結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年09月27日(日曜日)

川崎洋「存在」と宮内義彦「選挙制度を見直す」

「存在」川崎洋

「魚」と言うな
シビレエイと言えブリと言え
「樹木」と言うな
樫の木と言え橡の木と言え
「鳥」と言うな
百舌鳥と言え頬白と言え
「花」と言うな
すずらんと言え鬼ゆりと言え

さらでだに

「二人死亡」と言うな
太郎と花子が死んだ と言え
※樫(かし)と橡(とち)
※百舌鳥(もず)と頬白(ほおじろ)
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申し訳ありませんでした。

昨日のブログで、
「COVID-19感染によって、
全国で3名の方が死亡。
東京都、大阪府と沖縄県でそれぞれ1人」

そう書いた。

ほんとうにすみませんでした。

川崎洋さんは1930年、
東京都生まれの詩人。
2004年、74歳で逝去。

絵本作家、童話作家、放送作家、
脚本やエッセイなども書いた。

この「存在」ほど、
さまざまなコラムで引用されている詩はない。
素晴らしい。

日経新聞電子版「経営者ブログ」
宮内義彦さん。
一昨日の25日の投稿。
オリックスシニア・チェアマン。
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タイトルは、
「小選挙区制を見直し、
多党制で政界の流動化を」

安倍晋三首相の辞任、
代わって菅義偉首相の就任。
「慌ただしい政治の季節」

新型コロナウイルスの感染拡大。
表面化した日本の構造的な課題。

そこで宮内さんは数回に分けて、
自分の考え方を書く。
まず第1回は、
選挙制度。

大事です。
私たちみんなの問題。
関心を持ってほしい。

「民主主義の根幹である選挙」

宮内さんは、
「大きな矛盾を抱えている」と考える。

同感だ。

そこで選挙制度の歴史を振り返る。

「中選挙区制」が、
長く採用されてきた。

1つの選挙区から、
3~5人の議員を選出する方法。

1955年に保守合同で自由民主党が結党。
巨大な保守政党となって、
1つの選挙区内で、
複数の自民党候補者が争う構図となった。

選挙は自民党内の派閥争いの縮図となり、
各派閥が政治資金を源泉に
勢力を確保する動きが激しくなった。

ところが1990年ごろになると、
政治腐敗への批判が強まって、
政治改革が強く叫ばれた。

「自民党の”政治と金”の問題」、
「”派閥の弊害”を正さなければならない」
「政権交代のできる選挙制度」、
「英米の二大政党を範とした制度こそが
民主政治のあるべき姿だ」

そこで政治改革の中核に、
選挙制度が据えられた。
1994年・公職選挙法改正。
衆議院において小選挙区制導入。
1選挙区で1人しか当選できない制度。
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宮内さんは述懐する。
「94年当時の狂おしい熱気を、
今でも鮮明に覚えています」

私もよく覚えている。

ただ、改めて振り返ると、
焦りに突き動かされ過ぎた。
「日本の政治を立て直さないと」
「欧米の民主主義に追いつかないと」

それはあった。

「本当に日本に必要な制度改正だったのか、
今となっては疑問が生じます」

小選挙区制と二大政党制。

そこで今の世界を見渡して考える。
「二大政党制は通用しているか」

アメリカ合衆国。
共和党と民主党の考え方は
実に隔たりが大きい。

「人々の考え方や生活が多様化するなかで、
2人の候補者から1人を選び
強力な権利を与えるというのは、
無理がある」

その通り。

本来の共和党とドナルド・トランプは、
まるで別の政党のようだ。
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民主党も、
本命となったジョー・バイデン候補。
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左派のバーニー・サンダース候補。
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これまた別の政党のようである。

それを一つに集約するのは無理がある。

イギリス。
二大政党は崩れかけている。
Brexit(欧州連合の離脱)など、
大きな疑問のある政策を選んでしまった。

「日本が模範とした先生である英国も
悩みを抱えているのです」

「ならば日本は自分で考えて
新しい制度をつくらなければいけません」

宮内さんの提案。
「それぞれの思いをもとに政党が生まれ、
選挙で戦い、そして妥協点を探りながら
連立政権を組むというのが、
より求める形ではないでしょうか」

それを実現するためには、
選挙制度を変えるしかない。

「今の小選挙区」の問題点。
⑴死票
あまりに多くの死票が生まれる。

⑵比例復活
選挙区で敗れ、比例復活する、
奇妙な現象が起こる。

⑶政治資金
腐敗の温床であった資金についても、
国が多くを負担することによって
不祥事を減らす構図。
政党助成金。

実に変な制度だ。

⑷世襲議員
小選挙区制は一度確たる地位を築くと
なかなか落選しない。
ある種の利権のような要素もある。

その結果、自民党の議員の多くが、
世襲議員で占められ、
志を持って政治家を目指す人が
公認されづらくなってしまっている。

⑸1票の格差
「選挙は1人1票が基本です。
それなのに司法の線引きで、
格差がこの程度であれば
違憲ではないなどとされるのは
全くおかしな話です」
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しかし都市部の人口が多いから、
中央集権が進んでしまう。

しかし中央集権化の是正のために、
1票の格差を認めるというのは、
本末転倒。

「中央集権については全く別の観点から
見直されるべきです」

「とにかく2倍以内なら合憲」などは、
「選挙制度を愚弄するばかりでなく、
司法への信頼を失わせるゆゆしき事態」

宮内さんの見解、
いちいちもっともだ。

「つまり、30年前の政治改革の理念は
空洞化しているのです」

そこで最後に、
「今後の選択肢」

「中選挙区や大選挙区に戻すとともに、
比例代表を増加させるなど、
さまざまな政党が並立し、
しっかり意見を戦わせる環境を
つくること」

「リーダーは変わらなくても、
選挙のたびに新しい連立を模索して、
結果を反映した政策を遂行する」
つまり、
「ドイツのようなあり方」

「二大政党制では
一方の党が圧勝するという
極端な結果も生みがちです」

今の日本では、自民党が選挙で
負けることは考えにくい情勢。

野党も本当に政権を奪う気があるのかと
疑いたくなるような発言や意見が続く。

「多党制に移行すると、
なかなか政権が定まらず
政治が安定しないリスクはあります」

「それでも1つの勢力があまりに長期に
権力を握る体制よりはよほど健全です。
改革も起こりやすいのです」

小選挙区制の導入以降、
選挙制度の議論は注目されてこなかった。

「新型コロナをきっかけに
世の中の矛盾が浮き彫りになっている今」

「日本にふさわしい民主主義づくりを
模索し、議論すべき」

選挙制度も川崎洋だ。

「二票入った」
と言うな

太郎と花子が選んだ
と言え

商売もおなじだ。
客数2000、客数1万ではない。

太郎と花子、次郎と鳥子、
三郎と風子、四郎と月子・・・・・

一人ひとりが大切だ。

〈結城義晴〉

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