結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年10月03日(木曜日)

関西電力高浜原発問題の「はづかしやおれが心と秋の空」

男心と秋の空。
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変わりやすい秋の空模様。

その秋の空の下に、
ダイエー横浜西口店。

建て替えされ、
大リニューアルする。
そしてダイエーの名前は消える。IMG_0955

「秋の空」は高い。

澄み切っていて、
美しい。

天高く馬肥ゆる秋。

秋の移動性高気圧は、
乾いた空気をもたらす。
だから低層雲は払われる。

空は澄み切って、
高層雲が発達する。

ただし秋の天気は、
低気圧と高気圧が交互に起こる。
台風もやってくる。

天気は変わりやすい。

しかし、変わりやすいのは、
男心だったか、女心だったか。

実感や経験は別にして、
このことわざができたのは、
江戸時代だそうだ。

男心と秋の空。

こちらが先だ。

江戸の昔、
既婚男性の浮気には、
世間も寛大だった。

藤沢周平の小説など読むと、
ときにそうでもない表現も出てくるが、
変わりやすいのは男だった。

一方、女心。
イギリスのことわざ。
“A woman‘s mind and winter wind change often”
「女心と冬の風はしばしば変わる」

レディーファーストの国では、
女心が変わりやすいらしい。

ヴェルディのオペラ「リゴレット」に、
有名な「女心」という歌がある。

風の中の
羽のように
いつも変わる
女心――。
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明治、大正、昭和と、
女性の権利が認められ、
男女同権になるにしたがって、
「女心と秋の空」の言葉も、
権限を増してきた。

小林一茶。
はづかしや
おれが心と秋の空

感服。
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今日は月刊商人舎10月号入稿の追い込み。
1万1000字の原稿を書いて、
疲労困憊。
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たった一人の夜のオフィスで、
自撮り。

疲れてくると、
右目にそれが出る。

白内障、網膜剥離、
そして緑内障。

私の右目は、眼病の百貨店。

原稿書きの合間に、
ちょっと校正もする。

もう40数年やっているが、
最近はすぐに飽きる。
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年だ。

さて、関西電力。
高浜原発の福井県高浜町。
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故人となった元助役から、
関電首脳らが、
金品を受け取っていた。

2度目の記者会見で、
その内部調査報告書が開示された。

朝日新聞は今日の社説であきれた。

現金、商品券、
仕立券付きスーツ生地、
金貨、米ドル、etc。

総額1億円を超えた役員が、
2人、いた。

関電の発表は、
「20人で3.2億円」

この社内報告書によると、
元助役は地元の有力者で、
「金品を受け取らない」と、
厳しく叱責することが多々あった。

「機嫌を損ねては原発事業に
影響しかねないとの心配から受け取り、
返却の機会をうかがいながら
個人として保管していた」

信じがたい言い訳だ。

金品を受け取っていたのは、
原子力事業本部の幹部が大半。

「授受は同本部で引き継がれていた」

関電は1年前に報告書をまとめた。
岩根茂樹社長と八木誠会長が、
報酬を一部返上。

一応の社内処分はされた。
しかし一連の対応を非公表とし、
取締役会にも報告しなかった。

八木会長や原子力事業本部の幹部らは、
金品を受領したまま昇進を重ねた。

岩根社長も就任祝いで金品を受け取った。
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そして岩根社長、八木会長は、
引責辞任を否定している。

まったくひどい話である。

「関電心」は、
「秋の台風」も、
屁とも思わない。

原子力発電という事業は、
人の心を病ませる。
そのうえ病んでいることにすら、
ひどく鈍感にする。

近江商人の三方良し。
売り手良し、
買い手良し、
世間良し。

しかしこの「世間」が、
「原発村」という村社会の世間であったら、
真の「三方良し」とはならない。

「世間」は公明正大な、
社会全体でなければいけない。

そしてこの「原発村」が、
「流通村」や「小売り村」になりかねない。

「スーパーマーケット村」、
「コンビニ村」、
「ドラッグストア村」であっても、
それが「矮小化された村」ならば、
「関電」の「原発村」と同じだ。

以て自戒とすべし。

はづかしや
おれが心と秋の空

脱帽。

〈結城義晴〉

2019年10月02日(水曜日)

百貨店の消費増税駆け込み購買と”Que Será, Será”

“Que Será, Será”
「ケセラセラ」
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」

ドリス・デイの歌声が、
耳に蘇る。

1956年のヒッチコック映画、
『知りすぎていた男』の主題歌。
ドリスは主演女優。
ジェームズ・スチュワートが主演男優。The_Man_Who_Knew_Too_Much_(1956_film)

10月が始まって、
消費増税と軽減税率導入。
キャッシュレス決済のポイント還元。

“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」

制度は複雑、
トラブルが相次いだ。

値段が間違ったり、
券売機が利用できなくなったり。
スマホが機能しなかったり。

欧米の8%や12%・13%の軽減に比べると
たった2%の軽減。
中小企業のキャッシュレス決済に、
9カ月間のポイント還元があっても、
生活がひっ迫する人々には、
長期的に家計が苦しくなる。

不安は募る。

だから価格コンシャスは高まる。

しかし知識商人は、
右往左往すべからず。

“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」

顧客は、
親切な店、
便利な店、
感じの良い店、
きれいな店、
安い店、
嘘のない店で、

買物してくれる。

信頼する店に、
やって来てくれる。

昨日の10月1日は、
中華人民共和国の国慶節
それも建国70周年の記念の日。

1949年10月1日、
毛沢東が建国を宣言した。
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昨日の習近平国家主席。
「いかなる勢力も、
中国国民や中国国家の前進を
決して止められない」

しかし香港では大規模な抗議デモの際、
18歳の高校生が警官に左肩を銃撃された。

ああ。

今日の10月2日は、
マハトマ・ガンディーの、
150回目の誕生日。

「非暴力・不服従」を貫いた、
インドの独立運動家。
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インドでは「ガンディー記念日」の休日。
2007年国連決議で、
「国際非暴力デー」。
“International Day of Non-Violence”

しかし今日も、
世界から暴力はなくならない。

あ~あ。

私は1日中、横浜商人舎オフィス。
月刊商人舎10月号の原稿書き。
疲れ気味。
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さて商人舎流通スーパーニュース。
9月の百貨店営業報告が続々。

三越伊勢丹news|
地域事業会社全社が二桁増の高い伸び
高島屋news|
33.2%増/消費増税前の駆け込み需要
J.フロントnews |
30.8%増/増税前に宝飾品・高級ブランド好調
H2Onews|
阪急阪神百貨店21.2%増/増税駆け込み需要

9月の百貨店販売実績は、
軒並み前年比3割増、2割増。
消費税が上がる直前の駆け込み需要。

しかしH2Oの食品事業は、
(株)イズミヤが101.1%、
阪急オアシスが97.2%。

そして、
ユニクロnews|
9月既存店売上高4.2%減・客数0.4%伸び

同じアパレルを売っていても、
ユニクロには駆け込み購買はなかった。

百貨店は明らかに駆け込み購買。
その反動は必ずやってくる。
自らの売上げの先食い。
喜んでばかりもいられない。

ただし駆け込み需要でも、
何とか特需でも、
取れるところは取っておかねばならない。

“Que Será, Será”
“Whatever will be, will be”
「なるようになるさ」

The future’s not ours to see
「未来は私たちには見えない」
Que sera, sera
「ケセラセラ」
What will be, will be
「なるようになるさ」

だから未来を予言するな。
ひたすらモニタリングせよ。

そうすれば、
すでに起こった未来が見えてくる。
そして未来は確実にやってくる。

〈結城義晴〉

2019年10月01日(火曜日)

消費税率「5パターンの混沌」へラグビー日本代表と同志的に闘え!

10月1日。

神無月。
3月から勘定して8番目、
だからOctober。

今日から消費税が上がる。
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まだシステムが追い付かない店もある。
システム切り替えの投資額が大きくて、
廃業する店もある。

さらりと2%だけ、
上げておけばよかったのに。

しかし、知識商人は、
右往左往すべからず!

日経新聞「きょうのことば」は、
ずばり「消費税」。
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その日経による定義。
「モノやサービスを取引する際にかかる間接税」

ただし消費税は多段階間接税。
製造業、卸売業、小売業・サービス業に、
それぞれの段階で課税される。

売上税は単段階間接税。
小売業・サービス業の最終段階に課税される。

日本やヨーロッパが消費税、
アメリカが売上税。

日経新聞。
「特定の人に負担が偏らず、
多くの人に薄く負担がかかる。
累進課税制度がある所得税に比べ、
低所得層に負担が重いとされる」

税金には2つの種類がある。
直接税は負担者がそのまま納税者となる。
間接税は負担者と納税者が異なる。

直接税は所得税や法人税などで、
間接税の代表が消費税や売上税。
このほかに、
「酒税」のごとく特定品目の税がある。

日本で消費税が初めて導入されたのは、
竹下登改造内閣の1989年4月。
平成時代に入ってからだ。

税率は3%でスタートしたが、
このころは直接税と間接税の比率は、
国と地方を合わせて、
79対21だった。

1997年4月に5%に引き上げられ、
2014年4月には8%に上がった。
そこで2018年度の直間比率は、
68対32に変わった。

さらに今日からの消費増税で19年度は、
67対33となる見込みである。

平成の30年間、そして令和になっても、
消費税を軸とした間接税シフトが、
日本税制の基調となってきている。

きょうのことば。
「2019年度の一般会計予算で
消費税収は19.4兆円で、
全体の約3割を占める」

「政府は、
10%への引き上げによる税収を
年間約5.6兆円と見積もる」

「2.8兆円は少子化対策や
低所得の高齢者支援などに回し、
残りの2.8兆円を
借金の返済などに回す方針だ」

この国の借金は1000兆円を超えている。
2019年度末の長期債務残高は、
1122兆円に達する見込みだ。
これは国内総生産の約2倍となる。

それなのに増税対策として、
2兆3000億円もの大盤振る舞いがなされる。

それがポイント還元などに使われる。

ああ。

さらりと2%だけ、
上げておけばよかったのに。

今回の増税対策によって、
結果として消費税率は5通りとなる。

⑴増税された標準税率の10%。

⑵食品や新聞の軽減税率の8%。
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⑶コンビニなどフランチャイズ店の、
キャッシュレス決済の6%。
コンビニはポイント還元分2%を、
即時還元、つまり割引する。
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⑷中小企業には、
キャッシュレス決済の優遇策が施される。
ポイント還元5%だから、
標準税率は5%。

⑸中小企業の軽減税率商品は、
結局、3%となる。

これで10%、8%、6%、5%、3%、
「5パターンの混沌」となった。

その中小企業も、
キャッシュレス決済の登録は、
約200万軒のうちの4分の1ほどだから、
登録していない店は、
標準税率10%と軽減税率8%。

そこでたいてい、店の側は、
少しでも「得」をしようと、
策を弄する。

顧客の側も、
少しでも「得」をしようと、
あれこれ算段する。

結局、これは、
「損得」を優先する取引になる。

私が一番、憂慮しているのは、
商売十訓の第一訓が、
ないがしろにされてしまうことだ。

「損得より先に善悪を考えよう」
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もちろんお客様にとって、
「得」になることには、
あくまで敏感であるべきだ。

しかしそれが、
店の信頼につながることなのか。
お客様と長いながいお付き合いが、
できることなのか。

そのことをいつも考えていたい。

ただし損得よりも善悪を考えても、
価格競争は絶対に激しくなる。
5%還元されない企業が、
5%分の安売りや販促を、
次々に仕掛けてくるからだ。

激烈な肉弾戦。
㈱ヤオコー川野幸夫会長が言う、
「体力勝負」。
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その体力勝負をしながら、あくまで、
フェアーな態度をとり続けねばならない。

そのためには、
「ティンバーゲンの定理」
政策目標の数と政策手段の数は
同じにしなければならない。

「ティンバーゲンの定理」考案者は、
オランダの経済学者Jan Tinbergen。
1969年、世界初のノーベル経済学賞受賞。
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「N個の独立した政策目標を
同時に達成するためには
N個の独立した政策手段が
必要である」

「2つやりたいことがあったら、
2つの対応策を準備せよ」

価格対策の目標には、
徹底したローコスト&ロープライス。

付加価値開発の目標には、
そのための徹底的な対策。

両方、同時に対策を準備して、
徹底してやらねばいけない。

そう、この定理は私たちが感動した、
ワールドカップラグビー日本代表の戦略だ。

肉弾戦のフィジカルな強化と、
精神戦のフェアな心の養成。

つまり今日から、
日本の心ある商業が、
ラグビーワールドカップのような闘いに、
突入するのだ。
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リーチマイケル率いる、
日本のフィフティーンと、
まさに同志的な心持ちで、
勝ち抜く闘いである。

ともに、頑張ろう。

〈結城義晴〉

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