台風6号「チャンミー」
5月26日、フィリピン東のカロリン諸島付近で、
熱帯低気圧が発生。
翌27日午前9時、気象庁は、
台風6号になったと発表。
米軍JTWCも発達可能性を「High」と評価。
5月28日から30日、
北上しながら勢力を強め、
沖縄へ接近。
6月1日から2日、
沖縄・奄美を暴風域に巻き込む。
「沿岸型台風」の進路をとりながら、
本州太平洋側へ向けてスピードを上げた。
そして2日から3日にかけて、
西日本から東日本を駆け抜けた。

静岡県では激しい雨が降り、
線状降水帯が発生した。
関東地方には今日昼前後に最接近した。
わが商人舎は自宅での仕事を指示した。
オフィスに近い者は出社した。
私も自宅で原稿を執筆し、
商人舎6月号の「特集のまえがき」を書き終えて、
午後、出社した。
それから夜まで、
もう1本の署名原稿を書いた。
夜9時には台風6号は、
関東の東で温帯低気圧に変わった。
台風に翻弄された責了の日だった。
そのためもあって、
1日分、雑誌の進行が遅れた。
さて、日経新聞「大機小機」
「経済は民間にあり」
コラムニストは硬派の一直さん。
私、大いに共感する。
「高市早苗政権は昨年11月、
17の重点分野を柱とした
成長戦略を閣議決定した」
「この中には、労働時間規制の緩和のほか、
特定分野の研究力を強化するための
大学改革なども含まれる」
「今後、日本成長戦略会議での議論を踏まえて
『骨太の方針』に盛り込み、
予算編成を経て実行段階に移る」
ちなみにこの会議の議長は高市首相。
コラムニストの表現。
「中国が製造強国を目指して打ち出した
『中国製造2025』を彷彿とさせる、
このような官主導の成長戦略で、
日本産業の競争力が強化され
日本経済の生産性が上昇するのだろうか」
中国の政策と似通っていると、
一直さんはオカンムリ気味。
「明治維新以降の日本の経済発展の
社会的精神的基盤を築いた福沢諭吉は、
富を築き社会を豊かにするのは、
政府ではなく民間の自由な活動だと言い続けた」
その通り。
そしてこの中で、
自由な経済活動の重要性を繰り返し説いている。
この本は数万部も売れた。
しかし「明治14年の政変」以降、
文部省の学校教本検定で採用されなくなった。
この政変によって薩長閥は主導権を強化した。
「薩長閥を中核にした明治政府は1890年、
天皇を頂点に掲げた帝国憲法を施行し、
帝国議会を開設した」
「これによって戦前の官主導の経済体制が確立した」
コラムニスト。
「このような官主導の考え方は、
現在まで受け継がれてきているのではないか」
流通業に身を置いていると、
なおさらのようにそのことを感じる。
政府の経済計画としては、
1992〜96年度の宮沢喜一政権の、
「生活大国5か年計画」がある。
一直さん。
「今回、久しぶりに復活した」
そして強調する。
「福沢が言い続けたように、
『経済は民間にあり』ということだ」
賛成。
「企業の自由な競争こそが
成長の源泉なのだ」
1980年代初めには、
現在と同じように石油危機に見舞われた。
世界経済は同時不況に陥った。
「さまざまな省エネ技術革新で不況を乗り越え、
工業製品の多くの分野で世界をリードしたのは、
激しい競争で鍛えられた民間企業だった」
その通りだった。
このころエズラ・ヴォーゲルが、
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を書いた。

「今回の成長戦略で
政府としての長期展望を示すのはよいが、
それぞれの重点分野で
関連企業が協力し合うということでは、
異次元の技術革新は生まれない」
「大事なのは、
財政が引っ張るのではなく、
自由競争の足かせとなる規制や慣習を
排除することだ」
「士農工商はまだある」
岡田卓也さんは言い切る。
イオン相談役名誉会長。
しかしだからこそ商業は、
自由な競争を主張し続け、
それを成長の源泉としてきた。
私も言い続けている。
「競争はあなたの仕事です」
今の政権、浅はかで、
僭越すぎる。
「経済は民間にあり」
福澤先生の言う通りだ。
〈結城義晴〉


























