結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年09月02日(水曜日)

誕生日の「紀文年末商戦スピーチ」と菅義偉の「立候補スピーチ」

9月2日は私の68回目の誕生日。
深夜からFacebookに、
次々にお祝いの言葉。

ありがとうございます。
心から感謝します。

1952年生まれなので、
数え年ならば来年の正月には、
なんと古希を迎える。

新型コロナウイルスの感染が広がって、
緊急事態宣言のころから、
髭を生やし始めた。
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何とか展望が拓けたら剃ろうと思って、
願をかけるつもりだったが、
その展望はまだ見えない。

むさくるしいかもしれないけれど、
もう少しお付き合いください。

今日は午後から東京・浜松町。
自宅から新子安まで車で行って、
比較的空いている京浜東北線で、
ゆっくりと30分弱。

㈱紀文食品本社へ。
すぐに堤裕社長が出てきてくださって、
記念写真。
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ありがとうございます。

堤さんは慶應義塾大学の村田ゼミOB。
名門の経済学部出身だが、
故村田昭治先生は、
商学部以外にも門戸を開いて、
著名なゼミを運営した。
もちろんゼミ生は厳しく、
マーケティングの基礎を訓練された。
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実は私も㈱商業界に入社して、
販売革新編集部で「村田番」となった。
村田先生専門の担当編集者だ。

その意味で堤さんとは、
同志ということになる。

今日はビデオ撮り。
DSCN95120

ライトの前でピンマイクをつけてもらう。DSCN95130

さあ、いよいよ、始まります。
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毎年、9月の第1週に、
「紀文正月フォーラム」が開かれる。
食品小売業のトップや幹部が、
全国から参集。
紀文からは、
マーケティングリサーチに基づいて、
今年末年始商戦の提案がなされる。

私はもう10年以上も、
そのカリキュラムや提案の相談に乗り、
総括講義の講師も担当している。

しかし今年はコロナ禍で、
正月フォーラムの開催を中止した。

良い判断だったと思う。

開催できない代わりに、
ビデオでメッセージを撮って、
各地の商談会で流す。
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紀文からの提案は、
堀内慎也さんが担当。
事業企画室正月ユニット部長。

そして私が、
「コロナ禍と年末年始商戦」を語る。

10分ほどのスピーチだが、
これがなかなか大変だ。
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最近は少しずつ、
こういった仕事が増えた。IMG_85090

カンペなど読まず、
気合を入れて、
エイヤッと語った。

紀文食品の商談会に足を運んで、
堀内さんと私のビデオを見てください。

撮影が終わって、
スタッフの皆さんと写真。
私の右隣が林直人さん。
営業本部営業企画部部長。
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ありがとうございました。

帰りにまた林さんと、
本社受付のところで写真。
「紀文」と印字されたさつま揚げの写真が、
本当に美味しそうだった。IMG_85200
ありがとうございました。

それから横浜商人舎オフィスに戻って、
月刊商人舎9月号の原稿執筆。

今年の誕生日も、
子どものころの夏休みの宿題と、
まったく同じ状況になってしまった。

それでも誕生日を祝うよりも、
原稿を書いたり仕事をしたりするのが、
私の人生だ。

そう思っている。

さて、台風情報。
台風9号が上陸した。
一昨日、那覇市の南南西にあったが、
北北西に進んで九州北部を襲った。

しかしそれ以上に強力な10号が、
今週日曜日から来週月曜にかけて、
沖縄・奄美から九州に接近するらしい。
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この10号は様々なデータが、
異常に発達することを示している。
発生時の気圧は1000ヘクトパスカル、
今日2日の15時は990ヘクトパスカル、
明日3日は965ヘクトパスカルの予想だ。

気象庁は警戒する。
「特別警報級の勢力になる」

令和元年房総半島台風に匹敵するとか。
昨年のあの台風15号。

9月1日が例年「二百十日」で、
台風がやって来る確率が高い。
立春を起算日として210日目。

それが近年の[極端気象]で、
最大限に増幅される。
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ゆめゆめ油断は禁物だ。

そして今週末にかけて、
自民党の総裁選挙。
エスカレートして、
再来週月曜日に14日投開票。

今日の夕方、菅義偉官房長官が、
総裁への立候補を表明したからだ。
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現在の自民党には7つの派閥がある。
そのうちの5派閥がすでに、
菅支持を表明している。

先に立候補した2人は、
刺身のツマ状態である。

しかし選挙に勝つか負けるかは別にして、
真摯でわかりやすい議論を展開して、
国民の政治への知見を広め、
安心させてほしいものだ。

ピーター・ドラッカーは、
意思決定に関して重要な指摘をする。
「マネジメントの意思決定は
全会一致でなされるようなものではない。
意見の対立を見ない時には、
決定を行ってはいけない」

全派閥一致だったら、
決定してはいけない。

ケン・ブランチャードも指導する。
「チームの中に、
コンフリクトをつくれ」
Conflictは「対立」である。

菅官房長官に対して、
石破茂元幹事長も岸田文雄政調会長も、
Conflictの機能を果たしてほしい。

しかし今日の菅義偉の立候補スピーチ。
応援している人には申し訳ないが、
ちょっとがっかりした。
カンペの棒読みは、
説得力を生み出さない。

しっかりした実務派ではあるだろうが、
内閣総理大臣のタイプかどうか、
その説得力のパワーをもつのかどうか、
一国の首長の器かどうか。

まあ、私の誕生日の日の表明でもある。

日本国首相に就任した後の、
仕事ぶりを拝見しながら、
その技量を推し量るとしよう。

一応は、
来年9月までの臨時総理であるとして。

みなさん、誕生祝いのメッセージの数々、
胸に響きました。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2020年09月01日(火曜日)

9月の自民党総裁選と「小人閑居して不善を為す」を避けたい

2020年9月が始まった。
今年がもう、3分の2、経過した。

ずいぶん早い気がする。

「コロナは時間を早める」
〈完売です〉gekkan5gatu

そのインパクトによって、
安倍晋三総理の退陣も早まったか。
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次期総裁選挙もサクサクと進みそうだ。

これもコロナ禍を理由にした、
「時間の短縮化」によるものだ。

しかし、7年8カ月も続いた、
憲政史上の最長政権。

さまざまな垢や澱もたまっているだろう。

それらを払しょくして、
次の10年を展望できる総理総裁を、
本腰を入れて選出してほしいものだ。

総裁候補同士のしっかりした議論も、
見たいし、聴きたい。

まあ、自由民主党という、
単なる一党の党首選びだから、
外野からなんと言おうと、
聞いてはもらえないだろうが、
その人がそのまま我が国をけん引する、
内閣総理大臣となる。

アメリカ大統領選挙は、
現職大統領に対立する政党ですら、
その党員集会と予備選挙が、
2月から始まって全米を巡りつつ、
8月まで続く。

その結果、今回の民主党は、
ジョー・バイデン候補が決まった。
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この後、9月29日に、
現職大統領と対立候補によって、
第1回テレビ討論会が開催される。

10月7日には副大統領のテレビ討論会、
10月15日の第2回テレビ討論会、
10月22日の第3回テレビ討論会と重ね、
11月3日に一般有権者の投票が行われる。

そして最後に12月14日に、
選挙人による投票が実施されて、
大統領が決まる。

何でもかんでも、
アメリカがいいとは思わない。
首長選出のシステムも全く異なる。

しかし突如、8月28日に、
安倍晋三首相が辞任を表明してから、
半月後の9月14日には、
自民党総裁選挙が、
それも党員投票を行わない簡易方式で実施され、
16日には臨時国会が開催されて、
内閣総理大臣が決まってしまう。

いかにも安易だ。

しかもすでに4日間で、
ほぼ密室的に決定してしまっている。

単なる一党とはいえ、
米国では7カ月に及ぶ予備選挙がある。
その間の候補者たちの言動によって、
候補者の人物も政策も、
国民に知らされる。

まあ、そんなシステムを通して、
前回はドナルド・トランプが、
大統領になってしまったのだから、
どんな決め方がいいかはわからない。
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今回の自民党総裁選挙で、
立候補を表明した候補者が、
今日、記者会見を開いた。

そしてマスコミから質問が浴びせられた。
それをアベマTVが逐一、報道した。

岸田文雄自民党政調会長も、
石破茂元幹事長も、
その記者会見で懸命に応答した。

それはそれで、
どんなことを考えているか、
どんな人格かが、
よくわかってよかった。

とくに石破茂はカンペも見ずに、
すべての質問に滑らかに、
躊躇することなく即答した。
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日ごろからよく、
ものを考えているのだと感じられた。

石破農林水産大臣のころ、
私は「農林水産省改革推進会議」に、
専門委員として参加した。
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石破農水相の意志が、
しっかり込められた委員会だと感じた。
つまり行政を把握し、
そこに意志を通す政治家だと思った。

今回は総理総裁の目はない。
もしかしたらずっとないかもしれない。

しかし三角大福中の時代には、
一番の弱小派閥の長だった三木武夫氏も、
椎名裁定によって総理総裁になった。

中曽根康弘氏も、
「田中曽根派」などと揶揄されつつ、
総理となって長期政権を築いた。

今の自民党には、
残念ながらそういった革新性はない。

朝日新聞「折々のことば」
今日の第1922回。

試してみる権利が
あるのだということを、
私たちが心から
信じることだ。
(デヴィッド・グレーバー)

「近代の政体は
強制力を発動する時にはいつも
“人民の名のもとに”を謳(うた)ってきた」

今回の簡易方式の総裁選に関しても、
二階俊博自民党幹事長が発言している。
「政治の空白をもたらしてはならない
という広く多くの国民からの
要望、命令が当然ある。
それを受けて、政治判断をしていきたい」

「国民の命令」とまで言った。
これこそ「人民の名のもとに」である。

グレーバー。
「”民主主義的国家”も
国家による強制と人民の自律との葛藤を含む」

コロナ禍での自粛要請は、
この葛藤を生んだ。

「が、民主主義の根幹は普通の人々が
“自分たちの課題に自分たちで対処できる”
ことにあり、いかに困難であっても
それを試す権利は人民の側にある」

『民主主義の非西洋起源について』から。
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グレーバーは、
1961年、ニューヨーク生まれ。
文化人類学者・アクティヴィスト。
ロンドン大学の人類学教授。

今、与野党を見渡してみても、
日本の首長をさせてみたい人間は、
そう、多くはない。

しかしこれぞという政治家に、
総理大臣の座を任せてみたい。
試してみる権利があることを、
心から信じたい。

会社組織でもこれぞという人間に、
代表取締役社長をさせてみたい。
試してみる権利があることを、
心から信じるべきだ。

最後に日経電子版「経営者ブログ」
鈴木幸一さん。
㈱インターネットイニシアチブ会長。
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「新型コロナウイルスによる自主規制は、
堂々と、人を怠惰にしてしまうようだ」

同感。

本来、勤勉を特長とする日本人が、
怠惰にならないか心配だ。

鈴木さんは自虐的に言う。
「”小人閑居して不善を為す”ことを
勧められたようなものである」

この9月に関しては、
「三密」を避けつつも、
「閑居して不善を為す」は避けたい。

〈結城義晴〉

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