結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年07月31日(木曜日)

習近平「虎蝿一網打尽」のジレンマと日本小売商業の「ジンテーゼ」

7月も最後の日。
明日から8月。

児童、生徒、学生の頃、
この時期はごろごろして、
時間を無駄に過ごしていた。

その無駄に費やす時間が、
今となってみれば、
貴重だった。

無駄に使う時間をもっていたことが、
なんというか、良かった。

若者よ、
「時間を無駄にするな」
などとは思わないし、
言わない。

無駄に見えた時間こそが、
有意義だった。

ここへきて急に、
激しくなった蝉の声など聴いていると、
そんなことが思い起こされる。

時間の無駄。
時間の効率化。
それらを統合した人間の幸せ。

さて、中国の習近平国家主席と指導部。
周永康氏を汚職容疑で立件する。

朝日新聞は社説で取り上げた。
「『大物』の立件が映す中国の腐敗」。
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周氏は引退までのこの5年間、
司法部門の統括最高責任者だった。
そのうえ大躍進する中国石油業界を、
強力な権力基盤としている。

習近平は就任以来、
大々的に腐敗摘発キャンペーン進めてきた。

毎日新聞は巻頭コラム『余禄』で話題にした。

「虎も蝿も一網打尽にする」
これが習指導部の国民への公約。

超大物の周氏が、
「虎狩り」の格好の標的。

『余禄』は案ずる。
「この虎退治が
習主席の独裁的権力の強化をもたらすのか、
はたまた虎同士の新たな争闘を呼び起こすのか」

中国共産党元老だった陳雲の言葉らしいが、
「腐敗に反対せねば国が滅びる、
本当に腐敗に反対すると党が滅びる」。

まことに皮肉な言い回し。

余禄のコラムニストは、結ぶ。
「究極のジレンマに直面する習体制である」。

ここで、ヘーゲルの弁証法。

「テーゼ」はある命題を意味する。

それと矛盾する命題、
もしくはそれを否定する反対の命題を、
「アンチテーゼ」という。

テーゼは「正」、
アンチテーゼは「反」。

そして、正と反を本質的に統合した命題が、
「ジンテーゼ」であり、
これが「合」となる。

「正・反・合」。

テーゼとアンチテーゼを、
総合的に一つのテーゼとして説明できると、
それが「ジンテーゼ」となる。

しかし新しくジンテーゼが生まれた瞬間、
さらに新しいアンチテーゼが生まれ、
そしてそこからまた、
新たなジンテーゼが考え出される。

そしてこの考え方は、
無限に進歩していく。

「弁証法」という。

習近平の「虎蝿一網打尽」は、
ジンテーゼにつながるのか。

そこが問題である。

最近、私は、
愛ある「純粋渥美俊一批判」を語った。

大きな企業は百貨店だけで、
あとは中小零細の商店ばかり。

そんな時代に、
アメリカのチェーンストア産業を学び、
彼の国の半分、3分の1の時間で、
日本にチェーンストア・インダストリーを構築し、
日本国民の生活を飛躍的に向上させる。

「これこそ経済民主主義だ」。
渥美先生はそう叫んだ。

しかしそのためには、
従来の商業理論に、
反論せねばならない。

従って、渥美俊一理論は、
それまでの日本の小売商業に対する、
強烈なアンチテーゼだった。

例えば「販売士」という公的資格がある。
その資格を取るために販売士検定試験があり、
これは日本商工会議所と各地商工会議所が、
現在も実施している。

渥美理論の多くは、
この販売士検定試験の「正解」と、
正反対の内容である。

私も販売士検定の一部の改訂に
参画したことがある。

その時につくづくと思った。

つまり渥美理論は、
テーゼに対するアンチテーゼだった。

しかしその強靭なアンチテーゼの反命題に対して、
かならず、ジンテーゼが模索されねばならない。

私の問題意識は、
ここにある。

私が「商業の現代化」を標榜するのは、
近代以前だった日本の小売商業に、
「近代化」をもたらしたのは、
チェーンストアによる産業化
であったし、
これはまさにアンチテーゼの理論であったけれど、
それはさらにジンテーゼへと、
昇華されねばならないと考えるからだ。

故堤清二さんの『変革の透視図』に、
次の表現を見出した時、
私は膝をたたいて、小躍りした。
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「流通産業は、まだ大きく
変化する可能性を内蔵した産業である。
そしてその変化は、
『近代化』を内に含んだ『現代化』へと
すすめられなければならない」

まさにこれが、
日本小売流通業のジンテーゼである。

私の「純粋渥美俊一批判」は、
このジンテーゼの探究である。

4年前に亡くなられた渥美先生と、
今はもう直接、語り合うことはできない。

だから今は活字に示されたロジックと議論し合い、
ともにテーゼ、アンチテーゼを統合した、
ジンテーゼを見つけ出したい。

これは、中国の習近平のジレンマよりも、
ずっと可能性の豊かな、
拓かれた弁証法である。

私はそれを確信している。

〈結城義晴〉

2014年07月30日(水曜日)

イオン記者懇談会の岡田元也さんのたとえ話「店頭主義は爬虫類」

横浜駅で、朝日新聞の号外が配られた。
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東海大学付属相模高校が、
夏の甲子園大会神奈川県代表に決まった。

向上高校との決勝は、
13対0の大差。

準決勝の東海大相模と横浜の対戦が、
事実上の決勝戦だったが、
それを3対5で制して、
4年ぶり9度目の夏の甲子園。

神奈川県人にとっては、
楽しみな8月が待っている。

私は今朝、東京・芝。
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暑い日だが東京タワーは、
意外にくっきりしていた。

カスタマーコミュニケーションズ㈱の、
定例取締役会。

毎度、同じことを言うが、
この会社は凄いスピードで、
変わっている。

もちろん、良い方向へ。

社長の米倉裕之さんの、
その視線と好奇心、
人柄と手腕が、
この会社を導いていることは確かだが、
どんどん入社してくる人財が、
これまた素晴らしい。

近く、いろいろなことを、
発表できると思うが、
日本の流通業界をリードする会社である。

㈱プラネット会長の玉生弘昌さんは、
この会社の実質的なオーナーで相談役だが、
その玉生さんたちと中華でランチ。

その後、私は池尻大橋へ。

途中、渋谷の地下街に、
DODAの広告。
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チャールズ・チャップリンの言葉。
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池尻の東邦大学付属病院では、
右目の視野検査と診察。

3カ月ごとに実施される。

視野がどんどん狭くなっている。
眼圧は左14、右15。

一進一退。

私の右目の寿命は、
私自身のそれよりも、
確実に短い。

緑内障の権威の富田剛司教授からは、
はっきりと宣告されている。

その後、夕方、
横浜に戻ってきて、
朝日の号外を配られた。

まだまだ、これから、
月刊『商人舎』の入稿仕事の本番。

さて昨日は、夕方、
東京・丸の内の東京會舘。

イオン㈱の東京記者懇談会。

代表取締役社長の岡田元也さん。
15分くらいのスピーチ。

面白かった。

メモをまとめて、
エッセイくらいの文章にしたいものだ。

岡田さん、久しぶりにアメリカに行った。
そしていろいろ学び、感じた。

店頭主義の小売業を爬虫類、
ITリテーラーは哺乳類。

このたとえが愉快。

そして「顧客第一主義」。
イオンがそれを貫くという決意。
それがスピーチの結論。

挨拶が終って、
乾杯が済んで、
懇親。

岡田卓也名誉会長相談役と、
ずいぶん話し込んだ。

今年、90歳の卒寿。

しかし姉上の小嶋千鶴子さんは、
今、白寿。

今年中に100歳。
ピンシャンしている。

驚くべき生命力。

私も目の寿命などで、
びくびくしてはいられない。

1977年、
私は㈱商業界に入社して、
『販売革新』編集部に配属された。

そして、ある特集企画で、
当時、ジャスコ常務取締役だった小嶋さんに、
インタビューのお願いをした。

企画書を送り、
電話をかけて依頼した。

しかしその電話で、
小嶋さんから、
叱られた。

今もその時の声が、
耳の中に残っている。

その後、あらためて、
きちんと対応していただいて、
インタビューは形になったが、
他社の新入社員を叱りつけてくれるのが、
小嶋さんだった。

今でも、感謝しているし、
私もそうありたいと思うが、
なかなかそこまではできない。

そんな小嶋さんがつくった人事風土が、
ジャスコからイオンへと貫かれている。

そして小嶋千鶴子さんは、
ドラッカー主義者だった。

私は何かと、
影響を受けた。

このマスコミ懇親会には、
イオングループのトップが、
ほとんど参加する。

今回もいろいろな人と話をしたが、
専務執行役のジェリー・ブラックさんと、
新執行役のジェンク・グロルさんは、
特に有意義な会話をしてくれた。

ブラックさんは、
デジタルシフト推進責任者で、
商品戦略担当を兼務する。

ジェンクさんは、
Eコマース事業最高経営責任者。

お二人には月刊『商人舎』に、
登場いただくつもり。
楽しみにしてほしい。

さてこの懇親会で、
ちょっと話題になったことがある。

私の古巣の『販売革新』誌が、
7月号で日本の小売業ランキングを間違えた。

それも第1位のイオンと、
第2位のセブン&アイ・ホールディングスを、
逆転させて報じてしまった。

ご丁寧に小見出しにまで、
「首位逆転」のようなフレーズが使われた。

考えられないミスだが、
後輩たちのしでかしたこと。
成り代わってお詫びしよう。

わたしはずっと教え続けた。

こういった時には、
ダブル・ギャランティすること。

半澤直樹ではないが、
「倍返し」。

忘れないでほしい。

さてこの交流会の最後に、
毎度、お土産が配られる。

それはいつもいつも、
トップバリュ。

そう、イオンのプライベートブランド。
記者たちに「試食してください」という意図。

わが家に持ち帰ると、
愛猫のジジが寄ってきた。
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中身の一部は、
このレトルトカレー。
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左がセレクトのタスマニアビーフカレー、
クォリティブランド。
真ん中がエコノミーブランドのビーフカレー、
右がベストプライスのビーフカレーで、
これがコンペティティブブランド。

新製品のスムージー。
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トップバリュ・セレクトのティッシュペーパー。
クォリティブランド。
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さらにトップバリュのドリップコーヒー。
これはフェアトレード商品。
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他にも数品が、
このEcobagに入れられている。
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私はこの姿勢、
実にいいと思う。

どんな時にも、
プライベートブランドを訴える。

株主総会の株主へのお土産にも、
地域コミュニティのイベントへの差し入れにも、
数々の社内行事や取引先との交流にも、
あらゆる機会を見つけて、
自慢のプライべートブランドをアピールし、
体験してもらう。

それが自社のポジショニング構築に、
大いに貢献する。

トップバリュに限らない。
セブンプレミアムも、
ニチリウのくらしモアも、
CGCブランドも、
AJSのくらし良好も、
全社全店で、
アピールすべきだ。

プライベートブランドは、
安売りの武器ではない。

粗利益向上の道具でもない。

わが社、わが店の、
ポジショニング戦略のために、
必須の命ともいえるものなのだ。

〈結城義晴〉

2014年07月29日(火曜日)

土用丑の「売ることと見つけたり」とAmazonのPBストア本日開店!

今日は、土用丑の日。

日経新聞は鰻を、
巻頭コラム『春秋』で持ち上げ、
総合欄の『迫真』で落とした。
「この日に滋養のあるものを食べる習慣」がある。
そのために「う」のつくものが食されてきた。

ウリ、うどん、そしてウナギ。

有名な話で、
このブログでも何度となく紹介したが、
江戸中期に天才・平賀源内が仕掛けた。
売れずに困っている鰻屋に、
「本日丑の日」と宣伝文句を書くよう指導した。

それが始まり。

平賀源内にあやかって、
今日は鰻を、
「売ることと見つけたり」。

宇都宮の㈱かましん平松本町店は、
ご覧の売場。
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通称「てっちゃん」こと大越鉄夫店長。
自ら売場で、実演販売。
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煙を出して焼けば、
もっともっと雰囲気が出るだろうが、
それはできない。

温め鰻。

それでも、よく売れる。

今夏の鰻、例年より1割増の売れ行き予測。
みなさんの店はどのくらい?

しかし日経新聞は暗雲も示す。

国際自然保護連合(IUCN)が、
ニホンウナギを「絶滅危惧種」に指定。
6月12日のこと。

この団体は約90カ国、120の政府機関などが会員。
つまり国際的に影響が大きいということ。

そのIUCNが昨夏、
ロンドンで各国のウナギ専門家の会合を開催。

そして1年後の6月、「絶滅危惧種」に指定。

そこで日本の水産庁では、
養殖業者を届け出制にする。

一方、卵から育てる「完全養殖」の研究も進む。
中心は、水産総合研究センター増養殖研究所。
その桑田博資源生産部長は、
「専用のエサや水槽なども研究し、
3年で実用化にメ ドをつける」。

心強い。

平賀源内に生き返ってもらわなくとも、
大丈夫だろう。

私は楽天家。
「前向き、上向き、外向き」。

この夏に鰻を食えなきゃ、
日本じゃあ、ない。

さて、横浜商人舎オフィスに、
うれしいものが届けられた。
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レッド・ワイン。

衣笠真佐美さんから。
㈱いいねいいねドットコム代表取締役。

ボトルに金色の文字と写真。
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ありがたく頂戴します。
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赤ワインは、
鰻にあうんだなぁ、
これが。

ありがとう。

いいねいいねドットコムは、
地方スーパーマーケットの情報サイト。

大阪の枚方・寝屋川・交野・八幡。

「お母さん目線」で、
スーパーマーケットのさまざまな情報を、
ネットで届ける。

店長さんたち、ご協力ください。
お願いします。

さて、いろいろなメディアで報じられた。
Amazonの「プライベートブランドストア」、
本日オープン。

このニュースに関しては、
Daily商人舎で詳しく論じる。

いいねいいねドットコムも、
Amazonプライベートブランドストアも、
インターネットと小売業との、
協働のなせる業。

これ、マーケティング3.0の世界。
フィリップ・コトラーを中心に、
ヘルマワン・カルタジャヤと、
イワン・セティアワンの労作。

マーケティング1.0は、
製品中心のマーケティング。

2.0は消費者志向のマーケティング。

そして3.0は、
価値主導のマーケティング。

このマーケティング3.0の10の原則に、
「自社製品をいつでも入手できるように」がある。

Amazon「プライベートブランドストア」は、
間違いなくこれだ。

時代は、進んでいる。

〈結城義晴〉

2014年07月28日(月曜日)

イオン人材データベース構築とドキドキ・ワクワク・ニコニコ!

Everybody! Good Monday!
[2014vol30]

2014年第31週。
7月最終週にして、
8月第1週が今週。

抱かれては蹴られては夏布団かな
〈朝日俳壇 洲本市・高田菲路〉

夏布団は軽い。
布団の立場に立てば、
抱かれたり蹴られたり。

しかしこの二日ほど、
猛暑だったにもかかわらず、
夏布団のお蔭で、
よく寝られた。

ありがたい。

先週の火曜日に帰国して、
その後もあっちこっちへ。

そして今週、
元気を取り戻して、
月刊『商人舎』8月号の入稿。

さて明日は土用の丑。
言ってみれば「鰻の日」。

第24回うなぎ川柳。
金賞や銀賞よりも、
ただの入賞に、いいのがある。

咳払いひとつして入るうなぎ屋へ

この気分、わかるなあ。

しかし江戸時代の古川柳は、いい。

左見右見して鰻屋へ山の芋
「左見右見」は「とみこうみ」と読む。
左をみたり、右を見たり、
つまりあっちを見たり、こっちを見たり。
そうして鰻屋へ入るのは、
「山の芋」。
これは僧侶のこと。

俳句も鰻をテーマにする。

私はこれが好きだ。

うなぎ屋の団扇働く音をたて
『新版川柳歳時記』創元社刊より 出口夢詩朗〉
鰻屋のうちわほど、良く働く道具はない。
その音が心地よい。

丑の日のけむり窓より昇天す
〈『日本大歳時記』講談社刊より 五所平之助〉

こんなことを書いていると、
やはり商人舎オフィス前の野田岩で、
土用の鰻、楽しみたくなる。
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〈写真奥のビルが商人舎オフィスが入るビル〉

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〈200年の伝統を誇る野田岩の横浜店〉

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〈㈱商業界のそばに麻布の本店があって、それをよく利用したが、
横浜の商人舎オフィスの目の前にも野田岩があった。妙な縁がある〉

ただし、このお店の鰻、
美味いとは限らない。
念のため。

もう7月も、あとわずかだが、
今月の商人舎標語は、
ドキドキ・ワクワク・ニコニコ!

今月が終ろうとしている今、
最後にそれをもう一度、
ガツーンと実感したいものだ。

さて、今朝の日経新聞一面トップ。
「イオン、42万人を適正配置」

私など一流新聞の一面トップに、
小売流通業がとり上げられるだけで、
うれしくなる。

この記事は、
イオンの人材データベース構築の話。

ホールディングカンパニーとしてのイオンは、
国内外の主要子会社約90社を対象に、
従業員42万員の、
特技や資格、海外での滞在経験、業務評価などを、
デジタル情報化して、活用する。

イオンの連結子会社は現在、約260社。
日本以外にも中国、東南アジア計13カ国に及ぶ。

そのうちの約90社が対象。
イオンリテールやイオンモール、
イオンフィナンシャルサービスなど。

海外子会社の優秀な現地社員には、
日本本社に抜擢され、
役員や幹部への登用のチャンスも生まれる。

データベース登録42万人のうち、
8割の34万人は国内のパートタイマーやアルバイト。

現在、パートから正社員への登用は、
本人の希望に任せられているが、
このデータベースをもとに、
会社側から正社員登用を働き掛ける。

さらにスキルアップの機会を提供し、
人材育成に活かす。

構築の期限は2015年度末だが、
その後、16年度末までに、
管理職以上の評価基準の統一も検討する。

現時点では、
イオン傘下の主要子会社間で、
ミドルマネジメントの評価基準が、
バラバラになっている。

それを統一し、
公正公平な基準にして、
役員や幹部候補を、
所属する会社を超えて、
機動的に登用し、配置する。

岡田卓也イオン名誉会長が言いだして、
イオンは、三つの産業を標榜する
「平和産業・人間産業・地域産業」。

その人間産業としてのイオンの、
礎になるのが人材データベースだろう。

しかしデジタルツール構築の際にも、
ドキドキ・ワクワク・ニコニコを、
その根底においてほしいものだ。

日経一面トップ記事の意義も、
ここにあるはずだ。

今週の私のスケジュール。

まず、今日は横浜商人舎オフィス。
商人舎Magazineの、
WeeklySpecialに、
記事を公開しました。
[Focus up]
「ヤオコーのECOストア
相模原光が丘店」

明日はイオンの記者懇談会。
トップマネジメントとマスコミとの懇談会。

明日があるから、
日経は話題の少ない月曜に、
リップサービスしたのかもしれない。

読み過ぎか?

水曜日は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱、
定例役員会。

そして木曜日が、
月刊『商人舎』8月号責了日。

8月に入って、
2日(土曜)、3日(日曜)は軽井沢。
立教大学院・結城ゼミの合宿。

今年3月にビジネスデザイン研究科教授を退任。
しかし結城ゼミOB・OG会には30名が登録して、
活発に交流を続けている。

その夏合宿。

楽しみだ。

来週は、火曜日と木曜日に、
その立教社会人大学院と、
日経bizアカデミーの共同企画に、
出講する。

名称は「MBA Intensive 2014」。

いわゆる「サマー・スクール」。
猛暑の夏にも、
学ぶ者たちあり。

これもドキドキ・ワクワク・ニコニコ!

みなさんも、そんな感じで、頑張ってほしい。

では、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年07月27日(日曜日)

ジジの「おつかれさま」[日曜版2014vol31]

ジジです。
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そとはモーショ!
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ボクはすずしい。
うちのなか。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
アメリカでした。
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サンフランシスコ。
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ケーブルカー。
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サンフランシスコ名物。
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坂道をはしります。
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そうして、かえってきた。
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トーキョー・スカイツリー。
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ヒコーキからみえた。
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そのあとも、
おとうさんは、
やすみなし。
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宇都宮でギョーザ。
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てっちゃんとあった。
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それから豊橋。
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おおきなおおきな豊川。
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あついなかを、
40分もあるいた。
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いちごやいちえ。
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おわらい地蔵さま。
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しあわせなファミリー・ビジネス。
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いろいろなところへいって、
いろいろなひとにあった。
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おとうさんも、
きょうはねてます。
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だからボクも、
きょうはねてます。
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おつかれさま。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年07月26日(土曜日)

平和堂アメリカ研修・サンフランシスコ総集編の「尖った競争」

日本列島は全国的に酷暑。
全国230の観測地点で猛暑日。

この気象庁の観測地点は、
927カ所あるから、
24.8%の地点が猛暑日。

猛暑日は、
最高気温が35℃以上の日。

ただし、夕方にちょっと涼しくなって、
優しい風など吹いてくると、
日本の夏を楽しむことができる。

サンフランシスコは、
今日の最高気温26℃。
今週火曜日まで、私は彼の地にいた。

ダラスは40℃だから、
日本でいう猛暑日。

そのサンフランシスコ地区で、
私たちは素晴らしい店を巡った。

その全米小売業協会からうれしい報告。
今年前半の全米小売業の売上高は、
前年度比2.9%のプラス。
そして後半の売上高予測は、
3.9%以上のプラス。

通年の予測は4.1%増だったが、
これは3.6%増に下方修正。

さらにEコマースは、
当初予測が9%〜12%増加で、
これは変更されてはいない。

つまりノンストアリテイリングは、
二桁前後の伸びを示す。

雇用の伸びは2005年以降で一番良く、
6月の失業率は6.1%。

国民の多くは、個人負債を減額し続けている。

要は、社会全体が消費生活に関しては、
健全方向に向かっている。

その証拠が、
小売店舗の活気に現れている。

投資会社サーベラスに買収されたセーフウェイ。
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普通ならば店舗も落ち込む。
実際にダラスのトムサムは、
セーフウェイの傘下にあるが、
「死んだ店」だった。

しかしこのアラメダのセーフウェイは、
活気に満ちている。
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息をのむ青果部門。
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レジもフレンドリーに対応。
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もちろんホールフーズマーケット。
ご存知、世界一のオーガニックスーパーマーケット。
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例外なく、素晴らしいオペレーション。
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チャイルドボックス。
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「高い高い」と批判されていた同社だが、
コモディティはディスカウント。
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もちろんホスピタリティにあふれている。

サンフランシスコの小型店も、
大成功。
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青果部門もコンパクトに収まっている。
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実験が成功したからこそ、
再投資して改装。
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この部分はコンコースのルートを変えて、
広くとった。
回遊性が格段によくなった。

元気な企業は、
店に投資し続ける。

もちろんトレーダー・ジョー。
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全店にアーティストが二人ずつ。
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彼女はサンノゼ州立大学アート科卒業。

アシスタントを二人もって、
壁面やパネル、POPをすべて、
プロの技術で作り続けている。
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ヘルムスの役を担ったベロニカさん。
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首飾りを下げて、
1時間声掛け係に徹する。

アラメダのトレーダー・ジョーも、
活気にあふれている。
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デモンストレーションのコーナーは、
店が開いているかぎり、
かならず試食提案をしている。
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New Itemコーナー。
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素晴らしいトップパネル。

グルテンフリーのトップボード。
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「コトPOP」もプロのアーティストが、
ここまで芸術性を高めて完成させる。
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ホールフーズもトレーダー・ジョーも、
いまや1兆円を超える企業。

しかし規模は大きくなくても、
アウトスタンディングな企業は多い。

平和堂はそれを、
「尖(とん)がる!」と表現して、
一昨年のスローガンにした。

代表はナゲットマーケット。
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ファンタスティックな店づくり。
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床はピカピカ。
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そのダブルフォーマットのフード4レス。
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スーパーウェアハウスのディスカウント型。
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しかしこちらもファンタスティック。

入口のウォールも迫力満点。
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ウィンコフーズ
は、
こちらもスーパーウェアハウス。
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従業員持ち株会社。

だから、
安くてきれい、
安くてフレンドリー、
安くて良い。
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アメリカのディスカウンターは、
日本とは別の次元に入っている。
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最後にバークレーボウル。
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そのウェスト店。

アメリカ最高の青果部門。
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長い長い陳列線と、
選別値入れの多SKU化の技術。
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これこそ模倣困難性を持った売場。
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その第1号店イースト店。
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こちらも圧倒するプロデュース部門。
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イースト店とウェスト店、
2店舗しかないのに年商140億円。

つまり1店70億円。

年商47兆円ウォルマートから、
たった2店のバークレーボウルまで、
自分のポリシーやビジョンや、
ポジショニングを鮮明にして、
尖っている。

それがアメリカの競争。
コンテスト型競争。

日本で昨日一昨日と、
一期家一笑や、
てっちゃんの㈱かましんを訪れた。

日本も負けてはいない。

少なくともアメリカのリテーラーは、
彼の地の健全な経済に貢献している。

日本にもこういった競争が、
生まれてきてほしいものだ。

〈結城義晴〉

2014年07月25日(金曜日)

ベネッセ原田泳幸の「上手な商売」と一期家一笑の「日曜定休店舗」

日本全国、猛暑。
明日からほとんどの学校が夏休み。

しかし暑い中の原田泳幸さん。
ベネッセ・ホールディングス代表取締役会長兼社長。

私は原田経営に対して、
やや辛口のコメントをしているが、
現在、顧客個人情報漏えい問題で、
お詫びに次ぐお詫び。

一方、古巣の日本マクドナルドも、
上海福喜食品の期限切れ鶏肉混入疑惑にさらされ、
中国製チキン商品の販売中止を決断。

ダブルパンチか、
往復ビンタ。

偶然にも不幸なことが続くが、
7月3日の日経web刊に、
「ベネッセに稼ぎ方を伝授」の記事がある。

「ベネッセホールディングスに商売を教え込む――。
会長兼社長に先月就任した原田泳幸氏が2日、
都内で開いた経営説明会で
『指導方針』を初めて明らかにした」

具体的には、こんなコメントを明かす。
「もうちょっと上手に商売をする、
売り上げに敏感になる、
といった点が足りない」。

記事のまとめは、
こんなフレーズ。
「細かな施策を積み重ねながら、
顧客をつかむノウハウを植え付けていく」。

私は、これらの発言には、
大いに違和感があった。

「商売」だからこそ、
顧客満足と従業員満足が、
大前提になければならない。

それ抜きに「上手な商売」を標榜すると、
かならず商売の神様から、
しっぺ返しを食う。

それが現在の原田泳幸への往復ビンタだ。

さて今日は、
Daily商人舎を2本公開。

WorldNewsは、
ウォルマート国内部門の立て直し急務?
発表から2週間でCEO交代

JapanNewsは、
4-6月期、アルバイト・中途採用は
3割の企業ができず、人出不足深刻化

さてさて今日は、
朝、新横浜から、
東海道新幹線ひかり。
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新横浜の次に停まるのは、
愛知県の豊橋。
今日の最高気温は34度。

一級河川の豊川が流れる。
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その豊橋市下地にあるユニークな店。
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一期家一笑。
「いちごやいちえ」と読む。

「超ローカル」を理念にする、
インディペンデント。
そして典型的なファミリー・ビジネス。
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この店の象徴は「笑ちゃん」。
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お笑い地蔵。
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そして経営者の杉浦國男さんと、
長男の杉浦大西洋(ひろし)さんに、
インタビュー。
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杉浦國男さんは、
この店のオーナー兼店長。
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ボランタリーチェーンのチューリップチェーンや、
スパーから、単独スーパーマーケットに転換。

商業界でも学んだことがある。

現在、「日曜日定休」を貫く。

大西洋さんは、
鮮魚・デリカ部門チーフ兼総合バイヤー。
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私の講演を何度も聞いてくれていて、
私も実に熱心な知識商人だと、
認識している。

前々から、
一期家一笑には、
是非とも訪れたいと考えていた。

それが実現して、
私には感慨深いものがあった。

80坪の売場面積の小型店。
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しかし売場のいたるところに、
独自のアイデアと工夫がある。

核になっているのは、
これも独自の手づくり惣菜。
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昔ながらの調味料を使い、
材料を吟味して、
普通の家庭の味を出す。

バックヤードでは、
急ピッチで明日の仕込み中。
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売場にはユーモアたっぷりのPOP。
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全部門、全カテゴリーに、
こういったPOPが掲げられ、
「地産地消」をコンセプトにした店づくりが、
演出されている。
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ドキドキ・ワクワク・ニコニコの店。

月刊『商人舎』8月号で、
詳細にレポートしよう。
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一期家一笑は、
「ドキドキ・ワクワク」のうえに、
お笑い地蔵の「ニコニコ」を加えて、
顧客満足と従業員満足を、
最優先させた経営を続けていく。

決して「商売上手」ではないけれど。

〈結城義晴〉

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