結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2026年08月31日(月曜日)

「吾(わ)れ日に三たび吾が身を省みる」とCoCo壱番屋の行く末

Everybody! Good Monday!!
[2026vol㉟]

2026年第36週。
8月は今日で終わり、
あすから9月。

横浜は急に涼しくなった。

福井は線状降水帯が発生して、
大量の雨が降った。

お見舞い申し上げる。

地球の天候と、
人間世界の情勢は、
嘆かわしい事件ばかり。

私自身のことを振り返ると、
今年の7月は毎週のように、
講演や講義があった。

そして8月は余裕を持って生活した。

朝日新聞「天声人語」

マレーシア・ボルネオ島。
プナンと呼ばれる狩猟採集民がいる。

「彼らの言語には『反省』を意味する言葉がない」
奥野克巳著の長いタイトルの本。
『ありがとうもごめんなさいもいらない』
「森の民と暮らして人類学者が考えたこと」と続く。
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言葉がないだけではない。
彼らは過失に対し謝罪しない。
反省のそぶりさえ見せない。
後悔や残念の感情は持っても、
反省には向かわない。

奥野さんは人類学者。
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。

「反省しない生き方というのは、
おそらくストレスがたまらない」

「なんて気が楽か」

コラムはここから、
「反省なんかしない」政治家の話になる。

だが私が興味をひかれたのは、
プナンたちが反省しない理由。

奥野教授によると、
「いまという時間感覚を重視する
狩猟採集のためらしい」

コラムニスト。
「長い時間軸で『よりよき未来』を思うとき、
人はおのずと自らを省みる」

そして論語。
孔子の弟子の曾子の言葉。
「吾(わ)れ日に三たび
吾が身を省みる」

真剣に考えているか。
誠実に伝えているか。
受け売りではないか。

そしてコラムニストは反省する。
「当欄も繰り返す。反省を。」

今週は月刊商人舎9月号の入稿に勤しむ。
木曜日の9月3日が責了の日。

今日はサンフランシスコの記事。
書くだけで楽しくなる。

ナゲットマーケット。
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バークレーボウル。IMG_9452-1

スプラウツファーマーズマーケット。
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サンフランシスコはいいなぁ。

原稿を書くということは、
反省の繰り返しでもある。

9月号は毎年恒例の編集企画。
乞う! ご期待!!

昨日のブログは、
日経新聞電子版の記事を取り上げた。
柳井正「ユニクロ旗艦店論」の
イメージとポジショニング
message_2026mayそうしたらそれは、
今日の日経新聞朝刊一面トップ記事となった。

あらら。

さて日経新聞に、
「CoCo壱番屋」の記事。
通称「ココイチ」

運営するのは㈱壱番屋。

創業者は宗次徳二さんと妻の直美さん。
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1974年に愛知県清須市に喫茶店「バッカス」を開業。
この店のカレーライスが好評を博して、
1978年、「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業。

「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」をモットーに、
「お客様第一主義」と「現場主義」で経営した。

商業界ゼミナールにも出講してくれて、
聴衆を魅了していた。

カレーの辛さ、ライスの量、トッピングを、
顧客自身が選ぶことができる。

30種類以上のレギュラーメニューと、
数種類の期間限定メニュー。

最近のカレーハウスの先取りをしていた。

社員ののれん分け制度「ブルームシステム」で、
フランチャイズ展開を図り、
1987年に80店舗を超えた。
1998年には500店舗の大台に乗せた。

さらに2004年には1000店舗達成、
2005年、東京証券取引所第一部と、
名古屋証券取引所第一部上場。

2002年、宗次徳二さんは、
代表権のない創業者特別顧問に退いた。
アルバイト入社の浜島俊哉副社長に社長の座を譲った。

2015年、ハウス食品グループ本社によって、
株式公開買付けで連結子会社となった。
このとき宗次夫妻は全株式をハウスに売却した。

日経の記事はそのハウス食品グループ本社が、
壱番屋の売却を検討しているというスクープ?

2026年2月期連結売上高655億円、
連結経常利益50億円。
営業利益は前の期比4%減だが、
経常利益率7.6%で悪くはない。

8月には深夜料金の導入で値上げを発表。
さらに27年4月の食品減税。

弱含みの要件が揃う。

記事の結論。
「経営に逆風が吹く中、
収益体制の見直しや客足回復に向けた対応が、
喫緊の課題だ」

「店は客のためにあり」

しかしそれを貫いても、
業績が悪くなる会社はある。

なぜか。

イノベーションがなくなるからだ。
倉本長治流に言えば、
「創意を尊びつつ良いことを真似ろ」

これを追究し続けねば、
停滞から衰退へ向かう。

そしてイノベーションは、
創業者とともにあることが多い。

資本がファンドの手に渡ると、
「お客第一主義」も「現場主義」も、
残念ながら遠のいていく。

では、皆さん、今週も、
「日に三たび省みよ」

Good Monday!

〈結城義晴〉

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