メッシの「ハットトリック」と第2回商人舎バイヤー研修会

FIFAワールドカップ2026。
1回戦にスーパースターたちが登場している。

アルゼンチンの10番。
リオネル・メッシ。
天才が集まるワールドカップでも、
図抜けた天才。
歴史に残るサッカープレーヤー。
凄い。

アルジェリア戦。
ワールドカップでメッシ自身初の快挙。
「ハットトリック」を達成した。
「ハット(hat)」は帽子、
「トリック(trick)」は妙技、奇術。
1858年のイギリスで、
クリケットの試合が行われた。
投手のH.スティーブンソンが、
3球連続で3人の打者をアウトにした。
この偉業を称えて帽子が贈られた。
帽子を贈るほどの妙技。
これが「ハットトリック」と呼ばれ、
サッカーでは1人の選手が、
1試合に3点を取ることを言う。
日本のJリーグでも1年に9回くらいしかない。
快挙。
それをメッシは、
ワールドカップの初戦であっさりと行った。
メッシは19歳の時に初めて、
この世界大会に出場して、
5回目の前回カタール大会で、
やっとチームを優勝に導いた。
その34歳のころが全盛期かと思われた。
しかし6度目の今回。
さらに上のレベルに達した。
ゲームを見ていて、
メッシだけが一人、
浮き上がっているように感じられる。
メッシの動きはゆったりとしていて、
それでも他を寄せつけない。
そのポジショニングが、
明らかに違っている。
自分の周辺の空間を支配して、
他の選手はその中に入れない。
間合い、身のこなし。
合気道の達人は、
間合いと気合だけで相手を倒してしまう。
メッシのサッカーには、
そんなものがある。
そのうえいつの間にか、
メッシの足元に絶好の球が送られる。
するとゴールキーパーの動きを、
微妙なタイミングで外して、
自然にシュートする。
オフサイドでシュートを決めた瞬間を含めて、
四度、そんなときがあった。
メッシは例外なく、
なめらかな動作でゴールに球をけり込んだ。
いいものを見せてもらった。
ありがとう。
さて今日は東京都中央区晴海へ。
第2回商人舎バイヤー研修会。
野村雅博さんが道案内。
㈱やまとよ社長。
商人舎のセミナー運営をすべてお任せしている。
信頼するパートナーだ。

研修会場はL stay & grow HARUMI。
その別館アネックス。
1泊2日のバイヤーセミナー。
初日は10時半から開始。
北は青森、南は九州から参加してくれた。
小売業、卸売業、製造業とさまざま。
初めにコロナ禍で我々が学んだこと。
トレードオフとトレードオン。
それからバイイングはマーケティングだ。
そのMarketingのエッセンスを、
短い時間で語る。

会社のなかでマーケティングは、
どこにどう位置付けられているか。
そしてフィリップ・コトラーの訴える、
マーケティングの本質。
マーケティングの定義とコンセプト。
それからマーケティング1.0から4.0まで。
昼食をはさんで第2講義は、
中村徹講師。
トルティーノ代表。

中村さんはジャスコ(現イオン)出身。
日配のバイヤーなどを歴任。
そしてカテゴリーマネジメントの提唱者、
ブライアン・ハリス氏に直接、その手法を学んだ。
独立後はカテゴリー・マネジメントの
指導に当たっている。

講義はバイヤーの機能と商談実務、
必須の数値管理と計数管理、
そして一つの手法として、
カテゴリーマネジメントの基本。
具体的な事例を挙げながらの、
丁寧な講義。
とくに商品原価の考え方は詳細で、
わかりやすく、有益だった。
商人舎のバイヤー研修会には欠かせない講師だ。
ありがとうございました。

16時45分から19時まで、
初日の最終講義は結城義晴。
いよいよバイヤーズマニュアルの講義。
まずチェーンストアにおける、
商品部とバイヤーの位置づけ。
バイヤーとマーチャンダイザー。
前者は仕入れ担当、後者は商品開発担当。
ダイエーでは前者をコントローラーと呼び、
後者をバイヤーと呼称した。
そして機能を分けていた。
それから「商売の基本」
伊藤雅俊の「四つのルール」と、
しまむらの「仕入れの憲法」
これが貫かれていなければ、
商品部も会社も成り立たない。
今回の研修会は、
「バイヤーの精神と技術」を謳っている。
その精神こそ、
商売の基本である。
それからバイイングの基本。
「原価」を知ること。
ここでいう原価とは、
「丸裸の原価」。
「ネットネットプライシング」と言われたり、
「ファクトリーゲートプライシング」と呼ばれたりする。
それから商品の条件。
品揃えの5大原則。
さらに取引先の要件。
商談と情報収集のポイント。
あまり語られないし、
書かれることも少ない内容を、
具体例を交えて講義する。
最後に『ブルーオーシャン戦略』
ERRCアクションマトリックス。
これはバイヤーにとって必須の手法。
そしてバリューエンジニアリング。
ベネフィットとコストの関係の中で、
顧客価値を増大させる5つの手法。
極めて基本となる考え方だが、
今、それが教えられることは少ない。
商人舎バイヤー研修会の特長となる、
重要な原理を披露して、
初日の講義を終了。
午後7時にすべての講座が終わると、
夕食となる。
この研修所の食事は結構、うまい。
食事が終わると全員が部屋に入って、
復習タイム。
この研修所は全員個室制。
それぞれが今日学んだことを、
今日のうちに復習する。
そして明朝の理解度判定テスト。
ウォルマートの合言葉の一つ。
「サンダウンルール」
1日が終わるまでに、
問題を解決せよ。
それが理解度判定テストの効用だ。
みんな、ガンバレ。
〈結城義晴〉





























