結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年04月16日(月曜日)

「商人の品格」と続「たった一人の朝礼」とニチイ「夕べのあいさつ」

Everybody! Good Monday!
[2012vol16]

2012年第16週、
4月第3週がはじまります。

東京・横浜では、
桜の季節が終わってしまったのに、
東北はこれから。

横浜市中区の横浜公園。
昨日の日曜日、
「チューリップ祭り」 が開幕した。
69種類16万本のチューリップ。
「あか、しろ、きいろ♪
どの花見ても、きれいだな♪」

一方、日経新聞社会面では、
「桜の季節、被災地心待ち」 の見出し記事。

「東日本大震災の被災の後、
2度目の春を迎えた東北で、
間もなく始まる桜の本格シーズンを
人々が待ち望んでいる」

宮城県名取市の「なとり復興桜」のニュース。

桜前線弓なりに接近す
<塩尻・神戸千寛 日経俳壇より>

日本列島の桜前線。
これ自体を世界遺産に登録したいほどだ。

待つことの楽しみもまた花の頃
<鎌倉市・緒方初美 朝日俳壇より>

いま、東北の人々の気分は、この句のごとし。

今日よりも若き日はなし亀の鳴く
<熊本市・内藤悦子 同じく朝日俳壇より>

「あたりまえのことを言って、なるほどと納得する」
選者の稲畑汀子さんの評。
同感。

さて、二十四節気では、
今週金曜日の20日が「穀雨」

「穀物の成長を助ける雨のこと」を穀雨という。
「田畑の準備が整い、
それに合わせて春の雨の降るころ」
ウィキペディアにはこうある。

だからこの時期、
ゴルフもテニスも、野球もサッカーも、
雨にたたられたからといって、
恨んではいけない。

「穀雨」なのだから。

「穀雨」だとおもえば、
これもまたよし、
という気分になる春の雨。

その穀雨の今週は、もう、
人々の関心が移っている。
2週間後のゴールデンウィークへと。

4月28日からの3連休、
5月3日からの4連休。
中の2日間を休暇にすればなんと9連休。

商売上は、この時期に、
何かやりたい。

商品政策や販促企画は、
もうとうに決まっているだろうから、
それで精いっぱいという店もあろう。

しかし余裕を見つけて、
「元気な挨拶、地域一番」といったキャンペーン。
私ならやりたい。

「お店ピカピカ、クレンリネス」
こんなのもいい。

大型連休がやってくる⇒お客さんの期待感が広がる。
だから何か、アピールしたい。

この面ではむしろ、
直接、売上げにつながらないことの方が、
よろしい。

日経新聞一面コラム『春秋』。
被災地の宮城県気仙沼市の鹿折地区を描写。
後半は小売流通業に話題。

「ある仮設住宅団地では
小さなプレハブのコンビニエンスストアに客が絶えない。
家のすぐ隣にあり、一通りの食料や雑貨がそろうからだ」
まさにコンビニエンスストアのコンセプトが、
仮設住宅団地にはぴったり。

「この震災では低地に古くから発展した中心商店街が打撃を受けた。
その穴を埋めるように力のあるコンビニやショッピングモールが
いち早く動き、人々に生活必需品を届けた」
小売業の再生エネルギーと使命感。

「流通大手が相次ぎ好決算を発表した。
その一部は、失った家具や生活道具をそろえたり、
なじみの店が消え買う場所を変えたりした分だ」
これを「復興特需」という。

「前年比という、数字の上での『個人消費の好調』。
その陰で失われたものを思う」

最後のフレーズ「失われたものを思う」が、
とりわけ大事。

私は「商人の品格」と表現した。

ここに思いが至らなければ、
商売をやってゆく資格がない。
資質がない。

昨日の日曜日の早朝、5時47分44秒に、
「T.M.」さんから、このブログに投稿あり。
〈たった一人の朝礼の続編〉

「結城先生 ありがとうございます。

小生が一人でニチイの朝礼をしていること、
早速西端春枝奥様にお伝えくださったのですね。
結城先生経由で奥様直筆のお手紙を受け取りました。

退社したとは言え、ニチイ入社後三十余年にして、
創業社長の奥様とお話ができましたこと、
心が通じ合いましたこと、
唯々感謝申し上げるのみです。
こんなに嬉しいことはありません。

春枝奥様のお手紙には
未だにニチイの朝礼を続けていることへの
喜びと感謝のお気持ちが切々と綴られていました、
『ありがと』と。

でも、お礼を申し上げなければならないのは
寧ろ私の方なのです。

自己の成績(売上)を上げることに血眼になって
損得ばかりを意識して売場に立っていた私は、
商人のあり方、商人の生きるべき道、
商人の心をニチイの朝礼に教わったのです。
朝礼を通じ、西端社長や春枝奥様を通じ、
倉本先生、喜多村先生らの導きを受けることができたのです。

更に申せば、春枝奥様と小生とを結び付けてくださったのは結城先生。
結城先生が春枝奥様にお伝えくださったから
奥様と小生の距離が近づいたのです。
結城先生にも商人舎スタッフの方にも
心から、心から感謝しています。

来月、かってのニチイの前身、
ハトヤの従業員だったみなさんが集まることになっていて、
そのときに小生の投稿文を紹介してくださるとのことです。
そして、集まった人たちで朝礼をするそうです。
私も飛んで行きたい。
飛んで行って、一人ではなく皆で朝礼をしたい。

『人の心の美しさを商いの道に活かし、
ただ一筋にお客様の生活を守り、
お客様の生活を豊かにすることを
私たちの誇りと喜びとして
日々の生活に精進いたします』

とは何とわかりやすい宣誓文でしょうか、
とてもシンプルですけれど。

まさに『店は客のためにある』そのものであると思うのです。
(中略)

この二日間は生涯忘れえぬ日となりました。
すべてのご縁に感謝します。
最後に、ニチイの終礼“夕べのあいさつ”を
記しておきたいと思います。

≪夕べのあいさつ≫
『お客様 おやすみなさいませ』
『お取引先の皆様 おやすみなさいませ』
『お父様 お母様 おやすみなさいませ』
『みなさま おつかれさまでした』

ニチイの朝礼、そして夕べのあいさつ。
商人の品格を養うものだった。

すごい会社だったし、
いまでも、すごい会社だと思う。

5月の最終週、29日、30、31日。
2泊3日で「商人舎ミドルマネジメント研修会」を開催する。
その時にも、この「ニチイの朝礼」の話をしよう。
知識商人の品格を論じよう。

私自身も顧みて、
「品格ある知識商人」を目指せ、と。

では皆さん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

[追伸]
結城義晴のフェイスブック、
グランドオープン。

facebookで友達になろう。

知識商人の輪を広げよう。
キャンペーンは今週も続きます。

今週はキャンペーンを強化して、
私の方から、どんどんアプローチするつもりです。

私の場合、
ゴールデンウィーク前の、
何かやろうキャンペーンです。

よろしく。

2012年04月15日(日曜日)

ジジのクイズ[日曜版2012vol16]

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ジジです。

ねむい。
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「春眠暁を覚えず」
とか、いうそうです。
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でも、世の中は、
どんどん、
かわっていきます。

サクラがおわったら、
つぎのお花。
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白いお花。
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青と赤紫のパンジーに、
かこまれて。
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ボクも、
目がさめるほど。
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スノーポールも。
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サクラのつぎには、
いろいろな花がさきます。
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だから、
ねむっては、
いられません。
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きいろいパンジー。
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「春が来たかい パンジー♪」
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こんなに元気な花が、
咲きみだれているのは、
どこでしょう?
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「ジジのクイズ」です。

しろいアリッサム。
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ピンクのアリッサム。
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これもアリッサム。
「にわなずな」ともいいます。
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ボクも行ってみたい。
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ここは、
どこですか?

こんなのが、あります。
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水飲み場。
ベンチも。
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すわってみたくなる。
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いいところですね。
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こんな遊び道具がある。
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かわいい。
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たのしいところ?
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これはなんでしょう?
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すべりだい。
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だんだん、
わかってきました。
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そう、公園です。
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おうちのちかくの仲手原一丁目第二公園。

ボクは、家からでたことはない。
だから、公園にも、
いったことがありません。

でも、春が、
すぎていくのは、
わかります。

季節がゆくのは、
わかるんです。
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どこで、どう、
くらしていても、
時の移り変わりを、
かんじることができます。

それをかんじることが、
生きているってことだと
おもいます。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年04月14日(土曜日)

司馬遼太郎語る吉田松陰「底抜けに明るい」「恐ろしいばかりに優しい」

今年の横浜の桜。
そろそろ終わりです。

ありがとう、
ご苦労様。

また来年、
よろしくお願いします。

一昨日の夜の桜。
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同じアングルをフラッシュを使って。
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ひとつのものを両面から楽しむ。
何ごとも。

一面的な見方、
一方的な言い切り方、
気をつけねばなりません。

組織内にコンフリクトをつくれ。
つまり常に対立軸を立てておく。

常に疑ってかかれ。
それが最後には正しい判断をもたらす。

例えば今日のニュース。

「ホームレス、1万人下回る」

公園や河川敷などで暮らすホームレス。
例の青いシートの下に住む人々。
横浜・新田間川にもひとり。

厚生労働省の調査。
今年1月時点で全国に9576人。
男性8933人、女性304人、性別不明339人。

大阪府が2417人で全国最多。
次は・・・・・、
そう、東京の2368人。

2003年から調査が開始されたが、
初めて1万人を下回った。

前年比マイナス12.1%。

その理由。
「生活保護に移るケースが増え、
自治体の緊急一時宿泊施設が効果を上げた」

1月時点の生活保護受給者は209万1902人。
過去最多。

ホームレスが減った。
それだけでは現象の本質は見えない。
生活保護受給者が増えたから。

行政の仕事の成果か。

もう一つのニュース。
「2013年度、大学・大学院大学5校、新設」

平野博文文部科学大臣の諮問。

4年制大学は秋田公立美術大学、
札幌保健医療大学、岡崎女子大学、
大阪総合漫画芸術工科大。
それに統合医療大学院大学。

このうち、秋田公立美大と岡崎女子大は、
短大を廃止・改組して4年制大学に変換。

少子高齢化社会で、
大学がまだ増えるのか。

そんな感慨も抱くが、
過去3年間、申請件数が年間10件程度もあった。
それが、半分近くに減少。

これも時系列で見ていなければ、
本質は分からない。

それに増えているのは地方の大学。
専門性の高い大学。

総合大学はもはや増加しないし、
それぞれ厳しい経営環境にさらされている。
まるで小売業の「総合店」のようだ。

日本の総合スーパーは1997年にピークを迎えた。
しかし専門スーパーは伸び続け、
コンビニ、ドラッグストアは増え続ける。

大学もちょっと、
そんな傾向にある。

何ごとも、
「虫の目」「鳥の目」「魚の目」
「虫の目」とは、現場を見る力。
細部まで丁寧に「見極める能力」。

「Retail is Detail」
小売りの神は細部に宿る。

しかしこれだけでは絶対に、危ない。

「鳥の目」は、大局を見る力。
全体像を俯瞰しながら、「見渡す能力」。

そして「魚の目」は、流れを見る力。
時間の経過の中で、現在と未来を「見通す能力」。

「虫の目・鳥の目・魚の目」
そして、「四つ目の目」は、
謙虚で、真摯で、真っ正直な「心の目」
である。

何ごとも。

司馬遼太郎の『この国のかたち五』
吉田松陰が登場する。

松陰と高杉晋作のことは、
『世に棲む日日』に小説として書かれているが、
ここではその人柄を、司馬が語る。

松陰は、「底抜けに明るい人」。
「生涯が短くても、春夏秋冬がある。
悔やむに足りない」

松陰の楽観的過ぎるかとも感じられる言葉。

さらに松陰は「優しかった、ほめ上手だった」。
「魚屋の子にも、
萩城下から来ている高杉晋作のような歴とした藩士に対しても、
おなじ態度で接しました。
たれに対しても
恐ろしいばかりに優しいのです」

松陰は、裏表のない人である。

そして松陰は、
「鳥の目・魚の目」を、
「心の目」を持っていたと、
つくづくと思う。

昨日の夜。
いつもの帰り道。
雨の中の桜。
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そして、地面に散る桜。
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もう一度、今年の桜に。
最後に言っておこう。

ありがとう、
ご苦労様。

また来年、
よろしくお願いします。

<結城義晴>

[追伸]
今週もこのブログを読んでくださって、
ありがとう。

「facebookで友達になろう」にも、
応えてくださって、
これもありがとう。

みなさんにとって、
良い週末でありますように。
より良い来週が来ますように。

2012年04月13日(金曜日)

ユニクロ郊外店売場2倍化と居酒屋新フォーマットのライフサイクル革新

大騒ぎした「北朝鮮ミサイル」が失敗。

「人工衛星」と自称する「長距離弾道ミサイル」。
発射後1分余りで空中爆発、洋上落下のオソマツ。

まずは、一安心。
横浜は、そんな騒ぎもよそに、
いたって、のどか。

商人舎近くの新田間川の「散り際の桜」。
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遊歩道に桜の花びらの斑点。
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桜を踏んでオフィスへ。
これもなかなかのもの。

桜の枝には、緑の葉がちらほら。
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対岸の見事な桜も、葉桜に。
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ああ、これから新緑の季節がやってくる。
それもまたよし。

今朝の新聞各紙でちょっと、驚いた。
朝日新聞の看板コラム『天声人語』
読売新聞の巻頭コラム『編集手帳』
完全にカブッた。

与謝野晶子の「みだれ髪」から一首。
〈清水へ祇園をよぎる桜月夜
こよひ逢ふ人みなうつくしき〉

どちらも冒頭にこの歌を使って、
京都・祇園の軽ワゴン車暴走事件を取り上げた。

歩行者7人が死亡、11人が重軽傷。

北朝鮮の「ミサイル」は、
暴走しなくてよかったが、
祇園事件は、ふたつのコラムがこれまた、
車を走る「凶器」とカブって表記。

「突然の凶器」は、
いずれにしても御免被りたい。

突然だが、「生知安行」という言葉を思った。
儒教の「四書」のひとつ『中庸』から。
「生まれながらに知り、安んじてこれを行う」

「生まれながらにして人の踏み行うべき道をよく知り、
考えることなく心のままにそれを行うこと」
三省堂新明解四字熟語辞典にある。

いわば、聖人の境地だが、これは、
ピーター・ドラッカーに通じる。
「マネジャーとして、始めから、
身に着けていなければならない資質が、
ひとつだけある。
才能ではない。
真摯さである」

「始めから身に着けていること」が、
「生知」であり、
「真摯さ(integrity)」は、
「心のままに行うこと」となる。

さて、先週から始めたメッセージ。
「facebookで友達になろう」
「知識商人の輪を広げよう」

結城義晴のフェイスブック
グランドオープン!

意外な人と「友達」になることができた。
本当によかった。

これからも、よろしく。

さて日経新聞にテーマが共通する記事が2本。
第1は、「ユニクロ、郊外店の面積倍に」
現在の標準的な郊外店舗は1000㎡弱。
その2倍の約1700㎡の店舗を、
年間に50店開発。

一部は、3000~3300㎡規模。
つまり1000坪スケール。
これで年商30億~50億円。

「3年後には都市部も含めた大型店全体の数が
現在の約2倍にあたる約300店まで増える」

今年3月オープンの基幹店・銀座店は約5000㎡。
ニューヨークでもロンドンでも、パリや上海でも、
都心部の大型店は大成功。

それを郊外に展開する。

理由は郊外店の老朽化。
この店舗大型化には、
新しいフォーマットづくりの意味がある。

故渥美俊一先生が語っていた。
「店舗の大型化は、
現在の標準店の
2.8倍まで。
それ以上にすると失敗する」

これは渥美先生の「経験法則」。
ユニクロの郊外店の2倍化。
渥美経験法則に合致している。

第2は、「居酒屋離れで変身中」
居酒屋チェーンが「新型店の出店強化」を進めている。
居酒屋市場のピークは、1992年の約1兆4600億円。
その後、減少が続き、2010年に9949億円。

記事には、従来型店舗の限界が指摘される。
それは「和食や洋食、中華などを総花的に提供する」店。

ワタミは路面店の居酒屋「和み亭」を、
ファミレスの「饗(きょう)の屋」に転換。

とは言っても、和み亭は現在、首都圏で11店。
このうち都内の3店を売上高前年比5~10%増の「饗の屋」に変える。

つぼ八は3月、パスタ店「ネオジパング」の1号店を開業。
「5分以内に12種類程度のパスタを提供」
「最低価格が500円という値ごろ感」
こちらも何でも総合居酒屋から低価格パスタ店への転換。

「甘太郎」のコロワイドは、
カフェレストラン「ケーキ&パスタ シルスマリア」開設。

コロワイドは2000年代前半に、
居酒屋業態のマルチ・フォーマット化を志向した。
それが現在、何と全部で70ほど。
そのうちの約6割が居酒屋。

これは、ちょいと厄介だが、
その整理とともに新フォーマットの展開に走る。

三光マーケティングフーズは、
低価格居酒屋「金の蔵ジュニア」を運営している。
こちらもすでにこのブログで紹介したが、
牛丼店「東京チカラめし」を、
今年末までに約40店出店。

外食業の方が小売業よりも、
業態やフォーマットのライフサイクルが短い。
これは明らかな現象。

だから必然的に、マルチ・フォーマット化が進む。
行き過ぎるとそれは、収益性を悪化させる。
コロワイドの70フォーマットは、
それにしてもちょっと激しすぎる。

ユニクロも居酒屋チェーンも、
自らのフォーマットの転換期を迎えている。

ここに求められているのは、
ライフサイクル・イノベーションそのものだ。

カジュアル・ファッションと居酒屋。
問題はそのライフサイクルを、
見通す力ということになる。

売上げが下がってきたから、
ライフサイクルの衰退期に入ったと、
認知するのでは遅い。

業態やフォーマットの、
ライフサイクルそのものへの自覚が必要だ。

ウォルマートのサム・ウォルトンは、
1945年にベンフランクリンのフランチャイズチェーンに加盟し、
1962年、自ら新業態「ウォルマート」を開発する。

その後も、1982年「サムズ・クラブ」、
1988年「スーパーセンター」と、
新フォーマットを実験準備する。

このあたり、
まるで「生知安行」の如く見えるが、
そうではない。
失敗の経験の連続が、
下地にある。

やはりサムも、
柳井正さんの『一勝九敗』が底辺にあるし、
『成功は一日で捨て去れ』の自覚もあった。

ライフサイクル概念に対する「生知安行」があるからこそ、
「成功は一日で捨て去れ」となるのかもしれない。

<結城義晴>

2012年04月12日(木曜日)

「アウトレット曲がり角」に疑問を呈しつつ、USEI幹部に熱い講義

横浜商人舎の私のデスクのうしろの桜。
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もう完全な葉桜だが、
それがあっという間に、
緑色に染まってきた。

桜が散ろうが、
新緑が広がろうが、
今月2日、
結城義晴のフェイスブック
グランドオープン!

「facebookで友達になろう」
「知識商人の輪を広げよう」
よろしく。

さて日経新聞の調査。
定期的な「日経POSデータ」の宣伝くさいところもあるが、
食品40、日用品30品目の2月の平均価格は、
「4割にあたる28品目が
前年同月比で値上がり」

この調査は全国の310店から収集。
業態はスーパーマーケット・総合スーパー。

日用品は30品目中15品目で価格が上昇。
つまり値上がり確率5割。
シャンプーはプラスの18.1%、
ベビー用紙おむつ類はプラス5.1%。

食品は40品目中13品目が値上がり。
こちらはコモディティ化が進んでいる。
レギュラーコーヒー豆が4.2%増、
バターがプラス9.9%。
即席袋中華そばもプラス4.3%。

一方、値下がりは33品目。
ペットボトル入りウーロン茶飲料2リットルがマイナス3.5%、
缶入りビール350ミリリットル×6本がマイナス1.2%。
原料高の影響が少ない領域では、
価格競争とコモディティ化現象は続く。

ただし、この1年を振り返ると、
東日本大震災直後に品不足で価格上昇。
その後の供給回復で価格下落。
昨秋から再び価格上昇。

ウェーブを描いて、上がったり下がったり。
こういった時に効力を発揮するのが、
ウォルマート流のエブリデー・ロープライス。
何しろ「ほぼ1年間、売価を変えない政策」なのだから、
顧客に安心感を植え付けることができる。

3月末に発表された2月の消費者物価指数は、
20
10年を100として、
生鮮食品を除くベースで99.5。
これは前年同月比0.1%の上昇。

国会でも連日、
消費税論議が繰り広げられている。
国民は価格に、ひどく敏感だ。

このことは私たちが、日々、
肌で感じ取っておかねばならない。

もう一つの日経新聞ニュース。
「アウトレット曲がり角」

明日の13日、
「三井アウトレットパーク木更津」が開業。
場所は千葉県木更津市。
テナントは171店舗、
初年度売上高目標は320億~340億円。
国内最大級のアウトレットモール。
171店には、国内のアウトレット初出店の21店が含まれる。

三井不動産・菰田正信社長は
「今後さらに増床する」とコメント。
しかしそれは当たり前の常識。

ショッピングセンターも、アウトレットモールも、
グランドオープン後の拡張・増床計画は、
最低でも第1次、第2次、第3次くらいまで必要。

同社では「250店まで増やす方針」だそうだが、
テナントを増やし、あるいは入れ替え、
モールとしての魅力度を上げ続けねばいけない。

何しろディベロッパーは、
開発したらほかに大した仕事はないのだから。

2000年以降、日本でも、アウトレットモールは急成長。
記事には「デフレを背景に」と書かれているが、
そんなことは二次的な要因。

ショッピングセンター同士、業態間の競争の結果、
登場すべくして登場し、
成長すべくして成長したということ。

ただし、今年の開業はこの木更津だけ。
来年以降も、出店が決まっているのは、
「酒々井プレミアム・アウトレット」くらいだという。
こちらは三菱地所子会社のチェルシージャパンの開発。

一方、昨年6月、
「アウトレットモール・リズム」が閉鎖。
埼玉県ふじみ野市。
1993年、国内第1号としてオープンしたもの。

現在の国内のアウトレット施設数は39。
これは日本ショッピングセンター協会の発表。

全米には300強のアウトレットモールがある。
例えば私たちがよく訪れるカリフォルニア州だけでも31、
テキサス州では16。

人口比で考えると、
日本のアウトレットモールの開発余地は、
まだまだありそうにも思えるが、
記事の商業コンサルタントのコメントでは、
「アウトレットの出店余地はあと2~3カ所程度」

日本のアウトレットモール市場規模は6000億円で、
矢野経済研究所の推計では、
2011年度は前年度比3%増。

理由は「競合激化による市場の伸び悩み」。

その理由として、
インターネット通販の伸長と、
百貨店のシーズン商品のセール拡大があげられ、
「アウトレットの存在理由が希薄になりつつある」と総括されているが、
これはちょっと短絡にすぎると思う。

アウトレットモールは、
「二重価格の大義を背負った商業集積」だ。
これは私の見解。

ここでなら一流メーカーも、
プレステージストアも百貨店も、
常時、正々堂々と、
二重価格で販売し、在庫処分することができる。
そのうえ、アメリカでは今や、
アウトレットでの売り上げの方が断然、伸びている。
このメリットは計り知れない。

百貨店や専門店が、
シーズンの終わりにバーゲンを打つ。
これと常設のアウトレットとは、
まったく異なる。

顧客の気持ちになってみればわかる。
シーズンが終わるのを指をくわえて、待つのか。
それとも今すぐアウトレットに行って買うのか。
アウトレットモールの当事者たちが、
この「二重価格の大義」を意識せず、
「存在理由が希薄」だと考えたとしたら、
「ハイ、それま~でよ」

健闘を祈る。

日本の顧客たちは、
まだまだアウトレットモールの意義を、
知らない。

さて、昨日は入間市の㈱USEI。
立教大学大学院・結城ゼミ3期生の朝川康誠さんが、
社長を務めるパチンコホール企業。
その幹部会での講演。

GP(ゴープラ)を店名に4店を運営する。20120412145940.jpg

本部はGP入間店の2階。
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平日にもかかわらず、
550台の駐車場はほぼ満車状態。
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1円パチンコ5円スロットの専門店として、
日本有数の「稼働率」を誇る店。

本部で出迎えてくれたのは、
朝川社長と、嶋内仁財務部長兼総務人事部長。
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私と嶋内さんは旧知の仲。
ある意味でチェーンストア研究者としての同志。

会議室会場では、
店長、副店長、本社幹部の精鋭17人が、
元気なあいさつで迎えてくれた。
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はじめに朝川さんのあいさつ。
「結城先生にとっての師が、倉本長治先生、渥美俊一先生であるなら、
私にとっての師は、これからずっと結城先生です」
うれしい言葉。
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そして嶋内さんが、私を紹介してくれた。
嶋内さんは、私が商業界社長のころ、
パチンコチェーンストア協会のアメリカ視察ツアーでご一緒した。
協会の人事部会リーダーで、精力的に活躍。

だから、5年ぶりの対面。
そんな、話を織り交ぜながら、
丁寧に紹介してくれた。
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そして、この日の私のテーマは、
「基幹産業化に貢献せよ!」
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USEIのための21世紀の考え方を、
倉本長治の「店は客のためにあり、店員とともに栄える」論、
渥美俊一の「チェーンストア二段階革命論」、
そして最後に、「ドラッカーのマネジメント論」という組立てで、
できるだけ分かりやすく講義した。
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朝川さんは、立教大学院で、
私のサービス・マーケティング講座を履修した。
その講義課題でクレドを作成。
それをUSEIのクレドとして掲げ、
組織を運営している。

インターネットでUSEIのクレドを知り、
入社を希望してくる若者がいるほどだという。
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学んだことを経営実務に活かしてくれる。
そしてそのクレドがこの会社の方向性を決めている。
本当にうれしいし、ありがたい。

最後に全員で記念撮影。
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その後、取締役営業本部長の上岡次郎さんも加わり、
近くの豆腐料理の店で会食。
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講演の後のビールはうまいし、話も大いに弾んだ。
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すっかり、夜も更けた。
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朝川さんと上岡さん(右)は、
5月の商人舎アメリカ視察Basic編に参加してくれる。
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結城ゼミ生の会社での講演、これもよし。
チェーンストア研究者の同志・嶋内さんとの再会も、よし。
若い経営陣が引っ張るベンチャー企業、これもまたよし。

立教での出会いが、
実を結びつつあることを実感して、
私の気分は高揚していた。

<結城義晴>

2012年04月11日(水曜日)

糸井重里・吉本隆明と谷川俊太郎『永遠の課題と緊急の課題』の解決

東京・横浜の桜の季節、
そろそろ終盤に入った。

「桜の散り際」というが、
私はこれも大好き。
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商人舎近くの新田間川縁の並んだ桜の木。

その新田間川で、
「花見を楽しむ鳩」
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[Photograph by Ayako Yamazaki Suzuki]

昨年はなぜか開催しなかったけれど、
昨日は商人舎「お花見御膳」。
桜の季節にすき焼きをいただく。

ところは横浜高島屋の人形町今半。
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まず、前菜。
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そしてすき焼き鍋。
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「本日は群馬の牛肉です」
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野菜も美しくカットされ、
豆腐や白滝と一緒に、
きれいに並べられている。
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あとは、卵と割り下。

まず鍋で割り下を煮立たせて、
そこに肉を入れる。
すき焼きは、最初に肉を焼いて食べる。
これが王道。
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次に、肉と野菜を同時に焼いて、
肉と割り下の味を充分に野菜にしみこませて、
いただく。
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「堪えられません」

合わせるのはもちろん、
エビスビール。

食べることに夢中で、
その間、写真を撮ることも忘れる。

食べ終わったら、
満足の笑顔。
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後ろの小手毬の花も、笑顔。

ごちそうさまでした。
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桜にはすき焼き。
これ、絶対の組み合わせ。
ほかには考えられない。

堪(たま)らない、堪(こた)えられない。

その後、私は、
立教大学へ。
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こちらもキャンパスは桜の季節。
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赤煉瓦の校舎と桜。

なかなかに、いい。
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キャンパスに、夕闇が迫る。
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私は自分の研究室で、
ひとり執筆。

いつの間にか午後9時を過ぎている。
正門前の夜桜も、美しい。
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「朝に希望、
昼にすき焼き、
夕に感謝」

ありがとうございました。

さて、糸井重里の『ほぼ日』。
その巻頭言「今日のダーリン」昨日版。
「さまざまなことがらには、
その場で解決する性質の『緊急の課題』と、
実は簡単には結論が出せない『永遠の課題』がある。

そのふたつの、両方に目が行ってないと、
問題をほんとうにとらえたことにならない」

素晴らしい。
『吉本隆明が語る親鸞』のなかにある。

「緊急の課題と永遠の課題」
概念を対比的にとらえることで、
物事の本質が見えてくる。

「タバコを吸うことは、百害あって一利なしと言われます。
やめたほうがいい理由は、いくらでもあります。
だから『やめればいい』というのは
『緊急の課題』としてのとらえ方です」

「気づき」という言葉が盛んに使われるが、
これは「問題発見」のことで、
これにも二つあります。

ひとつは「緊急の課題」のなかの問題発見。
もうひとつは「永遠の課題」のなかの気づき。

問題発見されていなかった緊急課題も、
気づきだけではまったく問題解決されない。
永遠の課題の気づきは、
それこそ問題解決の出発点に過ぎないし、
そんな問題発見は、たいていの場合、
誰かがどこかで、すでに行っている。

問題発見⇒問題解決。
このプロセスの体内化。
これこそ、最も重要なマネジメント問題です。

「人類の長い歴史のなかで、
どうしてタバコというものが、存在し続けてきたのか。
なんでこれほど続いちゃってきたんだ、という疑問は、
『永遠の課題』に属することです」

「歴史が、『法律』だけでなく『哲学』や『道徳』という
ちょっとわかりにくいものを残してきた理由は、
『永遠の課題』への敬意と畏れがあったからでしょう」
企業経営も店舗運営も、必ず、
緊急課題と永遠課題を両方持っている。

糸井重里は言う。
「『永遠の課題』を抱えながら『緊急の課題』を解決する。
その両方を視野に入れていくことが、
ますます大事になってくると、いままた思っています」

これはピーター・ドラッカーのマネジメントそのもの。

小売りサービス業界は、
どうしても「緊急の課題」偏重になりがちだ。

しかし、しかし、「永遠の課題」も抱えつつ、
「緊急の課題」を解決することが、
「いま、ますます大事になっている」

その糸井重里さんと谷川俊太郎さんの対談。
詩をつくることに関心が及ぶ。

谷川俊太郎さんの言葉。
「何かをわかっても、
詩を上手く書ける方法はない」

そう、簡単に問題解決できる問題は少ない。
気づきだけで解決できるものは、
緊急ではあっても、
本腰を入れて解決しなければならないほどの問題ではない。
対処、手当てに過ぎない。
天才詩人・谷川は言う。
「歳取ってきて
いま、書くのがすごく楽なんです」

私も物書きの端くれだが、さすがに、
「書くのが楽」という境地には至っていない。。

「ぼくは(小声で)できるだけ苦労を
見せないように、見せないように
書いてるわけですよ」

これは結城義晴にも、良くわかる。

「やっぱり、自然に書けたんだね、というように
読んでもらえるのが、うれしいです」
店づくりも売り場づくりも、
「自然」につくったと感じてもらえるのが一番。

「苦労を見せないように、見せないように」つくる。
それが超一流の作法。

「批評家的な部分もきっと必要なんだけど、
ただの批評家になってちゃ、
ぜんぜんだめなんでねぇ」

「言葉を直していくための
自分の基準というものが、
ないとだめなわけでしょう?

自分の基準をある程度信じてないと
直せないわけです」

谷川俊太郎、恐るべし。
詩作を語りつつ、
マネジメントに示唆を与える。

ある種の経営者にも、
詩的要素を強みにする者は、
存在すると思う。

例えば西友を創業し、
セゾングループ代表となった堤清二さんのように。

しかし谷川俊太郎の考え方と態度と姿勢、
確かにマネジメントに通じる。

<結城義晴>

2012年04月10日(火曜日)

ダルビッシュのオセロ的初勝利と人間と企業の「ポジショニング・強み」

メジャーリーグのルーキー、
ダルビッシュ有。
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テキサス・レンジャーズ対シアトル・マリナーズ戦に先発。
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日本人もテキサス人も、
こぞって期待し、応援した。
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「We love YU long time」
嬉しい声援。

背番号11は、たくましく見えた。
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そして世紀の第一投。
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4球連続のボール。
フォアボール。

そして千両役者・3番打者イチロー登場。
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これも世紀の対決。

イチローが現役のときに、
ダルビッシュがメジャーになってよかった。
私はそう思った。
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ドキドキ、ワクワク。

結果は、
イチロー、サードうしろへ、
得意のポテンヒット。

ここからダルビッシュが崩れた。
結局、1回表4点の失点。
2回表にもイチローに2塁打を打たれ1失点。

5回と3分の2、つまり6回ツーアウトを取ったところで降板。

しかし味方打線はメジャー随一。
ホームラン攻勢で、4回までに8点を奪取。
結局11点の猛打線。
ダルビッシュには敗戦がつかず、
オセロのようにひっくりかえって勝利投手。

変な感じのメジャー初勝利を得た。

それにしても、
あれだけふてぶてしかったダルビッシュが、
おろおろする様は、
なんだか人間らしさを感じさせたし、
日本人なんだと共感した。

イチローはむしろ、
日本人離れしたアスリートなんだと、
こちらは妙に感心。
この日3安打の固め打ち。

終わってみれば、
「ヨカッタ、ヨカッタ」

「つぎ、頑張ろうぜ」。
少年野球のようで、
これは、気分がいい。

日本はと言えば、
東京・横浜、
桜満開。
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同じアングルの夜桜も、見事。
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商人舎オフィスの近くを流れる新田間川も花曇り。
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満開の桜。
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私のデスクのうしろの早桜は、
もう赤みを帯びた葉桜。
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こうして、時間が経過し、
ダルビッシュも一流のメジャーリーガーになるに違いない。

さて、毎日、呼びかける。
結城義晴facebook、
グランドオープン。

「友達になろう」
「知識商人の輪を広げよう」

よろしく。

今日のニュース。
やはり日経新聞から拾うこと多し。
「倒産、3年連続減少」
東京商工リサーチの毎年の調査。
「2011年度の企業倒産件数は、
前年度比2.7%減1万2707件、
負債総額は15.5%減の3兆9906億円」

どちらも3年連続減少。

倒産件数は20年ぶりの低水準。
いいことです。

倒産は規模が小さいから起こるのではない。
負債がかさみ、資金繰りがつかなくなるから倒産する。

その意味で、負債総額が、
21年ぶりに4兆円を下回ったのは、
これもよい傾向。

しかし記事は釘をさす。
「ただ中小企業を取り巻く環境が改善したわけではない」

「一時的に資金繰りをしのげても、
業績不振から抜け出せない企業は多い」

根本的な問題として、
経営の構造が改善改革されない限り、
倒産の危機を免れない企業は、
ずいぶんと多い。

それに比べて、
「中国小売り大手、競合激化に布石」

「中国の小売総額を表す2011年の社会消費品小売総額は
2010年に比べ17.1%増の約18兆元だった」
17%も伸びていて、
上場企業の2011年12月期業績は軒並み増収増益。

「しかし、1~2月の社会消費品小売総額は、
前年同期比14.7%増」
伸び率において、2011年を下回るが、
現在の日本では信じられない成長。

日本の上場小売企業の決算。

ユニーは、
2012年2月期決算の営業収益は1兆570億円、マイナス2%。
営業利益が440億円で、これは25%プラス。
「減収増益」で頑張った。

何しろ1兆円企業で、
営業利益率4.16%、

前村哲路社長、ほんとうによく頑張っている。

サークルKサンクスからCVSベイエリアが脱退し、
その和解金で特別利益を計上。
純利益も38%プラスして、
83億円。

イオン、セブン&アイ・ホールディングスに次ぐ、
第3位のチェーンストア企業でありながら、
やや地味な存在のユニー。

私はこれこそ「ユニーの強み」だと言い続けている。

日経の「証券特集」に2社。
伊藤園は増収増益。
「単体の飲料販売は震災後の資材不足が響き売上高横ばい」
しかしタリーズコーヒーが好調、
乳業メーカーのチチヤスを買収し、増収。
そしてこの企業の体質で増益を果たした。

しかし茶葉から構築した「お茶屋」のブランド力。
これは他の追随を許さない。
一方、ロック・フィールドは大幅増益。
「RF1」が震災後の内食需要で好調、
駅ナカの新業態も伸びる。

RF1の既存店は、高単価惣菜の比率が高まり、客単価が上昇。
和風サラダ専門店「いとはん」のショッピングセンター出店を積極化し、
増収増益を見込む。

「惣菜専門チェーン」のマルチ・バナー戦略。

これもロック・フィールドの独壇場。
自社の強みを持つ企業が、
増収増益を果たす。

中国と異なり、
縮小均衡のマーケット日本では、
この「強み」が鮮明でなければ、
伸びることはできない。

多民族国家の新世界アメリカ。
ここで生き残り、超一流になるためにも、
自分の強みを明確にすることだ。

人間としての「ポジショニング」。
ダルビッシュ有にも、
そうあってほしい。

その意味で、
ふてぶてしさが消えた、おろおろの様。
日本人的ではあった。

謙虚で、ひたむきで、真摯。
そう、甲子園の東北高校のときのダルビッシュを取り戻し、
そこに日本プロ野球で培った投球テクノロジーを加味して、
ダルビッシュのポジショニングを確立してほしいものだ。

<結城義晴>

[追伸]
一部facebookで予告した内容と異なりました。
お詫びします。

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