結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年03月10日(月曜日)

月刊『商人舎』3月号・本日発刊! 世は出店抑制とベースアップ

Everybody! Good Monday!
[2014vol10]

2014年第10週。
3月第2週。

春本番なれど、
日本列島寒気団にすっぽり覆われ、
真冬並みの寒さ。

明日の3・11。
東北各地で追悼の会が開かれる。

殉職の人の家族を憶ふ春
〈日経俳壇 福島・桜声〉
なにもしらず生まれ来し嬰春の星
〈同 石巻・石の森市朗〉
嬰(えい)は、赤ん坊のこと。
「みどりご」「乳飲み子」といった方が美しいか。

亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。

明日の3月11日の前日、
今日が月刊『商人舎』3月号の発刊日。
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刷り立てのインクの匂いがする雑誌。
何度手にとっても、いいもんだ。
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その表紙。
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特集タイトルは、
「社会的使命を果たし続けた
誇り高き商業者たちの1000日記録
3・11―三年目の正直。

Cover Message。
2011年3月11日の午後2時46分。
あの巨大地震、想像を絶する大津波。
岩手県、宮城県、福島県、そして茨城県。
東北地方と関東地方の東日本全域に
大きな傷跡を残し、
数多の貴重な命を奪っていった。

それから3年。
深い傷跡の一つ、福島原子力発電所は
いまだ目途が立たない。
根強い風評は残り、ややもすると
人々の意識には風化の気配が立ち込める。

しかし私たちは絶対に忘れてはならない。
「元気を出そう・元気を売ろう」と、
瓦礫の中で立ち上がった
仲間たちのことを。
私たち商人の原点を呼び起こしてくれた
同志たちのことを。

社会的使命を果たし続けた
誇り高き商業者たちの1000日を記録し、
日本商業の明日への希望としよう。
必ずや「三年目の正直」が
私たちの希望を叶えてくれるはずである。

商人舎Magazine3月号、
ご愛読ください。

会員でない方は、
見出しだけでもご覧ください。

今号は、感動の1000日記録です。
商人の原点がくっきりと表れています。

輪読会、ディスカッションなどに、
是非使ってください。

創刊1年を迎えつつありますが、
よりわかりやすく、より読みやすく、
日々、改善を重ねています。

消費税増税前に、
是非ご購読のご検討を、
お願いします。

現在は年間購読のみで、
1万8000円+税です。
1カ月に換算すると1500円、
Magazineの読者IDは5人組制ですから、
一人月間換算で300円。

いかがですか?

さて今日は一日、
横浜商人舎オフィス。
朝、幼稚園の子どもたちが、
事務所の下の遊歩道を、
手を繋いで歩いていく。
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ちょっと寒いけれど、
春ですね。

朝一番で、
高木和成さん来社。
RMLC代表世話人。
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商業経営問題研究会を、
略してRMLC。
リテール・マネジメント・ラーニング・サークル。

新年度の活動方針の相談。
私が座長だから。

これまでは、
研究やディスカッションを中心に、
活動してきた。

昨年、杉山昭次郎先生が、
86歳で逝去された。
その杉山先生を囲む勉強会が、
杉山ゼミと称して発足した。

その後、故磯見精輔さんが座長となって、
商業経営問題研究会となった。

磯見さんが逝去されて、
結城義晴が座長となった。

そして、震災の2011年10月に、
『小売業界ハンドブック』を、
RMLC著・結城義晴編著で、
東洋経済新報社から発刊。

亡き先生方へのはなむけとした。

そのRMLC。
新年度は新しい企画をもって、
積極的に活動する。

ご期待ください。

さてさて昨日曜日の日経新聞一面トップ。
「建設費高騰で出店抑制」の記事。

2014年度の出店計画見直しが急。

理由は二つ。
①建築資材の値上がり
②建設技能者の不足

「商業施設の建設費は5割近くも上昇」。

厚生労働省まとめの1月の職業別有効求人倍率は、
躯体工事職が7.32倍、
建設関連は軒並み高水準。

鉄筋工経験者は日給1万7000円前後で、
1年前比1割増。

商業施設の1坪当たり建設費は、
現在、40万円前後。

震災前の5割増の水準。

イオンモールは2014年度、
10施設開設の計画を7~8に縮小。

2013年度までの3年間は、
1年に1~4施設だったから、
それでもピッチは速いが、
従来計画からは下方修正。

ヨークベニマルも2014年度出店計画を、
15店から8店に減少。

新店の代わりに既存店改装で、
収益を確保する。

日経新聞は、心配げ。
「事業計画の見直しがさらに広がれば、
国内の景気回復の足かせになる」。

しかし、全体の出店抑制は、
既に保有する者に有利に働く。

イオンモールのショッピングセンターは、
国内130カ所強で最大。

この現象はイオンに追い風となる。

その一方で、
ライフコーポレーション、
セブン&アイ・ホールディングス、
春闘のベースアップを発表。
いずれも1人2000円レベル。

イオンは今、交渉中。

出店はイニシャルコスト。
人件費はランニングコスト。

イニシャルコストを下げ、
ランニングコストを上げる。

これは経営のバランスだが、
労使ともに、
東日本大震災からの復興と振興を、
忘れてはならない。

では、みなさん。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年03月09日(日曜日)

ジジとイミテーションフラワー[日曜版2014vol10]

ジジです。
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ピアノのうえ。

春眠暁を覚えず。

夢。
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目がさめたら、
ユウキヨシハルのおとうさん、
あれに、でかけていました。
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また、ですか~?
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でも、きのうの夜、
かえってきた。

雲。
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海。
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夕日。
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きれい。
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しずむ。
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しずむ。
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おシゴト、
いそがしかったもんね。
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ごくろうさまでした。
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だから、
たのしんでください。
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ボクはうちで、
まってます。

チェンバロ。
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おとうさんの写真。。
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わかいですね。
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ヨコハマの空。
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おとうさん、
ゴルフから、
かえってきました。
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お花でおむかえしましょう。
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ベランダ。
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ビオラ。
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プリムラ。
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春ですね。
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でも、うちのなかのチューリップとダリア。
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しろい花はラナンキュラス。
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でも、イミテーションフラワー。
日本語で「造花」。

ボクが生のお花の茎を、
食べちゃうから、
家のなかのお花はみんな、
イミテーションフラワー。
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すみません。

でも、うちのなかでも、
お花はひつようです。

ね、おとうさん。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年03月08日(土曜日)

「流通の未来を自分たちで作る会」熊本研修会と総括会議

冬季パラリンピック・ソチ大会。
日本選手が活躍している。

金メダル1、銅メダル2。

アルペンスキー男子滑降座位で、
狩野亮選手が優勝、
鈴木猛史選手は3位。

バイアスロン男子7.5キロ座位で、
久保恒造選手が銅メダル。

もちろんメダルは、
努力と幸運の結果だが、
金でも銀・銅でも、
喜ばしいことだ。

祝福したい。

さて今朝の日経新聞。
ライフコーポレーションのベースアップ。
今春季労使交渉で、従業員基本給は、
月額2000円のベースアップ。

労使の合意がなった。

ライフのベア実施は16年ぶりだという。

定昇分が4154円、手当改定分が4529円。
これにベアを合わせると、
組合員平均賃金上昇額は1万683円、
3.98%のアップ。

経営者側も労働組合側も、
よく頑張った。

私は今朝、
熊本のリッチモンドホテルからスタート。

ホテルの前の商店街アーケード。
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女子高校生が、
床の清掃ボランティア。
素晴らしい。
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そばに立って眺めていたら、熊本市職員から、
この生徒たちの先生と間違えられた。

商店街も、うれしそう。
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サンロード商店街。
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熊本ではまだ、
市電が走っている。
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バスで向かったのが、
イズミのYouMeタウン光の森。
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イズミの力がいかんなく発揮された店舗。
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ホワイトデーの催事も積極展開。
衣料品売り場も上出来。
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開店前に店に並んで、
オープンと同時に視察。
収穫も大きかった。

その後、菊陽町の激戦区へ。
近年、熊本市のベッドタウンとして、
人口増加率は全国トップクラス。

そのコスモス薬品の新店。
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食品の売上げ構成比が53%で、
フードディスカウントストアの性格を強める。

モヤシ200グラム7円を筆頭に、
衝撃的な価格。

2013年2月期決算は、
年商3293億円で18.0%の成長率。

この店にはそれが如実に表れていた。

その隣のハンズマン。
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こちらはDIYのデパートメントストア。
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まさにマーケット・ニッチャー作戦。

さらにHIヒロセ。
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「食の蔵」とネーミングされた
スーパーマーケットが併設されていて、
このコンビネーションストアも意欲的。
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レイアウト。
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各社ともにイノベーションへのチャレンジで、
競っている。

こんな競争は好ましい。

最後に、イオン菊陽店。
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始めは壽屋の物件。
最盛期は約120億円を売った。
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現在はこの激戦区で苦戦。
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それでも現場は頑張っている。

視察を終わらせ、
肥後大津へ。
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益城町交流情報センター。
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会議室はこちら。
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この会議室を半日、借りている。
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はじめに安藤賢太さんが、
全体説明。
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イオンリテールワーカーズユニオンの、
西近畿グループ議長。

それから5つの班ごとに、
研修の総括と提案のディスカッション。
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2時間近くのディスカッションの後、
各班ごとに発表。

最初は2班。
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そして4班。
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模造紙に書いた総括と提案を、
全員で説明し、
その後、ひとりずつ、
感想と決意表明。

1班。
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3班。
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最後は5班。
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「現場力」を強調した。

どの班も、ポジショニング戦略をベースに、
それぞれの解釈を披露してくれた。

最後の最後は、
結城義晴の総括講義。
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競争とはどんなことか、
そして競争の武器は何か。
それが最後に伝えたいことだった。
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2日間のセミナーとバスの中でのレクチャー、
ご清聴を感謝したい。

そして全員写真。
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みんなの充実感あふれる顔つきを、
見てください。

研修会は良かった。
あとは自分の仕事に戻って、
さらに組合活動の場で、
自ら「未来」を切り拓いてほしい。

「結びのことば」。
コミュニケーションこそ、
イノベーションの源であり、
最後の競争の武器である。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2014年03月07日(金曜日)

福岡から熊本へ、「流通の未来を自分たちでつくる会」の研修

冬季パラリンピックが始まった。
第11回ソチ大会。

クリミア半島の情勢緊迫のなかで、
障害者スポーツの祭典。

象徴的な2013年。

閉会式は16日。

日本では公正取引委員会が、
4月1日からの消費増税に対して、
価格転嫁を拒む事業者の
取り締まり状況を発表。

公正取引委員会に指導を受けた企業、
その数、387社。

この387社のうち、
「大規模小売事業者」の数は、
28社だった。

情ない商人にはなるな!
私は言い続けている。

消費税転嫁対策特別措置法、
さらに下請法に基づいて、
取引価格を適正水準に戻す指導が行われ、
悪質な場合には社名が公表される。

さて、昨夜は、
福岡にいるということもあって、
ちょっと飲みすぎた。
生まれ故郷に来ると、
気持ちが高揚しつつ、安らぐ。

のどの渇きで目が覚めた。
博多のホテルの快適な風呂に入って
目を覚ます。

今日から2日間、
イオンリテールワーカーズユニオンの、
西近畿のメンバーの研修。

「流通の未来を自分たちでつくる会」
労働組合が主催して、
勉強し、研修し、流通を考える。

そのお手伝い。

まずはホテルの会議室で、
第1回セミナー。
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イオンリテールの状況を知るために
幕張新都心店を視察した人に、
手を挙げてもらう。
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関西エリアのメンバーも結構視察している。
このあたり、教育が徹底されている。

講義では九州エリアのプレイヤーの特徴と、
業態からフォーマットへの競争の本質を解説。
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アメリカの寡占から複占へのマーケット、
ウォルマートのJUST basics戦略などを、
整理して話す。
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講義ではストアコンパリゾンで何を学び、
何を検証するかを語った。
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100分ほど語るとさらにのどが渇く。

専用バスに乗り込んで
いよいよ視察。

移動中の車中でも講義は続く。
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ハローデイ新宮店。
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寿屋の物件に、
11年前に出店した比較的に小型の店。
店長の渕上栄二さんに、
会議室で説明を受ける。
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ハローデイの強みは、
パートタイマーのモティベーションの高さ。
それをつくり上げる「ハロリンピック」や、
売場づくり、プロモーションなどを、
丁寧に語ってくれた。
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渕上店長と売場の前で写真。
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安藤賢太議長も感謝の握手。
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さらにイオンモール福津店。
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核店舗のイオン福津店。
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商圏人口6万人。
2層の総合スーパー。
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売場はよくできているが、
ディスカウント競争の激しいこのエリアで
目標売上高にはあと一つというところ。
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イオンリカー。
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什器や照明に工夫がなされている。
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ここでも会議室で、
店長からのレクチャー。
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2年前から店長を務める橋本博之さん。
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数字をもとに、
福津店の課題と展望を語ってくれた。

店長を囲んで事務局の皆さんと。
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夕方には視察を終え博多から熊本へ。
九州新幹線つばめに乗り込む。
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ダン・ダン・ダダーン♪
九州新幹線開通のメロディーが、
浮かんでくる。

車内はレトロ調。
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博多から熊本まで50分ほど。
熊本駅はすっかり夜景。
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そこから市電でホテルへ。
着くとすぐに1階の居酒屋で、
懇親夕食会。

乾杯!
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馬刺しや辛子レンコンなど、
熊本料理を食しながら、
2時間あまり懇親。

締めの挨拶は結城義晴。
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流通の未来に希望を持ち、
自分たちで考え、行動する。
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それが21世紀の流通をつくる。
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朝8時半から夜10時まで、
長い一日だった。

ちょうど「将棋界の一番長い日」でもあった。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年03月06日(木曜日)

博多ボンラパス上出来新店と「イオン社長岡田元也さんのこと」

大阪・堺はいい天気。

アゴーラリージェンシーホテルから、
堺の港が見える。
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午前中、ホテルの自室で仕事をこなし、
新大阪駅へ。

千成びょうたんの前で写真。
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太閤秀吉にあやかりましょう。

駅構内には、おしゃれな雑貨屋さん。
On The Way。
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新幹線のぞみで約2時間半。
車内でも、仕事仕事。
神戸から、岡山、広島。
堺はあんなに晴れていたのに、
兵庫県では雪。

不思議な日本列島。

そして新山口へ。
雲の姿かたち、色合いが違う。
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上りホームには、Rail Starが止まっている。
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西日本旅客鉄道が、
新大阪駅と博多駅間を結ぶ車両。
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関門トンネルをわたって、福岡へ。
我が生まれ故郷。
ホテルは博多駅のそばのホテルレオパレス。
新しくて清潔なホテル。

荷物を置いてすぐに、
ボンラパス薬院六つ角店を視察。
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福岡市中央区警固一丁目。
天神のそばの中心街のスーパーマーケット。

昨年7月にスクラップ&ビルドでオープン。
ハローデイのアップグレード・フォーマット。

これが実にいい店。
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入口のところから、
一枚だけ写真を撮らせてもらった。

九州はもとより、
日本を代表するアップグレード型店舗。

ボンラパス(BON REPAS)は、
福岡地所傘下の企業だったが、
2006年7月にハローデイに売却されて、
今や一段と進化した。
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社名と店名はフランス語で、
意味は「おいしい食事」。

店舗は真ん中のスペースが円形で、
その円形を取り巻くように、
青果・鮮魚・精肉・惣菜、
そして酒売場と円形に設計されている。
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各部門の中では、
いたるところで実験がなされ、
福岡特産品も満載。

サービス機能も充実。
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宅配サービス「ラパポルテ」。

それでいてリーズナブル価格を守り、
お客を集めている。

最近、必ずどこの店舗でも、
購入して試食するメンチカツ。
この店も上出来だった。

その後 急ぎホテルに戻り、
イオンリテールワーカーズユニオンの面々と
明日からの研修の打ち合わせ。

最後は、水炊き料亭「博多華味鳥」。
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落ちついたいい店。
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博多の水炊きをいただきながらの懇親。
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話はどんどん盛り上がり、
結城義晴のブログ「毎日更新宣言」の
2007年8月10日の記事の話題になった。
タイトルは「結城義晴出張記」

サブタイトルは、
「イオン社長岡田元也さんのこと」。

それをスマホで確認することができる。
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こちらでも。
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便利になった。

当時、私は㈱商業界代表取締役社長。
イオンの岡田さんと羽田から新千歳への
JALの機内で出会う。

私は書いている。
「岡田さんは、
イオンという会社と日本の小売業に、
どんなグランドデザインを描くのか。

そして私は、『商業の現代化』に対して、
いかにグランドデザインを提案するのか」

あれからもう7年。

イオンのグランドデザインは、
ずいぶん、くっきりとしてきた。

私の『商業の現代化』は、
まだまだ言葉ばかり。

反省しきり。

「いまや日本最大の
小売流通企業の代表取締役。
その岡田さんが札幌出張で、
エコノミークラスと電車の自由席を利用」
これ、岡田元也イズム。

私は書いている。
「さりげなく、
無理なく、
自由に、
生きたくなった」

この2007年8月10日のブログの翌日、
ブログは書いていないが、
12日から今日まで、
曲がりなりにも、
「毎日更新宣言」は続いている。

岡田さんとの偶然の出会いが、
毎日更新宣言ブログの
原動力になっているかもしれない。

この8月末日、
私は商業界の社長を退任した。

それから7年。
まだまだです。

しかし水炊きは美味だった、
懇親は楽しかった。
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だから全員、満面の笑顔。
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左から西近畿グループ副議長の草川千明さん、
同じく事務局長の佐々木淳一さん、
イオン九州労働組合中央執行書記長・伊本博志さん、
西近畿グループ議長の安藤賢太さん、
中四国グループ議長の柴田裕司さん。

イオンの強みの一つは
この労働組合。
その人材。

ホテルに戻ると、
疲れ切っていて、
ベッドに倒れ込んで熟睡。

私は福岡、熊本に、
土曜日まで滞在。

昨日の朝、横浜を発ってきたから、
日本列島の西側を、
新幹線で移動したことになる。

ちょっと寒い。
その日本列島も北日本では、
猛吹雪。

時間と空間の間を、
行ったり来たりで、
疲れたのかもしれない。

〈結城義晴〉

2014年03月05日(水曜日)

万代DD会沖縄視察報告講演と消費増税前の商人のあり方

今度は北海道を中心に、
北日本、北陸で大雪、猛吹雪。

私は雨の横浜から、
朝一番で、大阪へ。

残念ながら、
富士の姿は拝めなかった。
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いつもなら、
このあたりに見えるはず。

しかし不思議なことに気がついた。

雨の日は、
新幹線の窓から電線がくっきりと見える。
写真にそれが表れた。

新大阪から堺駅前の、
アゴーラリージェンシーホテルへ。
万代ドライデイリー会沖縄報告会。

先月、17日から19日の3日間、
サンエーのみなさんの協力もあって
沖縄の競争実態を視察した。

その報告を兼ねた講演会。
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㈱万代経営幹部と、
お取引関係者500名ほどを前に、
結城義晴なりの競争の本質を整理。
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沖縄はサンエーが、
地域スーパーマーケットのリーダー。
イオングループ・イオン琉球が、
それに対峙する。
もちろん、金秀商事や、
リウボウストア、ユニオンなど
スーパーマーケットが、
それぞれの戦略を展開する。
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画像をふんだんにお見せしながら
競争の本質を整理した。

そのうえで沖縄という範囲の経済の中で、
サンエーがいかに、
強みを確立しているかを解説。
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90分のご清聴に感謝。

講演を終えるとすぐに、
西水啓介常務が控室に来てくれた。
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西水さんはコーネル大学ジャパン奇跡の二期生で、
沖縄に同行してくれた一人。

その後、各分科会に分かれて
万代の前期下半期の実績報告と
2014年度の取り組みを発表。

大所帯のグロサリー部会。
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冒頭に西水さんが方針説明。
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稼ぎ頭のデイリー部会。
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黒田久徳執行役員は、
マーケティングの視点でモノを語る。
これがいい。
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黒田さんも沖縄参加組。

こちらは惣菜部会。
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常務の阿部秀行さんがあいさつ。
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阿部さんはスライドを使わずに、
取引先の皆さんに語りかける。
これも、いい。

その阿部さんと写真。
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最後に㈱アドバンスの磯田雅人社長とポーズ。
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磯田さんも沖縄視察に参加してくれた。

あぁ、疲れた。
あぁ、楽しかった。

万代の分科会でも語られたが、
4月1日からの消費増税前の特需対策は必須だ。

すでに様々な変更が決まっている。

昨日、国土交通省は、
全国の鉄道60社、バス196社に対して、
運賃引き上げ申請を認可。
上げ幅は原則2.86%。

ただし電子マネーと現金で、
運賃が異なる場合が出てきた。
つまり「二重運賃」。

電子マネーは1円刻みの運賃導入。
JR東日本や東京急行電鉄、東京メトロなど22事業者、
バスは27事業者。

JR東日本では、現行150円区間は、
電子マネー154円、現金払いは160円になる。

都営バスは区内均一200円の現行運賃が、
電子マネー206円、現金210円。

さらに普通運賃と定期運賃で上げ率が変わる。
京阪電気鉄道は普通運賃は3.062%、
定期運賃2.423%アップ。

東京都内のタクシー初乗り運賃は、
710円から730円に上がる。

小売業サービス業でも、
増税後の売価見直しは進む。

しかし交通手段は、
総額表示だから改訂もあろうが、
本体価格+税であれば、
本来、基本的に変える必要はないはずだが。

商品やサービスの価値が、
変わるわけではないのだから。
しかし、消費増税ほぼ1カ月前だから、
買い溜め需要への対応は様々だ。

先週末の日経新聞。

イオンは3月末まで、
電子マネー「ワオン」での買い物に
通常より多くポイントを付与するセールを実施。
これは顧客囲い込み作戦。

イトーヨーカ堂は既に1日~4日まで、
グロサリーのケース売りで2~4割引きセールを、
全店で実施。
3月末まで定期的に企画し、
買い溜め需要を取り込む。

「対象分野の売上げは、
合計で通常の3割増しを見込む」。

西友も3月いっぱい、
1900品目を2~3個まとめ買いで、
最大16%引きのセールを展開。

マツモトキヨシも3月末まで、
500品目程度で、
最大2割引きのまとめ買いセールを実施。

一方、販売促進策の原資確保作戦も出てきた。
ポイント還元率の見直しだ、

サミットは2月段階で、
ポイント付与率を従来の「100円1ポイント」から
「200円1ポイント」に変更。

ポイントによる割引コストを抑えて、
「増税後の販促や品ぞろえの強化に充てる」。

ニトリも2月からポイントの付与率を半減。

消費増税でポイント還元率抑制が、
進みそうだ。

消費税増税までの1カ月間。
社会インフラの変化もある。
競争環境も変容する。

それへの対応に、
細心の注意を払う必要がある。

買い溜め・駆け込み需要などは、
最大限、刈り取りしておくべきだ。

ここには顧客のニーズがあるし、
4月以降、確実にその反動が出るからだ。

特別の営業ではない。
商人ならばだれでもわかること。

顧客囲い込み政策をとる企業もあるだろうし、
販促原資を確保する場合も出てくるだろう。

しかし、本質は変わらない。
税額が変わるだけだ。

だから本体価格+税となる。

ここで、売価変更による利益盗みなど、
姑息な商略は断じて、
やってはいけない。

決して、その誘惑に負けてはならない。

顧客は必ず、それを見破る。
地域社会も、それを見ている。

顧客の生活は3%分だけ苦しくなる。
それを売り手側の努力で、
支えてやろう。

どれだけご奉仕できるかによって、
4月以降の雌雄は決する。

これだけは、
断言しておこう。

情ない商人にはなるな。

〈結城義晴〉

2014年03月04日(火曜日)

倉本長治『商売十訓』の二つの社会的活動と小売業のメセナ

今日も商人舎オフィス。
朝から来客。

土井弘さん(左)と、
斉藤保明さん、宍戸健宏さん。
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土井さんは電通きっての流通通。
現在は退任して、悠々自適。
東洋学園大学非常勤講師。
商人舎MagazineのWeeklySpecialに、
「日記調査と生活導線マーケティング」連載中。

斉藤さんは㈱綜研情報工芸社長。
宍戸さんは同プロモーションディレクター。

土井さんが同社顧問ということもあって、
今回、商人舎に来てくださった。

いろいろと情報交換。

この綜研情報工芸会長の小泉宗雄さんが、
面白いメセナ活動をしている。

それは、
「日本の【伝統的工芸品】普及推進」。

【伝統的工芸品】とは、
通称「伝産法」で認定された商品。
「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」。

熟練した技を必要とする工作物で、
芸術的要素を備えたもの。

さらに5つの条件がある。
①主として日常生活の用に供されるものであること
②製造過程の主要部分が手作業であること
③伝統的技術または技法により製造されること
④伝統的に使用されてきた原材料であること
⑤一定の地域で産地を形成していること

それらを制作するのが【伝統工芸士】。
資格制度がある。
(財)伝統的工芸品産業振興協会が、
年に一回、知識と実技の試験を実施して認定。
受験資格は12年以上の実務経験を有し、
原則として産地内に居住していること。

そしてこのと伝統工芸士は現在、
4592名が登録されている。

平成23年度に伝統的工芸品は、
全国で211品目、企業数1万5147社、
従業者数7941人。
年間生産額は1281億円。

企業数が最も多かった1979年は、
3万4043社、従業者数28万7956人。
現在は企業数が44%、従業者数28%。

年間生産額は1983年がピークで、
5237臆円。
現在は24%に激減。

伝統的工芸品産業振興関連予算は、
2010年度に総額9.4億円。
産地補助金2.6億円、
振興協会補助金6.8億円。

そこで綜研情報工芸が、
これをメセナ活動の対象とした。
会長の小泉さんの母方の祖父・小野塚平吉氏は、
明治2年に旧幕臣の家に生まれ、
江戸名残の細工師の道に入って、
親方となって活躍。

小泉社長時代の2005年度から、
この活動をメセナとして開始。
毎年、2品ずつ探して、
商品化し、紹介している。

今年は福岡の「博多織」。
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ポケットティッシュ・ケースと、
本の栞。

小洒落たケースに入っている。
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中にはメセナの説明書などが、
丁寧に添えられている。
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これまでの【伝統的工芸品】。
・江戸切子 (東京)
・東京銀器 (東京)
・江戸千代紙 (東京)
・多摩織 (東京)
・甲州印伝 (山梨)
・桐細工 (春日部)
・箱根寄木細工 (箱根)
・鎌倉彫 (鎌倉)
・無妙異焼 (佐渡)
・金沢箔 (金沢)
・樺細工 (角館)
・曲げわっぱ (大館)
・七宝 (名古屋)
・首里同頓織 (沖縄)
・飛騨春慶(高山)
・駿河竹千筋細工(静岡)
・壺屋焼き (沖縄)
・有田焼 (佐賀)
・江戸木版画 (東京)
・出雲めのう細工(松江)
・高岡銅器 (高岡)
・小田原漆器(小田原)
・会津塗 (福島)

mécénatは、
フランス語で「文化の擁護」の意。
企業が資金などを提供して、
文化や芸術を支援する活動。

ある企業のメセナに賛同して、
支援することもメセナではある。

販促活動の一環ではない。
それは認識しておく必要がある。

小売りサービス業では、
1992年のすかいらーくの東京交響楽団支援、
1993年のセゾン美術館運営などが名高いが、
実は1980年のイオンの岡田文化財団が早い。
創設者は小嶋千鶴子さん、
岡田卓也名誉会長の姉上。

ダイエー創始者の中内さんも、
様々なメセナを展開したが、
流通科学大学の創設が、
その代表だろう。

最近では、2011年12月、
ヤオコー川越美術館がオープン。

企業を創業し、
成功させ、株式を公開した後、
会社を盤石にしたうえで展開すメセナ活動。

さぞかし気分がいいことだろう。

その資格がある人だけが、
それを味わうことができる。

しかし上場せずともできることを、
綜研情報工芸のメセナが示している。

ほどほどのメセナも、いい。

このテーマを論じるときに、
いつも思い浮かべるのが、
倉本長治の『商売十訓』。

「一 損得より先きに善悪を考えよう」
ここから始まって、
「八 公正で公平な社会的活動を行え」
「九 文化のために経営を合理化せよ」

第八訓は企業のミッションを意味する。
社会的活動には二つあると、
私は考える。
第1は、自分の本業の仕事。
第2は、ボランティア活動。

メセナは二番目にあたる。

ここには二つの法則がある。
第1の社会貢献では、
「小さな経費で大きな収益」を目指す。
それを徹底する。

第2の社会貢献は、
「大きな努力で小さな成果」に満足する。
をれを貫く。

いや、企業にとっては、
「成果」をすら求めない。
それがメセナだ。

第九訓は「文化」と「合理化」を論じる。
一見、相矛盾する。

しかしドラッカーは、言う。
「仕事が出来る者は、集中する。
集中するための原則は、
生産的でなくなった過去のものを
捨てることである。
過去を捨てなければ、
明日をつくることは出来ない」

これは「経営の合理化」を意味する。

「あまりにわずかの企業しか、
昨日を捨てていない。
あまりにわずかの企業しか、
明日のために必要な資源を手にしていない」

未来のための経営合理化とは、
過去を捨てることだ。

いわゆるリストラや人員削減ではない。

「死臭を防ぐことほど、
手間のかかる無意味な仕事はない」

ドラッカーは辛らつだ。

だから生産的でなくなった過去のものを捨てる。

残るのは、生産的な過去のもの。
それが企業の「文化」である。

明日につながる昨日のもの。
それが「文化」である。

だからこそ「文化」のために、
「経営」は「合理化」されなければならない。

「企業文化」をつくっていく上では、
ノスタルジックではあろうが、
不要な過去の要素は、
「死臭」でしかない。

メセナがすがすがしくて気分がいいのは、
この死臭を完全に遮断しているからだ。

〈結城義晴〉

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