結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年09月03日(土曜日)

「いくつまでできるか」「やれるだけやる」

9月最初の土曜日だが、
商人舎オフィスに出て、
月刊商人舎9月号の入稿。

月末と月初めはいつも原稿書き。
月刊誌を編集する仕事だから、
この短期集中の執筆は避けられない。

いくつまでできるか。
わからない。

けれど、やれるだけやる。
そう、思っている。

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講演や講義も、
いくつまでできるか。
わからない。

熱を込めて語ることができなくなったら、
止めよう。

けれど、やれるだけやる。
そう、思っている。

その前に、
店を巡ること、
人の話を聞くこと。
現場取材をすること。
考え抜くこと。
閃(ひらめ)くこと。

フローするだけでなく、
ストックすること。

これもいくつまでできるか。
わからない。

けれど、やれるだけやる。
そう、思っている。

日経新聞「大機小機」
「ソニー井深氏が説いた”人的資本”」

ソニーの創業者、井深大(まさる)氏。
1966年6月13日の日本経済新聞。
朝刊1面の「私の意見」。
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「私はデュポン社の人から
“当社の5年後の売上げの60%は
いま存在しない商品であろう”と聞かされた」

「井深氏が強調したのは、
一人ひとりが”意思”をもって
独創性を発揮することだ」

「技術開発はつまるところ、
ほんとうの人間づくりであり、
いわば人間開発である」

小売業で言えば、
商品づくりはもとより、
販売技術も店づくりも、
人間づくりであり、
人間開発ということになる。

「人的資本」が、
いまはやりのキーワードだ。
英語にすると、
「Human Capital」

私が説くのは、
ストラテジック・ヒューマンリソースマネジメント。

「次はもっといいんじゃないの」
――新製品が生まれてもすぐに、
新たな目標に向かって進めと、
ハッパをかけたのが井深氏だった。

一時苦しんだソニーの復活をみると、
事業を果敢に入れ替える精神が生きている。

同感だ。

市場では言葉が飛び交っている。
グレートモデレーションの時代は終わり、
グレートボラティリティの時代が来た。

前者は「超安定化」、
後者は「超不安定化」。

先の見えない不安定な時代には、
デュポンの言葉を借りれば、
いま存在しない商品やサービス、
いま存在しない店舗フォーマット、
いま存在しない販売技術などを、
生み出し続ける企業でなければ、
次の時代の担い手とはなれない。

そのために、
「独創性をもって
技術革新を生む意思をもつ人を、
育んでいく組織にできるか」

これにも同感したい。

私の立場で言えば、
いま存在しない考え方や論理、
いま存在しない発想やキーワード、
いま存在しないモノの見方を、
生み出すことができなければ、
やめるしかない。

その覚悟はできている。

朝日新聞「折々のことば」
第2487回。

ボディってのは、
過去だよ。
(田村隆一『言葉なんかおぼえるんじゃなかった』)
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詩人は言う。
「教養は、多彩な書物から引用できる
という知識の受け売りではなく、
痛いこと、面白いこと、
要は身に染みたことを”素直に”
次世代に伝えることだ」

「カメラもクルマも、
精密技術はすぐに模倣できても
ボディの設(しつら」えは無理。
“過去から積み重ねた知恵”が
土台となっているから」

過去から積み重ねた知恵をもとに、
痛いこと、面白いこと、
身に染みたことを、
素直に次世代に伝えたい。

いくつまでできるか。
やれるだけやる。

〈結城義晴〉

2022年09月02日(金曜日)

離島振興地方創生協会3周年と「無事と無碍の境地」

9月2日。

70回目の誕生日。

何ごともなかったかのように、
淡々と過ごしたい。

そう思っていた。

メールやフェイスブックで、
多くの方々から、
お祝いの言葉をいただいた。

心から感謝したい。

今日は東京へ。
新橋からゆりかもめ。
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外は雨。
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レインボーブリッジが、
雨に煙る。
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台場のホテルグランドニッコー東京。
そのパレロワイヤル。

一般社団法人、
離島振興地方創生協会。
略して「離創協」
創立3周年記念の懇親会。

2020年4月、
コロナ禍の真っ只中に発足し、
感染症パンデミックの間に、
驚くべき活動を展開し、
確かな成果を上げてきた。

まず理事の面々が登壇。
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理事長は千野和利さん。
ご存知、元阪急オアシス会長。IMG_53652

長崎県の平田修三副知事が、
来賓の挨拶。
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乾杯の音頭は川野幸夫さん。
日本スーパーマーケット協会会長にして、
㈱ヤオコー会長。
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川野さんのスピーチ。
「サプライチェーンは、
川上と川下のコミュニケーションが、
取りにくいのが通常のこと。
離創協はその難しい役目を、
見事に果たしている」

「千野さんの情熱があるからこそ、
この活動が可能となる」

堂々としていて、
とてもいいスピーチだった。
私、感動した。

そのあと、全員で乾杯。

そして懇親。

㈱サンシャインチェーン本部の、
川崎博道会長。
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離創協理事の中野勘治さん。
元三菱食品会長。
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そして千野理事長。
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千野さんには来週、
フードストアソリューションズフェアで、
総括講演をしていただく。

そこに白鳥和生さんが加わった。
日本経済新聞調査部次長。
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最後の最後、
中締めは佐々木 淳一さん。
㈱日本アクセス社長。
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朝日新聞「折々のことば」
昨日の第2485回。

究竟(きゅうきょう)なものを
「無限」なものとか
「絶対」のものとか
「不二」なるものとかいうが、
「無」も「絶」も「不」も
(すべ)て否定語である。
(柳宗悦の評論「寂の美」から)

「有無や生死、自他や愛憎などへの執心を離れ、
こうした”二元”の対立から脱してはじめて、
人は何にも囚(とら)われぬ、
“無事”と”無碍(むげ)”の境地に立てる」

「無事」とは、
危険・不幸・大過などが起こらない状態。
あるいは、健康でいること。
「無碍」とは、
とどこおらせる障害がないこと。
邪魔するもののないさま。

それを自然にできること。
無理せずその世界にいること。

柳宗悦は、
武者小路実篤や志賀直哉らと、
同人誌『白樺』を創刊した。
いわゆる白樺派だ。

しかし小説など書かず、
美術評論や宗教哲学論などを物した。

そして日本の民藝運動を主導した。

編著者の鷲田清一さん。
「自由は何かの否定を伴うということか」

ブレーズ・パスカル。
『パンセ抄』から。
あまりに自由なのは、
良いことではない。
必要なものを、
全部持っているのは、
良いことではない。

柳宗悦が教える、
二元の対立から脱する。
無事と無碍の境地に至る。

そういった心の世界に足を踏み入れるのが、
私のこれからなのだと思う。

ここまで生かしてもらった。
ありがたい。

〈結城義晴〉

2022年09月01日(木曜日)

1ドル140円の「円安」と紀文正月フォーラム2日目の「楽観性」

2022年の9月に入った。

愛でたい。

しかしニューヨーク外国為替市場。
1ドル140円台に下落。

140円台は1998年8月以来、
24年ぶりの「円安」。

今年に入ってから25円も下がった。

日米の金利差の拡大が、
円売り・ドル買いにつながった。

さらに商品価格は高騰するばかり。
日本は資源を輸入に頼っているから、
貿易赤字が拡大して、
円安が進む。

どこまで行くのだろう。

複合危機は続く。

商人舎流通SuperNews。
イオンリテールnews |
清水商事を吸収合併/新潟のドミナント強化

清水商事は、
清水フードセンターを15店展開する。
2023年3月1日を効力発生日として、
合併する。

コロナは経営統合を早める。

それからおせちの予約販売が、
9月1日にスタートした。

イトーヨーカ堂news|
「2023年イトーヨーカドーのおせち」9/1予約受注開始

京・料亭わらびの里 和洋料亭おせち二段重。
(本体価格1万7500円)
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イオンリテールnews|
9/1おせち受注開始/前年比1割増の160品目

「享楽円」アイテムばかりだ。

私は今日も、東銀座。
9月だというのに、真夏の日差し。

左の建物が東劇、正面が新橋演舞場。
そして右側の白いビルが時事通信ビル。IMG_5302-1

その2階の時事通信ホールで、
2022紀文正月フォーラム開催。

昨日に続いて、フォーラム2日目。
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2階に上ると、受付が待つ。
「こころにも、からだにも、
おいしい幸せを。
未来へ。世界へ。」
紀文のメッセージ・パネルが、
参加者をお迎えする。
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フォーラムは1時半にスタート。
初めに堤裕㈱紀文食品社長のご挨拶。IMG_5305-1

そして三井忠彦常務取締役、
常務執行役員仕入本部長。

スケソウダラの市場の激変を丁寧に説明。
NHKでも「蒲鉾が直面する危機」と題して、
グローバルな需要の拡大で、
すり身の高騰を報じている。IMG_5312-1

基調講演は㈱クレオの関智美さん。
マーケティング本部研究主任。
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若者の消費スタイルの変化分析は、
新しい視点を提示してくれる。
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紀文食品からの提案は、
堀内慎也さん。
年末商戦戦略委員会商品担当。
正月商品の開発を担っている。

堀内さんは、
2022年末年始商戦への取り組みの具体策を、
さまざまな分析をもとに提案してくれた。IMG_5321-1

最後は結城義晴。
「2022年末商戦の営業と商売」
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フォーラムは2日間にわたって、
同じプログラムで開催される。

全国から参集してくれる受講者は、
各社トップや幹部、バイヤーたちだ。

その受講者が変わる。

だから同じテーマ、同じ内容を、
2日間、講演する。

それでも2日目には、
1日目よりもより良い講演をしようと、
力がこもる。
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今日は途中から上着を脱いで、
力が入ってきた。
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今、小売業複合危機の最中にある。

コロナ禍はオミクロン株のBA.5となって
爆発的に拡散し、
ロシアによるウクライナ戦争は
終わるどころか泥沼化し、
新たに中国による
台湾の恫喝にまで飛び火する。

商品値上げラッシュは、
2022年末までとどまる気配はないし、
エネルギーコストをはじめとする
諸経費増の要因も解消される見込みはない。

その複合危機の中の2022年末商戦。IMG_5330-1

私の提案は、
「複合危機だからこそ、
シンプルに商売しよう!!」

世の中が変わっているときこそ、
商売はやりやすい。

ハレの正月商戦こそ、
お客を楽しませよう。
「享楽円」消費を引き出そう。
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拍手をいただいた。
ご清聴に感謝したい。IMG_5338-1

一番前の席で聞いてくれたのが、
㈱ラルズ社長の猫宮一久さん。
コーネル大学ジャパン「伝説の1期生」。IMG_5339-1

登壇者全員で写真。
皆さん、お疲れさまでした。IMG_5342.-1JPG

今日は紀文食品の弓削渉副社長と写真。
海外事業を担当していて、
その経過などを聞かせてくれた。IMG_5347-1

最後は正月フォーラム事務局と、
地域営業担当の皆さん。IMG_5349-1

仕切るのはフォーラムの運営責任者、
高柳謙一郎営業企画部部長。IMG_5352-1
紀文正月フォーラムは無事終了した。
これから紀文食品の「営業」が始まる。

高柳さんの檄が飛んだ。

今日の講演の最後に、
三つの引用をした。

マイケル・オークショット。
「変化の時代に選びうるのは、
確実な損失か、不確実な利益かの、
いずれかである」

ピーター・ドラッカー。
「経済活動とは、
現在の資源を未来に、
すなわち不確実な期待に
賭けることである」

「経済活動の本質とは、
リスクを冒すことである」

怖がってはいけない。
勇気を出さねばならない。

失敗してもいい。

松下幸之助。
「雨が降ったら
傘をさせばいいんです。」

事業や仕事に対するシンプルな楽観性。
それが松下さんの真骨頂だ。

正しく見倣いつつ、
秋へ。

〈結城義晴〉

2022年08月31日(水曜日)

ゴルバチョフの訃報と「紀文正月フォーラム」の「商売しよう!」

訃報が続く。
ミハイル・セルゲービッチ・ゴルバチョフ。
ソビエト連邦初代大統領。
91歳だった。
〈ウィリアム・トーブマン 著〉
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現在のロシアでは、
人々から恨まれるほど評価が低いが、
西側からは歴史を変えた政治家として、
ノーベル平和賞まで授与された。

ペレストロイカ(政治改革)を推進し、
グラスノスチ(情報公開)を断行した。

それによって冷戦を終結させ、
中距離核戦力全廃条約を成立させた。

「ゴルバチョフは自身について、
体制の”産物”であると同時に、
“抗体”でもあった、と語った。」
トーブマンが書いている。
この書でピューツァー賞を受賞した。

稲盛和夫さんの永眠といい、
ゴルバチョフの逝去といい、
20世紀がとうとう、
本当の終わりを迎えた。

それは本当の21世紀の始まりを意味する。
私たちには、その覚悟が必要だ。

今日は東銀座。
ここには歌舞伎座がある。IMG_52970-1

そこから1分ほどのところに、
時事通信ホールがある。
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2022紀文正月フォーラム。
この時期、毎年開催される、
業界の風物詩のようなイベント。

コロナ禍もあって、3年ぶりの開催。
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会場に着くとすぐに、
講演のための事前のチェック。IMG_5227

講演会場の前のホワイエには、
「紀文と大相撲」のパネルが飾られている。
そして呼び出しの装束。
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紀文正月フォーラムは、
今日と明日の2日間行われる。

全国から経営トップや商品部幹部が参集する。
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今年のテーマは
「正月の消費者マインドと消費者行動・価値観の変化」

初めに紀文食品㈱の堤裕社長が登壇。
開会のあいさつ。
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次いで、三井忠彦常務取締役、
常務執行役員仕入本部長。IMG_5240-1
三井さんは20年間シアトルに駐在した。

その知見をもとに、
スケソウダラのサスティナブル調達を講義。
世界の漁獲動向を整理し、
紀文食品の取り組みを話してくれた。
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今日は70名を超える参加者だった。
後列では紀文食品の幹部や営業担当が聴講。IMG_5258-1

基調講演は㈱クレオの関智美さん。
マーケティング本部研究主任。IMG_5252-1

2つのフェーズで講演してくれた。
「2023年の生活潮流を読み解く」

消費者行動と価値観の変化を、
具体的な調査・研究をもとに整理した。IMG_5254-1
Think Global! Act Local!
同じように見立てれば、
Think Macro! Act Micro!

関さんの講演はThink Macroだった。

そして紀文からの年末商戦提案。IMG_5260

プレゼンテーターは堀内慎也さん。
年末商戦戦略委員会商品担当。
「逆風を乗り切る! 正月商戦は”ハレの日”商戦」
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堀内さんは日本一の正月商戦スぺシャリスト。
その提案は必ず役に立つ。

最後に総括講演は結城義晴。
テーマは「2022年末商戦の営業と商売」IMG_5278-1
「コロナは時間を早めた」
だから成長と膨張が同時に起こった。
トレード・オンの考え方が必要になった。

さらに現在の小売業複合危機のなか、
年末商戦をどう考え、どう闘うか。

「シンプルに商売しよう!!」
それが私の提案だ。IMG_5284-1

持論の「禁欲円と享楽円」も解説した。
正月というハレの商戦は、
享楽円マーチャンダイジングのときだ。
そのための条件は4つある。
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最後の言葉は松下幸之助さん。
「雨が降ったら傘をさせばいいんです」

商売を楽しんでほしい。
商売とは楽しむものだ。

講演を聞いてくれた加藤勝正さん。
㈱セイミヤ社長。
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久しぶりにお会いした。

最後は堤社長、堀内さんと写真。IMG_5295-1
ありがとうございました。
明日も頑張りましょう。

ペレストロイカは、
現在の日本の食品産業にも求められている。

合掌。

〈結城義晴〉

2022年08月30日(火曜日)

稲盛和夫さんの訃報とイオン「アット・フローズン」の開業

稲盛和夫さん、ご逝去。

8月24日午前8時25分。
京都市伏見区のご自宅で、
老衰で亡くなられた。
90歳。

心からご冥福を祈りたい。
〈稲盛和夫OFFICIAL SITEより〉
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すぐに日経新聞電子版で、
稲盛さんの「私の履歴書」30回分を、
あらためて一気に読んだ。

読み通さねばならないと思った。

京セラの創業者。
第二電電を設立し、
現在のKDDIを創設。

さらに多くの企業を救済し、
最後には日本航空の会長に就任して、
再建を果たした。

「人間として何が正しいのか」
それを言い続けた。

「動機善なりや、
私心なかりしか」

倉本長治とおなじだ。
「損得より先に善悪を考えよう」

そしてドラッカーのIntegrityである。

さらに、
「全従業員の物心両面の幸福(しあわせ)を追求する」

これは平和堂では、
グループ憲章に使われている。
同社が稲盛和夫さんの考え方に、
真摯に学んでいたからだ。

私も稲盛さんの考え方に、
共感していた。

心から、ご冥福を祈りたい。

今日は朝から千葉の新浦安。
駅前にイオンスタイル新浦安がある。

1990年6月28日、
ショッパーズプラザ新浦安が開業。
ダイエー新浦安店が核店舗だった。

2015年1月1日、
ダイエーがイオンの完全子会社になると、
2017年5月19日、
イオンスタイル新浦安として再開業した。

その隣はMONA新浦安。
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ここに今日、改装オープンしたのが、
イオンスタイル新浦安MONA 。IMG_52862

商人舎流通SuperNews。
イオンリテールnews|
冷食専門店の新フォーマット「@FROZEN」開業IMG_52852
ピーコックストアがあって、
その店が2017年2月19日に閉店し、
そのあとにイオンスタイルのサテライト店として開業。
イートインとマルシェ(市場)が融合した、
小型フードマーケットだった。

それがあらためて、
イオンスタイル新浦安MONAとして、
コンセプチュアルにオープン。

売場面積872㎡の小型スーパーマーケットで、
その半分の424㎡を、
「アット・フローズン」として、
実験的にスタートした。

午前9時30分から記者会見。

後藤俊哉イオンリテール㈱取締役が説明。
後藤さんは専務執行役員商品担当。
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冷凍食品の専門店チェーンを展開していく。
明確なコンセプトを丁寧に説明してくれた。

時宜を得た企画だ。

詳細は解説を加えて、
月刊商人舎9月号でご紹介する。

説明会が終わると、
現場で写真撮影と取材。

NHKをはじめカメラクルーが入って、
撮影を始めていた。IMG_52112

執行役員MD改革本部長の西野克さんが、
インタビューに答えていた。IMG_52152

私は1カテゴリーずつ丁寧に売場と商品を見て、
全体像を把握した。

10時半から売場で共同インタビュー。
丁寧に質疑応答をしてくれた。IMG_52642

顧客はオープンを待って、
行列をつくった。
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入口の外でもテレビのインタビュー。IMG_52822
一般マスコミの関心の高さがうかがわれた。

冷凍食品専門店の隣は、
生鮮食品と惣菜、そしてグロサリーの、
小型スーパーマーケット。IMG_52462

コンパクトな品揃えで、
ショートタイムショッピングに対応する。IMG_52492

惣菜に力を入れて、
新しいアイテムも開発された。IMG_52482

「OBENTO」とネーミングされて、
即食対応の商品づくりとなった。
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熊倉淳さんからは立ち話だが、
重要な考え方を聞いた。
南関東カンパニー西千葉事業部事業部長。

それから間渕和人さんも、
この記者会見の総責任者として登場。
執行役員経営企画本部長。

いろいろとディスカッションした。まぶちさん22
今回の件には関しては、
広報が万全の態勢で臨んで、
イオンリテールの意気込みが感じられた。

指摘したいことはたくさんあった。

それでもピカールを包含して、
1500品目を集めた専門店。

実にいい実験である。

実験だからこそ熱意を込めて、
果敢に挑戦してほしいところだ。

新浦安をあとに、
銀座へ。

松屋銀座地下2階。

こちらでも今日、
ギンザフローズングルメの内覧会。
明日、正式オープン。IMG_52932

こちらにもテレビクルーが入って、
撮影をしていた。IMG_52922
コロナ禍3年目。

冷凍食品は伸びに伸びている。

一昨日このブログで書いたように、
三つのニーズにすべて応える食材だ。
コンビニエンスニーズ、
スペシャルティニーズ、
そしてディスカウントニーズ。

いわば古くて新しいコンプリートフード。

この開発に挑戦せず、
全品2割引き、3割引きなど、
従来の売り方を続けていては、
時代に取り残されるに違いない。

有名な稲盛さんの方程式。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

フローズンフードの世界にも、
この掛け算は必須である。

合掌。

〈結城義晴〉

2022年08月29日(月曜日)

「締め切り主義者」の「手で書く、書く、書く」の効用

Everyone! Good Monday!
[2022vol㉟]

2022年第35週、
8月最終週にして、
木曜日から9月。

そろそろ夏も終わる。
子どもたちの夏休みも終了。

考えてみると私は、
小学生のころから、
「締め切り主義」だった。

夏休みの宿題も、
8月終盤と9月初旬までに仕上げた。

始業式が9月1日とすると、
翌9月2日が最終締め切り。

その9月2日が日曜日になったりすると、
9月3日が最終締め切り。

中学や高校のころは、
最後に徹夜してやっつけた。

社会人になって、
雑誌の編集を仕事にすると、
本物の「締め切り主義者」となった。

不思議なことだが、
私が入った販売革新編集部の先輩たちは、
二手に分かれた。
〈当時の販売革新誌〉
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副編集長格の故高橋栄松さんは、
自動販売機のように、
ボタンを押せば原稿が出てきた。
予定通り、着々と書き上げた。
私より10歳年上の高橋さんは、
のちに販売革新編集長に就任して、
私の二人目の上司となった。

当時の編集長の故緒方知行さんは、
ギリギリ主義だった。
なかなか取り掛からないが、
書き始めたらすごいスピードで、
大量の原稿を書いた。
私の13歳上で昭和14年生まれだった。

1年先輩の高濱則行さんは、
一番の遅筆だった。
のちに緒方さんが興した、
『2020AIM』編集長になった。

しかし仕上げた文章は一級品だった。

五十嵐宅雄さんと伊東清さんは、
その中間くらいの早さで、
それでも着々派だった。

五十嵐さんは11歳上で、
のちに商業界編集長、
伊東さんは5歳上で、
商業界と販売革新の編集長になった。

私は緒方派だった。

けれど一番の若手だから、
必死の思いで、
緒方編集長より早く仕上げた。

締め切りになると、
全員が総力で執筆した。
だから凄い雑誌が出来上がった。

当時は原稿用紙に、
手書きだった。

私の右手中指には、
ペンダコができた。

結局、全員が編集長となって、
それぞれの人生を歩んだ。

緒方さんは2015年5月28日に永眠。
高橋さんは同年7月5日に逝去。

私はまだ、
お二人が亡くなったときより若い。
頑張らねばならない。

月刊商人舎には、
今年7月から山本恭広編集長が加わった。
商業界の食品商業編集長だった。
その後、取締役となった。

山本編集長は高橋派で、
緒方派の私とは正反対だ。

大いに助かる。

現在は商人舎も、
全員総掛かりで執筆する。

今週は商人舎9月号の入稿期間。
それでもスケジュールが詰まっている。

明日の火曜日8月30日は朝から、
イオンリテールの記者会見。
場所はイオンスタイル新浦安。

明後日(水曜)の8月31日と、
明々後日(木曜)の9月1日は、
恒例の紀文正月フォーラム。

2年間は無観客で行った。
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3年目にやっとリアルで開催。

お待たせしました。
存分に語ります。

場所は東京・東銀座の時事通信ホール。
午後からです。

そして金曜日の9月2日は、
離島振興地方創生協会3周年懇親会。
ホテルグランドニッコー東京台場。
ritousinnkoukyoukai
千野和利理事長、
おめでとうございます。

その間に、商人舎9月号の原稿を書く。
現在はパソコンのワードに打ち込む。

朝日新聞「折々のことば」
第2482回。
手書きが良いのは
適度な身体性によって
疲れることで、
溢(あふ)れる不安に
歯止めをかけてくれる。
(津村記久子エッセー「となりの乗客」から)

「生活の一割はメモをとっている」
と、芥川賞作家の津村さん。

「それをきっかけに想像が膨らむし、
想像は社会と縺(もつ)れあい、
働きかけるからだ」

「ただ、想像は糸の切れた風船のように
気儘(きまま)に宙を舞いもする」

「手書きだと指が疲れ、
そこに現実が入り込んでくる。
身体のコモンセンスか」

ここで使われた”Common Sense”は、
直訳すれば「共通の感覚」。

しかしここでは、
「身体による分別」といった意味か。

手書きするという肉体労働が、
想像するという頭脳労働と、
融合するところがいい。

私にもそれは、よくわかる。

頭に浮かぶことが、
手と指を通じて、
ペン先から、
紙に表現されていく。

前にも紹介したけれど、
公益財団法人日本ゴルフ協会の、
ナショナルチームヘッドコーチ。
ガレス・ジョーンズ。
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2015年に招聘されて、
今もその役目を担い続ける。
元オーストラリアのヘッドコーチ。

合言葉は、
“Write, write, write”
つまり「書く、書く、書く」

何よりも「書く」ことを徹底する。

選手たちに自分の長所短所を、
記述させ、把握させ、記憶させる。

この“Write, write, write”によって、
2016年、アマチュアだった畑岡奈紗が、
日本女子オープン選手権で優勝。

その後も教え子たちが、
続々と登場し、大活躍している。

「書くことは、
人間の脳に特別の記憶を
それも強く刻み付ける」

メモでいい。
箇条書きでいい。
単語でいい、数字でいい。
レポートでいい。
手書きしよう。

中内功さんも伊藤雅俊さんも、
メモ魔だった。

もちろんワープロでもいい。
自分で書けばいい。

しかし手書きは最良だ。

私も一生、それを続ける。

では、みなさん、今週も、
「書く、書く、書く」

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年08月28日(日曜日)

南極の「料理人」たちと冷凍食品の「極端直面性」

西村淳さんは、料理人で著作家。
かつて海上保安官として、
南極地域観測隊に参加した。
北海道留萌市生まれの70歳。
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その著書『面白南極料理人』
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西村さんは90年代に、
調理担当として、
南極のドームふじ基地で過ごした。

テレビ東京のドラマにもなったし、
堺雅人主演の映画にもなった。
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ドラマも映画も見ていないが、
その代わりにはならないけれど、
私は映画「大統領の料理人」を見た。
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2012年のフランス伝記映画。

主演はカトリーヌ・フロ。

フランス大統領官邸をエリゼ宮殿という。
モデルは1980年代に2年間、
そのエリゼ宮で史上初となった女性料理人。
ダニエル・デルプシュ。

エリゼ宮料理人のあと、
フランスの南極観測基地で、
料理人を務めた。

カトリーヌ・フロは、
第38回セザール賞で、
主演女優賞にノミネートされた。

中日新聞の巻頭コラム。
「中日春秋」

西村淳さんの著書を取り上げて、
日本の冷凍食品を論じた。

「1950年代、魚肉のフライなどが
学校給食に採用され、普及の契機となる」

「同じころに始まった戦後の南極観測で、
隊員が食したこともいい宣伝になった」

西村さんがそれを期日した。

南極観測基地では、
約70種の冷凍食品が提供され、
冷凍の野菜や茶わん蒸しも供された。

それから70年が経過して、
「国内の家庭用冷凍食品の生産量が急増し
昨年初めて、業務用を上回った」

フードサービスよりも、
スーパーマーケットやコンビニなど、
食品小売業の売上げが上回った。

新型コロナウイルス禍で、
飲食店などの業務用が伸び悩んだ。
一方、巣ごもり需要で、
自宅での消費が増えた。

スーパーマーケットでは、
例外なく売場も商品構成も増やした。

コラム。
「手軽さから
一人暮らしの若者らの”個食”にも浸透した」

セブン-イレブンの冷凍食品平台は、
アイテムがどんどん入れ替わり、
新陳代謝が激しい。

それだけ開発が進んでいるし、
売れてもいる。

コンビニの核商品は弁当・惣菜。
そんな風に言われたが、
いまや冷凍食品のほうが伸びている。

イオンはフランスのピカールと契約して、
冷凍食品専門店を展開している。

さらにそれをパワーアップして、
新しいストアフォーマットを開発した。

コラム。
「少子高齢化による単身世帯増加や
在宅勤務の普及で、
個食需要はまだ伸びると業界はみている」

個食だけではない。
主婦がファミリーの食事に、
冷凍食品を活用する。

アメリカのトレーダー・ジョーは、
冷凍食品が大人気だ。

ずっと言い続けているが、
メインディッシュが冷凍品として提供される。
生鮮素材も冷凍のほうが鮮度がいい。

そのうえコールドチェーンが整えば、
便利で低価格にもなる

コンビニエンスニーズ、
スペシャルティニーズ、
ディスカウントニーズ。
すべてのニーズに応えてくれる。

西村さんの著書によると、
「南極の基地では隊員の誕生会など
宴(うたげ)が少なくない。
厳しい日々を乗り越えるためだろう」

「みなでカニづくしの料理を味わったり、
寒さがゆるんだ日に、
外でジンギスカン大会を開いたり」

コラムの結語。
「こんな時代だけに、
密な食事が尊く思える」

冷凍食品は、
全品3割引きなどで、
特売の対象にされるだけでは、
もったいない。

小売業独自の開発も、
必須だと思う。

環境そのものが、
冷凍庫のような難局だからこそ、
美味しくて豊かな冷食が主役となった。

それが示されたのが、
「南極料理人」であり、
「大統領の料理人」である。

朝日新聞「天声人語」

「お昼どきに入ったすし屋の品書き。
松1980円、竹1280円、梅980円の
3種類があったとする。
さてどれにしようか」

「行動経済学の知見によると、
多くの人は真ん中の”竹”を選びがちだという」

わかる。

「上と下を避けて、
無難そうな選択をする傾向は
“極端回避性”と呼ばれる」

「売る側からすれば
本命を真ん中に据えるのがいい」

冷凍食品も極端回避性の商材だった。
それを安売りした。

しかし今、
禁欲円と享楽円の消費に変わった。

極端回避性ではなく、
極端直面性であろうか。

南極という極点で、
それが示されたことが、
面白い。

〈結城義晴〉

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