結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年02月12日(月曜日)

ロピアNYC研修第3陣のWegmans/EATALY/Whole Foods

ロピア2024ニューヨーク研修第3陣。
視察も最終日。

朝8時から恒例の結城義晴の講義。
全員が集まったら時間前でも始める。

初めにロピアの理念と7大用語の唱和。
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リーダーが元気よく、皆をリードする。IMG_3133

講義の前に井上裕一団長のあいさつ。
ロピア九州営業本部長。
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井上さんは商人舎の海外視察にも、
何度も参加している。

ニューヨークで学んだことを、
一つでもいいから、
現場で実践してほしいとエール。

そして講義。
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はじめに「商人の本籍地と現住所」の話をした。IMG_3146

ロピアは中途採用者やスカウト組が多い。
つまり異なる本籍地をもつ者が多数在籍する。
「人材の多様性」が特長の組織である。

それぞれの本籍地で学んだことを大切にしつつ、
現住所のロピアで躍動してほしい。

2日目の講義は、
ロピアの経営戦略の根幹となっている理論を、
ロピアの事情に合わせて語る。

レース型競争とコンテスト型競争、
寡占・鼎占・複占と範囲の経済。
マーケットリーダーと、
マーケットチャレンジャー、
フォロワーとニッチャー。

そして業種・業態とフォーマット。
ポジショニング戦略。

アメリカの現物を見せた後で、
理論を説明すると、
日本で講義をするよりも、
はるかに理解が進む。

第3陣だから三度目の講義だ。
しかし同じ話を三回繰り返すわけではない。

それぞれにチームの理解度を測りながら、
強調するところ、繰り返すところなど、
ポイントを変えて講義をする。
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ホールフーズの元副社長ウォルター・ロブの言葉。
「私たちはマーケットシェアの概念の代わりに、
マインドシェアを使っています。
マインドシェアとは顧客の心の中に占める、
ホールフーズの占有率です」

これこそロピアの戦略だ。

最後の最後は、
ポジショニング戦略10の決め手。
その第1の決め手。
「変化が激しくなるほど、
変わらないものの価値は上がる」

講義が終わると、ちょっとだけ観光。IMG_3161

遠くに自由の女神が見える。 IMG_3158

9・11メモリアル。
ワンワールドトレードセンター。
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2001年の世界貿易センターの同時多発テロでは、
ツインタワーにいた3000人ほどの人が亡くなった。
グラウンドゼロの慰霊プールには、
犠牲になった一人ひとりの名前が刻まれている。
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そしてワールドトレードセンター駅のオキュラス。
IMG_2241

世界一美しい駅舎と言われる。
そこで静かに記念撮影。
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短い観光を終えて、
向かったのは、
ウェマンズ。
ワナメイカー百貨店跡地のビル。
1階と地下1階が売場の2層店舗。
IMG_3177

昨日はウェグマンズの郊外店を見た。
今日はマンハッタン進出1号店、
大都市型の店舗を学び。IMG_3174

真っ先に「SAKANAYA」責任者の、
エイドリアンさんにインタビュー。
日本の魚屋をマンハッタンで再現した。
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彼は本当に勉強熱心で、
ウェグマンズで働くことに、
強い使命感をもっている。
IMG_2243

いつも違ったエピソードを交えて、
面白く話してくれる。
団員の質問にも丁寧に答える好青年だ。

ロピアから彼に感謝の意を込めて、
ロピタ君をプレゼント。IMG_3203

マシュー店長と、
現地コーディネーターの浅野秀二さんと。
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そして早速、売場に飾ってくれた。
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休日の今日はマグロの解体ショーが行われる。
エイドリアンさん自ら包丁を握り、
ショー化されたプレゼンテーションを展開する。

みごとな完全養殖の本マグロが、
解体ショーを待っている。
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ロピアの面々も、
売場づくりや商品を丹念に観察する。IMG_3206

今夜は全米ナンバー1のイベント、
「スーパーボウル」が開催される。
食品を買って自宅でTV観賞する人、
スポーツバーで応援する人。
昼にもかかわらず、
自宅派の買い出し客でレジには長蛇の列。
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車中では店舗を見た後の解説講義をする。
これによって理解が深まるし、
見解が集約される。IMG_3220

次に向かったのは、
イータリー。
マンハッタン1号店。IMG_2306

美しいカゴ盛りの柑橘類。 IMG_3225

青果売場はイタリアの八百屋風で、
コンパクトだ。
白い什器使いで商品が映える。IMG_3227

EATALYは、EATとITALYを合わせた造語。
イタリア料理を食べさせ、
イタリア食材を売る店だ。

店内にはさまざまなレストランがある。IMG_3233

パスタとワインを提供する店。IMG_3235

テーブルの上で生パスタをつくっている、
その作業を鏡に反射させて、顧客に見せる。
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食べる、買う、学ぶ。
食堂であり、市場であり、学校である。
それがイータリーのコンセプトだ。

私はカフェで一休み。IMG_3250

カプチーノと小さなケーキをいただいた。IMG_3246

最後はハドソンヤードへ。IMG_2330

その一角のオフィスビルに、
ホールフーズが出店した。IMG_2308

1階のエスカレーターのところに、
美しいバナナとリンゴの陳列。
そしてバレンタインプロモーション。
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都市型店舗として、
全体に白を基調にして、
洗練されたデザインを施す。IMG_2316

バナナ売場もユニークだ。
ウェグマンズが市場風ならば、
ホールフーズはアーティスティック。
そんなプレゼンテーションの違いがある。IMG_2318

シーフード売場は対面方式の平冷蔵ケース。
これもウェグマンズの魚屋とは対比的だ。
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レジは完全セルフ。
アメリカのスーパーマーケットではもう、
当たり前になってきた。IMG_2328

ホールフーズには、
広いイートインコーナーがある。
これがウェグマンズ・アスタープレイス店と、
大きな違いとなっている。

団員たちはホールフーズで買ったスープやデリと、
持ち込んだウェグマンズの寿司やデリでランチ。
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大きな口でかぶりつく。
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おいしい顔をどうぞ。
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「おいしい?」IMG_3256

みんなポーズをとってくれた。IMG_3260

こうして最終日の視察は終了した。

ホテルに戻ると、
いよいよ自由研修時間。

トレーダー・ジョーや、
ホールフーズを巡るもよし。
メイシーズで買い物するもよし。
メトロポリタン美術館の鑑賞もよし、
五番街散策もよし。

大いにニューヨークを楽しんでほしい。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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