結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年12月04日(月曜日)

マラソン大迫傑の快走とファミマ沢田貴司の「思考停止」

Everybody! Good Monday!
[2017vol49]

2017年第49週にして、
12月第2週です。

だんだん押し詰まってきた。

こんなにも思考のできる寒さかな
〈朝日俳壇より 横浜市・込宮正一〉

(長谷川櫂選評)冬の恩恵。
何より、それを喜ぶ若い心。

そんな日々です。

月刊商人舎10月号に、
[特別企画]を載せた。
「2017年末商戦戦略計画」

特集1本主義だが、何かあると、
[特別企画]との2本立てとなる。

その「結城義晴のまえがき」から、
抜粋して箇条書きに風に。

①23日「天皇誕生日」までの3週間。
何よりも「早仕掛け」あるいは「早出し」。
そして小刻みなイベント展開。

Weekly商人舎の、
2週間販促企画でチェック。

もう過ぎたけれど1日(金)は「映画の日」
7日(木)は二十四節気の「大雪」(たいせつ)
8日(金)が冬のボーナス支給日。
15日(金)は年賀郵便特別扱い開始。
22日(金)は冬至。

ここまで巧妙な「早仕掛け」が必須。

②クリスマス商戦。
23日の「天皇誕生日」が土曜日、
クリスマスイブが日曜日。
今年は短い2日間のクリスマス。
月曜のクリスマス当日の売場はもう、
年末に向けて劇的な転換。

③25日(月)~28日(木)の4日間。
ここで中だるみ、あるいは気のゆるみが、
起こりやすい。
せっかくクリスマス商戦までに、
ウェーブや勢いをつくってきても、
この4日間の小休止で、それが、
削がれてしまっては何にもならない。

この4日間に、何をするか。
私の提案はズバリ、
「おためしのおすゝめ」

月刊商人舎8月号で特集した。
「試食・試飲・試着・試用」への挑戦。
年末年始の料理やメニューを、
どんどん食べてもらうし、
年末年始のおためし品をおすゝめする。

小売業の役割は、
「消費者代位機能」である。
顧客に代わって、
商品を選び、
商品を仕入れ、
それを顧客に提供する。
これこそ小売業の役目だ。

この顧客代位機能の腕前の一端を、
顧客に披露する。
それが「おためしのおすゝめ」だ。

もちろん年末のピークは、
12月29日(金)と30日(土)。
最近は大晦日の12月31日は、
ほとんどの企業にとってピークではない。

「際の勝負」は短い。

クリスマス商戦は23日・24日、
年末際の商戦は29日・30日。

それぞれ2日ずつ。
今から、この2日間を思い描いておこう。

マラソンでいえば、
40㎞を過ぎた
最後の2.195㎞。

それにしても、
昨日の第71回福岡国際マラソン。

大迫傑(おおさこ・すぐる)。
ナイキ・オレゴンプロジェクト所属。
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2時間7分19秒。
日本歴代5位の記録。
このレースでは日本勢トップの3位。
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日本人歴代記録は、
第1位が2時間06分16秒の高岡寿成、
2002年10月13日のシカゴマラソン。

2位は2時間06分51秒の藤田敦史、
2000年12月3日の福岡国際。

3位は2時間06分57秒の犬伏孝行。
ちょっと古くて1999年9月のベルリン。

第4位が2時間07分13秒の佐藤敦之、
これも2007年の福岡国際。

大迫の記録は、10年ぶりの快挙だ。

走りを見ていても、
アフリカ勢に引けを取らない。

佐久長聖高校時代には、
2008年に全国高校駅伝で初優勝。

早稲田大学では2011年に、
箱根駅伝を制し、大学三冠を獲得。
私はこのころから注目していた。

ミーハーなもので。

社会人となって日清食品に入るが、
その後、ナイキ・オレゴンプロジェクトで、
プロランナーとなった。

昨2016年第100回日本陸上競技大会では、
1万mと5000mの二冠を達成。

今年2017年4月、
初マラソンのボストンで、
2時間10分28秒の3位。

昨日の福岡国際は、
大迫にとって二度目のマラソンだった。

いい意味で自分を持ったアスリートだ。
つまり「脱グライダー」

そして志は高い。
走りに対しては細かく考える。
それが何よりいい。

2020年の東京オリンピックに、
本当に楽しみなランナーである。

さて、日経ビジネスオンライン、
「今日の名言」

沢田 貴司ファミリーマート社長。
何もかも最初から
「できない」ありきで
結果を決めつけるのは
思考停止だ。

日経ビジネスの特集。
「コンビニ大試練」

この特集のインタビューで、
「僕はもうこれ以上激しい出店はしない」

「コンビニ業界は、
間違いなく飽和していて、
もう年間で1000店も2000店も
出店するような時代ではない」

「むだ撃ちみたいな出店はしない。
質の高い出店しかしない」

ずいぶんクールに見ている。

そして本部の「思考停止」を戒める。

伊藤忠商事から、
ユニクロの副社長。
それからコンサルタントになって、
ファミリーマート社長。

私は商業界社長時代に、
沢田さんの出身地の石川県で会った。

歯切れのいい人だが、
ファミリーマートの転換を、
どう舵取りするか。

お手並み拝見。

それでも思考停止の兆候が出ていたら、
それは大企業病だ。

その処方箋は、
「小さく考えよ」

大きな志で、
小さく考える。

大迫傑もまさに、
「大志小考」だ。

では、皆さん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2017年12月03日(日曜日)

[日曜漫歩]初冬の岸根公園

西洋の神の物語。

神は最初の日に、昼と夜をつくり、
次の日には、天をつくった。

次の次の日に海と地をつくり、
植物を茂らせた。
次の次の次の日には、
太陽と月と星をつくった。

次の次の次の次の日に、魚と鳥を、
次の次の次の次の次の日に、
動物をつくった。
そしてこの日、自分に似せて、
男と女を創造した。

アダムとイブである。
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そして、その次の日に、
神は、休んだ。
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だから日曜日は休んで、
ぶらぶら歩く。

日曜漫歩。

アメリカから帰ってきて、
左足のふくらはぎを肉離れした。

そこで、ゆっくりゆっくり歩く。

横浜市港北区岸根町725。
岸根公園。
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14万0587m²。
横浜市営地下鉄岸根公園駅から、
徒歩1分のところにある。

以前、ジョギングしていたころは、
自宅からここまで30分余り走った。
そして公園の中をジョギングした。
1時間超のコース。
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横浜港北区の市街地の中に、
多くの木々に囲まれた、
「憩いと癒しの空間」がある。DSCN8035.JPG7

岸根公園に隣接して、
野球場と県立武道館がある。

入り口を抜けると、
コンクリートの広場。
自転車等で遊ぶ子どもたち。
バドミントンをする若者たち。DSCN8036.JPG7

石段を下りると、
大きな窪地に芝生公園がある。DSCN8038.JPG7

その真ん中に大きなブナの木。DSCN8039.JPG7

バスケットのハーフコートとゴール。DSCN8041.JPG7

その隣はアスレチック。DSCN8043.JPG7

「忍者とりで」と呼ばれるが、
ローラーすべり台は人気だ。DSCN8045.JPG7

大人でも楽しめそうなアスレチック。DSCN8075.JPG7
足が痛いので遠慮しておく。

大きな大きなブナの木。DSCN8042.JPG7

太平洋戦争前の1941年、
横浜市は防空公園にしようと、
この付近の民有地4万3000坪を、
市の予算で買い上げた。

しかし戦況は悪化。

そして空襲が始まると、
この敷地の北の高台に、
日本帝国軍の高射砲陣地が設営された。

そんな努力も当然、実らず終戦。

5年後の1950年、朝鮮戦争が勃発。
進駐軍は朝鮮への攻撃の足がかりとして、
この敷地を接収して岸根基地として、
米軍は高射砲陣地を構えた。

さらに1955年4月には、
「岸根バラックス」と呼ばれる、
占領施設をつくった。

しかし1966年になると、
米軍は突然、この地に、
「第106総合病院」を開設。

4階建て鉄筋コンクリートの4棟。
ベッド数1000床の病院だった。

当時の横浜労災病院や横浜市民病院は、
いずれもベッド数が約650床。

ベトナム戦争の泥沼に入っていく米軍が、
朝霞、入間、立川などとともに、
野戦病院をつくったが、
岸根の第106総合病院もそれだった。

しかし1972年、
米軍キャンプと病院が撤収され、
市民のための公園に、
生まれ変わることになった。

1974年、横浜市の飛鳥田一雄市長が、
スポーツ公園として整備する計画を決定。
1989年3月に岸根公園が完成した。

窪地を東に下っていく。DSCN8046.JPG7

紅葉したコナラ。
ブナ科の落葉樹。
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これはモミジバフウ。
フウ科の落葉樹。
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落葉すると小さな実が成る。
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初冬に入ったが、
紅葉が美しい。
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そして一番東の窪地に篠原池。
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ここは桜の名所。
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この池の下に、
地下鉄岸根公園駅のホームがある。
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カモ。
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花見の桟敷。
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イロハモミジは本当に美しい。
ムクロジ科カエデ属の、もちろん落葉樹。
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石で造られた椅子がある。
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そして芝生公園のブナ。
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この岸根公園の象徴だが、

公園開設の平成元年からもう28年経って、
ずいぶん大きくなった。
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窪地公園から石段を上る。
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春先にはもっともっと、
子どもたちが出てくる。
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雪とけて村いっぱいの子どもかな

想像していると、うれしくなる。

階段を上るとうっそうと茂る木々。
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こんもりした常緑樹。
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芝生のひょうたん公園。
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サッカーボールで遊ぶ犬。
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葉が落ちた木々。
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しかし根はしっかり張っている。
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少しずつ日が沈む。
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葉のない木々の向こうに、
月が見えてきた。
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スーパームーン。
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大きな大きな月。
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月が出れば、
日曜漫歩も終わり。

けんだまケンケン
かたあしケンケン
おうちにかえろう
ケンケンケン

こんぼうコンコン
たたいてはしれば
でんしん柱が
イチニサン

カンカラカンカン
けとばしカンカン
おうちにかえろう
カンカンカン
(未曾司 作詞作曲)

〈結城義晴〉

〈岸根公園の記述は、
はまれぽ.comの吉岡まちこさんのレポートを参照しました。
感謝します〉

2017年12月02日(土曜日)

12月スケジュールの大安と「仕事への帰属意識」

12月のスケジュール
Weekly商人舎の2週間販促企画。

12月7日(木)は二十四節気の大雪。
雪が大いに降り始めるころ。

12月8日(金)は、
国家公務員の冬のボーナス支給日。

12月13日(水)は「正月事始め」。
正月準備を始める。

12月15日(金)は、
年賀郵便特別扱い開始。

そして12月22日(金)は冬至。
ご存知、1年のうちで最も昼が短い日。
ただしそれは北半球でのこと。

12月23日(土)は天皇誕生日。
しかし、2019年4月30日に、
今上天皇が退位される。
だから今年と来年まで、
この23日が天皇誕生日の祝日となる。

2019年12月23日は、
「平成の日」とでも変更されるのか。
それはわからない。

そして12月24日の日曜日が、
クリスマスイブ。
25日の月曜日がクリスマス。

今年はクリスマスが短い。

そしてエポックとなるのが、
25日(月曜日)から28日(木曜日)まで。
12月28日は官庁御用納め。

だからこの4日間に、
「おためしのおすゝめ」
ずっと提案している。

そして29日・30日・31日が、
年末商戦「際の勝負」のとき。

ただし、12月の年末に、
「大安」が2日ある。

大安吉日の大安。

24日のクリスマスイブの日曜日と、
30日の土曜日。

「大安」は「六曜」のひとつ。
「ろくよう」あるいは「りくよう」と読む。

Weekの1週間が7日あるのに対して、
六曜は、6日に分かれる。

先勝⇒友引⇒先負⇒仏滅⇒大安⇒赤口の順。

中国で生まれたが、
日本に伝来したのは、
鎌倉時代末期から室町時代にかけて。

いつ中国で考え出されたか、
いつ日本に伝わったか、
どちらも正確にはわからない。

1800年代初頭の「文化」年間に、
現在の6日になった。

1カ月は30日が基本だから、
それを6日で割って5回転。

それが六曜の考え方だ。

考えてみれば、
1週間7日のほうがむしろ不自然か。
それでも1年を52週に割って、
7日刻みには整合性がある。

①先勝(せんしょう)は、
「先んずれば即ち勝つ」の意味。
「万事、急ぐが良し」。

「午前中は吉、
午後2時から6時までは凶」

②友引(ともびき)は、
「凶事に友を引く」の意味。

「朝は吉、昼は凶、夕は大吉。
ただし葬式を忌む」。

この日に葬式を行うと、
友が冥土に引き寄せられる。

だからほとんどの火葬場は休業。

③先負(せんぶ)は、
「先んずれば即ち負ける」の意味。

「午前中は凶、午後は吉」。

④仏滅(ぶつめつ)は「大凶日」。
現在も普及していて、
この日に結婚式を挙げる人は少ない。

そして⑤大安(たいあん)は、
「大いに安し」の意味。

何事においても吉、
成功しないことはない日。

⑥赤口(しゃっこう)は、
「午の刻のみ吉で、それ以外は凶」。
午は英語でnoon。
午前11時頃から午後1時頃までのこと。

「万事に用いない悪日、
ただし法事、正午だけは良い」。

六曜。面白い。

仏滅の次に大安が来る。

だから今年も、
24日のクリスマスイブが大安だから、
23日の天皇誕生日は仏滅。

30日が大安で、29日は仏滅だ。

それでも商人として、
六曜は覚えておいていいだろう。

さて日経ビジネスオンライン「今日の名言」
11月29日はラリー・フィンク。
ブラックロック会長兼CEO。

「社員が
その仕事や
会社を
嫌っていると

株価が低迷する」

その中でも「極めて良い会社」は、
「社員が感情的に、
会社に帰属意識を持っている」

「単に何かを売るのではなく、
社会的な目的があるんだ
ということを感じて、
その上で会社のために
やっていこうという帰属意識があると、
非常に良い業績を出し、
株価を上げることが分かっています」

株式上場していなくても、
感情的な帰属意識は大事だ。

だから社員持株会社は、
アメリカでも例外なく、
好循環企業となっている。

パブリックス。
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そしてウィンコフーズ。
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An Employee Owned Company。DSCN8724.JPG7

私自身は、
「仕事への帰属意識」を持っている。

11月30日の「今日の名言」は、
前川製作所顧問の前川正雄さん。

「跳ぶ」ためのポイントは、
管理型組織を改めることです。

「みんなが面白いと思うことをやる。
労働時間なんて議論していてはダメで、
すごいアイデアは往々にして
夜中に飲みながら思いつくものです」

前川製作所はよく、
「遊んでいるように見える」と言われる。
「それが必要なんです。
仕事と遊びなんて区別できません」

仕事と遊びを区別できないくらい。

社員がそんな帰属意識をもっていると、
いい会社になる。

別にサービス残業を、
奨励しているわけではない。

サム・ウォルトンの10ルール。
一番最初に訴える。
201609010_sam-walton
Commit to your business.
自分の仕事に献身せよ。

12月は、遊びのように、
仕事してみたい。

六曜の「吉」の時だけでも。

①先勝の「午前中は吉」。
②友引の「朝は吉」と「夕は大吉」。
③先負の「午後は吉」。
④仏滅は「大凶」。
⑤大安は「何事においても吉」
⑥赤口は「午の刻のみ吉」

これも遊びです。

〈結城義晴〉

2017年12月01日(金曜日)

月刊商人舎の1年を振り返りつつ[Message]から3本を厳選する

今日から師走。
12月1日。

今年も走り続けました。

故渥美俊一先生の好んだ言葉でいえば、
疾駆しました。

海外研修は13回。

1研修1週間を目安として13週。
1年が52週だから、
ほぼ4分の1を海外研修に、
費やしたことになります。

月刊商人舎も、おかげさまで快調です。
あんまり儲かってはいないけれど。

遡って、特集タイトルを見てみましょう。
商人舎magazineのサイトから、
Monthly商人舎をクリックして、
右下の「バックナンバー一覧」を開く。
すると一覧が出てくる。

11月号特集は、
免税商売に覆われていく日本
2020年!! 1億6000万人のMarketing

10月号特集は、
「中計病」の処方箋
「目標による管理」と「計画・仮説・検証」のすゝめ

このあたりまでは記憶に新しい。

9月号特集は、恒例。
2017US Retail「業態」テキスト
7大業態+Amazonの最新の変容模様を描き出す

この号は「業態」を深掘りしました。
「業態」の概念は重要です。
業態を追求すれば、
商売は全部うまくいく、
なんてことは今や、まったくありません。

しかし、業態を理解できなければ、
フォーマットもわからない。

それに「業態論」に、
一生を捧げる学者もいるくらいで、
商売にとって必須の概念です。

8月号特集は、
「おためし」のおすゝめ!!
試食・試着・試用の経験価値Marketing
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これは面白かった。
ユニクロの「MY FIRST OUTFIT」
「GU Fitting」や「Memory Mirror」

食品を扱う店にも、
大いに刺激を与えてくれました。

7月号特集は、
「内食・外食」主役のHuge SC Age
イズミとイオンとイーペルと。

この特集の内容は、
世界の商業の大トレンドです。
ほんとうにそう思う。

イズミのLECT、イタリアのイーペル。
もちろんイオン新小松。

すごいSCばかりでした。

6月号特集は、
流通IT革命の透視図
AI、Big Data、IoT…が
Retail Managementを激変させる‼
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通巻50号でしたが、
最先端のIT革命を掘り下げました。
ハードパンチャーですね、
月刊商人舎は。

この号は、[緊急特別企画]を掲載。
ベニマル新富岡店の「尊厳」

5月号特集は、
旗艦店×改造
六重苦の中ですべての店舗を蘇らせる
「カ・カタ・カタチ」の福音

イオンスタイル碑文谷、
ヤオコー川越南古谷店。
MEGAドン・キホーテ大森山王店
関西スーパー中央店。

ケーススタディもよかったし、
鈴木哲男さんに書いてもらったのは、
「次世代・旗艦店舗改装を斬る!!」

そして4月号特集は、
商品ロス管理×Sustainability
ロス退治・機会損失の戦略と社会ロスのオセロ現象
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社会的にも意義のある特集でした。

3月号特集は、
商品情報Platform
「商品Master/商品Contents」の共有と競争

1WorldSyncのニハット・アーカンさんと、
テレビ対談をした。

そして2月号特集は、
地球イータリー化現象
Global EATALY Phenomenon

まだまだこの現象は進みます。

最後に1月号特集は、
“Declaration of Organics”in Japan
日本オーガニック元年を宣言する!!
201701_coverpage
表紙では「PPAP」をもじった。
パイナップルとアップルとペン。

懐かしい。

毎号、巻頭のMessageを書いてきました。

全部読み直してみると、
それぞれに、いい。

自分でどれが一番いいかと言えば。

[Message of April]
もったいない、ありがたい。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2017/04/20170410_tobira_01.jpg
「売れない」のではない。
「売っていない」のだ。
「売り損なっている」のだ。

鈴木敏文さんが言い、
故緒方知行さんが追従(ついしょう)した。
これは機会損失撲滅の本質を突いた。

だからセブン-イレブンは、
加盟店とスーパーバイザーに徹底した。
「売れ筋でロスを出せ!!」

しかし残念ながらこの時代は終わった。
値下げロス・廃棄ロスと機会ロスは、
本来、二律背反の関係にあるからだ。

だから戦略的に、組織的に、
もう1人、もう1品、もう1円の改善。
そしてもう1パーセントの努力。

フィリップ・コトラーが読みきった、
マーケティング1.0は、
製品中心の時代だった。

マーケティング2.0は、
消費者志向の時代で、
売り手市場から買い手市場に移行した。

そしてマーケティング3.0の今は、
価値共創の時代である。
ソーシャルマーケティングの時代である。

「売れない」のではない。
「もったいない」が足りないし、
「ありがたい」が少ないのだ。
〈結城義晴〉

もう一つ上げさせてください。

[Message of October]
リスクを負って計画せよ!
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2017/10/20171010_cover_10.jpg
今日と昨日は異なる。
そして明日も、今日とは異なる。
どんな計画も、どんな中計も、
この差異を前提としてスタートする。

より良い明日を迎えようと思えば、
昨日、今日との差異を、
意図しなければならない。
違いのある明日をつくらねばならない。

そしてその違いこそ、
新しい価値そのものである。
すなわち経済行為の本質は、
この新たな価値を生み出すことにある。

だが、この新しい価値は、
リスクによってしか生じない。
リスクから生まれる成果こそが、
経済活動の目的である。

だからどんな計画も、
リスクを冒すと決意することから始まる。
リスクを負うことこそ、
計画の本質である。

逆に言えば計画は、
リスクを回避する術(すべ)ではない。
計画はリスクを創造し、
積極的にリスクを引き受けるものだ。

したがって計画は、
願望であるはずはない。
そのうえ計画は、仕事として、
具現化されなければならない。

最善の計画でさえ、
仕事としての実行なしには、
良き意図に過ぎないし、
単なる願望と失望に終わる。
(Inspired by Peter Ferdinand Drucker)

ん~、もう一つだけ。

[Message of August]

「おためしください」
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2017/08/20170810_cover_05.jpg
「おためしください」
…「では、いただきます」
「はい、喜んで!」

食べものは、
食べてみなければ、
良さがわからない。

だから「おためしください」。
だから、試食・試飲。
So, give it a try!

着るものも、
使うものも、
楽しむものも。

試してみなければ、
モノがもつコトは判明しない。
つまり価値は体験できない。

しかし「おためし」は、
誰のためにするのか。
顧客のためか?

いや、違う。
自分のためだ。
自分たちのためだ。

自分が選んだ商品、
自分たちがつくった商品。
それを顧客に評価してもらう。

その顧客の評価が、
次の商品の選別につながる。
次の商品の開発に結びつく。

しかしそれ以上に、
「おためし」で喜んでもらったら、
うれしいじゃないか。

そのうえ買ってもらったら、
幸せじゃないか。
君は、どうだ?

「おためしください」
…「では、いただきます」
「はい、ありがとう」
〈結城義晴〉

毎月毎月、雑誌の特集テーマを決め、
それを取材し、考察を加える。

実に楽しい。
やりがいのある仕事です。

もっとスタッフがいたら、
もっともっといい特集になる。

どなたか、(株)商人舎の編集に、
参加しませんか?

と、1年を振り返りつつ、
あと1カ月。

疾走しましょう、
疾駆しましょう。

〈結城義晴〉

2017年11月30日(木曜日)

「とにかく書いてみる」と「血の通った工場・店・商品・雑誌」

2017年11月最後の日。
もう、明日から師走。

「AJSネットワーク」が届けられた。
オール日本スーパーマーケット協会の、
しっかりと編集された機関誌。IMG_3651.JPG7

私の連載はちょうど120回。
1年に12回の執筆だから、
10年を経過したことになる。

連載タイトルは、
「応援団長の辛口時評」

2007年の12月号から始めて、
その号はプレ連載となりました。
記事タイトルは、
「日本のスーパーマーケットは
ローカルチェーン天国にいた。」

連載第1回の2008年1月号は、
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」

そして120回目の今回は、
「集まる・賑わう・売れる」
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よくぞ、ここまで続いたものです。

書き始めたころ、
私は「無印」でした。

(株)商業界代表取締役社長を、
2007年8月末に退任。
(株)商人舎を創設するのは、
2008年2月1日ですから、
当時は、何の肩書もありませんでした。

「yuukiyosiharu.com」のアドレスに日々、
「毎日更新宣言ブログ」を書き綴るのみ。

そこに、油座栄専務理事(当時)が、
執筆のご依頼をくださったのでした。

退任された油座さんにも、
その後任専務理事の松本光雄さんにも、
そして現在の前田伸司常務理事にも、
心から感謝したいと思います。

もちろん荒井伸也名誉会長にも、
田尻一会長にも、
お礼申し上げましょう。

AJSの歴代編集担当の皆さんや、
商人舎スタッフにも、
謝意を表したいと思います。

それからご愛読くださった皆さんには、
「ありがとうございます」
と、申し上げましょう。

書き手は、読み手がいるから、
書き続けることができる。

外山滋比古さんは、
『思考の整理学』の中で力説しています。
「とにかく書いてみる」
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同感です。

私もそうして120回書いてきました。

「書くのは線上である。
一時には一つの線しか引くことができない」

「書く作業は、立体的な考えを、
線上のことばの上にのせることである」

そのとおり。

「頭の中にたくさんのことが
表現を待っている。
それが一度に殺到したのでは、
どれから書いたらよいのか、
わからなくなってしまう」

だから、
「ひとつひとつ、順次に書いていく」

「書き出したら、あまり、
立ち止まらないで、
どんどん先を急ぐ」

「頭の中で考えているだけでは
うまくまとまらないことが、
書いてみると、はっきりしてくる」

「書きなおすとさらに純化する」

「ひとに話してみるのもよい。
書いたものを声を出して読めば、
いっそうよろしい」

外山滋比古さん。
ずいぶんお世話になった。

外山さんにもお礼を言いましょう。

毎月2800字くらいを、
120回書いたのですから、
トータルで33万6000字といったところ。

400字詰め原稿用紙にすると、
840枚となります。

書いて書いて、先に進んで、
書きなおして、
結局、自分が一番、
いい思いをしたのだと思います。

ありがとうございました。

さて、日経新聞から3つの記事。

まず第1に連載「迫真」
「神鋼 地に落ちた信頼3」

神戸製鋼所の不正の温床は、
「組織のたこつぼ化」だった。

さらに三菱マテリアルのグループ2社で、
神鋼と同様の不正が発覚。

「工場に血が通っていない」
取引先の幹部が、
あきれた表情で吐き捨てた言葉。

小売業は店に、
血を通わせねばならぬ。

文書にも、言葉にも、
血が通っていなければならない。

そのために「とにかく書いてみる」

第2の記事は、
「外食『無休』もう限界」

「深刻な人手不足が続く外食業界で、
年中無休のビジネスモデルを
転換する動きが広がってきた」

「日本の外食チェーンは、
24時間営業や年中無休が
一般的なサービスとして定着」

しかし、居酒屋のテンアライドは、
12月31日の大みそかを全店休業。

最大手のモンテローザは、
店舗ごとの定休日を本格導入。
「客が少ない日を定休日にしたことで
無理のない運営ができた」

すかいらーくは、
大半の店舗で午前2時閉店。

ロイヤルホストも、
全店で24時間営業をやめた。
来年から休業日を導入する。

外食は「きつい、汚い」として、
働く人たちから敬遠される傾向が強い。

だから人手不足に対応しなければ、
成長は難しい。

ある意味で当たり前の方向だ。

24時間365日無休の競争状況。
いったい誰が決めたのだろう、
誰がつくったのだろう。

コストコは日本の場合、
1月1日だけが休業日だが、
アメリカのコストコは、
1年に7日間、休業日を設ける。
20121110195424.jpg

しかも営業時間も、
店によって多少異なるが、
土曜日、日曜日は午後6時まで。
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「血の通った店」にすることと、
営業時間、休業日は、
全く関係ない。

第3の記事は、
「コンビニ成人誌追放」
イオン傘下のミニストップが、
成人向け雑誌の販売中止を決めた。

拍手。

しかし、出版業界には、
危機感が広がっている。

まず12月1日に、
千葉市内の43店で成人誌販売を中止。

それを皮切りに、
2018年1月1日からは、
全2245店で取り扱いをやめる。

「何が成人誌とされるのか、
ふたを開けてみないと分からない。
各店舗の判断に委ねられるのか。
地方自治体や政府の要請に
影響される可能性はないのか」
出版界からの声。

しかし、これは屁理屈。

ミニストップの「成人誌の定義」は、
「日本フランチャイズチェーン協会の
自主基準による」

具体的には「各都道府県の
青少年保護育成条例で定められた
未成年者への販売・閲覧等の
禁止に該当する雑誌」
さらに「それらに類似する雑誌類」

後者の内容が曖昧。

それを出版業界は懸念する。

ある中堅出版社の社長。
「線引きは明確にしてもらわないと困る」

しかしミニストップは商売だから、
その都度、現場で判断するのだろう。

セブン-イレブン、ローソン、
そしてファミリーマートには、
今のところ追随の動きはない。

「お客様や加盟店の意見、
社会的な動向をみながら、
慎重に検討をしていく」

しかしこの件に関しては、
ミニストップ、やったね!

アメリカでは2014年に、
ドラッグストアのCVSヘルスが、
タバコとタバコ関連品を販売中止にした。

これにも拍手喝采が巻き起こった。

出版社データハウスの鵜野義嗣社長。
「とがったものや新しいものは
どんどん弾かれていく。
面白くない時代だが、
抵抗できるものではない」

とがったもの、新しいもの。
良ければ、売れる。
面白ければ、売れる。

コンビニでなくとも、
売れるものは売れる。

そんなに被害者意識を丸出しにせずに、
売れるものをつくればいい。

出版社にとっても、
成人誌をコンビニで売ってもらう必要は、
全くない。

「血の通った商品」ならば
必ず売れる。

〈結城義晴〉

2017年11月29日(水曜日)

合言葉“Write, write, write”とドラッカーの「フィードバック」

大相撲横綱日馬富士が引退記者会見。 IMG_3644.JPG7
ことの経緯はわからないが、
この会見自体はよかった。

元横綱旭富士の伊勢ケ濱親方も、
いい応接をして、
師弟愛を見せてくれた。

日馬富士は自分の非を詫びて、
横綱として責任を取った。

むしろこの間の、
マスコミの報道と、
相撲協会の問題解決に、
「日本全体大企業病」を感じさせられた。

今日は朝から東京へ。

まず横浜の新子安。IMG_3602.JPG7

京浜急行の開かずの踏切。
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何本も何本も、
朝の電車が走り去る。
IMG_3607.JPG 7

浜松町に着くと駅前にオブジェ。
「金色のひょうたん」のように見えるが、
「地球と鳩」。
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それから歩いて、芝大神宮。
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その横に碑がある。
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「根氣 根氣 何事も 根氣」
なんと武者小路実篤の揮毫。

「貯金塚」とあって、
これは不動貯金銀行を顕彰した碑。

この銀行は1900年、
牧野元次郎が設立した貯蓄銀行。
関東大震災の後、
預金を全額払い戻したという。

その後、日本貯蓄銀行に統合され、
さらに協和銀行となった。

それが埼玉銀行と統合し、
あさひ銀行となり、
現在のりそな銀行となった。

わかりにくい。

私は(株)True Dataへ。
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「見えない真実を、見に行こう」

恒例の取締役会。

極めて順調な経営ぶりで、
日本のビッグデータをけん引する。

昼前に終わって、
いつものランチミーティング。

それから芝公園をちょっとだけ散策。
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初冬の暖かい日。
常緑樹の木々には、
緑の葉が生い茂っている。
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その一方で、
銀杏の葉は散り始めている。
IMG_3630.JPG7

右手を見ると、
小春日和に東京タワーがかすむ。
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この銀杏は一番の見ごろだ。
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再び目を上げて、東京タワーを見る。
IMG_3638.JPG7
「小春日和」は、
「晩秋から初冬にかけて現れる、
穏やかな暖かい晴天」のこと。

今日は晴天ではなく曇天だが、
私の気分は小春日和。

さて日経電子版に、
「日本のゴルフ存続の危機」。
日本ゴルフ協会の山中博史専務理事。

存続の危機に対して、2015年末に、
ガース・ジョーンズを招聘した。
元オーストラリアのヘッドコーチ。

そのコーチングが実に面白い。

合言葉は、
“Write, write, write”
つまり「書く、書く、書く」。

たとえば、
自分のプレーとデータを関連づけて、
数値化する。

それによって目標を明確にし、
自信を高めていく。

さらに試合開催コースでの、
ゲームプランを考えるだけでなく、
うまくいかなかった場合に、
どのような選択肢があるかを考える。

何よりも「書く」ことを徹底する。
そして、自分の長所短所を、
把握させ、記憶させる。

この“Write, write, write”によって、
2016年、畑岡奈紗選手が、
日本女子オープン選手権で優勝。
当時、畑岡はアマチュアだった。

プロに転向して今年、連覇した。

男子では東北福祉大学1年の金谷拓実が、
日本オープン選手権で2位になった。

これも“Write, write, write”

書くことは、
人間の脳に特別の記憶を
それも強く刻み付ける。

私もこの考え方を信奉している。

今日の「折々のことば」
朝日新聞一面。

一ばん
しりぞけがたい誘惑は
何かというと、
まったく考えるのを
放棄してしまいたい
という誘惑よ。
(シモーヌ・ヴェイユ『工場日記』から)

それだけが「ただ一つ、
これ以上苦しまないですむ方法」

フランスの思想家。
炭鉱労働者や失業者を支援し、
みずからも工場に入った。

34歳で亡くなった天才。
若いころは「幸福論」のアランに師事した。

「断片化された労働、
機械の速度への隷従、
命令への服従」

気がつけば彼女自身が、
「服従よりもさらにすすんで、
何ごともあきらめて
受け入れるようになっていた」。

「考えるのを放棄する」
それが苦しまないですむ唯一の方法。

しかし人間は考える。
だから人間である。

しかしこのとき、
書いて考えるのがいい。

ドラッカー学会事務局長の井坂康史さん。
ミドルマネジメント研修会の講師。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2017/09/DSCN8250-1.jpg
「ドラッカーの思想を
あえて一文で表現すれば、
『フィードバックせよ』
に尽きる」

素晴らしい。

ドラッカーの「マネジメント」の両輪は、
「マーケティング」と「イノベーション」。

「マネジメント」とは、
「組織と人間社会との、
フィードバック」である。

「マーケティング」とは、
「顧客とのフィードバック」である。

そして「イノベーション」とは、
「人間社会における、
未来とのフィードバック」である。

「今ここにある社会を観察し、
対話していくことで、
未来に必要とされるものが
見えてくる」

「イノベーションというと
刷新のイメージが強いが、
フィードバックを経ていない新しさには
意味がない」

そして「フィードバック」とは、
「内部と外部の間の、
エネルギーのやり取り」、
その「反復行動」である。

“Write, write, write”は、
自分自身による「フィードバック」である。

そしてそれが、
「苦しんで前に進む方法」だと、
私は思う。

「根氣 根氣 根氣」で、
“Write, write, write”を、
続けたい。

〈結城義晴〉

2017年11月28日(火曜日)

「東レよ! おまえもか」とサムの「Think Small」と「大志小考」

商人舎流通SuperNews

「おかげさまで」好調です。
ありがとうございます。

11月は少しずつ海外ニュースも充実。

今日の11月28日は、
ロウズnews|
第3Q売上高6.5%増/純利益2.3倍の絶好調でARアプリ発表

ダラーツリーnews|
第3四半期売上高6.3%増/営業利益24.2%増の絶好調

私が書きました。

11月21日は鈴木綾子執筆。
アリババnews|
中国EC最大手が中国最大小売業「サンアート・リテール」買収

このニュースは、
11月20日のブログにも書きました。
小林カツ代「三つの約束事」と
アリババの「RTマート&欧尚」出資

その11月20日は、
ギャップnews|
第3四半期の増収増益とアート・ペックCEOのPPM作戦

11月17日は、
ウォルマートnews|
第3四半期決算は売上高4.2%増/eコマース5割増

昨日の講演でも話したけれど、
ウォルマートのeコマースは5割増。
しかしまだ米国インライン小売りの約4%。
対してAmazonは4割を占める。

そのアマゾンnews|
ホリデーシーズンに向けホールフーズで値下げ実施

そして11月6日。
クローガーnews|
来年秋のアパレル新ブランド立上げに90億ドル投資

商人舎の海外news。
マークしておいてください。

さて今日は、東京の小平へ。
第一屋製パン(株)の本部長会議。

本社には、創業者の胸像。
細貝義雄氏の寿像。
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この創業者のDay1の遺志を、
引き継がねばならないと思う。

Day1とは創業の初日のこと。
「つまり初心忘るべからず」

Amazonのジェフ・ベゾスの言葉。

夕方、横浜に戻る。
ダイエー横浜駅西口店。
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そして新田間川の向こうに、
横浜ベイシェラトンと横浜高島屋。
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西の空へ夕陽が落ち始めて、
夕焼け空が見えてきた。
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先週水曜日の11月22日が、
二十四節気の「小雪」だったから、
暦の上ではもう冬だ。
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それでもまだまだ温かい。

それにしても、
「東レよ、おまえもか!?」

9月には日産自動車。
10月に神戸製鋼所とSUBARU。
そして11月に三菱マテリアル。

品質検査データの改ざん、
そして新車完成検査の不正。

日本の超一流製造業のモラルが、
ひっくり返ったような事件の連鎖だ。

特に現経団連榊原定征会長は、
東レ(株)の社長、会長を歴任して、
現在相談役。

波紋は広がりそうだ。

日本の既存ビジネス社会全体に、
大企業病が蔓延しているかのようだ。

ピーター・ドラッカー先生も、
「大企業病」組織の兆候を指摘している。

大企業病を『大辞林』は、
以下の7つにまとめる。

①責任所在の曖昧さ
②意思疎通の不足
③意思決定の遅さ
④融通のなさ
⑤現場の軽視
⑥常識の欠如など 
さらに、
⑦そのような弊害行動に対する
危機感の欠如  

そしてこの大企業病の処方箋は、
ウォルマート創業者が教えてくれている。
もちろんサム・ウォルトン。
「Think Small!」
つまり「小さく考えよ!」
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そのポイントは6つあるが、
第6番目に出てくるのが、
Stay lean!
Fight bureaucracy!

「組織の贅肉を落とせ、
悪しき官僚化と闘え」

この悪しき官僚化と闘うための、
第1の考え方。
Think one store at a time!
「1店ごとに検討せよ!」

私は言い換える。
Think one thing at a time!
つまり「ひとつずつ考えよ!」

ひとつずつ、ていねいに、根気よく、
目の前に存在する問題を解決する。
そのために最も必要な姿勢は、
一件ずつ検討すること。

第2の考え方。
Communicate! Communicate!
Communicate!
意思疎通せよ! 意思疎通せよ!
意思疎通せよ!

コミュニケーションがあれば、
たとえ官僚化した組織でも、
モノの道理が理解されてくる。

正々堂々の意思疎通から逃げ出す者こそ、
組織官僚化の温床である。

そして第3の考え方。
Keep your ear to the ground!
地に耳をつけよ。
私の言葉でいえば、
「神は現場にあり!」

いつも、いつまでも、
現場をより良くすること。
それが、顧客のためである。
官僚化は、その顧客主義を喪失させる。

そして第4の考え方。
Push responsibility-
and authority-down!
現場に責任を、
そして権限を与えよ。

最後に、第5の考え方は、
現場からの発想。
Force ideas to bubble up!
アイデアを沸き立たせよ。

この5つの考え方が、
第6番目を生みだす。
Stay lean!
Fight bureaucracy!

これが大企業病を予防し、排斥する。

そして怖ろしいことに、
悪しき官僚化と大企業病は、
中堅企業にも中小企業にも発生する。

この対処法と予防法が、
「Think Small!」の6つの思考法。

前にも書いたことがあると思うが、
ただし、「小さく考える」だけでは足りない。

大きな志を持たねばならない。

「大きく志し、小さく考える」
「大志小考」

これは「着眼大局 着手小局」に通ずる。
伊藤忠商事中興の祖・瀬島龍三さんの、
三つの心得のうちの第一。

創業者や中興の祖の教え、
忘れてはならない。

しかし、それらを、
知っているだけ、
覚えているだけでは、
全く意味はない。

常に心掛けて、
実践しなければならない。

〈結城義晴〉

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