結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年02月22日(水曜日)

小ネタ特集①8色、②ソーシャル活用ランク、③GS併設型小型店開発

今朝、テレビのキャスターが、
「光の春」という言葉を使っていたが、
私はもう少し寒いころのことだと記憶している。

一番寒いころ、
つまり大寒の1月20日から立春の2月4日くらいだろうか、
太陽の光だけ春のようになってくる。

そんなアンバランスな時。
それが詩的なのだと思うが。

さて、昨日からこのホームページの巻頭に、
「商人舎ミドルマネジメント研修会」
正式募集のバナーを出した。

もう、1社から10名のお申し込みをいただいた。

ほんとうにありがたい。

私は商業の現代化を標榜しているが、
そのひとつの条件は、
他産業に比べて良い会社がふえること。
小売業・サービス業の場合は、
従って良い店が1店でも多くなること。
そのために良い店長が一人でもふえること。

ウォルマートの第4代CEOのマイク・デュークは、
「1店懸命」というが、
1店1店のミドルマネジメントが、
それぞれの局面で、
トップマネジメントの役割を果たすことによって、
「1店懸命」は成し遂げられる。

ミドルマネジメント研修会は、
商業の現代化に直接、
貢献すると考えている。

さて今日は小さなネタ特集。

第1は、「8色」。
昨日と今日の日経新聞「消費欄」。

昨日2月21日は、
「ユニクロ、カラージーンズ発売 流行意識の8色」
今日2月22日は、
「三菱鉛筆 学生向けに8色用意」

ファーストリテイリング傘下のユニクロは、
女性用ジーンズ「カラースキニーフィットアンクルジーンズ」を売り出した。
「流行色を意識してオレンジやレッドなど計8色」

丈はくるぶしまで。
脚がほっそり見えるデザイン。

価格は2990円。
対象年齢層は10~70代と広い。

季節の変わり目に「流行を取り入れて巻き返し」を図る。

一方、三菱鉛筆は、
カラーインクボールペン「ジェットストリーム カラーインク 極細/細字」
価格は150円。

なめらかな書き味の油性ボールペンの新シリーズ。
従来の商品は社会人の事務用途が中心だったが、
今回は学生需要を狙った。
学生は、ノートの色分けなどにカラーインクを使うし、
書き味の良さにこだわる。

だから赤、青、緑など8色。
極細0.5ミリと細字0.7ミリの2種類。

ジーンズとボールペン。
カテゴリーは違うが、
8色のカラフルな商品。

それが「光の春」の季節に、
売場で華やかさを演出する。

今週はカラーのブーム。
ちょっと、覚えておきたいことだ。

第2は、「ソーシャル活用売上ランキング」。
日経BP社の「日経デジタルマーケティング」調査。
昨2011年12月から12年1月までの2カ月間に、
1万5164人から得た回答。

企業やブランドのソーシャルメディア活用度と、
実際に消費行動につながった成果の度合いを分析。

第1位はユニクロ、総合スコア81.0。
フェイスブックと連携したキャンペーンで成果を上げた。

第2位は、ローソン、75.6。
クーポン提供で店舗への集客に貢献。

第3位は、無印良品、75.2。

ベスト3を小売業が占めた。

外食産業も上位に入る。

第4位が、全日空で、
第5位にスターバックス。

第9位に日本サブウェイ、
第10位、マクドナルド、
第11位、モスバーガー。

第14位、ヤマダ電機、
第15位、ケンタッキーフライドチキン、
第16位、東急ハンズ、
第18位、ファミリーマート、
そして第20位がセブン-イレブン。

セブン-イレブンが下位に入るというのは、
ちょっと意外だが、
それでもブランド力が強い企業や商品が、
やはりソーシャルネットワークを活用すると成果が上がりやすい。

相乗効果、ネットとリアルの融合。
ここにもそれが表れた。

第3は、「セブン&アイ、給油所出店拡大」。
昨日の日経新聞。
これは小ネタというのは失礼だけれど。
セブン&アイ・ホールディングスが、
セルフ式ガソリンスタンド&コンビニ併設店舗の出店を加速させる。
エクソンモービルとの連携による新フォーマット。

まあ、アメリカやヨーロッパでは、当たり前だが。

今春から3年で300店を出店。

しかし既に現在、60店の共同店は運営されている。

ただしセブン-イレブンの店舗は、売場面積66~83㎡。
レギュラー店の半分の面積。

記事によると、「昨年夏から運営実験」をはじめ、
「最適な品ぞろえや店舗レイアウトなど」が決定された。

このセブン-イレブン、日販は、
「全国平均を7.3%上回っている」。

かつて日本でも、
am/pmがアメリカ流の併設型店舗を実験したが、
失敗に終わった。

やっとというべきか、
ガソリンスタンド併設型コンビニの本格展開が図られる。

ついでに第4、
「鴨川グランドホテル、最終黒字6500万円」の記事。
日経新聞。

同社は2012年3月期の単独最終損益黒字の見通しを発表。
昨年は2億1900万円の赤字だったし、
従来予想は2億4000万円の赤字だった。

黒字化の理由は、東京電力福島原発事故に伴う観光風評被害の損害賠償。
東電から受け取る賠償額は3億500万円。

今期の営業損益は1億7000万円の赤字。

東日本大震災の原発事故の後、宿泊客数が大幅減少。
しかし賠償金で会社は黒字。

こんな現象がこれから、頻発する。

3月を目前に控えたこの時期、
様々な「芽ぶき」がある。

それが大きなうねりとなって、
消費社会を変えていく。

日本のビジネス界も、
まだまだこれからだという気がしてくる。

「寒さの中の春の日差し」
「光の春」がやってきている。

<結城義晴>

2012年02月21日(火曜日)

2つの「ユニ」世界戦略のイノベーションとマーケティング&マネジメント

商人舎ミドルマネジメント研修会。
正式募集を開始しました。

このホームページのトップ。
左側にミドルマネジメント研修会
右側にUSA視察Basic研修会

左側のバナー、
私の写真が大きすぎて、
ちょっと気恥ずかしいので、
修正します。

が、修正版が出来上がるまでの一両日、
このバナーをさらします。

会社や店舗現場を動かすのは、
ミドルマネジメント。

ミドルマネジメントの存在抜きには、
組織は動かない。

そのミドルマネジメント教育に関して、
現在の日本の小売業界やサービス業界には、
大きな誤解があります。

欧米のアカデミズムでは、
アンリ・ファヨールの古典的マネジメント学派に対して、
ピーター・ドラッカーの体系化を経て、
ヘンリー・ミンツバーグに至って、
現代マネジメントが展開されています。

ファヨールは日本では、
MTP と称する古典的マネジメント手法として実用化され、
日本の流通業界には広くこの考え方が適用されています。
<MTPとはマネジメント・トレーニング・プログラムの略称>

しかし、その組織的弊害が、
顕著になっているのが現状です。
これは安土敏さん(荒井伸也AJS会長)のご指摘。

MTPやその考え方の普及によって、
知らず知らずのうちに、
組織問題が起こっている。

元凶は、この古典的マネジメント論にあるのです。

例えば、映画「踊る大捜査線」。
「本店」と呼ばれる警視庁の横暴に抗して、
「支店」の湾岸署の現場刑事たちが奮闘します。

この警察機構を揶揄した映画は、
MTP理論の矛盾や古典理論の弊害を、
面白おかしく表していますが、
ほんとうは笑い事ではないのです。

様々な会社、様々な組織に、
映画に負けないくらいの「間違い」が、
起こっています。

商人舎ミドルマネジメント研修会は、
その誤解や齟齬や矛盾を、
解消すべく設計されています。

そのためにドラッカーの考え方を基準において、
現場主義のカリキュラムが組まれています。

ドラッカー学会初代代表の上田惇生先生をはじめ、
私の信頼する先生方にお集まりいただきました。
マーチャンダイジングは鈴木哲男先生
オペレーションは高野保男先生
計数は白部和孝先生。
そして私がミッションとマネジメントを担当します。

私が『店ドラ』を書く前からの構想がやっと実現したことになります。
その意味で、ほんとうに待望の研修会の始まりです。

開催日は5月29・30・31日の2泊3日。
会場は、東京都庁舎を臨むベルサール西新宿 1階ホール、
宿泊は新宿ニューシティホテル。

ハードな3日間ですが、
アメリカの1週間で成し遂げる「自ら、変われ!」を、
国内の3日間で実現させる内容です。

是非、商人舎ミドルマネジメント研修会への参加を、
ご検討ください。

さて、昨日の日経新聞に、
編集委員の田中陽さんが
「2つの『ユニ』共通点3つ」 と、
題して書いた記事がいい。

2つの「ユニ」とは、
ユニクロとユニ・チャーム のこと。

田中さんは昨日の日経MJにも、
「ユニー」のサークルKサンクス完全子会社化の記事を書いているから、
田中さんにとって昨日は、
実は「3つのユニ」だった。

「すぐにでもナンバーワンになりたい」
ファーストリテイリング柳井正会長兼社長の言葉。

いかにも柳井さんらしい。
かといって、それが大風呂敷ではない。

高い目標を掲げ、
全軍を、全ミドルマネジメントを鼓舞する。

ユニ・チャームも同様。
こちらの行動原則は、
「尽くし続けてこそナンバーワン」

2020年の目標。
「ユニクロは売上高5兆円(前期8203億円)。
ユニ・チャームは1兆6000億円(同3769億円)」

この時点で、それぞれに世界第1位。
ユニクロはカジュアル衣料、
ユニ・チャームは生理用品や紙おむつカテゴリー。

「2つのユニ」の「成長を支える3つの共通点」を、
田中さんが分析する。

第1は「イノベーション」。

〈イノベーションとは、
人的、物的、社会的資源に対して、
新しい、より大きな富を生む能力を
与える仕事である〉

ピーター・ドラッカーの言い回し。

フリースもそうだったし、ヒートテックもイノベーション。
「不織布・吸収体の高い開発力で独創性のある製品」も、
イノベーション。

しかしそうした目に見えるものだけではない。

「新しい、より大きな富」を「生む能力」、
それだけではない。
「その能力を与える仕事」

ユニクロにもユニ・チャームにも、
そのトップマネジメントはもとより、
ミドルマネジメントにまで、
イノベーションが満ち溢れていなければならない。

田中陽さんが指摘する第2は、
「社会的な非効率や不条理などの排除」。

ユニクロは「SPA(製造小売り)は中間流通を省略し、
工場から店頭まで垂直統合を実現」

ユニ・チャームは「生理のほかに子育て、
介護など女性の負担軽減に尽力」

これも大きく見るとイノベーションではある。

第3は「メガトレンドに乗ること」。

「ファッション業界はカジュアルの流れが続いている」
「高齢社会の進展、ペットブームも見逃せない」
これらはマーケティングである。

イノベーションとマーケティング。
故倉本長治商業界主幹に言わせれば、
「創意を尊びつつ良い事は真似ろ」
「お客に有利な商いを毎日続けよ」

2つのユニは、
「極めて高い目標から、
現在に引き戻して、
実現に向けた課題に取り組む」

極めて高い目標を掲げるのが、
トップマネジメントの仕事。
実現に向けた課題に取り組むのが、
ミドルマネジメントの役目。

2つのユニにはいま、それがある。
「過去からの積み上げ、
延長線上ではない」

柳井正さんの言葉。
「成長しないと死んだも同然」
ユニ・チャーム社長高原豪久さん。
「今までの成長で満足しては駄目。
4倍速で仕事を進める」

田中さんは最後に提言する。
「まずは自らの事業を3つの文脈に落とし込もう。
存在意義を見つめ直すことにもなり、
成長の新芽も見つかるはずだ」

私も賛成。

現状否定を原動力に、
イノベーションとマーケティングを展開する2つのユニに学ぶ。

しかし学ぶといっても、
学び取りつつ、ユニークさを創造したい。

だいいち、そうしなければ、
2つのユニに失礼だ。

私は、トップマネジメントを育てることは、
簡単ではないと思う。

突然変異的に、
英雄待望論に押し出されるように、
登場するのが、いい。

しかしそんなトップも、
ミドルマネジメントを、
計画的に養成しなければ、
やがて停滞がやってくる。

サム・ウォルトンは言った。
「平凡な人たちによって、
平凡な仕事をして、
非凡な成果を上げる」

ただしサムの言う「平凡」とは、
大いに社会に貢献し、
多くの人々を幸せにするものだった。

高い目標を掲げる。
それを現実に引き戻して、
実現に向けた課題を解決する。

トップとミドルの役割が明確な企業こそ、
いつも大きな成果を上げる。

<結城義晴>

2012年02月20日(月曜日)

ウォルマートCEO「一店懸命」とフェイスブック創業CEOの「企業使命」

Everybody! Good Monday!
[vol8]

ずいぶん暖かくなってきました。
もう春は、そこまでやってきています。

二十四節気では、
先週の2月19日が「雨水」。
「うすい」と発音する。
「空から降るものが雪から雨に変わり、
雪が溶け始めるころ」とある。

雪の日はおでんを煮込み雨の日はうどんを打ちて
われ存在す

[蓮田市・斎藤哲也 朝日歌壇]

次が3月6日の「啓蟄」。
こちらは「けいちつ」と読む。
「冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ」のこと。

今週は、雨水と啓蟄の間にあって、
来週土曜日3月3日の「ひな祭り」を目指す。

スーパーの卵に及び春の色
[養父市・足立威宏 朝日俳壇]

それでも、今週は2月の下旬。
寒さもひとしお。

真実の人を見て寒極まれり
[塩釜市・桜井洋嘉 朝日俳壇・金子兜太選]

3月に入ると、あの震災からもう1年。

福島の水はきれいと思いしが
フクシマとなり水を買う日々

[郡山市・昆キミ子 朝日歌壇]

さて今週。
明日火曜日には、
注目のウォルマートの決算発表。

昨年度売上高は約4200億ドル(約33兆円)だが、
焦点は「復調基調に乗るか否か」

今日の日経新聞で、
CEOのマイク・デュークのコメント。
「一店懸命」

ウォルマート史上、
最も有名なチーフ・インフォメーション・オフィサー(CIO)は、
ケビン・ターナー。
現在、マイクロソフトCOO。

ターナーの言葉で、
これも有名なのが、
「私たちは、
世界最大の会社を、
つくろうとはしていない。
地域の1店1店を、
最良の店にしようとしているだけである」

デュークの「一店懸命」は、
ターナーに通ずる。
当然のことだが。

そのケビン・ターナーの持論。
「アソシエートやチームと
上手に協力し合うこと」

今朝の日経新聞キャリアアップ欄。
清水勝彦と読むウェルチ「ウィニング」第4回。
ジャック・ウェルチの「ウィニング」を学んでいる。
ご存知、ゼネラル・エレクトリック(GE)中興の祖。

その経営思想の根底に流れるのは、
「人がすべてだ」という信念。
ピーター・ドラッカー教授から影響を受けた。

ただし、GEの人事制度の特徴は、
社員のランク付け。
「トップ20%、ミドル70%、ボトム10%」

ウェルチは言う。
「透明性の高い組織で
明確な業績目標とその評価制度が整っていれば、
ボトム10%の人は、
自分がどういうポジションにいるか
わきまえているはずだ」

「たいていの人は、
言われる前に自分から辞めていく。
自分が必要とされていない組織に、
いたいと思う人はいない」。

いかにもアメリカ的な考え方だが、
FORTUNEの『働きたい企業ランキング』上位企業にも、
ボトム10%の人に「やさしい」会社はない。

ターナーもデュークも、
考え方は一緒。

「人を活かす」
しかしそれは、
すべての人にやさしいことではないし、
甘いことではない。
企業活動だからである。

企業を離れた社会活動ならば、
すべての人にやさしくあるのが理想だ。

「現実を直視し、
社員1人1人の才能を、
最大限に発揮できるようにすることが、
『人がすべて』の意味なのです」

慶応大学ビジネススクール教授の清水はまとめる。

社員を明確にランク付けし、
その評価を率直に本人に知らせる。
「自分の立場がわかれば、
自分の運命を自分でコントロールすることができる。
これ以上公平なことはあるか?」
ウェルチの決めの言葉。

清水は言う。
「よくしたもので、
甘い会社には甘い社員が集まります」。

そして、「甘い会社は絶対に生き残れない」。
これは結城義晴。

朝日新聞の経済欄に、
「フェイスブック上場申請」 の記事。
マーク・ザッカーバーグCEO は27歳。
はじめてその業績が公表された。

2011年売上高は、
37億1100万ドル(2950億円)。
アメリカのチェーンストア・ランキングでは、
第81位の超高級百貨店ニーマン・マーカスと同じくらい。
こちらは年商37億2300万ドル。
前年比プラス2.2%。

フェイスブックは、前年比2倍。

ニーマン・マーカスの純利益は7700万ドル(プラス6.9%)、
フェイスブックは10億ドル (前年の1.6倍)。

上場時の時価総額は1000億ドルと予測される。

フェイスブックの利用者数8億4500万人、
世界のインターネット利用者の約半分。
私もその一人。
その創業者のザッカーバーグの言葉。
「お金を儲けること自体は目的ではない」

ドラッカー教授は、言う。
「利益は企業の目的ではない。
条件である」

ザッカーバーグ。
「私たちはお金もうけを一番のゴールにして
毎朝起きているわけではない。
ただ、力強く価値のある企業をつくるためには
お金を稼ぐことが最善の方法だと考える」

その企業目的も明確。
フェイスブックを、
「世界をより開かれた、
よりつながりの強いものにする
社会的な使命を達成するために
設立したのだ」

マイク・デューク、
ケビン・ターナー、
マーク・ザッカーバーグ。

彼らを意識しつつ、
みなさん、今週も、
Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
今日の午後一番、横浜のオフィスに来客。
イオンリテールワーカーズユニオンのみなさん。
来月の講演について、打ち合わせ。
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右奥から、中央執行総合企画局の金澤裕子さん、
東海グループ副議長の上山功樹さん、
東北グループ副議長の義元孝さん。
そして、私のとなりが
南関東グループ事務局長の角口美樹さん。

はつらつとした皆さんと話していて、
私も元気がでてきた。

今日のブログを書くにあたっては、
彼らと語り合ったことからもインスピレーションをいただいた。
ありがとう。

2012年02月19日(日曜日)

ジジとジサ[日曜版2012vol8]

ジジです。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
木曜日の夜、かえってきました。
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でも、まだ、まだ、
とても、ねむそう。

ボクもつられて、
ねむくなります。
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「時差(ジサ)」というんだそうです。
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ジェット機にのれば8時間で、
サンフランシスコにつきます。
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帰りは、10時間ちょっと。

問題のジサは、17時間。

日本の朝7時が、
むこうの午後2時。
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いま、日本の午後3時は、
サンフランシスコの昨日の午後10時。

だから、10時間かけてかえってくると、
起きている時間が反対になる。
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かえってくるまえの晩。
さよならパーティ。
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フィッシャーマンズ・ワーフのカニ・レストラン。

おとうさんが最後の激励あいさつ。
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それからおそくまでゲンコーとブログ。
ホテルのベッドは、ものおき場。
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ねむかったでしょう?
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朝、みんながそろって、
バスで空港へ。
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そしてセント・フランシスコの空のみなと。
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お別れのフォト。
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ヒコーキのなかでも、
つかれで、ねむった。

でも今回はジサぼけ、
つよいみたいです。

ボクには、それはありません。
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つまり、
ジジには、
ジサがない。

でもいつも、ねむくて、
しかたがありません。

おとうさんは、
きょうも、rikkyo。
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おつかれさまです。

ウ~ン。
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のびをして、
おとうさんのかえりを、
まちます。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年02月18日(土曜日)

棋士羽生善治「技術至上対極境地」とマック原田泳幸CEO「中食狙い」

朝日新聞将棋欄。
名人戦への挑戦権を争うA級順位戦を連載している。

その8回戦は羽生善治と谷川浩司。
羽生は第十九世永世名人。
谷川は第十七世永世名人。
どちらも中学生プロ棋士となった「超」のつく天才。

この二人の対戦記を書くのは剣記者。
「谷川の世代までは、
盤上には個々人の生き方が反映し、
技術や実力を発揮できるかは
人間力で決まるという考え方が支配的であった」

それを羽生が覆す。
「が、初期の羽生は盤上理論の解明に重きを置き、
将棋と人生は無関係という態度を貫いた」
このあたり、すこぶる面白い。

羽生も、1970年9月27日生まれの41歳。
「現在の羽生は、
技術至上の地平とは
対極の境地に立つ」

理論や技術を極めたから、
やっとその対極の境地に至ったのだと思う。

理論や技術を無視して、
人間力をのみ強調するのは、
それこそ大間違いだ。

年齢や経験に応じて、
理論や技術の習得が必須となる。
故渥美俊一先生がこの論者だったし、
私も同感だ。
私は三つに整理している。
理論武装、技術武装、
して理念武装。
そのすべてが揃って、人間力経営となる。

理論や技術を軽視する人間力経営は、
精神論と蔑視されても仕方ない。

さて、読売新聞夕刊の『よみうり寸評』。
トマト大人気の話題を取り上げた。

「ナマはもちろんのこと、
近所のコンビニではジュースが売り切れていた」

「トマトに脂肪燃焼効果があるらしい」
京都大学が発表した健康効果の研究成果。

「実験結果から考えると、人の場合、
毎食時に200mlのジュースを飲まないと効果がない」

しかしトマトもトマト・ジュースも売れる。

「米国民1人当たりの年間トマト消費量は45㎏」で、
「日本の5倍」。
アメリカのトマト売場はすごい。
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バークレー・ボウルのトマトとアボカド売り場。

そしてこちらはオーガニック・スーパーマーケットのホールフーズ。
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トマトとアボカドの組み合わせが多い。

読売新聞のコラムにのったりすると、
またバカ売れする。

日経新聞朝刊の『人こと』に、
日本マクドナルドHD会長兼社長・原田泳幸さん登場。

「コーヒー販売のライバルは喫茶店ではなく
コンビニエンスストアなどの中食だ」

各紙が報じたが、昨日の17日、
主力商品「プレミアムローストコーヒー」の全面刷新の記者会見。

しかしこの発言、
スターバックスやドトールを、
無視したようなニュアンスがあって、
刺激的。

記事では、この発言の狙いを分析する。
「自宅で出来合いの弁当類を食べていた
単身者などの来店を促すことにある」。

しかし私には、本当の狙いは、
やはりスターバックスだと思われて仕方ない。

やり手の経営者のマスコミ発言には、
別の目的が潜んでいる。

「中食需要を取り込めば、まだまだ成長できる」
この発言も本意ではあろうが。

原田泳幸、1948年12月3日生まれの63歳。
経営には「個々人の生き方が反映し、
技術や実力を発揮できるかは
人間力で決まるという考え方」の真っただ中にある。

それにしても、中堅幹部の人材も揃った日本マクドナルド。
2011年12期売上高は前期比6.6%減の3023億円ながら、
連結営業利益は上場以来最高を更新。
2012年12月期も過去最高更新の予想。

「外食・内食の融合」は、
今年最大のトレンドだが、
それを正確にとらえている。

<結城義晴>

[追伸]
今週も結城義晴の毎日更新宣言、
ご愛読を感謝します。
みなさん、良い週末を。

2012年02月17日(金曜日)

コンビニ複数店ジー増加策とユニーのサークルKサンクス完全子会社化

日経新聞『文化往来』で、
角田光代さんの「曽根崎心中」を評論。

近松門左衛門が人形浄瑠璃向けに書いたものを、
翻案した同タイトルの小説。

書き終えた角田さんの述懐。
「恋を発展させた形が愛と思っていたが、
恋と愛は別物だと分かった」

英語で表せば、
恋も愛も、
どちらもlove。

「恋をまっとうさせると心中になる」
と、角田さん。

つまり、心中から逆に考察すると、
恋に至るのであって、
心中は愛からは起こらない。

シェークスピアのロミオとジュリエットは恋だった。
曽根崎心中の徳兵衛とお初も恋だった。

しかし十字架で磔されたイエス・キリストは、
愛だった。

心中を、自殺を、キリストは禁じた。

両者は全く正反対の概念だ。

44歳の直木賞作家角田光代が今、
そのことに気がついたということの方が驚きだが。

今日は午後、池袋の立教大学キャンパス。
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入試も終わって、合格発表の時期。

蔦の絡まる1号館ボードに、
合格者の番号が掲示されていた。
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さて、昨日の日経新聞の記事。
「コンビニ大手、複数店オーナー拡大」

複数の店舗を経営し、運営する加盟店オーナーの比率。
大手チェーン5社合計で、
2007年度末12%強が、
2011年度末20%強になる。

「総店舗数に対する複数店オーナーの店舗の比率は、
07年度末の約26%から11年度末は40%強まで伸びる」。

つまり複数店といっても、
一人で3店、4店、5店、10店と、
支店経営するオーナーがいるということ。
それを増やそうという動きがあるということ。

その複数店オーナー、
セブン-イレブンは少ない。
ファミリーマートは55%、
ローソンは50%。

我が商人舎の発起人の一人泉澤豊さんは、
その究極の達人。

セブン-イレブン加盟店から始めて、
複数店に挑戦。
同チェーンが複数店を歓迎していなかったので、
サンクスに乗り換えて、
経営する㈱CVSベイエリアは、
上場企業となった

このたびサークルKサンクスを離れて、
ローソンのエリアフランチャイザーに転身。

泉澤さんが先鞭をつけたようなものだが、
大手チェーン各社は、
「複数店オーナーに優遇策を導入」。
ローソンは積極的で、
2010年春から新しい制度を設けた。
名づけて「マネジメントオーナー」制。

4店舗以上を持つジーをこう呼ぶ。
現在、64人。

「ほとんどが法人経営で、
本部は人材育成や税務を指南する」。
新浪剛史さん、このあたり上手ですね。

さらに2店目以降の加盟金を減額する。

ファミリーマート。
「5店、10店と増えるごとに、
本部が利益に応じて支払う奨励金の率を引き上げる」。

あまり歓迎していなかったセブン-イレブンも、
一昨年の2010年に、とうとう、
「ロイヤルティ率の軽減幅を3ポイント引き上げた」。

コンビニのフランチャイズ・システム自体にも、
イノベーションが図られている。

しかしこれによって、
コンビニの店舗拡大はさらに加速される。
大手5チェーンの来期出店計画は、
約3400店で、過去最高。

「飽和状態が迫っている」

こう評されることを嫌うこの業界だが、
算数で考えても、それは否定できない。

複数店経営オーナーが増え、
エリア・フランチャイザーやマルチ・フランチャイザーが増加してくると、
次の戦略目標を定めねばならない。

考えられるのは、二つしかない。
第1は業態やフォーマットの新開発と転換、
第2は海外進出。
もう一つあるとすれば、
今日の日経新聞の記事。
「ユニー、サークルKサンクスを完全子会社化」
そう、コンビニチェーンとしての成長拡大はそこそこであっても、
グループの収益構造に大いに貢献してくれればいい。
この考え方。

ユニーは小売業界第5位、
チェーンストア第3位。

2011年2月3月期決算で、
第1位セブン&アイ・ホールディングス、
第2位イオン
第3位ヤマダ電機
第4位三越伊勢丹ホールディングス。

この4社に次ぐ第5位。

しかし、中部地方に本拠を置くこともあって、
マスコミへの露出度も低く、
実力に比べて評価は高くない。

私は、それが「ユニーの強み」だと思っているが、
そのユニーがコンビニ子会社のサークルKサンクスを、
株式公開買い付けで完全子会社化する。
目途は7月中旬で、サークルKサンクスは上場廃止。
サークルKサンクスの昨2011年12月末時点の店舗数は、
6248店。
堂々たる4ケタチェーンだ。

しかし先ほどのCVSベイエリアの離脱など、
事件も起こっている。

そこでグループ・シナジーの最大化を図る。
この戦略は正しい。
業界内からは「遅い」という声も聞こえているが。

私はいつも言う。
「正しいことをする場合、
いつだって、まだまだ遅くはない」

持株会社の名称は「ユニーグループ・ホールディングス」。
ユニーの前村哲路社長が会長兼最高経営責任者(CEO)、
サークルKサンクスの中村元彦社長が社長兼最高執行責任者(COO)。
これも今のところ、妥当な人事で、
これしかない。

当面はサークルKサンクスがユニー・グループを、
収益面で支えるに違いない。

セブン&アイ・ホールディングスにおけるセブン-イレブンのように。

サークルKサンクスは、
グループの相乗効果を活かしつつ、
飽和の中の二つの戦略を志向する。
記事にもあるように、
「早ければ来年中にもサンクスの海外1号店を出す計画」。

しかしこの面でも、出遅れ感は否めない。
それでも「正しいことをする場合、
いつだって、まだまだ遅くはない」

頑張ろう、前村さん。
ユニーの強みを活かして。

では、みなさん、より週末を。

<結城義晴>

2012年02月16日(木曜日)

RMLCの2012年テーマとプロフェッショナル・ボランティアという「答え」

東京・横浜に雪。
昨日、サンフランシスコは16度。

この落差が、いい。

今回は若干、時差ぼけがあるが、
それも雪で吹き飛ぶ。

帰国しても忙しい。

今日は日本橋の日本スーパーマーケット協会で、
商業経営問題研究会の2月例会。
Retail management learning circle、略称RMLC。
今年最初の例会。

そこで、出席者全員で記念撮影。
(今日欠席の皆さん、悪しからず)
20120216205915.jpg

前列左から、前田章三さん、山口紀生さん、
私の右横は、高木和成さん、品川明さん、
その後ろが、井口征昭さん、杉田幸夫さん、
臼井旬さん、和田光さん、村上篤三郎さん。

今日は2012年の課題テーマについての話し合い。
今年のテーマの話し合い自体が、
現在の小売流通業の核心をついているから面白い。

RMLC世話人会からのテーマ・プレゼンは、
「小売業の『next stage』を年間テーマに設定」し、
研究し、まとめていこうというもの。

代表世話人の髙木和成さん(右から二人め)の進行のもと、
午後1時半から5時まで、濃密なディスカッション。
20120216205937.jpg

メンバーがそれぞれの問題意識を提示し、
それについて賛同したり、反論したりで、
3時間あまりが、あっという間に過ぎた。
20120216205927.jpg
最後に座長の私から、
ピーター・ドラッカーのポスト・モダンの7つの作法。
「見る、聞く」の徹底。
だからRMLCでは自分たちで見る場面を多く設けたい。
そしてゲスト・スピーカーを招いて、聞く機会を増やしたい。

ここからすべてが始まる。
そのうえで、議論し、考察する。
ほぼ年間方針が決まってから、
フリーディスカッション。

シニアマーケットの消費動向、
まいばすけっとをはじめとする小型店問題、
IT技術がいかに、次世代の小売業に影響を及ぼすかなど、
話題は尽きなかった。
20120216205948.jpg

今年一年の議論を通し、
次世代のスーパーマーケット構築の方向性が
見えてくる。

RMLCは、議論のための議論で終わらない。
今年もよろしく。

そして参加したい人がいたら、
ぜひ、申し出てください。

オープン・マインドがRMLCのモットー。
小売業のプロフェッショナルが集まったRMLC。
調査し、研究し、議論し、考察し、
提言する。

さて、日経新聞「大機小機」。
コラムニスト一礫氏が、
「答えの見つからない時代に」と題して、
明治維新後の時代時代の「答え」を書く。

第1に、「坂の上の雲」の時代。
「西欧に習うべし」。
明快な目標があった。

第2に、敗戦後。
「日本経済再建のための答えは、
国家と製造業にあった」。

そして第3が高度成長期。
「答えは大衆や消費者であり、
生活文化産業や流通業であった」。

私はこの部分に関心を持った。

流通業・生活文化産業が「答え」の時代があったし、
現在もその延長上にあるということ。

意外に、この産業自身が自覚していない。

ただしコラムニストは今、
「答えが見つからない時代」という。

その中であえて、
「いま、答えがはっきりしている所もある」。

「東日本大震災の直後、被災地には、
スコップ一丁を持って
被災者の支援に汗をかくグループの姿があった」。

コラムニストが示すのは「ボランティアの時代」。

「困った人がいたら助ける、
悲しんでいる人がいたら寄り添う。
答えは、探すまでもなく自明である」

しかし私は、ちょっと反論。
もうすこし、考察を深めてほしい。
ボランティアも尊い。
精神は。

だが、仕事を通じて、
ライフラインを守ることも貴い。
そしてそれが、
小売流通業・サービス業の本来の役割。

高度成長期の流通業とは異なる商業。
東日本大震災のあと、
私たちはそれを自覚し、確信した。

しかしもっともっとそれを、
高めねばならない。
どう高めるか。

ドラッカー教授はNPOと造語した。
「ボランティアの大勢が、善意のアマチュアから
スペシャリストとしての無給のスタッフに移行したことは、
NPO自体にとって大きな変化であるだけでなく、
企業にとって大きな意味をもつ」
『チェンジ・リーダーの条件』にある。

例えば、茨城県の㈱カスミ。
店長が「5 a day」活動の一環として、
小学校で子供たちにレクチャーする。

すると店長が街を歩いているときに、
「せんせー」と呼びながら、
子供たちが群がり寄ってくる。

アメリカの先進的NPOのボランティアは、
自らの成果について、事前の目標に照らした評価を求める。

ドラッカーはこれを、
「ボランティアから無給のスタッフへの変化」と表現する。

アマチュアのボランティアよりも、
スペシャリスト、プロフェッショナルのNPO。

東日本大震災の後の今年、
小売流通業・サービス業から、
こんな「答え」を持った知識商人が、
排出されるに違いない。

負けるな、日本。
頑張れ、知識商人。

急に、思っていたことを、
言いたくなった。

<結城義晴>

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