結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年03月05日(火曜日)

「紙と網」の2極化と「人生のポジショニング戦略」

月刊商人舎3月号の責了。
ずれ込んだのは全部、
私の責任です。

いまや商人舎のボトルネック。
結城義晴です。

すみません。

それでもゲラを読んで、校正。

商人舎が校正の際に使っているのは、
共同通信社「記者ハンドブック」。
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校正者がよく使うのは、
この共同通信社のものと、
「朝日新聞の用語の手引」。

なぜか、理由はないけれど、
私が好きだからこっちを使う。IMG_37129

各社の広報のみなさんは、
どっちを使っているのだろう。

今度、アンケートでもしてみようか。IMG_37159
それにしても疲れ切った顔。

日経新聞電子版「経営者ブログ」
いつもの鈴木幸一さん。
1946年9月生まれで、
日本のインターネットサービスの草分け。
㈱インターネットイニシアティブ会長。
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93年にネット接続サービスを開始。
ネット企業に道をひらいた業界の重鎮。
酒とタバコ、音楽と読書を、
こよなく愛する。

鈴木さんの変わり者の友人から届いた、
米国メディア産業の雇用実態分析報告。
米国労働省統計局の雇用統計に基づいて、
たった一人で解析した優れもの。

新聞、書籍、出版などのメディア産業は、
デジタル化の進展に、
最も影響を被っている産業だ。

新聞業の就業者数。
1990年6月に45万8000人だったが、
2016年3月には18万3000人。
これは60%減。

しかしネットの出版・放送分野。
3万人が19万8000人に増加。

ラジオ放送。
11万9000人だったが8万7000人へ、
マイナス27%。

対して、ネットの動画・ビデオの就業者数。
9万2000人が23万9000人。
これは160%増。

ネット関連の出版・放送・Web検索などが、
新聞業の就業者数を上回ったのは、
2010年の第4四半期。

以降、その差は広がるばかり。

直近の新聞業でも、
2016年9月の17万4000人が、
2018年に13万9900人と、
20%減となっている。

ネット系の出版・放送・検索の就業者数は、
膨らむばかり。

新聞業で激減しているのは地方で、
いまや「新聞砂漠」

日本でも新聞の部数は減少するばかり。

あなたは新聞、
読んでますか?

鈴木さん。
「いずれ紙媒体である新聞は、
ネットというメディアに
代替されることについて、
反対する人は少ない」

「あのトランプ米大統領のツイッターに、
5800万人ものフォロワーがいる時代」

ちなみに、安倍晋三首相も、
ツイッターのフォロワーは120万人。

しかしこの後が面白い。
「長寿、超高齢化が進む日本は、
そのことで、
新聞やテレビというメディアの
衰退の進行が遅くなる」

雑誌も。

テレビ局によっては、
視聴者の対象を60歳以上に絞る。
それで視聴率を回復した。

年寄り臭い番組ばかりの局もある。

巨大メディアが、
60歳以上の高齢者だけに焦点を合わせる。
それによって、
「どんな世論が形成されるのか」

2極分化が進む。
それだけは間違いない。

新聞を読まず、テレビも見ない世代。
彼らを対象とするコンテンツを制作しても
自ずと、読者数や視聴率は限られている。

だから高齢者に、
歓迎される紙面や番組制作によって、
生き延びる。

「世界の動きに遅れながら、転換が進む」
それが日本の現状なのかもしれない。

「もちろん、溢(あふ)れかえっている、
ネット上のコンテンツを見ると、
危惧ばかりが大きくなることに、
変わりはないのだが」

これは実感できる。

月刊商人舎も、
紙の雑誌と網のwebサイトを、
両方やっている。

紙の雑誌は創刊以来、
トップマネジメントを対象にしている。
これは必然的に読者が高齢化してくる。

一方、網のwebサイトも、
商人舎流通Supernewsなど絶好調だが、
こちらは異なる読者層だ。

2極分化が進んで、
巨大メディアはその2極に対応する。

あるいはどちらかに絞って、
ニッチャーに徹する。

考えねばならない。

それでもどちらにも、
「記者ハンドブック」は必須です。

結城義晴の[毎日更新宣言]は、
どちらの世代にも読まれているけれど、
しかし高齢化しているんだろうなあ。

[ほぼ日]の糸井重里さん。
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「じぶんがいつも
ちゃんとしていると思っている人は、
それだけでは済ませられずに、
他のちゃんとしてない人を
見つけては責めたがります」

いるいる。

「じぶんがいつも
我慢していると思っている人は、
なにかを我慢していない人を見ると、
そんなことじゃダメだと
文句を言いたくなります」

これもいる。

「じぶんが謙遜に
地味にしていると思っている人は、
言いたいことを言ってる人や
派手な人のことを、
あんなことでいいのだろうかと
疑問視しがちです」

わかる。

「じぶんが正直者であって、
そのせいで損をしていると思っている人は
損をしていない人のことを
不正直者だと思ったりします」

以て自戒とすべし。

「じぶんのやっていること、
じぶんの思っていることを、
じぶんだけのこととして
やっているのならいいのですが、
人は、どうしても、
じぶんのようでない人を
責めます」

再び、自戒。

「責めたり、裁いたり、
懲らしめたりしたがります」

「じぶんのようでない人が
元気で勢いよく生きていると、
じぶんが生きづらくなると
思うのかもしれません」

そこで糸井の鋭い分析。

「たいていの対立は、
“あんたの幸福は、わたしの不幸”
ということを動機にしているようです」

「”あんたが元気だと、
わたしは生きにくい”
と思ってしまうと、
相手の力を弱めたくなる」

どんな会社の中にもある。
ジェラシーのようなもの。

「ほんとは、
人の社会もひとつの生態系だから、
どれかの生きものが元気だというだけで、
別のどれかの生きものが
滅びるというような
単純なものじゃないと思うんですけどねー」

そこでいつもの糸井の結論。

「おおざっぱに言えば、
他人のことを考えなくても、
“おれは、こうしている”
でいいじゃんってこと、
たくさんあると思うのです」

そうです。

「じぶんのことよりも、
とにかく他人にばかり目をやって
“けしからん”と責め立てているというのは、
だれも(結局はじぶんも)、
よろこべないことです」

「まずは、
“わたしはなにがしたいんだろう”
ですよね〜」

同感。

付け足しのひとこと。
「老人になったら、
気をつけていたいのは
こういうことかも」

それがボトルネックにならない秘訣です。

私は何がしたいんだろう。
あなたは何がしたいんだろう。

「それぞれのドラッカー」ですよ。
「人生のポジショニング戦略」ですよ。

〈結城義晴〉

2019年03月04日(月曜日)

東日本大震災の復興・振興と象徴天皇の「モラル・バックボーン」

Everybody! Good Monday!
[2019vol9]

2019年3月4日。
2019年に入って第10週の月曜日。
三月、去る。
その3月の第2週。

新聞は休刊日。
ちょっと寂しいものがある。

来週月曜日の11日は、
東日本大震災から8年目となる。
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あの時のことを忘れてはならない。
「小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望」

ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。

しかし8年が経過して、
どこまで戻ったか。
いや、どこまで進んだか。
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亡くなった堺屋太一さんが指摘した。
非常時対策には、5段階がある。
①救助
②救済
③復旧
④復興
⑤振興

救助、救済はすぐに行われた。
復旧は「元通りになること」
復興は「ふたたび盛んになること」
そして振興は、
「奮い起こして以前より盛んになること」
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私が勝手に定めた期限は、
東京オリンピック。

世界中から注目される来年の夏。

その時に東北・北関東が奮い立って、
以前より盛んになっていたい。

そのことに全力をかけて、
日本中で支援したい。

さて、商人舎からのお知らせ。
今年も5月に海外研修を行う。
定評のある基礎編。
ラスベガスBasicコース。 DSCN77058_
今年は5月7日(火)から13日(月)
5泊7日の期間中、4回のセミナーをする。

ラスベガスの重要な企業の店は網羅して、
徹底的に視察する。
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もちろんインタビューをして交流する。
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トレーダー・ジョーの店長と仲間になる。IMG_47287_

結城義晴の講義はベーシックで、
わかりやすい。
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4日目の朝、
30分の理解度判定テストを実施する。
これによって、アメリカの小売業を、
頭に叩き込む。
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もちろん売場でも解説するし、
バスの中でも講義は続く。DSCN2754-1

理解度テストが終わったら、
視察しつつ商品購入をして、
それからレストランを借り切って、
調理大会・大試食会を開催する。DSCN8060-1

ここでもプレゼンテーションを競う。IMG_5271-1

そして評価する。
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調理人との交流も楽しい。
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店舗視察の合間に、
シェイクシャックのハンバーガー。
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グループごとの調査をして、
討論しつつ、その結果分析を試みる。DSCN8249-1

最終日にグループ発表をする。DSCN9532-1

そして表彰する。
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ラスベガスのレストランの食事。IMG_5158-1

あのロウリーズ。
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超有名なローストビーフ。IMG_46918_

商人舎のエッセンスをつぎ込んだ、
Basicコース。
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みんな、よく勉強します。
よりよく楽しみます。

必ず変わります。
必ず成長します。
そして会社に、店に、社会に、
貢献できる知識商人となります。

これまで参加したことのない企業も、
派遣したことのないチェーンも、
ご参加ください。
ご派遣ください。

成果は結城義晴が保証します。

申し込み締め切りは、
今週いっぱいです。

ご連絡ください。
猶予はできるだけ、対応します。
商人舎のW綾子がすぐにお応えします。
こちら☞です。

さて、先月末の日経新聞「大機小機」
タイトルは、
「モラル・バックボーン」
コラムニストは硬骨漢の一直さん。

「日々国の安寧と人々の幸せを祈り、
象徴としていかにあるべきかを
考えつつ過ごしてきました。
しかし憲法で定められた
象徴としての天皇像を模索する道は
果てしなく遠く――」

率直に語る。
「日ごろ、”象徴天皇制”といったことに
それほど関心を持たずに過ごしてきたが、
在位30年の記念式典で述べられた
天皇陛下のお言葉には素直に感動した」

同感。
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コラムニストは現行憲法をひも解く。
その第1条。
「天皇は、日本国の象徴であり
日本国民統合の象徴」と定められている。

したがって第4条。
旧憲法とは違って天皇は、
「国政に関する権能を有しない」

それでは、
「象徴としての天皇とは
具体的にどのような存在なのか」

陛下の皇太子時代の家庭教師は、
元慶応義塾塾長の小泉信三さんだった。

小泉さんは皇太子時代の陛下に対して、
次のように説いた。

「”人格とその識見”が
おのずから国の政治に影響し、
それを身に着けるための”勉強と修養”が
日本の将来の国運を
左右すると考えるように」

この「人格とその識見」を、
小泉さんは表現した。
「モラル・バックボーン」
つまり「道徳的支柱」

陛下自身も、1951年12月に語られた。
成年を前にした記者会見の席のことだ。

「モラル・バックボーンのある人になりたい」

コラムニスト。
「以来、陛下は、あるべき天皇像を求めて
勉強と修養を続けてきたのである」

「平成の30年間は、
経済的成果はかんばしくなく、
阪神大震災や東日本大震災、原発事故と、
とてつもない災害に見舞われたが、
国民は取り乱すこともなく、
その都度、立ち上がってきた」

「国民の精神的支柱、
国民統合の象徴としての天皇の存在が、
大きかったのではないか、
と改めて思う」

最後の直言。
「修養を続けた陛下が退位され、
平成が終わるに際して心配なのは、
国家の運営をつかさどる
為政者や企業経営者の心構えだ」

「わたしたち一般国民も含めて、
陛下の真摯な気持ち、
小泉信三氏のモラル・バックボーンという
考え方に学びたい」

商人舎の5月のBasicコースも、
6月のミドルマネジメント研修会も、
モラル・バックボーンを大切にする。

それは、
商業界・倉本長治の思想であるし、
ピーター・ドラッカーの哲学である。

“人格とその識見”、
それを身に着けるための”勉強と修養”が、
企業と店と売場の将来を左右すると考えて。

当然の厳しい真理であるが、
人格も識見も身に着けられない者は、
勉強と修養の場に臨むことはできない。

では、みなさん、
今日も現場で勉強しよう。
顧客のためだけに、と考えて。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2019年03月03日(日曜日)

雨のひな祭りは東京マラソン2019観戦で「素晴らしき日曜日」

3月なのに雨の真冬日。
そしてひな祭り。
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お内裏様。
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ジジは雛あられ、
すきだったな。
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ひし餅には見向きもしなかった。
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ジジはもういないし、
今日は雨だし。
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仕事しよう。
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ベランダの花もまだ咲かない。
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けれどこの雨の中、
東京マラソン。
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2007年に始まった。
私はまだ㈱商業界の社長だった。

商業界の社員たちに、急に、
ジョガーやランナーが増えた気がした。

今年は第13回。
正式名称は「東京マラソン2019」
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午前9時、東京都庁前で号砲が鳴って、
白い花吹雪が舞った。
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先頭集団は9時10分にスタート。
先んじて車いすマラソン10キロが、
スタートしていた。
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東京都庁前を、
すごいスピードで走り抜ける。
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ペースメーカーがついて、
賞金もある。
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あらかじめ登録した参加者枠は、
フルマラソンが3万7500人、
10kmランが500人。

実際の全出走者は3万7603人となった。

マラソンは大会当日満19歳以上で、
主催者が出場を認めた者なら、
誰でも参加できる。

マラソンの「一般」の条件は、
6時間40分以内に完走できる者。

だから通常のマラソン大会のように、
正午スタートではなくて、
午前9時過ぎのスタートとなっている。
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朝から雨が降りつける厳しい天候。
しかし先頭集団のスピードは、
日本記録を上回るものだ。DSCN90819

昨年のこの大会で、
設楽悠太選手が日本新記録を出して2位。
ボーナスを含めて1億900万円を獲得した。DSCN90829

1位賞金1100万円、2位は400万円、
3位は200万円、4位100万円。
さらに5位は75万円、6位50万円。

ゴルフトーナメント並みの賞金に、
ランナーの眼の色も違う。DSCN90859

東京新宿のビル群を抜けて、
市谷見附、飯田橋、神田、日本橋。
ここまでが9.8km。DSCN90879

さらに雷門、両国、門前仲町あたりで、
中間点の21.1km。
そして東京スカイツリーを臨む。
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その後、日本橋、銀座、芝、
増上寺前では今度は、
東京タワーが見える。
折り返して最終盤は日比谷の41.1km。
フィニッシュは東京駅前。

東京中心部の名所を巡るスピードコース。

設楽悠太に続いて、昨年10月、
シカゴマラソンで日本新記録が出た。
白い帽子の大迫傑の2時間5分50秒。
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期待されたし、自身、
心に期するものがあったはず。
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しかし今日の寒さと、
その気負い込みと異常なスピードに、
28キロ地点で歩き出した。
そして29キロ地点で棄権。
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理由はやはりオーバーペースと低体温症。

ここまでストイックに体脂肪を絞って、
高速マラソン対策を突き詰める。
スピードと耐久力は、
トレードオフの関係にある。

2時間4分48秒で優勝したのは、
エチオピアのビルハヌ・レゲセ。
がっちりして耐久力もあるタイプだ。
それでいてスピードもある。

これからはそんなランナーの時代か。

それにしても大迫は、
本当に残念だった。
目標はあくまでも来年の東京五輪。
そのオリンピックは8月9日の真夏。

酷暑対策を練って、
再挑戦してほしいところだ。

もちろん2020五輪に関しては規定がある。
マラソングランドチャンピオンシップ。
略してMGC。

そのMGC資格を得てから、
今年9月以降2人の資格者が決定し、
さらにMGCファイナルチャレンジで1人が決まる。

それをクリアして五輪に臨む。

大迫と設楽が最初の2人枠に入ってくる、
と考えられているが、
それ以外に1人枠がある。

日夜、賞金と名誉をかけて、
一世一代の死闘が繰り広げられている。

今日は4位までを外国人招待選手が独占。
5位には中央大学の堀尾謙介が、
2時間10分21秒で入賞した。
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雨交じりの寒い日曜日。
一歩も外に出ることなく、
東京マラソン2019をテレビ観戦。

眠ったり、原稿を書いたり。

本当に久しぶりの休養。
そんな日も間違いなく、
「素晴らしき日曜日」だ。

〈結城義晴〉

2019年03月02日(土曜日)

「京都のお寺vs住民」と「Stew Leonard’sto‹vs›EATALY」

3月に入ったら、
すぐに桃の節句。

横浜商人舎オフィスの裏に遊歩道がある。
その桜の枝も桃色に色づいてきた。
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商人舎オフィスには通常、
車で10分くらいかけて通う。

帰りは東京急行東横線。
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その東横線の“青ガエル”。
東横線90周年を記念して、
緑色一色に塗られたラッピング電車だ。IMG_36999

ちょっと古いが一昨年の2017年8月に、
東急東横線は開通から90年を迎えた。

その記念企画として、
青ガエルが1編成だけ再現された。

1年間は知らせて、昨年2018年8月で、
運転を終了する予定だった。

しかし、思いのほか好評だったので、
さらに1年間延期して今年8月末まで走る。

わずか1編成しかない。
出会うのは珍しい。

今年の夏までといわず、
ずっと走らせたらいい。

今日は土曜日で㈱商人舎は休業日だが、
出社して原稿執筆。
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故小野貴邦さんの額を背にしていると、
気分が落ち着いて仕事がはかどる。

さて、日経新聞電子版、
火曜日の「経営者ブログ」。
日本のインターネットの草分けが、
インターネットイニシアティブ
その創業者兼会長が、
鈴木幸一さん。
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鈴木さんは出張で京都に寄った。
「京都から、お寺の鐘の音が消えて久しい」

由緒ある歴史的な数々のお寺。
住民の騒音に対する抗議などによって、
鐘をつくことを自粛した。

鈴木さんは言う。
「人びとのこころの退廃だと思う」

同感だ。

「鐘の音を、静寂を破る騒音と、
同じように感じることを、
おかしいという人も少ないのだろう」

柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
正岡子規の句は明治時代の奈良の話。

「住民の不平にすべて従うというのも、
なんだか心配である」

同感。

ヨーロッパでは、
「教会の鐘の音を騒音として訴えて、
止めてしまう動きは少ない」

「日本は、何ごとも、
住民の意見が優先される。
民主主義はそんなものだといえば、
そうなのだろうが、そのことに、
何の疑問も持たない日本の人々の感性が
危機的な状況にあるのではないかと、
心配である」

再び同感。

思い出すのが、
いつもテキストに入れるお話。

アメリカのスーパーマーケット。
まず伝統のスチュー・レオナード。
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1988年、ニューヨークタイムズが称えた。
“The Disneyland of Dairy Stores.”
「まるでディズニーランドのような店」
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その有名な「Our Policy」
Rule1
The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。
Rule2
If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2  顧客が間違っていると思ったとしても原則1を読み返せ。
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一方、2010年、
ニューヨークに登場したのが、
イータリー(Eataly)。
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2007年にイタリア・ミラノに誕生した、
「買う・食べる・学ぶ」のコンセプトの店。
現在、世界一の進化型フードストア。
スーパーマーケットであり、
レストランである。
まさにGrocerantの象徴。
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そのイータリーの「Our Policy」
The customer is not always right
顧客はいつも正しいわけではない。
Eataly is not always right
イータリーもいつも正しいわけではない。
Through our differences, we create harmony
顧客と私たちの差異が調和を創り出す。
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レオナードは顧客に対して、
とことん信じようと説く。
これは「何事も住民優先」と同じ。

お客様は神様だ。

一方、イータリーは、
顧客との対等の関係をつくろうとする。
そのハーモニーを重視する。

今日とのお寺と地域住民。
“We create harmony”と、
話し合いはできないか。

鈴木幸一さんのコラムは、
さらにネット社会に展開する。
「ネット上では、どんな奇怪な考え方でも、
どこかに似た考えを持つ人は必ず存在する」

鈴木さんは誰よりも誰よりも、
ネット社会に精通している。

「30億人以上の人々が、
自由に書き込める場では、
全く一人だけしかいない考えというのは
逆に、あり得ない」

「権力や巨大なメディアだけが発信者で、
ほとんどの人は情報を受けるだけという
情報の受発信の構造を変えることで、
権力や巨大なメディアに対する制御となり
無駄な戦争もなくなるのではないか」

「これがネットの第1世代である私たちの
共通した思いであった」

その通り。

しかし、米朝首脳会談に見るまでもなく、
アメリカも北朝鮮も、
権力は「戦争」をネタにして、
面従腹背の交渉。
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権力や巨大メディアに対する制御力も、
この民主主義と疎遠な権力者の前では、
力及ばずの面もある。

しかし、時間が解決するに違いない。
その時間もスピードアップしている。
それを信じよう。

人類の情報革命は、
すべての人が「対等」であることを、
大前提としているのだから。

〈結城義晴〉

2019年03月01日(金曜日)

3月1日「値上げ」スタートと「困ったこと・おたのしみのアイデア」

弥生三月は突然やってきます♬

1年先輩のよしあきら作詞・作曲。
メロディーはワルツ。

一月、往ぬる、
二月、逃げる。
そして三月、去る。

「この一瞬の積み重ねこそ
君という商人の全生涯」
商業界の倉本長治先生の言葉が胸に沁みる。
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今日3月1日は、
「将棋界の一番長い日」
A級順位戦の最終日。

神様級のA級棋士10人が対戦して、
持ち時間8時間で5局。
深夜までかかって、
名人挑戦者1人と降級者2人が決まる。

AbemaTVがその5局を、
一つの画面に同時に映像化して、
解説の棋士たちが入れ代わり立ち代わり、
次々に局面を読み解いていく。
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実にスリリングで面白い。

16歳の藤井聡太七段はまだ、
C級1組なのでA級までは、
最短でもあと3年かかる。

将棋界の一番長い日。

さらに今日3月1日から、
食品の値上げが相次ぐ。

理由はメーカー側の六重苦。
原材料の高騰や人件費の上昇などなど。

アイスクリームはロッテ、江崎グリコ、
森永乳業などが6%から12%の値上げ。

人気のさばの缶詰は、
マルハニチロと極洋が、
7%から10%の値上げ。

練り製品は日本水産と紀文食品が、
5%から15%の値上げ。

シマダヤは冷蔵うどんなどを3%から10%。

来月の4月1日からは、
牛乳やヨーグルトなどの乳製品で、
明治や森永乳業、雪印メグミルクなどが、
1%から8%の値上げ。

冷蔵の焼きそばやラーメンは、
東洋水産や日清食品チルドが、
3%から9%の値上げ。

味の素が食塩やコンソメを5%から11%、
公益財団法人の塩事業センターが、
家庭用の食塩などを6%から25%値上げ。

清涼飲料は2リットルペットボトルを、
コカ・コーラが1本20円値上げ、
サントリーやアサヒも同じく値上げ。

6月1日からは、
日清食品や東洋水産、明星食品などが、
即席カップめんや袋めんを3%から8%値上げ。

しかしこれらの値上げは、
やむを得ないところまで来ている。

そのうえで、10月1日から、
消費増税が始まることになっている。

しかもそれが軽減税率や、
ポイント還元など、
政府の弥縫策にまみれて、
目先の明細は施されているが、
市場の神様の眼はごまかされない。

市場の神様の眼は、
大群の消費者のマインドを動かし、
価格コンシャスを厳しくする。

つまり節約志向、セービング意識が、
ひどく強くなる。

スーパーマーケットをはじめ、
こういった時期にはまたぞろ、
ディスカウント大隆盛となる。

そしてエコノミーブランド型の、
プライベートブランドが、
伸びていく。

商人舎流通Supernews。
ヤマザワnews|
3/1から3カ月間、全65店舗で300品目の値下げを実施

(株)ヤマザワが今日3月1日から5月31日まで、
全65店舗で値下げキャンペーンを行う。
yamazawa_20190227_01

この食品値上げに対する措置だ。
山形県43店舗、宮城県22店舗の、
東北の雄のリージョナルチェーン。

対象商品は、
飲料、調味料、菓子、洗剤など300品目。
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本音のところでいえば、
ちょっと心配だ。

顧客のための勇断であればいいが、
やむにやまれぬ売上げ稼ぎならば、
これは確実に失敗する。

発表したからには、
「顧客のため、顧客のため」と、
心底、全員がそう信じて、
やりぬいてほしいところだ。

古山利昭社長の踏ん張りどころだ。
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頑張れ。

2015年3月の商人舎標語。
「この一瞬を積み重ねよう!」

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

週明けの朝の希望、
1週間の懸命の努力、
週末の夜の感謝。

こうして、
商売は続けられ、
マーチャントの活動は繰り返される。

1年は13週=四半期の4巡。
1年は12カ月。
1年は52週。

このマネジメント単位ごとに、
マーケティングが行われ、
マーチャンダイジングが展開される。

プロモーションが実践され、
オペレーションが稼働し、
マネジメントが全うされる。

ドラッカーは言う。
“As a rule, theory does not precede practice”
「原則として、理論が実践に先行することはない」

52週マーチャンダイジングも、
そのセオリーの本質を見極めた上で、
実践を理論に先行させねばならない。

ただし倉本長治は叫ぶ。
「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」

52週も7日間もエブリデーも、
この一瞬の積み重ねであることを、
絶対に忘れてはいけない。

顧客と向かい合う一瞬の重みこそが、
実践と理論との間に横たわる誤謬を
振り払ってくれる原動力となるからである。
〈月刊商人舎2015年3月号Message〉

昨日、このブログで書いたのが、
「困ったこと」
糸井重里さんの「ほぼ日」巻頭コラム。

「困ったこと」という考え方に立脚すると、
みんな同じ解決法になる。

値上げは困ったこと、
ならば値下げだ。

そうするとマーケットは、
レッド・オーシャンになる。

今日も糸井さんは、
「困ったこと」の続きを考察する。

とても重要なので、
今日も糸井の追っかけ。

糸井さんが例に出すのは、
任天堂の元代表取締役のお二人。
岩田聡さんと宮本茂さん。
スーパーマリオシリーズなどを世に出した。

「ほぼ日」で宮本茂さんと対談している。
「ひとりではつくれないもの。」
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ホールフーズのかつての二人のようだ。
創業者のジョン・マッケイと、
ウォルター・ロブ。

元任天堂の岩田さんは問題解決の達人。
「直す=戻す」の後ろ向きの方法ではなく、
「新しい地平を切り拓くような方向」に進んだ。

岩田さんと宮本さんの問題解決の定義は、
「アイディアとは、いちどに
複数の問題を解決するもの」

糸井さんのたとえ話。
「一匹の迷える子羊を救うことができても、
残りの九十九匹に
危険が及ぶような解決だったとしたら、
それはアイディアとは呼べない」

「一匹を救うことが、
九十九匹を
元気づけるようなこと」

それをいつも考えていた。

そして岩田さんは問題解決型の人。
一方、宮本茂さんは、
新しい問題を「おたのしみ」として探し出す人。

「いままでになかったことを考えて、
世の中の価値を増やす」

庭いじりを始めたら「ピクミン」ができた。
似顔画に興味を持てば「Mii」が完成した。
犬をかわいがっていたら、
「ニンテンドッグス」ができた。

問題解決型の岩田さんは、
「宮本茂ファンクラブ」を自称していた。

「困ったことを直す」という発想だけでは、
いま、本当にあい路に陥る。

値上げも増税も、
新しい何かのヒント。

それを「楽しみ」にする人と、
その「楽しみ」を問題解決の実行に移す人。

いまこそ、二人三脚が必須の時だ。
真の相棒がいない人は悲惨だ。

では、三月、去る。

「今日も一日、慌てず、急げ。」

〈結城義晴〉

2019年02月28日(木曜日)

「てっちゃん店長」の「52週のPDCA」と糸井重里の「困ったこと」

2019年2月の最後の日。

受験シーズン。
㈱商人舎編集スタッフの鈴木綾子さん。
長男が高校受験して見事、合格。

おめでとう。

一方、ベトナムの首都ハノイ。
二度目の米朝首脳会談。

合意に至らなかった。
トランプ2019-2-28
当初は日本時間午後4時から、
合意文書の署名式を予定していた。

しかしドナルド・トランプ大統領が、
記者会見を開いて、質問に答えるだけ。

ワーキングランチは見送られ、
午後3時半頃に金正恩委員長は、
ホテルを後にした。

全面非核化に対しては、
金正恩が譲歩せず、
経済制裁の全面解除に対しては、
トランプがノーと言った。

一度目の会談の前の段階に逆戻り。

昨日、このブログで書いたが、
どちらも孔子の説いた「仁」に至らず、
知者でもなく、仁者でもなかった。

朝鮮半島の不安要素が拭えない。

その影響で韓国では、
サムソン電子や現代自動車、
そして小売業のイーマートまで、
株価を下げた。

ああ。商人舎1月号。
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さて、商人舎流通Supernews。
編集スタッフと外部ライターが、
毎日毎日、丁寧に、気持ちを込めて、
流通業のニュースを整理し、
執筆してくれている。

私も毎日毎日、それをチェックし、
書き直し、書き加え、
時に評論【結城義晴の述懐】を書く。
スーパーニュース

その1月商業動態統計|
商業販売額0.7%減/卸売業1.3%減・小売業0.6%増

経済産業省の調査。shou_20190228_01
業態別に前年比の増減順に整理すると、
ドラッグストア +5.3%(5320億円)
コンビニエンスストア +2.6%(9564億円)
家電大型専門店 +0.9%(3857億円)
スーパー▲2.0%(1兆0942億円)
ホームセンター▲2.2%(2363億円)
百貨店▲4.9%(5380億円)

ここでいう「スーパー」は、
総合スーパーと食料品スーパー。
出来ればきちんと業態別に、
区分してほしいところだ。

その「スーパー」の二大部門前年比。
飲食料品が1.5%減、衣料品は5.6%減。

ドラッグストアが絶好調で、
ホームセンターは不調。
だからホームセンターもどんどん、
食品を取り込んでいくに違いない。

コンビニはまあまあ。
百貨店は外国人購買効果が薄れてきた。

2月末決算の企業は、
今日が2018年度の最後の日。

ブログ「てっちゃんの店長日記」
「楽しくなければスーパーじゃない」
これがサブタイトル。

㈱かましん店長の大越鉄夫さんが、
毎日更新する、優れもののブログ。
てっちゃん
第5回商人舎ミドルマネジメント研修会。
2014年7月に開催。

大越鉄夫さんはS級を獲得した。

その後、私は宇都宮に行って、
大越さんを取材した。
20140725070025

今日の店長日記のタイトルは、
「最後の52週」

「私の52週の取り組みも
本日が最終日となる。
明日からは、また新たな年度として
第1週からのスタートとなる」

鈴木哲男先生の52週MDを、
まる9年実践してきた。

その鈴木さんの最新刊は『流通RE戦略』
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第3章の§3が、
52週マーチャンダイジング
―最新「52週MD」のStrategy&Technology

大越鉄夫店長の52週MDへの述懐。

最初の年は、
「一年間が本当に長かった」

「“もう、やめよう”
何度、そう思ったことか(笑)。
しかしその都度思い直してきた」

「そしてその一年の継続が、
大きな力と自信になっている」

これです。

1年52週、歯を食いしばって継続する。
そして次の年度にはまた第1週から、
同じ月日が繰り返し訪れる。

「52週後にその意味を知るのである」

2年目からは、
一度経験したことを再び繰り返す。

「前回の残した反省書が大きな武器になる」

大越店長は「際物」のメリットを強調する。
「際物を同じ場所で間違いなく展開できる」
「際物ほど昨年データが有効に活かされる」

担当者が変わっても、
店長が変わっても、
展開方法は昨年と大きな差がなく、
さらに今年の工夫を加えることができる。

そのうえ、大越さんが評価するのが、
52週を取り組んだ経験からくる
「販売技術の向上」

「反省として残したことによる
経験値は大きい」

つまり「52週」のPDCAを回す。
Plan⇒Do⇒Check⇒Action。
計画、実行、評価検証(大越流「反省」)、
そして改善実行。

「そして今年で10年目。
9年の経験値は大きい」

「52週の取り組みも、
10年を経験して終了となる」

今年が楽しみだし、
必ず成果を上げるだろう。

そこで「ほぼ日」の糸井重里さん。
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「困ったこと」の考察。

「なにか困ったことがあって、
それをどうしたら直せるかを考える。
そういう場合、たいてい、
答えは似てしまうものだ」

ここでたとえ話。

「窓のガラスが割れました」

「ひびが入っただけなら、
透明テープを張りましょう。
砕けてしまったのなら、
新しいガラスを入れましょう。
ガラスはどこかからもらいましょうか、
買いましょうか。
どの店で買いますか、
予算はどうやってつくりましょう」

「どういう知恵者が集まっても、
たぶんこんなことになる」

「直すということは、
元に戻すということだから、
周囲の確認を取りながら進行することも
大事であろう」

「窓ガラスが割れたというのは、
“困ったこと”である、と」
いとい

しかし糸井は、「困ったこと」と考えない。

「そのことを解決するためには、
実は、別のやり方もある」

「窓ガラスが割れたからといって、
ほんとうは、
“直す=元に戻す”だけが、
方法ではないのである」

重要なのは、
「だれでも考えつくことが、
まだいくらでもあるのだ」

第1に「割れたままにしておく」
「そういうふうにしているものごとは、
世の中にいくらでもあるはずだ」

第2に「ポリ袋などを張る」
という方法だってある。

第3に「すべての窓ガラスをこれを機会に
総取り替えしてしまうことだってある」

第4に極端に言っていいなら、
「建物を取り壊すのも方法である」

第5に「だれかが窓ガラスの割れたところに
背中をつけて、ずっと立ち尽くしている
ということだって、できる」

「バカバカしいと思うかもしれないけれど、
“困ったこと”があって、
それを直すという考え方は、
実は、たくさんある考え方のうちの
ひとつなのである」

そこでもうひとつのたとえ話。
糸井さん、本当はこちらを言いたかった。
「学校に行きたくなくなった
こどもがいたとする」

「それを”困ったこと”として
直そうとするなら、
方法はみんな似てくるし、
解決のビジョンも似てくる」

「やめようか」や「転校しようか」も、
「選択肢にあったら、解決への道は、
まったくちがってくるだろう」

「世の中のいろんな場面で、
頭のいい人たちが集まって、
“困ったこと”をどう直すかばかりを
考えている」

結論。
「”窓ガラスが割れた”も
“困ったこと”とはかぎらない。
そこまで戻って考えてみたら、
どうなんだろうねと思う」

52週の1週ごとのPlanもDoもActionも、
「困ったこと」では全然ない。

お客様に喜んでもらうためのことだ。

ドラッグストアが好調で、
「スーパー」や百貨店が不調。

不調組は「困ったこと」と考えていないか。

ドナルド・トランプも金正恩も、
「困ったこと」と考えては、
いけないんだろうね。

二月が、逃げていく。

〈結城義晴〉

2019年02月27日(水曜日)

トランプ&金正恩会談と孔子の「仁」の「苟志於仁矣 無惡也」

ドナルド・トランプ大統領と、
キム・ジョンウン委員長。

アメリカ合衆国大統領と、
朝鮮民主主義人民共和国委員長。

今夜、ベトナムの首都ハノイで、
二度目の会談をした。torannmu8
契約しているAbemaTVで見た。

世紀の第一回会談は昨2018年6月、
シンガポールで行われた。

その結果、3つの共同声明に署名。
1)新しい米朝関係の確立
2)朝鮮半島における平和体制の構築
3)朝鮮半島の完全な非核化

しかしその後、
米朝の非核化交渉は膠着状態にあった。

28日の会談後に両首脳は、
新たに合意文書への署名を予定している。

2017年9月段階では、
トランプは金正恩を、
「リトルロケットマン」と呼び、
金正恩はトランプを、
「おいぼれ」と切り返した。

それが2回の首脳会談で、
互いに人間関係を結んだらしい。

それぞれの思惑があって、
その腹の内を知ることはできないが、
朝鮮半島の平和体制の構築と、
完全な非核化が実現する方向で、
話し合ってほしいものだ。

昨日の田村正紀先生との対話。
博学の先生は孔子の「仁」を語った。
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孔子は紀元前500年前後の思想家。
2500年も前の春秋時代の中国の人。
それが朝鮮半島の人々に、
強く影響を与えた。
日本人にも、もちろん中国人にも。

「仁」こそ、
論語のエッセンスだ。
東洋思想の源である。

仁とは「人偏」に「二」と書く。
人と人との二人のより良い関係。
そんな徳を「仁」という。

田村先生は、中国人から直接教えられた。
深作欣司監督作品『仁義なき戦い』は、
組織と組織の抗争を描くが、
本来、「仁義」の「仁」は、
一対一のものだ。

その孔子の「仁」。

韓国も北朝鮮も、中国も日本も、
儒教の国だ。

孔子の考え方が根底にあるはずだ。

「子曰。
巧言令色。鮮矣仁。」

子曰わく、巧言令色、鮮し仁。

下村湖人の『現代訳論語』がいい。
青空文庫でも読むことができる。
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下村は『次郎物語』の著者。
小学生のころ読んだ。
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「巧みな言葉、
媚びるような表情、

そうした技巧には、
仁の影がうすい」

これはポピュリズムの正反対の考え方だ。

以て自戒とすべし。

漢文、読み下し文、現代語翻訳。
ちょっと難しいかもしれない。

だから以下は湖人訳だけ読んでもいい。

「子曰。
我未見好仁者惡不仁者。

好仁者無以尚之。
惡不仁者其爲仁矣。

不使不仁者加乎其身。
有能一日用其力於仁矣乎。
我未見力不足者。
蓋有之矣。

我未之見也。」

これは少し長い。

読み下し文は――。

子曰わく、我未だ仁を好む者、
不仁を悪(にく)む者を見ず。
仁を好む者は、以て之に尚(くわ)うる無し。
不仁を悪む者は、其れ仁を為さん。
不仁者をして其の身に加えしめず。
能く一日も其の力を
仁に用うること有らんか。
我未だ力の足らざる者を見ず。
蓋(けだ)し之れ有らん。
我未だ之を見ざるなり。

下村湖人訳。
「私はまだ、
真に仁を好む者にも、

真に不仁を悪(にく)む者にも
会ったことがない。
真に仁を好む人は
自然に仁を行なう人で、
まったく申し分がない。
しかし不仁を悪む人も、
つとめて仁を行なうし、
また決して
不仁者の悪影響を
うけることがない」

「せめてその程度には
誰でもなりたいものだ。
それは何もむずかしいことではない。
今日一日、今日一日と、
その日その日を
仁にはげめばいいのだ。

たった一日の辛抱さえできない人は
まさかないだろう。
あるかも知れないが、私はまだ、
それもできないような人を
見たことがない」

これは商売や仕事に通じる。

「子曰。
人而不仁。如禮何。

人而不仁。如樂何。」

子曰わく、
人にして不仁ならば、礼を如何せん。
人にして不仁ならば、楽を如何せん。

下村湖人。
「不仁な人が礼を行なったとて
なんになろう。
不仁な人が楽を奏したとて
なんになろう」

手厳しい。

「子曰。不仁者。
不可以久處約。

不可以長處樂。
仁者安仁。知者利仁。」

子曰わく、
不仁者は以て久しく約に処るべからず。
以て長く楽に処るべからず。
仁者は仁に安んじ、知者は仁を利す。

下村訳は長くなる。
「不仁な人間は、
長く逆境に身を処することもできないし、
また長く順境に身を処することもできない。
それができるのは仁者と知者であるが、
仁者はどんな境遇にあっても、
仁そのものに安んずるがゆえに
みだれないし、
知者は仁の価値を知って
努力するがゆえにみだれない」

「知者は水を楽しみ、
仁者は山を楽しむ」
これも孔子の言葉だ。

「知恵のある人は水のように自在に動き、
徳の高い人は山のように動じない」

最後に、
「子曰。
苟志於仁矣。
無惡也。」

子曰わく、苟(いやし)くも仁に志せば、
悪しきこと無きなり。

下村胡人訳。
「志がたえず仁に向ってさえおれば、
過失はあっても、
悪を行なうことはない」

願わくば、
ドナルド・トランプには、
孔子の詰めの垢でも煎じて、
飲ませたいものだ。

それは無理だろうから、
せめてバイブルでも思い出してほしい。

もちろん金正恩も。

そして社長や部長や店長も、
編集者やコンサルタントにも、
必須の考え方である。

商業界の創始者・倉本長治師。
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「バイブルや論語には
金儲けは書いてない
でも金儲けの中には
バイブルや論語が
必要なのである」

やっぱり、長治先生はすごいなあ。

〈結城義晴〉

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鈴木哲男・著

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