「おとなでもべんきょうできるでしょう」

クリスマスの必死の入稿。
今日で2025年の雑誌の仕事は終わる。
最後の責了日。
特集のまえがきを書いて、
Message of January。
鉄人28号とアトムとドラえもん。
ありがとう。
1年間、ありがとう。
今年もいい雑誌が12冊、
出来上がりました。
いつも完璧とは思わない。
けれどわれわれの力を全部出した。
来年はもっともっと、
いいものをつくる。
黒澤明ではないが、
最高の作品は「Next One!」
さて、関東のスーパーマーケット。
クリスマスイブとクリスマスに、
雨が降った。
どちらも特異日で、
雨が降ることはほとんどない。
しかし降った。
それで売上げは8掛け、
それ以下のチェーンも続出。
商人舎特任研修員から報告が入った。
「ならば残った年末商戦で頑張ろう。
人間万事塞翁が馬」
悪いことがあればそれが理由となって、
良いことが必ずやってくる。
さて、日経新聞夕刊のエッセイやコラム、
年末まで半年間執筆して、
お役御免となる。
みんな最後の一言を発する。
「あすへの話題」
実践女子大学教授の佐倉統さん。
「恋人がサンタクロース、かもしれない」
サンタクロースの「いる/いない問題」
サンタっていないんじゃない?と
気づき始めた子供に
どのように回答するかという、
人類永遠の課題。
古典的な例で有名なのは、
1897年にニューヨークの新聞「ザ・サン」
8歳の女の子の質問に答えて、
サンタはいるんだよという論説を掲載した。
「愛情や寛容のように、
目には見えないけれども
存在するものはある。
サンタも同じだ」と。
そのとおり。
「簡単なことだよ。
ものごとはね、
心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、
目に見えない」
私はこのフレーズを、
『コロナは時間を早める』の、
終章で使った。
朝日新聞「天声人語」
「子どもは、心に正直である」
この本の中の男の子の作品。
ぼくがすきなのは
ふゆやすみとはるやすみと
なつやすみとずるやすみです
同感です。
『一年一組せんせいあのね②』からもう一遍。
お父さんが
もういっぺん
こどもにもどりたいといっている
こどもはべんきょうするだけやから
いいなあといった
おとなでもべんきょう
できるでしょう
コラムニスト。
「これには一本とられた」
「いまに満足せず、
新しい自分を見つける。
そのために必要なのが『勉強』だろう」
「ごまかしの利かない子どもの目に、
この1年の大人はどう映ったか。
尋ねるのは、ちょっと怖い気もする」
大人も商人も、
勉強しましょう。
2024年1月号。
Message of January。
「組織で学べ。」
個人が人生をかけて学ぶ。
それが組織学習の力となる。
個人の学習なしに組織の学習はない。
いくつになっても学びたい。
来年も学び続けたい。
〈結城義晴〉

























