結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2007年10月06日(土曜日)

アメリカ日記③ 大にも小にも共通する理念

アメリカナンバー1小売業にして、
アメリカ第1位の企業、
そして世界一の企業。
それがウォルマート。
そのウォルマートの有名な社内標語。

1.サンダウンルール
<日が暮れるまでに解決せよ>

2.10フットルール
<10フィート以内にお客様が近づかれたら、挨拶せよ>

3.イート・ワット・ユア・クック
<自分で調理したものは自分で食べよ>
<自分で仕掛けた仕事は自分で始末をつけよ>

4.Retail is Detail.
<小売りの神は細部に宿る>

5.Take Care of Customers and Associates.
<お客様と従業員に配慮せよ>

さらにサム・ウォルトンの『小さく考える』6つの方法。
1.1店ごとに検討せよ
<Think one store at a time>
2.意思疎通せよ!意思疎通せよ!意思疎通せよ!
<Communicate, Communicate, Communicate>
3.地に耳をつけよ⇒神は現場にあり
<Keep your ear to the ground>
4.現場に責任を、そして権威を与えよ
<Push responsibility-and authority-down>
5.アイデアを沸き立たせよ
<Force ideas to bubble up>
6.組織の贅肉を落とせ、悪しき官僚化と闘え 
<Stay lean, Fight bureaucracy>

しかしこれらの標語は、ウォルマートだけのものではない。
アメリカの生き残る小売業に共通したものだ。
いや、生き残る企業に共有されているものだ。

ドロシーレーンのノーマン・メイン氏
オハイオ州・デイトンの3店舗のアップグレード・スーパーマーケット。
「お客さまと従業員を大切にしなくてはならない。
経営者が従業員を大切にすることによって、
その心はお客さまに還元されます」

ユークロップスのジャクリーン・レグ女史。
バージニア州リッチモンドの、
ミールソリューション・スーパーマーケット。
そのトライ&エラーから生まれた6つの原則。
一、小さく始める
二、ゆっくりと進める
三、常に改善する
四、現場の従業員の価値を過小評価しない
五、顧客の知識、期待、変化を尊重する
六、従業員と顧客の教育に投資し続ける

小さく考える。
細かく対応する。
顧客満足と従業員満足は鏡のようなものである。

世界最大の企業にも。
支店経営やローカルチェーンも共通する理念。

逆にそれがなくなった店を見ると、よくわかる。
本当に。
アメリカにも日本にも、
そんな店はある。
反面教師の店。

<結城義晴>


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.