結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年02月02日(木曜日)

SMTSで再会!西端先生とマイヤ・びはん・マルトの人の心の温かさ

昨日の2月1日。
私の携帯電話に入った伝言。

西端春枝先生からのもの。
すぐに電話して、お話した。

商人舎の設立が2月1日であることを、
西端先生はいつも意識していてくださる。

ほんとうにありがたい。

人の心のあたたかさ。
西端先生からいただいて、
私はもう一度、
自分にねじを巻いた。

マイカルの前身ニチイ
その創業者は故西端行雄さん
きわめてストイックな経営者で、
春枝先生はその奥さま。

お二人協力して、
当時のダイエー、西友に次ぐニチイをつくった。
お二人ともに、戦前は教師。
戦後のコペルニクス的な哲学の転換のなかで、
子供たちを教えていたお二人は、
心底、改心し、商売の道に入る。

戦前の教師の仕事の欺瞞性と比べて、
商売こそは、真に人の道に通じるものだった。

私は、この西端夫妻の真実を、
いつもいつも心の支えにしている。

これを、商売をする人たちを応援する私自身の立脚点にしている。

だから西端先生から、
商人舎発足の日に、
声を聞かせていただき、
励ましていただき、
褒めていただくことは、
私の、生きるエネルギーになる。

心から感謝しつつ、
私は真に生きる。

日経新聞スポーツ欄のコラム『チェンジアップ』
野球評論家・豊田泰光さんが書く。

「キャンプインの報が届くと、
若かりしころのキャンプの思い出がよみがえってくる」

昨日の2月1日は、プロ野球キャンプインの日。
このブログでもそのことに触れた。

「手取り足取り教えてくれるような先輩ばかりでは、
今の私はなかった」
過保護な養成・育成では、
真のプロフェッショナルは誕生しない。

これは仕事でも同じ。

「コーチ時代の経験も含めて言うと、
伸びるやつは勝手に学び、
ひとりでに育つものだ」

そして、言い切る。
「教えられて伸びるやつはまずいない」

私もこの点は、賛成。

一所懸命に育てようと、
かまえばかまうほど、育たない。

「昔の突き放したやり方は随分乱暴だけれど、
個人の才覚を自然と引き出していた」

「同時に、人間トータルの器を測るテストになっていた」

「プロには『教える』『育てる』はない。
『学ぶ』と『育つ』があるのみ」
今年の5月末。
満を持して商人舎ミドル・マネジメント研修会を始める。
その根本思想は、
「学ぶ」と「育つ」があるのみ。

豊田泰光は言う。
「何でも自分で考え、実践しなくては」

これを私は「脱グライダー人間」という。
「脱グライダー・ビジネスマン」という。

東日本大震災のときにも、
「何でも自分で考え、実践」した店長やリーダーが、
ライフラインを守った。
さて、今日は、
スーパーマーケット・トレードショー二日目。

昨日の初日は前年比105%の来場者数。
この時代、客数が伸びることは、
何より良い現象。

そのビッグサイトであった人びととの交友録。

トレードショー開会式のあとのセミナー会場で、
㈱マイヤ社長の米谷春夫さんと握手。
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昨年4月に大船渡を訪れ、
米谷さんと涙の再開。

16店のうち6店舗を津波と地震で失ったが、
昨年中に3店舗を出店し、
今年は2店舗を計画。

「ファイティング・スピリットは健在です」
米谷さんの意志と言葉は、
商人にとって最も大切な店という形で甦った。

その後、今度は、「三陸復興」のパビリオンへ。
20120201221711.jpg

岩手県山田町、びはん㈱専務・間瀬慶蔵さんと握手。
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店が津波に流され、
引き売りで自分のできることを貫徹、
地域に貢献した。
その中で、
地元特産の「山田醤油」を全国に向けて販売。

商人舎でも告知して、
販売協力を要請した。

そして今日になるが、
福島県いわき市のマルト社長・安島浩さん
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福島原発地域に近いいわき市で、
スーパーマーケットとドラッグストアと衣料品チェーンを展開する。
人々の生活のライフラインを守った。

そのマルトは、いま、
地域のお客様になくてはならない店になっている。

安島さんは言う。
「いろいろな人たちの助けがあったから、
ここまで来ることができた」

私は言う。
「被災地で頑張る会社がなければ、
そとからの助けもあり得ない」

安島さんが心棒になって頑張るから、
会社の人たちが頑張る。
そとから応援する人たちの助力も生きる。

それはお客様がそこにいるから。

スーパーマーケット・トレードショー初日、
私は西端春枝先生の心のあたたかさを知った。
そして米谷さん、間瀬さん、安島さんの頑張りを確認した。

人間の存在の意味を、
スーパーマーケット・トレードショーの現場で思い知った。

それが何よりの収穫だった。

<結城義晴>

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