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ワインクーラー室が奥に設けられている。
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ご奉仕品と冷凍食品のコーナー。
午後2時過ぎというわけでもなく、高齢者のお客が多い。
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惣菜売場は「DELICATESSEN」のロゴ。
手前からおでん、皿盛りおかずバイキング、手作りだし巻き玉子、
フライてんぷらバイキング、スナックコーナー、
ふんわりお好み焼きと見やすいサイン。20101209140130.jpg

サラダ、おにぎり、弁当のセルフ・コーナー。
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調味料売場の中のスパイスコーナーでは、
手作りドレッシングを提案。
ちょっとリッチに洋風、濃厚な中華風、さっぱり和風とくくり、
スパイス、塩、オイルだけでなく、
レシピ本、ボールなど雑貨を関連陳列する。
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阪食では高齢者でも見やすいように、
プライスカードの文字を大きくしている。
一時、電子タグも導入したが、お客視点でこの方法に変えた。
赤色の文字はお値打ち価格。
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卵コーナーでも「たまごワールド」と称し、
たまごキャラクターの調理器具を関連販売。
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「ガーデンレタスオアシス」は、
ショッピングセンター1階の広場に設けたレストルーム。
お客の憩いの場になっている。
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千里ニュータウンといいながら、
オールドタウン化しつつあるこの立地。
阪食の「新戦略店舗」はニューファミリーばかりを相手にするものではない。
むしろ高齢者、熟年の客層をしっかりとらえて、
そこに新メニューや掘り起こした食生活を提案するのだ。

最後の視察は、淡路店。
東淡路商店街の端に位置する700㎡の都市型小型店。
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インストアベーカリーの厨房がガラス張りで外から見える。
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都市型小型店の実験店の位置づけ。出入口は1カ所。
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入口を入ると季節の野菜がクレートで並ぶ。
小型店でも生鮮3品は強化している。
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青果売場の先に鮮魚売場が見える。
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小型店でもバラ売り、量り売りコーナーは欠かせない。
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青果部門の左壁面に日配売場。
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鮮魚売場は、寿司、刺身などのシーフードデリを対面販売、
切り身パックは平ケースで販売する。
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鮮魚売場から精肉売場に続くコンコース。
小型店でも通路幅は広い。
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精肉売場は壁面で展開。
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精肉売場で関連販売されるグッズ。
こうした食提案の試みが随所にある。
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精肉部門の奥には、ミートデリコーナー。
さらに惣菜部門へと続く。
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キッチンステージも小スペースながら設けている。
「毎日の食卓を美味しく、楽しく!」とサインが見える。
食は楽しむものというメッセージはすごくいい。
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店内奥主通路に置かれた販促商品。
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ミートデリから続く惣菜売場。
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そしてデリとインストアベーカリーの売場。
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自店製造のデリと食パンで作ったサンドイッチを訴求。
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インストアベーカリーの前にあるホールセールパンのコーナー。
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小型店といえども酒売場は欠かせない。
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エンドで展開されているクリスマス・パーティ用の菓子と飲料。
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レジから出口へ向かう一角には正月商材のプロモーション。
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ゴンドラ1本で展開する花卉コーナー。リースも並ぶ。
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レジは6台ながら、年商十七億円ベースで推移する。
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レジ横にはサービスカウンター。
もちろんラッピングサービスを行う。
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都市型小型店は阪食でも大きなテーマ資源。
それをしっかりととらえ始めた。

狙いは「アッパーミドル」層で、アッパーとミドルの中間をコアにする。
しかし大事なのは、このあたりをコアにしながら、
客層が広がりつつあることだ。

すなわち、新しい飯食のポジショニングが、
確立されつつあるわけだ。

2010年度はグループ年商が1000億円を超える。
千野社長は今年度を「第2の創業」と位置づけ、
この「新戦略店舗」の進化と既存店への「水平展開」を基本方針としている。

私がうれしいのは、そのうえで、
「お客さまからの信頼を得つつ、
従業員が働きがいと誇りの持てる企業」
を、
実践躬行しようとしている点。

そういえば、千野さんも松元努常務も、
国際派で、「グローカル」を信条とする。

この日のクリニックの翌日、
社長・常務を中心とする数人のチームは、
イタリアに向かった。

私も同行したいくらいだった。

<結城義晴>

2010年12月09日(木曜日)

阪急オアシス「リニューアル店舗」巡り(前篇)日生中央店&箕面店

日本初の金星探査機「あかつき」。
金星の軌道に乗ることに失敗。

誠に残念。

しかし、太陽の周りを周回させつつ、宇宙空間で冬眠させ、
2016年12月から翌2017年1月までの期間に、
再度、チャレンジ。

すごいことだ。

日経新聞スポーツ欄の人気コラム『チェンジアップ』。
元西鉄ライオンズの名選手・豊田泰光さんが書いている。
私の大好きなコラムで、ものを考えさせてくれたり、励まされたり。

今日のタイトルは『「あした、あした」心の薬』。

「日本人は恥という感情を成長のバネにしている面がある」
しかし、「強すぎる恥の感覚により、
回復不可能な心の傷を負うこともある」

そこで「必ず中和剤を用意しておきたい」
それが「あした、あした」という言葉。
「あしたがある、また取り返せばいいじゃないか、というものだ」

小売業やサービス業は、毎日毎日、
店を開け、顧客を迎える。

時には失敗し、大恥をかくこともある。

それでも「あした、あした」の中和剤がある。

1963年にヒットした『明日があるさ』に通ずる。
作詞・青島幸男、作曲・中村八大、歌手・坂本九。
私も時々、カラオケで歌う、その6番の歌詞。

明日があるさ
明日(あす)がある

若い僕には
夢がある

いつかはきっと
いつかはきっと
わかってくれるだろう

明日がある
明日がある
明日があるさ

豊田泰光はコラムの最後に言う。
「一匹オオカミだった私を慰めてくれる同僚はいなかったから、
失策をしたときは一人つぶやいた。
あした、あした、と」

「自分でいうだけでも結構効き目があるので、
それぞれ薬箱に常備しておくとよい」

「あかつき」のあしたは、6年後だけれど、
そして「あかつき」も、
豊田同様に宇宙空間で一人ぽっちだけれど、
「明日があるさ」
「あした、あした」

さて昨日は、大阪で㈱阪食(はんしょく)の店舗視察。

阪食は、エイチ・ツー・オー リテイリンググループのスーパーマーケット。
2006年9月、阪急百貨店によって設立された。

2008年10月、阪急オアシス、阪急ファミリーストア、
そして阪急ニッショーストア、阪急フレッシュエールの4社が合併し、
現在、阪急オアシス、阪急ファミリーストア、阪急ニッショーストアの3つのバナーで、
「高質スーパーマーケット」を展開。

2009年からは「阪急百貨店スーパーマーケットグループ」と称する。
年商872億円。
朝一番でまず、阪食オアシス日生中央店。
10月9日にリニューアルオープンした店舗。
能勢電鉄日生中央駅前店のサピエSC1階に位置する。
両翼が突き出した三角形のやや変則的な売場を、
回遊性を良くするために、さまざまな工夫を凝らして改装。

入口正面にはファーマーズマーケット(産地直売)を謳った青果部門。
千野和利社長自ら意欲を込める「阪食スタイルの市場型売場」。
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改装したこの店、ショッピングセンターのコンコースに向かって、
入口が広く開かれているのが、とても良い。

その入口左手には花卉売場。
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花卉売場に続く壁面のフルーツバーコーナー。
毎日、何かしらの試飲を行っていて、この日は、みかんのジュース。
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作業場が開放されていて、斜めに切ってあるレイアウトの構成から、
鮮魚コーナーなども見渡せるようになっている。

青果部門はクレートや段ボールを什器につかって、
「道の駅」スタイルの市場感を演出。
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朝10時過ぎにもかかわらず、顧客が押し寄せ、にぎわっている。
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「産地直売」 のコーナーはカゴ盛り。
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その横では、R型什器で、みかん、あまなつ、はっさくの100%ジュースを販売。
年配の男性が思わず手を出す。
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鮮魚売場。ブリの解体でライブ販売を行っている。
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寿司コーナーと鮮魚売場も、市場スタイルで連動している。。
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主通路にあるキッチンステーション。
メニュー提案による試食を行う。
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精肉売場も対面販売方式を取り入れている。
どの部門でも、接客販売とセルフ販売が展開されている。
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そして重要なミートデリのコーナー。
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そのエンドでは、精肉部門の素材を使ったお弁当を展開。
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黒毛和牛の牛めしが580円と超お買い得。
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お客の好みに合わせてカットする「お肉の切り売りコーナー」。
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精肉部門から続くのが惣菜売場。
R型の木製什器でお弁当をセルフ販売。
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オープンキッチンでつくられる惣菜バイキングコーナー。
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無料レストスペース(休憩所)の通路から見たところ。
作業するスタッフのきびきびした姿をお客は目にする。
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コンコースに誘導されてくると最後にインストアベーカリー売場が登場。
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ゴンドラでも様々な工夫がなされている。
写真は珈琲やカップ、書籍などが品揃えされた「カフェクラブ」。
好みの珈琲を自分で挽くことができるようミルも置かれている。
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力を入れているカレーコーナーはこの長い陳列線。
レトルト、ルー、調味料、書籍など、カレーに関する商品と情報を展開する。
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その中でも、R型に張り出したゴンドラには、
お客に訴求したい商品が並ぶ。
「あの店・ホテルのこだわりカレー」と銘打って、
有名店・ホテルのレトルト商品を訴求。
阪食の店ではこの商品ラインはよく売れる。
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オリーブオイル、ビネガーも力を入れる商品。
自家用、贈答用に良く売れる。
こういった重点カテゴリーには、
必ずラッピング見本を並べる。
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カスタマーサービスコーナーは、
「ギフト・ステーション」と名づけられた。
さまざまなラッピングサービスを行う。
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午前中だというのに、レジをフル稼働してもこの混みよう。
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この店には阪食の幹部が集合して、
説明や案内をしてくれた。
右から、㈱阪食デリカj取締役専務の髙井塁さん、
阪食商品統括部第2商品部長兼店舗企画部長の志水孝行さん、
そして営業本部店舗運営部長の廣田亘さん。
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髙井さんはコーネル・ジャパン「奇跡の2期生」、
廣田さんは現役の「実行の3期生」。
そして志水さんは今年3月の商人舎USA研修Hot編参加の商人舎ファミリー。
ありがとうございました。
新生「阪食」の実力が存分に出た店だった。

次に向かったのが、 リニューアルオープン2日目の箕面店。
オープンセールもあって、この店も、大繁盛。
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阪食が力を入れるばら売り・量り売りのコーナー。
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ミニトマトやマッシュルーム、ぶどうなど、馴染みの野菜、フルーツだけでなく
「アイスプラント」といった珍しい野菜も、試食をさせるとよく売れていくという。
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ジュースバーではみかんジュースの試飲をさせている。
オレンジ・ジュースではなく、みかんジュースの味がして、
この懐かしさがたまらない。
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青果売場に兵庫県産の味噌、酒などをならべて酒のつまみの提案。
売場の随所でこうした食シーンの関連販売が行われている。
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樽入りの量り売りの味噌コーナーでは、みそ汁の試飲販売。
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鮮魚売場の惣菜コーナーから刺身コーナーに続く一角。
すごい混みよう。
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込み入った先で行われていたのは、大型ブリの解体。
ライブ感を存分に演出した売り方。
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生本マグロづくし1280円、海鮮にぎり10貫500円など
お値打ち商品が打ち出した寿司コーナー。
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精肉売場の惣菜コーナー。
ミート・デリは粗利益も高く、
収益カテゴリー。
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黒板ボードに書かれた「肉のオードブル3種盛り550円」のPOP。
黒板ボードは簡単に消して、再利用できる。
全スタッフに、リニューアル・オープン前に研修が施される。
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加工度を高めた半加工商品に力を入れている。
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ワインとチーズの売場は連動している。
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ハムソーなど、ワインに合う食材を関連販売している。
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バーコードリーダーに商品バーコードをかざすと、
その商品情報がモニターに映し出されるワイン検索機。
情報発信型の売場づくり。
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惣菜売場からバックヤードが丸見え。
しかしそれが臨場感を醸し出す。
調理台を前進させ、顧客との距離も接近させた。
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昼時ということもあり、お客がどんどん吸い寄せられていく。
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自慢の手作りおはぎ2個198円。
手作りおはぎはスーパーマーケットに定着した感がある。
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乳製品売場の通路も、十分な広さがとられている。
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「カレーマーケット」とネーミングされたカレー売場。
この日は第一ホテルのビーフカレーの試食を行っていたが、
毎日、試食メニューが変わる。
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インストアベーカリー売場。
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手作りサンドイッチはどれでも100円(税別)。
100円食パンにも力を入れている。
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清潔で小洒落た無料のレストルーム。
ホールフーズやウェグマンズ、ナゲットマーケットを目指している。
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実際に、顧客が喫茶店かカフェテラスと間違えることが多いため、
今のところ「無料レストスペース」と謳っている。
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購入した惣菜や弁当を持ち込んで、
ゆっくり食べたり、語らったりできる。

レストルームはキッチンスタジオとしても利用される。
地域のお客を集めて、
料理やフラワーアレンジメントなどの教室が開かれ、
人気イベントになっている。
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ファミリー客、年配客と客層は広い。
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阪食の今年に入ってからの戦略がくっきりと表れた「いい店」だった。

昼食は豊中駅前にあるフレンチレストラン「ビストロ疋田」へ。
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写真は、右から㈱阪食松元努常務、
そして千野和利社長。
左は志水さん。

関西在住の方、是非、一度お試しください。
昼時など、いつも「満席」状態。
予約が必要。
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ビストロ疋田のオーナー・シェフが最後まで見送ってくれた。

午後は南千里店、淡路店を視察したが、
この続きは、「あした、あした」

失敗したわけでも、
恥をかいたわけでも、
まったくないけれど。

<結城義晴>

2010年12月08日(水曜日)

ジョン・レノン「想像してごらん」と万代DD会欧州報告会講演

30年前の今日、ジョン・レノンが銃弾に倒れた。
私は㈱商業界に入社し、3年目。
『販売革新』編集記者の名刺を持っていた。

ジョンは、呼びかけた。
“Imagine”
「想像してごらん」
あるいは、
「想像してみようよ」

何を?

“there’s no heaven”
「天国なんてない」。

“it’s easy if you try”
「想像さえすれば簡単にわかる」

キリスト教を信じる欧米人に対しては、
大胆な呼びかけ。

ジョンは続ける。

“Imagine there’s no countries”
「想像してごらん。
国の垣根もない」

“I wonder if you can”
「これを想像するのは難しいかな」

そして言い切る。
“Imagine no possessions”
「想像してごらん。
財産もない」

ビートルズ時代の曲“Across the Universe”。
そのイントロがいい。

“Words are flowing out
Like endless rain into a paper cup”
「言葉はペーパーカップの中にあふれていく。
まるで止まない雨のように」

“Nothing’s gonna change my world”
「だれも僕の世界を変えることはできない」

こんな歌詞を思い出していると、
「ジョンは死ぬべくして死んだ」
そんな気分になってくる。

合掌。

さて、国際的な学習到達度調査「PISA」の結果が公表された。
調査したのは経済協力開発機構(OECD)。
65カ国・地域の15歳の生徒を対象として、
3カテゴリーについてランクをつける。

日本はというと、
「読解力」で8位。
前回2006年は、15位だった。
これはいわば「国語力」。

「科学的リテラシー(応用力)」は、5位。
これは前回が6位。

そして「数学的リテラシー」は9位。
前回10位。

3カテゴリーで順位を上げた。
これ自体はうれしいこと。

3カテゴリーともダントツ1位は上海。
国ではなく、一都市ごとに参加できる制度を、
中国らしく、うまく利用した。
しかしそれでも、上海はすごい。

シンガポールもいずれのカテゴリーでも5位以内。

そしてすべての分野で上位5位以内に、
フィンランドを除けば、アジアの国や地域が入った。
アジアの時代をImagineさせる。

しかし「国なんてない」ことは、
Imagineしにくい。

さて昨日は、万代ドライデイリー会の定例総会での講演。
この秋、一緒にイギリスとフランスの小売業視察を行った。
その総括講演と、スライドをまじえた最新動向の報告。20101207231941.jpg

パワーポイントで作成したスライドが、思いもかけないトラブルで混乱。
なんとか、撮影したままの画像をお見せして解説したが、
皆さんにご迷惑をおかけした。
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そのトラブルの分、講演には力がいつも以上に入った。
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イギリスのスーパーマーケットは上位三社で63.7%の三占。
テスコ、アズダ、セインズベリー。

フランスは上位4社で55.6%の寡占。
カルフール、オーシャン、カジノ、ルクレール。

その理由は、イギリスとフランスでは異なる。
私なりの仮説だが、それを初めて明らかにした。

いかがだったろうか。
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結論は「食のプレジャー」 

楽しさ・喜びを正義にしよう。
そして菱食特別顧問・廣田正さんの言葉。
「いまやメーカーにとって、卸売業が顧客ではない。
卸売業にとって、小売業が顧客ではない。
メーカーも卸売業も小売業も、
コンシューマー・カスタマーこそ共通の顧客だ」

いずれにしても、ご清聴に心から感謝申し上げたい。

その後は各分科会の欧州ツアー報告を聞いて回った。
はじめはデイリー部会。
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次にデリ部会。
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最後はグロサリー・日用雑貨部会。
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メーカー・卸売業の中堅が中心の欧州勉強会だったが、
その理解力・応用力に、感心した。
日本のビジネスマンは本当に頼もしい。
全部会に私の時間を三等分して参加。
求められれば即興で講評。
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私の主張する概念や言葉使いがどんどん広がってゆく。
そのこと自体、恐ろしくもあり、責任も感じる。

そして、懇親会。

開会の挨拶は、小野喜久男さん。
㈱日本アクセス執行役員・近畿支社長代行。
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食事が終わって、懇親会場は、
大阪プロレスの中小企業の守り神「えべっさん」登場で一気にくだける。20101208004221.jpg

商売繁盛を願って㈱万代の加藤徹社長と磯田雅人取締役と記念撮影。
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万代グロサリー部マネジャーの小西ゆかりさんも、
えべっさんに商売繁盛祈願のお祓いをしてもらった。
小西さんは欧州ツアーに紅一点で参加してくれた。
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えべっさんの後に、悪役レスラー「ブラックバファロー」登場。
大阪プロレスは、万代と日清製粉の協力でイベントを開催し、
大成功を収めた。
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関西地区のみなさん、大いに沸いた。
このコテコテは、日本を元気にする。
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中締めのご挨拶は、ケイ低温フーズ㈱社長の龍首文昭さん。
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コーネル二期生の国分㈱の山崎佳介さんとパリ以来の再会。20101208004430.jpg

最後に、万代の幹部の皆さんと写真。
全員が商人舎USA視察研修会参加の商人舎ファミリー。20101208004441.jpg
関西のメーカー・問屋の幹部・中堅社員のみなさんも、
いってみれば商人舎ファミリー。
ともに学ぶファミリーがどんどん増えていく。
それは率直にうれしい。

学ぶところには、
「国の違いはない」。
「財産もない」
「天国も地獄もない」

ジョンの声が聞こえるようだ。
ふたたび合掌。

<結城義晴>

2010年12月07日(火曜日)

万代の最新「苅田店」260坪に勝手に命名「マンダイ・メトロ」いかが?

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昨日は朝一番で、東海道新幹線に乗り込んだ。
富士は、ほんとうにくっきりと美しかった。

富士の山はこんなに爽快なのに、
警察庁が11月の自殺者数を公表。
前年同月比プラス9.6%。

亡き渥美俊一先生の教え。
数値には3つの指標がある。
①増やすもの
②減らすもの
③一定に保つもの

自殺者数は減らすものの代表。

そこで政府は昨年、「自殺対策緊急戦略チーム」を発足させた。
今年2月には、「いのちを守る自殺対策緊急プラン」を策定した。

今年上半期にはマイナス7.4%の1万5906人。
しかし、7月、8月、一転前年同月を上回り、
とうとう11月は今年最高の上昇率。

13年連続年間3万人を超える自殺者数はほぼ確定。

都道府県別にみると、東京2693人、
大阪1898人、神奈川1682人。

昨日はその神奈川から大阪へ。
㈱万代の大阪・兵庫の店舗視察。

はじめに向かったのは神戸の魚崎店。
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近隣にダイエー・グルメシティ、コープこうべをはじめ、
関西スーパー、阪急オアシス、ライフが出店していて、
一大激戦地と化している。

600坪店舗には、ドラッグストアをインショップ化している。
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販売登録者を置いて、直営インショップ化の第1号実験店。

いまだ客数が100人に満たないが、
やがてこのショップはスーパーマーケットの必須の部門になるに違いない。
酒売り場が今、当たり前になっているように、
主たる顧客の主婦たちは、
「大衆薬を買うのはスーパーマーケット」と認識するようになる。

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神戸から一気に東大阪市に移動して、
万代のドミナントエリアを視察。
万代本社1階にある渋川店。

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くそリアリズムの万代の店舗。
この店はその典型で、年商31億円超。

その後、万代本社を突然訪問。

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黒田久徳執行役がご案内くださった。
黒田さんはコーネル大学ジャパン3期生でもある。

上がっていくと、
商人舎アメリカ研修会に参加してくれた幹部の皆さんが、
揃って歓迎してくれた。

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さらに、南に下って、昨年も訪問した八尾店。

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万代最大級の売り上げを誇る店。

100メートル先にアリオのショッピングセンターが見える。
核店舗はイトーヨーカ堂。

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強い競合店があることは、
その店を強くする。

もちろん「負けない、負けない」と頑張ることによって、
店は人間のように強くなる。
試練が店を鍛える。

そんな八尾店は、昨年よりも良くなっていた。

最後は、開店2日目の最新・苅田店、260坪。

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月曜日の夕方5時ごろ、お客が次々にやってくる。

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オープン初日は客数制限をしたほど。
2日目のこの日も、
オープンニングセールに期待するお客の足は途絶えない。

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この苅田店、以前は店長一人とパートタイマーだけで運営する80坪の店だった。
その店を閉じて、260坪に増床した店舗をオープン。
だから固定客は付いている。
その固定客たちは待っていた。
この店のオープンを。
そんな雰囲気があふれている。

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入口ではジャガイモ1個29円にお客は吸い寄せられていく。

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ほうれん草78円も、並べるそばから買われていく。

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入口の青果の山型什器は、顧客に一番アピールする売り場。
ここがよくできている。

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その入り口青果部門からレジを臨む。

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奥主通路沿いの鮮魚部門。

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オープンセールでエビの対面販売。

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260坪の店とは思えない見晴らしと品揃え。
生鮮・惣菜・日配品はレギュラー店舗と変わらない品揃え。
グロサリーを少しだけアイテムカットした。
顧客にとっては不便はない。

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店舗左側が惣菜。
この部門も小型店舗にとって、
必須の部門。

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揚げ物も並べるそばから売れていく。

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寿司の充実。
量と鮮度が両立した500円。

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ごらんください。

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惣菜・米飯の売り場。

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地域の冷蔵庫であり、なおかつ地域の台所。
それが万代の都市型小型店。

店舗左サイドの日配の売り場。

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そして最後はパンコーナー。
平台に105円で食パンが並ぶ。

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レジ前のゴンドラエンド。

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そしてレジ。
これだけ顧客が殺到しても、
応援部隊を含めて、
極力並ばせることはない。

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そのきびきびとしたレジ光景。

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万代では名札の字が大きい。
お客さんからわかりやすくするため。
田中さんが写真に写ってくれた。

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オープン記念のチラシ。

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応援部隊のなかから中村さん発見。
バレーボール日本代表選手として、
2度のオリンピックに出場した。

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私の写真撮影姿。
こういう店に出会うと、燃える。

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小型店は難しい。
しかし、ここまで充実させると、
明らかに一つのフォーマットになる。

私は勝手にこの店に名前を付けた。
「マンダイ・メトロ」
そう、あのイギリス最大の小売業テスコの都市型スーパーマーケット。
「テスコ・メトロ」の万代版。

テスコは大型のテスコエクストラと、
レギュラーのテスコ・スーパーストア、
コンビニのような小型スーパーマーケットテスコ・エクスプレス、
そして都市型店舗テスコ・メトロをもっている。
テスコ・メトロは300坪で、
イギリスの大都市や地方都市の大通りで十分機能している。

万代苅田店は、まさにこのテスコ・メトロと同等の機能を果たしている。

充実した視察の後は、楽しい宴会。

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お疲れ様。
店舗視察の後の酒はうまい。
フグもうまかったが。

何度もこの句を思い出す。
「亡き父よ、店見るたびに見るたびに」
合掌。

<結城義晴>

2010年12月06日(月曜日)

テレビ朝日「シルシルミシル」に出た「ダイソー」のバラエティストアの世界的視野

Everybody! Good Monday!
[vol49]
2010年第49週、12月第2週の始まり。
今年は、ポカポカ陽気。

夏の「猛暑・酷暑」が冬まで引っ張られる。

「常盤勝美の2週間天気予報」
は毎週月曜日アップ。
お見逃しなく。

さて今週は、12月に入って、
1年の締めくくりイベントが次々に行われる。
10日木曜日には、オスロでノーベル賞授賞式。
平和賞に関して中国政府、そして世界各国はどうするんだろう。

同日ストックホルムではノーベル化学賞受賞式。
鈴木章さんと根岸英一さんは、
一昨日4日にもう現地入りしている。
こちらは日本人として嬉しいニュース。

鈴木さん80歳、根岸さん75歳。
この年代の日本人は気骨がある。
私たちも、それに負けてはいられない。

私は今週前半は、大阪・京都で講演と店回り。
お店を見て回るのは、ほんとうに楽しい。

さて昨日の5日、日曜日。
夕方の5時半ごろ。

マナーモードにしていた私の携帯電話が突然、振動し始めた。
とってみると、人懐っこい声。
「矢野です」という。

何と、大創産業㈱社長の矢野博丈さん。
「今日、この後のテレビ『シルシルミシル』にわが社が出ます。
よかったら見てください」

「私は出ないんですが、
いろいろと取り上げられるみたいです」

矢野さんは、いたって謙虚。
だから私はいつもの台詞を言う。
「ダイソーは商業の歴史から見ると、
由緒あるオーソドックスな商売です。

今後必ず、大きなイノベーションが起こる。
私はそう、確信しているんです」

1800年代後半から世界商業の歴史をみると、
まず、1852年 フランス・パリで世界最初の百貨店「ボン・マルシェ」創業。

1859年には、アメリカで「ザ・グレイト・アメリカン・ティ・カンパニー」創業。
のちの「A&P」、これは「グロサーズ」の誕生。
これが1930年マイケル・カレンによってスーパーマーケットに転換される。

そして1879年 フランク・ウールワースがバラエティストアを創業。
店名は「The Great Five Cent Store」。
つまり5セントのワンコインストア。
現在の日本のダイソーは、
百貨店、スーパーマーケットの次に台頭した由緒ある業態なのだ。

その次に1896年 シアーズ・ローバック社開設され、
非食品総合ストアとして百貨店をキャッチアップしていく。

矢野さんのダイソーは、この「ウールワース」の系譜に入る。

さてテレビ朝日系の番組「シルシルミシル・さんデー」
昨日のタイトルは、
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そして「DAISO」がメイン・テーマ。
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年間売り上げ約3400億円。
創業38年で全国にフランチャイズ店を含めて2570店舗。
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海外は、すでに25カ国に564店舗。
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合わせて3134店舗の4桁チェーンストア。
ユニクロ、ニトリが製造小売業として躍進しているが、
ダイソーも製造部門が充実している。
シニアバイヤーの河野慎也さんが登場して、
タイにある工場を案内。
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ダイソーの売価105円のプラスチック製品のほとんどは、
タイの自社工場で製造されている。
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テレビ初公開の工場は、実に姿の良い施設だ。
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原料のプラスチックの粒から金型で成形されるまでのプロセスは、
ほぼ完全オートメーション。
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矢野さんが私に見てほしかったのは、この工場だと思った。
さらに「ウェットティッシュの工場」も紹介される。
番組では、広島の大創産業本社を訪れ、
「挨拶」の徹底びりなど紹介する。
そして、「ダイソー社員が教える、知らなきゃ損するグッズを紹介!」。
ワンタッチ針や一押し計量ボトル、両面計量スプーン、鍋ふたつまみなど、
ダイソーならではの便利商品が紹介される。

最後に最新店舗。
電話では矢野さん自身が、言っていた。
「亀有のアリオに出店している店は見てください」
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番組に出てくる「空港出店」の話も面白い。

旅行に便利なグッズや日本のお土産などがどんどん売れていく。
外国人が観光に来て、帰国時に財布やポケットに残るのが小銭。
それを使い切ってもらう店として「ダイソー」は最適。
もう、ダイソーは単なる100円ショップではない。

フランク・ウールワースがつくったコンセプトは、
矢野博丈によって日本で開花している。
もちろんアメリカでも、ウールワース自体は消滅してしまっているが、
バラエティストア御三家が確固たる地位を築いている。

全米チェーンストア第28位ダラー・ゼネラル Dollar General。
年商118億ドル(100円換算で1兆1796億円)伸び率12.8%、
純利益953億円、伸び率64.2%、店舗数8,828店、伸び率5.6%。

第46位、ファミリーダラー Family Dollar。
年商7401億円(6.0%)、純利益457円(25.2%)、店舗数6,655店(1.3%)。

そして第61位、ダラーツリー Dollar Tree。
年商5,231億円(12.6%)、純利益321億円(39.7%)、店舗数3,806店(6.0%)。

大創産業は店舗数ではダラーツリーを抜き第3位、
売上高では第4位。

そして何よりも、世界最大の売上高を有する企業ウォルマートが、
フランク・ウールワースの系譜をひくバラエティストア出身である。

そんなことを、『シルシルミシル』を見ながら考えた。

今日の日経MJのコラム『底流を読む』
私のライバルの一人井本省吾編集委員が、
『この国を出よ』(小学館)を読んで、書いている。
この本は柳井正さんと大前研一さんの対談集。
柳井さんはご存知、ファーストリテイリングCEO。
大前さんは、これまたご存知の経営コンサルタント。
「絶えず現状を否定して冒険に乗り出す、
ベンチャー精神に富んだ商人、ビジネスマンが、
次の成長を用意する」

12月第2週。
来年は世界に目を向ける。
そんな「大夢」を胸に抱いて仕事に臨みたい。

「一心不怠、成長無限」
今は亡き川崎進一先生の言葉を思い出した。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2010年12月05日(日曜日)

ジジとゴルフコースの仲間[2010日曜版vol49]

ユウキ家のジジです。
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冬なのに小春日和がつづきます。
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ボクは、こんな季節もすきです。
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夜のけしきがすきとおってきました。20101205123447.jpg

夜は、いつも、
ねているけれど。
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イルミネーションも、
あちこちで、
見られるようになってきました。
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夜は、ねているけれど。
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ゴルフ場もすこしずつ、
冬景色。
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ちょっと、さむそうです。

ユウキヨシハルのおとうさんは、
10月、11月、とてもいそがしくて、
だいすきなゴルフもなかなか、
できませんでした。
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ちかくのゴルフコースに、ボクの仲間。
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ちょっと、さむそうです。
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もっと、さむくなってきて、
木枯らしがふいて、
雪なんかふったら、
どうするんだろう。

ボクは、おうちのなかで、
まるまるとふとって、
ふゆじたく。
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おとうさんのおかげです。
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いつも、感謝しながら、
生きています。
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でも、ゴルフコースのボクの仲間。
この冬、こせるんだろうか。
ちょっと気になります。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2010年12月04日(土曜日)

カスタマー・コミュニケーションズ㈱10周年記念フォーラムでサンキュードラッグ平野賢二社長とコラボ

今日、東北新幹線全線開通。
最後の八戸・新青森駅間の81キロが開業。
1971年に始まったこの建設工事は、
1982年に盛岡・大宮間、
1985年、盛岡・上野間、
そして1991年、盛岡・東京間、
2002年、八戸・東京と、
すこしずつ増設し、今回、新青森まで。

結果、新青森―東京間は最短3時間20分。
1日15往復運行。

長さ26キロの八甲田トンネルは、
複線の鉄道陸上トンネルとして世界最長。

日本の技術は世界最高。
こんなこと、大いに喜ぶべし。

新しく七戸十和田駅(青森県七戸町)もできた。

2015年度には、北海道新幹線の新青森と函館が開通する。
これは青函トンネルを通る。

これまた日本が世界に誇る技術だ。

さて、昨日は、午後から、東京・赤坂のホテルニューオータニ。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の10周年記念フォーラム。
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創業10年を迎えたマーケティング・カンパニー。
通称CCLとして、知る人ぞ知る会社。
私は、2008年から、この会社の非常勤取締役。

会場入口でみなさんをお出迎え。
右が西川明宏社長、
真ん中は私と同じ非常勤取締役井上美智男さん。
井上さんは㈱プラネット副社長。
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西川社長の開会の挨拶から、フォーラムは始まった。
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「不易流行の精神」で消費財のメーカー、卸、小売業のために、
「マーケティング・ソリューション・プロバイダー」を目指す。
西川社長のとても固い10年目の決意だった。

基調講演として、はじめに私が持論を展開。
テーマは「カスタマー・コミュニケーションの喜びと遣り甲斐」
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リテイル・マーケットの特徴。
「医食同源」マーケットの取り組み、
ロイヤルカスタマーから製配販の協働、
そしてイノベーションまで、
35分で一気に語った。
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通常、90分が私の講演の単位。
それを35分に短縮し、
顧客離反分析やABCL分析など、
顧客ID-POSデータを使ったマーケティング手法を織り交ぜて、
ロイヤルカスタマーづくりの考え方をレクチャー。
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私なりに緊張感を持った講演だった。

ゲスト講師は㈱サンキュードラッグの平野賢二社長。

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平野さんは4年前から、56社の取引先と「潜在需要発掘委員会」を進めている。
顧客データベースを活かした店頭マーケティングの重要性を、
サブカテゴリー分析による実例をもとに講演。
合理的で、科学的なアプローチ法を実に明晰な語り口で紹介してくれた。
平野さんはドラッグストア業界随一の理論家として知られるが、
その理論の確かさ、分析の鋭さが、存分に出た講演だった。

何よりも、「小売業の面白さ、楽しさ」を、
平野さん自身が実感している。

それがすごく良い。

最後に、越尾由紀さんが、
「顧客IDPOSデータから視たショッパーの顔」と題して、
新たな活用法を提案。
越尾さんはカスタマー・コミュニケションズ開発ユニットマネジャー補佐。
ペルソナ分析や顧客クラスター分析をわかりやすくプレゼンテーションして、
「ショッパーズ・マーケティング」の本質が、
下手な学者が語るより良く解った。
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語り口も堂々としていて、素晴らしかった。
私は、こんな社員がいることを誇りに思った。

最後は取締役の井上美智男さんの閉会の挨拶。
親会社プラネットのEDIと顧客ID-POSを結ぶ戦略を披露。
サプライチェーンからコンシューマー・カスタマーまでの、
一気通貫のネットワークシステム構築こそ、
産業界のインフラとなる。
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その後、懇親会。
平野さんと講師二人で、笑顔の記念撮影。
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ニュー・フォーマット研究所主幹の日野真克さんも駆けつけてくれた。
ご存知、月刊『マーチャンダイジング』の発行人。
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冬の嵐のあとの赤坂は、
すっかりクリスマスのイルミネーション。
お向かいのホテルの窓辺はクリスマスツリー。
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今日も、今週も、充実していた。
今月の標語「実践躬行」
それだけを考えて、
毎日を過ごしている。

皆さんも、良い週末を。

<結城義晴>

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