結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年02月24日(金曜日)

フランスの冷凍食品専門店「ピカール」825店は「地域の冷凍庫」

一昨日の水曜日、
林廣美先生がTBS系「ひるおび!」に、
テレビ出演。

本格ハンバーグを紹介。
そのレシピは1人前80円
お元気です。

このサイトへのアクセス数が突然、跳ねるので、
ああ、そういえば林先生が出るんだった、と気づく。

今日のブログ「林廣美の今週のお惣菜」は、
181回を数える。
このホームページ右段にtodayと出ている。

「野菜が高い!
でも食べたい」
そんな顧客に「野菜たっぷりチキン南蛮」
そのシリーズ①

林先生は本物のコンサルタント。
ご自分の深くて長い経験をもとに、
自分で考案し、自分で提案する。

これぞ本物コンサルタント。

それでいて実に謙虚で、
「俺が俺が」がない。
お役立ちを優先する。

いつまでもお元気で、
頑張って欲しいものだ。

さて日本銀行が、
消費者物価上昇率1%の「目途」を掲げ、
金融緩和の追加処置をとったら、
1ドル80円と円高へと逆転し、
株価も上向き傾向。

インフレ・ターゲット論は、
確かに効果がある。

アメリカの連邦準備理事会(FRB)は、
2%のゴールを明示し、
下限を1%に設定しているが、
ポール・グルーグマン教授に批判されていた日銀も、
おずおずと1%。

昨日の予算委員会で自民党の中川秀直衆議院議員が、
日銀白川方明総裁と野田佳彦首相を追求。
しかしそれでも、日銀の姿勢を市場が評価した。

政治に関しては、
小沢一郎に復権の兆し。
秘書に対する検察の供述調書が証拠不採用。
俄然、小沢の「ドヤ顔」がクローズアップされた。

昨日の一面トップと、
今日のオピニオン欄で、
朝日新聞は小沢一郎を取り上げた。
これまで反小沢の急先鋒だった同紙は、
「朝日、小沢に白旗」などと揶揄されている。

さて今日は、フランスの「ピカール」
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「PICARD」と綴って、
「ピカール」と発音する。

「フローズンフード・ストア」のナショナルチェーン。
つまり冷凍食品専門店チェーン。

または「フリーザー・ストア」、
あるいは「フリーザー・センター」。
20111215175050.jpg
林先生がフランス人なら、
きっとピカールだけでつくるお惣菜を考案するに違いない。

そのくらい、いい店。

そしてスーパーマーケットにとって、
大いに脅威となっている。

この店は、パリの西側の郊外。
ラ・デファンスの外側。

マンションにかこまれた近隣型ショッピングセンターの一角にあって、
広場を挟んだ反対側にスーパーマーケットがある。
カルフール・マーケット
20111215174450.jpg

生鮮食品、乳製品、加工食品、雑貨のフルラインの店で、
「地域の台所代わり」の役を果たしている。

もちろん冷凍食品売り場もあって、
今では珍しくなったセミ多段ケースで販売されている。
20111215174503.jpg
しかし、妙に冷凍食品売り場は狭い。
それはピカールのせい。

ピカールの隣には、
嗜好食品の店ニコラスがある。
20111215174523.jpg

ピカールの店に入ると、平冷凍ケースがずらり並んで、
「もしかしたら冷凍ケースショップ?」と勘違いしそう。
20111215174918.jpg

入り口にレジがあり、
オペレーションはたった一人。
20111215174551.jpg
究極のローコスト店舗。
店舗面積は150坪くらい。

昨2011年段階で、
なんと店舗数825店。

1906年に製氷販売会社として創業。
創業者はRaymond PICARD(レイモン・ピカール)。
そこから社名、店名が採用された。

電気冷蔵庫が発明される前の時代。
カフェやレストラン、家庭向けに氷を卸した。
日本にもあった「氷屋」。

第二次大戦後、冷蔵庫が普及。
家庭用冷凍庫も登場。

そこで1962年、ピカールは冷凍食材と冷凍庫を販売し始めた。
10年後の1971年、冷凍食品のカタログ販売スタート。
このころ約300アイテムがあった。

1987年、ピカール直営店舗は100店舗。
パリから地方都市へと出店攻勢。

1991年、とうとうカルフールがピカール資本の10%を保有。

1994年、カルフールのピカール資本保有率は79%にまで増加するも、
2001年、投資コンソーシアムに売却。
以来、毎年10数店の出店、10%の売上げ増を続け、現在に至る。

約1000アイテムの品ぞろえ。
すべて冷凍食品。
すべてプライベートブランド。
肉、野菜、果物、シーフードの食材、
アペリティフ用おつまみ、オードブルやメイン、つけ合わせ、デザート、
パティスリー、パン、、ソースやハーブなど。

働く女性80%というフランスで、
人々の力強い味方となっている。

カルフール・マーケットが「地域の台所」なら、
ピカールはまさしく「地域の冷凍庫」。

台所よりも冷凍庫の方が、
絞り込まれていて、ユニーク。
だから店数が増えたら、強い。

すごい店がフランスにある。
(明日に続きます)

<結城義晴>

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