結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年12月04日(木曜日)

プロ野球界に受け継がれる「何苦楚」魂とバスケ界のお粗末

師走に入って、もう4日。

12月突入とともに、
時間の足取りは、
ますます速くなる。

そして12月31日の大晦日。
その24時きっかりに、
時間が止まる。

そんな印象。

今年は不思議だ。

それにしても米国ウォルマート。
強い。

デイリー商人舎では、
ホリデーシーズンのニュース。
米国小売業の実店舗
ブラックフライデー客足ダウン、
Eコマースのサイバーマンデー伸長

その中でウォルマートは、
最大の実店舗小売業でありながら、
全体ではホリデーシーズン絶好調。

早仕掛けとオムニチャネル戦略が、
見事に奏功。

やることをやらねば、
成果は生まれない。

今日は夕方、
鈴木國朗さんが、
横浜商人舎オフィスに来社。

ちょうど月刊『商人舎』12月号の、
ゲラが上がっていて、
二人並んで、
それぞれの原稿をもって写真。
20141204191616.jpg
㈱アイダスグループ代表取締役社長。
プレゼンテーション指導の第一人者。

楽しみにしていてください。

月刊『商人舎』は、
実に美しい雑誌です。

その商人舎magazine、
来週火曜日の12月9日、
午前0時から24時まで、
お試し無料公開します。

是非、ご覧ください。
そしてご購読をお願いします。

さて日経新聞連載の『迫真』。
「イオンの決断(3)」

第1回がイントロ。

第2回はドラッグストアの経営統合。
新生ウェルシアホールディングスが、
マツキヨを抜いてトップに立った話。

今日の第3回は、
スーパーマーケットM&Aの話題。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが、
ライフコーポレーションを上回る話。

今のところ、
新しい展開や新規の切り口はないし、
それらが決断といえば決断だろうが、
面白いところは見当たらない。

その日経新聞のスポーツ欄。
コラム『逆風順風』。
今日のタイトルは、
「先人の言葉に学ぶ」。

東北楽天ゴールデンイーグルス。
もちろんプロ野球パ・リーグの球団。

その新入団選手の座右の銘。
18や20そこらの「子供たちの座右」。

しれたものだろうと思って読んでいたら、
福島・聖光学院の外野手・八百板卓丸。

「何苦楚(なにくそ)」。

これは野球界に代々伝わってきた言葉。

初めは西鉄ライオンズを率いた三原脩。
読売巨人軍で水原茂と争って負け、
追われるようにして西に下り、
九州福岡で日本一を果たした反骨の人。

その心意気を込めた座右が「何苦楚」。

それを娘婿の怪童・中西太が継いだ。
「何苦楚」。

私は福岡生まれの横浜育ち。
自分の草野球時代の背番号はずっと、
中西太の6だった。

その中西の座右の銘が「何苦楚」。

中西は西鉄ライオンズ監督をはじめ、
日本ハムファイターズ、阪神タイガースで監督、
ヤクルトスワローズのコーチ時代には若松勉を育て、
阪神タイガース時代には掛布雅之を大打者にした。

オリックスの教え子田口壮や、
ヤクルトの弟子・岩村明憲は、
やはり「何苦楚」を座右の銘として、
メジャーリーグに挑戦。

田口の著書は「何苦楚日記」、
岩村のブログは「AKI何苦楚魂」。

つまり、「何苦楚」は、
受け継がれてきた概念だ。

それを聖光学院の新人・八百板卓丸が、
口にする。

日本の野球界も、
なかなかのものだ。

一方、お粗末なのが、
日本バスケットボール界。

ダイヤモンド・オンラインが、
ずっとこの問題を追いかけていて、
詳しい。

ついに日本バスケットボール界に
国際活動禁止処分


日本バスケットボール協会(JBA)に、
国際バスケット連盟(FIBA)が、
制裁を下した。

FIBA傘下の競技団体としての、
無期限資格停止。

日本には現在、ふたつのトップリーグがある。
企業アマチュアチームとプロチームが混在するNBL、
完全にプロ化されたtkbjリーグ(bj)。

「これは正常な状態ではないから、
ひとつに統合しなさい」。
それがFIBAの申し渡し。

FIBAは6年近く前から、
JBAにこの要請をしてきた。

今年5月に最後通告。
「10月末までに事態に進展がみられなければ
制裁を科す」

しかし日本バスケットボール協会は、
統合の具体案が示せなかった。

なんだか日本スーパーマーケット協会と、
新日本スーパーマーケット協会の統合みたいだが、
JBAは昨日、理事全員が辞任を表明。

辞任すれば済むという問題ではないし、
お粗末極まりない。

かわいそうなのは選手たち。
バスケットを愛するファンたち。

日本のスーパーマーケット協会統合は、
それができないことの問題点は明白だが、
しかし外から見たら、
バスケ界と同じに見えるだろう。

「何苦楚」が受け継がれる野球界。
そして「何苦楚」の心意気で、
米国メジャーリーグに、
チャレンジするチャレンジャーたち。

なかなかのもんだ。

何事も、
「前向き・外向き・上向き」で、
なければいけない。

日本スーパーマーケット協会名誉会長で、
新日本スーパーマーケット協会名誉会長。
その清水信次さんの座右の一つが、
「前向き・外向き・上向き」。

その清水さんが、
両協会の統合を主張し、承認している。
バスケ界のお粗末への右へ倣えは、
みっともない。

〈結城義晴〉


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