結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2023年12月30日(土曜日)

2023年月刊商人舎の「表紙大賞」と「Message大賞」発表。

2023年カウントダウン。
あと2日。

12月30日は、
小晦日(こつごもり)

12月31日が大晦日
「おおみそか」と読むのが普通だが、
「おおつごもり」ともいう。

その小晦日。

今年も月刊商人舎を12冊つくった。

どの号も全力を挙げて編集した。
最後に勝手に、
いくつかの賞を発表しよう。

はじめに今年の[表紙大賞]

ジャジャーン!!

12月号。
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シュールですねえ。
小売業の経営雑誌の表紙とは思えない。
けれどすごくインパクトがある。

受賞者はもちろん七海真理さん。
商人舎のデザイナー。

二番目に今年の[Message大賞]
自分で書いていて、
自分で選ぶ。

1月号の「両利きの歌」もよかった。
6月号の「決算、決算、また決算」も面白い。
9月号の「商売は値段をつけることだ。」もいい。

しかし、ジャジャーン!!

[Message of October]
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「商売が救うもの」

商売は顧客を救う。
顧客の日々の生活を支え、
有事のときには命さえ救う。

商売は生産者を救い、
製造業と卸売業を救う。
小売業が販売することで収益は還元される。

商売は店を救い、会社を救う。
店が繁盛し利益を上げれば会社は発展する。
従業員もその家族もそれによって養われる。

商売は日本経済を救い、
日本の民主主義社会を救う。
資本主義社会も共産主義社会も商売が救う。

しかし商売が救うものは、
何よりも商売をしている人間である。
働く者であり、経営する者である。

ヨークベニマル創業者の大髙善雄は、
戦前の腕利き新聞記者を辞して、
野越え山越えの商売を始めた。

ニチイ創業者の西端行雄と春枝は、
小学校の熱血先生を辞めて、
戸板商売から再出発した。

ヤオコーの川野幸夫は、
弁護士になる夢を捨てて、
スーパーマーケットに身を投じた。

商売はそれを為す者を救う。
それに真剣に立ち向かう者を救う。
商売はそこに働く者を救う。

商売は顧客を救う。
商売は社会を救う。
そして商売は人間を救うのだ。
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自分で選ぶのも気恥ずかしいが、
自分で一番好きなMessageです。

ではどの原稿が一番良かったか。
原稿大賞。

それからどの号の特集が一番良かったか。
特集大賞。

ん~、これらは困る。

おおいに困るから、大晦日に発表しよう。

さて糸井重里さんにも、
お世話になった。

ほぼ日刊イトイ新聞の巻頭エッセイ。
毎日更新の「今日のダーリン」
私も毎日読んでいて、
何度も引用させていただいた。

その12月27日版。
「なにをすればうまくいくのか?」

「これがわかってさえいれば、
たいていの人は努力もできる」

「うまくいくためになにをすればいいか」

「わかってさえいれば、
人はあんまりさぼったりしなくなる」

そのとおり。

「一流の選手たちが、
練習熱心なのは、その練習が、
どういう効果をもたらすかを想像して、
その成果をみながらやっているからだ。
じぶんの成長のプロセスが
おもしろくなっているのだ」

糸井さんもいうけれど、
「なにをすればうまくいくのか?」を、
わかっている人は、
多くはない、いや、少ない。

「ひたすら走る」
ただただ「苦痛に耐える」
「毎日スイングを千本ずつ繰り返す」

「ことわざみたいに
覚えている方法をやっていても、
おそらく妙な我慢強さが
育ってくれるばかりだろう」

「コーチがいないと、
無駄な回り道をすることもありそうだ」

そう、コーチは必要だ。

「先に知っている人の方法や、
知識、知恵、想像力、
そういったものを教えてもらうだけでいい」

ただし、コーチにも、
良いコーチ、悪いコーチがいる。

糸井さん。
「これは、スポーツの話のように
読まれるかもしれないが、
たいていの領域で
共通していることだと思う」

実に、同感だ。

仕事がうまくいくために、
なにをすればいいか。

糸井さんのいた広告の世界では、
「100本コピーを書け」と教えられた。

しかし「100本も書こうとすると、
数を揃えるための要領を覚える。
よくある言い回しを
機械的に当てはめていったりもする」

糸井さんは断言する。
「これではうまくなったようなふりはできても
まったくうまくなってはいないのである」

そう、そう。

数を繰り返しても、
うまくなるわけではない。

では、どうするか。
「考える、人に聞く、
仮説を立てて試してみる、
本を読む、
うまい人のまねをする、
などいろいろな方法がある」

真似をする。
考える。
人に聞く。
考える。
いい本やいい雑誌を読む。
考える。

「考える」が挟まっている必要があると思う。

「たいていの一流の人たちは、
それをいつも探している。
たぶん、それを向上心と
呼ぶのだろうと思う」

「向上心」だけでは片づけられないが。

大谷翔平も山本由伸も、
いつも考えている。
なにかを変えている。

練習のやり方がユニークだ。
そして考えている。

糸井さんの結論。
「一芸に秀でる」人は、
うまくいく方法を
探すのがうまい。

そう、なんでもかんでも、
うまくいかそうとするのはよくない。

まずは「一芸に秀でる」ために、
「一芸」を選ぶ。
これは人生のポジショニング戦略だ。

そして秀でるための方法を、
一心に探し続ける。

来年もそうありたい。

〈結城義晴〉


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