結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年12月27日(火曜日)

1964年「そのうち何とか」と2017年・岩崎高治「厳しい年」

年末商戦は今、つかの間の凪状態か。
明後日の29日から「際の勝負」

「早仕掛け」の成果は、
「際」の詰めがなければ成就しない。

さて第97代安倍晋三首相。
政府専用機で、
ハワイに到着。

一連の追悼行事が始まった。

アメリカの現役大統領と、
日本の現役総理大臣が、
一緒に真珠湾犠牲者を慰霊。
DSCN0027

素晴らしい。

あれから75年、
初めてのことだ。

パールハーバーには戦艦アリゾナが沈む。
その上にアリゾナ記念館が建設された。

安倍首相はオバマ大統領とともに、
この記念館で献花する。

そして「不戦の決意」を表明する。

この22日、トランプ次期大統領は、
得意のツイッターに書き込んだ。
「核兵器について、
世界がまともに考えるようになるまで、
米国は核能力を
強化し拡大すべきだ」

ああ。

安倍さんには、決然と、
不戦の決意表明をしてほしい。

さて『ほぼ日』の糸井重里。

「金のないやつぁ俺んとこへこい」
青島幸男作詞、萩原哲晶作曲、
もちろん植木等が、
明るく笑いながら歌ってた。
タイトルは、
「だまって俺について来い」

歌は続く。
「俺もないけど心配するな。
見ろよ、青い空、白い雲」

結論は、
「そのうちなんとかなるだろう」

東京オリンピックの1964年の歌。

「これ、いまつくったとしても、
こういう展開で完成しきれないと
思うんだよね」

同感。

「なんで、当時、この歌が成立していたか。
どうして、みんなでこの歌で
笑っていられたのか」

「それは、1964年という
時代のせいだと思うんだよね」

「なんでだか知らないけど
『そのうちなんとかなるだろう』
と、言えちゃうのが
『高度成長』の時代ってものだよね」

「この時代には、
たいていの商売が、
事業が、暮らしが、
あんまり考えなくても、
うまく行ってたんだよ。
『高度成長』って、
そういうことだったんだよねー」

この時代を経験していない人には、
実感がわかないかもしれない。

でも、知っておいてほしい。

「いまの時代の豊かさと比べてみたら、
そのころのほうがずっと
貧しかったんだけれど、
右肩上がりに『もっとよくなる感じ』が
あったんだね」

今でも、こんな感じの経営者、
いるかもしれない。

なにしろ、
「核能力を強化し拡大すべきだ」
などという次期大統領が、
当選してしまうくらいだから。

それから52年。

糸井の述懐。
「『なにかがきっと待っている』
のほうが、不安そうだなぁ」

ちなみにこれは、
『ひょっこりひょうたん島』

わかる。

さて、昨日の日経新聞。
岩崎高治さんが登場。
㈱ライフコーポレーション社長。
DSCN1950.JPG-6〈写真は商人舎撮影〉

聞き手は編集委員の田中陽さん。

「消費の状況を知るために
意識している数字がある――
それは雨が降った翌日の売上高だ」

言ってくれました。

Weather Marketing。
月刊商人舎8月号。
商品前線異常なし!

「消費が自律的な時は
前日分の落ち込みの
8割を取り戻せるが、
最近は5割にとどまっている」

つまり最近の消費は、
「自律的」ではない。

「現金給与総額と売上高の伸びは
連動していたが
ここ1年は売上高の伸びが
鈍ってきている」

つまり、
「給料は増えているが
社会保障費への支出増が
重荷になっていると見ている」

今日のDaily商人舎。
【11月家計調査】

最後の文章。
「全体に実収入が増加して、
支出が減少している。
つまり貯蓄ないし、
家庭内ストックが増えている」

岩崎さんと同じ分析だ。

「地域別では関西は関東に比べて弱い」

ポイントセールについても、
正直に述べている。

今年6月、ポイントの仕組みを変更。
「同業他社並みにしたところ、
途端に客数、売上高が落ち込んだ」

そして11月。
「かつての制度に近い仕組みに
修正したところ来店客数も戻った」

これは200分の1にしたら、
客数・売上高が減って、
100分の1に戻したら、
客数も回復したということ。

「ポイント制度に
敏感だったことがよくわかった。
それだけ買い物に対する目が
厳しいということだ」

「消費は一進一退というよりも
ほふく前進なのだが、
少しでも国民負担となるような
ニュースがあると萎縮してしまう」

昨日のブログの川野幸夫さん。
ヤオコー会長。
「今年はまあまあだった」

「約10年、社長をしているが
これほど消費者が将来不安を抱いて、
それが消費に影を落としているのは
初めてのような気がする」

「客単価と一点単価は
ここ数年ほとんど変わっていない」

ライフの場合、
前者は2000円超、
後者は200円超。

「買い物客を高級志向、価格志向など
9つに分類して分析すると、
全体で3%の高級志向の買い物客は
さらにいい商品を買おうとしているが、
価格に敏感な買い物客は
競合店の価格を比較しながら
安い商品を買う傾向が鮮明」

もう有名になった、
ライフのクラスター分析。
もちろんID-POSデータ活用による。
〈月刊商人舎2016年4月号〉

「最近は若い世帯の買い物行動に
変化が見られる。
世帯人員は少ないはずにもかかわらず
肉などはジャンボパックを購入している」

岩崎さんの読み。
「お得感があり、
外食するよりは自宅で料理をした方が
節約できるからだと思う」

ウェグマンズのファミリーパックと、
まったく同じトレンドの、
同じ発想の商政策だ。

「深刻な人手不足は
経営に大きな影響を与えている。
この2年でパートの時給は
50円上がった」

「人材の供給が制約され、
新規出店などの投資が
抑えられてきている」

最後に2017年の展望。
「小売業にとって、
経費が増えることばかりなので
厳しい年になるだろう」

「その先にあるのが、
もう一段の業界再編だと思っている」

岩崎高治の時代認識は、
ひどく厳しい。

「そのうちなんとかなるだろう」
なんてことは、断じてない。

それが正しい。

〈結城義晴〉

2016年12月26日(月曜日)

川野幸夫の1年の総括「まあまあ」と「レジレス化&統一店休制度」

Everybody! Good Monday!
[2016vol52]

2016年も最終週。
1月元旦を第1週と数え始めて、
今週は第53週。

毎日更新宣言ブログ、
毎週、毎週のご愛読、
感謝します。

振り返ってみると、
今年1年、一度も病気せず、
風邪もひかず、怪我もせず、
元気にやり遂げることができました。

それは何よりも、
真摯に、緊張して、
このブログに取り組んだ、
成果の一つだと思います。

「私、手は抜かないので」
ドクターXの外科医・大門未知子風に。

ご愛読、感謝します。

それにしても、
横浜は暖かい年の瀬です。
小春日和がつづく。

漁の舟小春日和に眠りをる
〈朝日俳壇より 岡崎市・米津勇美〉

そんな日です。

しかし日本列島は長い。

列島の脊梁冬に入りて住む
〈同 養父市・足立威宏〉
(金子兜太選評)
作者住む日本列島養父市の、
冬の寂寥(せきりょう)感の深さ強さ。
養父は「やぶ」と読むが、
兵庫県北部但馬地域の山間都市。

さらに一句。

(こがらし)や帽子押へてすれ違ふ
〈同 川西市・日塔脩〉

東京・横浜は暖冬だけれど、
木枯らしが吹く地方もある。さて、今日は、東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会。
一般社団法人。

今年最後の記者会見。DSCN1796.JPG-6

スーパーマーケット、および生協の、
11月の営業報告があっった。

特徴は、企業規模による営業成績の落差。

パネル数は270社だが、
1~3店舗の企業47社の前年同月比は、
全店で97.9%、既存店で97.9%。

51店以上の43社の前年同月比は、
全店で104.7%、既存店で102.1%。

その中間に位置する企業群も、
店数が多くて、売上規模が大きい会社が、
比較的好調で、小さい会社が不調。

あくまでも客観的な統計で、
個別の企業の話ではない。

しかしこの全体のトレンドは、
企業の統合が進むだろうことを、
示唆している。

その後、会長の川野幸夫さんが、
一年の総括。
㈱ヤオコー会長。
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今年のスーパーマーケット業界の状況を、
川野さんは表現した。

「まあまあの状況」

百貨店、総合スーパーは低迷したが、
「スーパーマーケットはまあまあ」

この「まあまあ」が逆に、
スーパーマーケット業態の特性でもある。

他の業態が絶好調の時も、
スーパーマーケットは「まあまあ」

他業態が不調の時も、
スーパーマーケットは「まあまあ」

クリスマス商戦も、各社、
「まあまあ」だった。

それが社会のインフラ産業の特徴だ。

川野さんが強調したのが、
人手不足の問題と、
働き方改革、生産性向上。

月刊商人舎11月号の特集と、
問題意識は完全に一致した。
働き方改革×人材マネジメント

そこで協会は二つの取り組みをする。
第1は「レジレス化」

研究会を立ち上げて、
完全無人レジの研究を始める。

アマゾンGOの無人店舗実験も登場して、
想像以上に速いスピードで、
レジレス化が進む。

マンアワーで見ると現在、
全体の20%がレジに投入されている。

フレンドリーな接客を受けたい。
そんなニーズもある。
しかしそれは、
別のサービス機能でできる。

生産性アップのために、
レジレス化は進められねばならない。

小売業に限らずサービス業全体で、
同じ課題として取り組む必要がある。

政府や行政に加わってもらう場面も、
出てくるに違いない。

第2は、
営業時間の短縮や、

店舗休日の設定の問題。

協会としては、
統一店休制度の創設を提案する。

そのために検討委員会が設けられて、
具体的な議論が展開される。

最後に川野さんが語ったのが、
スーパーマーケット産業の位置づけ。

食品スーパーマーケットでは、
他の業態に比べて、
寡占化が進んでいない。

マラソンに例えると、
せいぜい20キロ地点。

先頭集団が走っているが、
それにどんどん後続集団が続いている。

つまり食品スーパーマーケットは、
「まだ若い業態だ。
スーパーマーケットの発展は、
まだまだこれからだ」

大手企業と中小企業の格差は、
開くかもしれないが、
世代交代が進んで、
若い経営者から、
問題提起がなされている。

最後に江戸時代の身分制度の話。
士農工商の序列。

江戸時代には、
一番下の商が幕府や藩を動かした。

新田を開墾するときなど、
必ず商人資本や商人の知恵が生かされた。

明治になって、
商業は農業と一緒に、
失業のバッファー程度としてしか、
見られなくなった。

富国強兵・殖産興業のスローガンのもと、
政府は作る機能を最優先した。

さらに戦後も国民の中に、
士農工商は残った。

それが長い間に、
国民の頭の中に刷り込まれた。

どうしたらいいか。

この意識を変えるには、
高い志を持って、
みんなが努力する以外にない。

川野さんの弁舌は、
どんどん熱を帯びていった。

記者会見が終わって、
全員が解散してから、
川野さんと単独会談。
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スーパーマーケットの協会が、
やはり大同団結して、
同一労働同一賃金問題、
レジレス化や統一店休問題、
さらに軽減税率や本体価格表示問題に、
真剣に取り組まねばならない。

私が主張しているのが、
「ポリティカル・マーチャント」

政商ではない。
政治的主張を持った商人。

清水信次さんがそのお手本。
川野幸夫さんがその後継者。

清水さんは日本小売業協会会長、
日本チェーンストア協会会長、
日本スーパーマーケット協会名誉会長、
新日本スーパーマーケット協会名誉会長、
そしてライフコーポレーション会長。

清水さんにも川野さんにも、
まだまだ頑張ってもらわねばならない。
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川野幸夫さん、74歳。
結城義晴、64歳。

大所高所から、
じっくり考察し素早く行動する。

共に頑張りましょう。
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夜の銀座のイルミネーション、
例年より控え目な印象で、
これも「まあまあ」だった。IMG_0250.JPG-6

安倍晋三首相は今夜、
ハワイに向けて出発する。
真珠湾攻撃の犠牲者慰霊。
そして、パールハーバーで、
バラク・オバマ大統領とともに、
不戦表明をする。

ここでも大所高所からの、
見識が問われる。

みなさんも、今週の、
歳末際の商戦に向けて、
大所高所から、
「まあまあ」のちょっと上を行こう。

では、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年12月25日(日曜日)

【日曜版・猫の目博物誌 その28】樅(モミ)

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は変わらぬものを見分ける。
そんな目で見る博物誌――。

Merry Christmas!20111224154648
今日こそ、クリスマス。

そしてクリスマスツリー。
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もちろん立教大学。
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クリスマスのイルミネーション。
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クリスマスキャロル。

もみのき もみのき ときわに あおき
もみのき もみのき ときわに あおき
くさもえる なつも ゆきしろき ふゆも
もみのき もみのき ときわに あおき
〈小学校教科書、野口耽介作詞〉

ドイツ民謡。

日本語の歌詞は、いくつもある。

樅の木 樅の木 生いや茂れる
木蔭をさまよい 語りし思い出
樅の木 樅の木 いなまお恋し
〈並木祐一訳詞〉

もみの木 もみの木 いつも緑よ
もみの木 もみの木 いつも緑よ
輝く夏の日 雪降る冬の日
もみの木 もみの木 いつも緑よ
〈中山知子作詞〉

おおタンネンバウム
おおタンネンバウム
ときわのみどり
おおタンネンバウム
おおタンネンバウム
ときわのみどり
夏の山路には 枝をさしのべて
清がしき木陰に われをいざなう
〈早川義郎作詞〉

ちなみにコーネル大学の校歌も、
この歌のメロディー。DSCN9954.JPG-6

樅は、マツ科モミ属の常緑針葉樹。
学名Abies firma。

北半球の寒冷地から温帯に分布。
日本に自生する樅は、
北端は秋田県、南端は鹿児島県屋久島。

樹高は40mにも達する。
樹形は円錐状で、
クリスマスツリー形となることが多い。

枝は、幹の同じ高さから、
輪を描くように四方八方に出る。
輪生(りんせい)という。

樹皮は茶色がかっている。

葉は針状。
細くて固い。
先端はふたまたで、
鋭くとがっている。

マツ科の植物は雌雄異花。

樅の雄花は、
小さなラグビーボール形で、
多数群生する。

雌花は、枝の先端に、
上向きに形成され、
受粉後上向きに立ったまま、
果実になる。

果実は「球果」と呼ばれ、
木化した鱗片状の葉が、
球状に集まってできている。

球果の大きさは10~15cm。

若い球果の色は緑色、
成熟すると灰褐色に変わる。

熟すると樹上で、
鱗片が剥がれ落ちて分解し、
種子を散布する。
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『樅ノ木は残った』は、
山本周五郎の歴史小説。
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江戸時代前期の「伊達騒動」が題材。

仙台藩伊達家で起こったお家騒動。
主人公は国家老の原田甲斐。

従来の解釈では、
悪人とされてきたが、
山本周五郎は、
幕府による取り潰しの画策から、
伊達藩を守るために尽力した、
忠臣として描く。

その原田甲斐が、
自邸の庭に立つ樅の巨木を語る。
「私はこの木が好きだ。
この木は何も語らない。
だから私はこの木が好きだ」

樅の木のイメージは、重い。
樅の木は永遠に青い。
草萌える夏も、雪白き冬も。
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だからクリスマスキャロルになった。
くるくる変わるものは、
永遠の存在にはなりえない。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

2016年12月24日(土曜日)

Christmas Eve!マッケンジー・ジュタヌガンと平富郎の笑顔

Christmas Eve。
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それにしても、
糸魚川の大火。
新潟県糸魚川市中心部、
約150棟、約4万㎡を、
天皇誕生日の祝日に、
約30時間にわたって焼き尽くした。

けが人は住民2人、
消防団員9人。

ほんとうに不幸中の幸いで、
焼死者はいなかった。

お見舞い申し上げたい。

朝日新聞『折々のことば616』
鷲田清一さん編著。

とても波長が合うから、
毎日のように、紹介したくなる。

空の箱には、
たくさんものが入るように、
不幸な家庭に育った人は、
幸せをたくさん詰め込めます。
(美輪明宏「花言葉」から)

「たしかに富者がしばしば
財の増減に神経をすり減らすのに対し、
貧者にはときにおどろくほど
気前のいい人がいる」

「もちろん財だけの問題ではない」

知識も情報も考え方も。

クリスマスイブの、
サンタクロースのプレゼント。IMG_0227.JPG6

昨日の日経新聞『スポーツ欄』
「ルーティンは笑顔」

ニュージーランド代表、
ダミアン・マッケンジー。
「ラグビー王国」期待の新鋭。
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177センチ、78キロ。
ラグビー選手としても、
フルバックとしても小柄。

日本人の五郎丸歩だって、
同じポジションで185センチ、100キロ。

マッケンジーのランは切れ味抜群。
今年のスーパーラグビー。
ボールを持っての走行距離、
防御ラインの突破回数。

ともに全選手中第1位。
トライ数は第2位。

だから異名は「スマイル・アサシン」
つまり「笑顔の暗殺者」

なぜスマイルか。

ラグビー・ゴールキックのルーティン。
昨年のワールドカップイングランド大会、
日本代表の五郎丸によって、
広く知られるようになった。

マッケンジーも、
プレースキッカー。

「ボールを置いた後、
真剣な表情を一変。
笑顔をつくってから蹴る」

スピード出世したマッケンジーだが、
抱えていた悩みはゴールキック。

「筋肉が硬直してボールに
足を当てるタイミングが分からず、
ミスすることがあった」

メンタルコーチの勧めもあって、
「リラックスするために
効果があると思った」

難しい秘訣はない。
蹴る直前に、
口角を上げるだけ。

しかし、
「蹴る時に自由に動けるようになった」

今や大型スクリーンに
その笑顔が映される度に
ファンが喜ぶ人気選手。

笑顔をつくる。
口角を上げるだけ。

同じルーティーンのアスリートが、
もう一人いる。

アリヤ・ジュタヌガン。
タイの女子プロゴルファー。
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今年、全英女子オープンで優勝。

打つ前に笑う。
パットでも、ショットでも。
軽く笑顔をつくってから、
アドレスに入る。

こちらも口角を上げるだけ。

気持ちを楽にさせる。
自分をリラックスさせる。

脳内にはアルファ波が出るらしい。
集中力アップにもつながるらしい。

そういえばチェーンストアのトップで、
同じような笑顔の人がいる。

平富郎さん。
㈱エコス会長。
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接客の際も、
初対面の時も、
会議の席でも、
商談の場合にも、
笑顔を見せる。
口角を上げる。

だからクリスマスイブにも笑顔。

箱の中に笑顔。
幸せをたくさん詰め込んで。

Merry Christmas!

〈結城義晴〉

2016年12月23日(金曜日)

天皇誕生日の吉田拓郎・糸井重里の「旅のストレスと人の成長」

天皇誕生日の祝日。
今日から三連休。

まあ、クリスマス連休。

皇居前には参賀の人々が、
3万8000人、集まった。IMG_5738.JPG-6

第125代明仁今上天皇。
83歳。
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誕生日おめでとうございます。

夜の皇居は、
ライティングされて、
美しかった。
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一方、北海道地方は、
大雪、暴風の大荒れ。
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札幌市の積雪は90センチを超えた。
12月の雪として50年ぶりの記録。
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お見舞い申し上げます。

夜には、吉田拓郎。
NHKのSONGSに登場。
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1946年4月5日生まれの70歳。IMG_5757.JPG-6

最高のバックミュージシャンに囲まれて、
9曲を歌った。
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私は「ある雨の日の情景」が、
なんともよかった。
バンド全員で、
アカペラでコーラスした。

確か57歳の時に、
拓郎は肺ガンを患った。

それを克服して、
70歳の自分をさらけ出した。

それは、よかった。
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さて『ほぼ日刊糸井新聞』

会社名を、
㈱東京糸井重里事務所から、
㈱ほぼ日に、改称して、
いよいよ絶好調。

「友人が、海外のあちこちで
仕事をしては、帰国し、
国内でいろいろやっては、
また見知らぬ外国に行き
……というような暮らしをしている」

その友人が、先日、
「疲れました」と素直に言った。

そこで糸井は旅を考察する。

「飛行機の移動だけでも
疲れるとも思うけれど、
各地でちょっと長めの滞在を
繰りかえす仕事だから、
その地に馴れかけたころには、
次の場所に行く。
そういうことがかなり
負担になっているのだろう」

わかる。

「だれかに『あれ、とって』と頼んだら、
その『あれ』をとってくれる人も、
じぶんの手の延長だ」

この表現が糸井らしい。

「コンビニも、電車も、
近所の人も、仕事場も、
それぞれ、みんな
『じぶんの可能性の延長』なのである」

そのとおり。

「言い換えれば、ふだん
ふつうに暮らしている環境は、
広い意味での『じぶん』なのである」

自分の家も、
自分の店も、
自分の会社も、
ぜんぶ「自分」だ。

「その環境込みでの
『じぶん』というものを、
がらっと変えてしまわざるをえないのが、
『旅』だ」

「いつもの、思いやら
手足やらが使えないのだ」

そんなものと連れ立って、
旅をしたがる甘えん坊もいるが。

旅では、
「じぶんの力が、
ほんとうに原寸大の、
『ただのじぶん』になった状態で
生きることになる」

これも私、実感するが、
たいへんなストレスとなる。

「旅先の環境を
『じぶん化』していく過程は、
人を、とても大きく
成長させてくれることなのだ」

そう、旅先では、
わがままは通らない。

自分を無理にでも変えなければ、
新しい環境のなかで生きていけない。

そんなストレスのかかる旅を、
繰りかえしてやっていたら、
とんでもなく疲れる。

しかし、それは同時に、
人を成長させてくれる。

そして、ついでのような、
糸井の反省。

「ぼく自身には、その
『旅』のようなものが足りない。
じぶんを変化させねばならない
ストレスが、少ない」

「安定的にパフォーマンスを
発揮しやすいかもしれないが、
これでは、じぶんが
『固くなってしまう』と思うのだ」

今日の結論。
「変化は、人としてはつらいこと。
だけど、必要なんだよね」

今年、私も、旅をした。

そして来年ももうすこし、
無茶をせず、無理をする。

今上天皇は83年、
吉田拓郎は70年、
ストレスのかかる旅を、
続けてきたようなものだ。

糸氏重里自身の発言は、
謙遜である。

私も負けられない。
皆さんにも、
変化は必要だ。

〈結城義晴〉

2016年12月22日(木曜日)

NaturalHouse白川洋平さん・阪急Oasis千野和利さんに会った

冬とは思えない暖かさ。
今日は20度になった。

アメリカのミネソタ州。
ミネアポリスはマイナス30度。

現地の土井啓子さんが、
フェイスブックで報告してくれた。
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今日は朝から、東京・青山。

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自然食品専門店の草分け。
現在はオーガニック専門店。

1978年創業で、
30店の直営店を展開する。

私、30年以上も前に、
取材したことがある。

その現在の代表取締役社長、
白川洋平さん。DSCN9748.JPG-6

初めて会ったが、
すぐに意気投合。

長い付き合いをしましょう。

「商人は正人である」
私は故成瀬義一先生の、
有名な言葉を思い出した。

そのあと、車で新宿へ。

ハイアットリージェンシー東京。
ランチミーティング。

千野和利さん。
㈱阪急オアシス会長。
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ご一緒したのは、
㈱伊藤園副会長の江島祥仁さんと、
専務取締役の小林義雄さん。

ありがとうございました。

千野さんとは、大所高所から、
スーパーマーケット産業全体の展望、
H2Oリテイリングの関西構想、
阪急オアシスの新フォーマット、
そして企業連携と企業統合など、
ざっくばらんに語り合った。

私も随分と、
突っ込んだ意見を言った。

剣道五段の千野さんは、
現在も毎朝、
100本の素振りを欠かさない。

それだけに体力、気力は充実。

1949年生まれの67歳。

私はどんなことも、
当該の中心人物に直接、
話を聞くことにしている。

それは当事者が一番よく、
そのことを考えているし、
そのことを知っているからだ。

自分の目で見る。
自分の耳で聞く。
そして、
自分の頭で考える。

千野さんもその面では、
私の同志。

来年早々、
アメリカからヨーロッパまで、
研究の旅に出て、
新しいフォーマットに取り組むそうだ。

さて日経オンライン経営者ブログ。
高原豪久さん、
ユニ・チャーム社長。

タイトルは、
「12月に思う経営の在り方」

話は次期大統領ドナルド・トランプから、
第35代ジョン・F・ケネディ、
第26代セオドア・ル―ズベルトへと進む。
そのルーズベルトは、
赤穂浪士を礼賛していた。

ルーズベルトは、
英訳“CHUSHIN-GURA”を愛読した。

一般に評価されるのは、
大石内蔵助のリーダーシップだ。

しかしルーズベルトは、
「四十七人の義士」の
「義士たるところ」に共感した。

高原さんはそう、推測する。

この時代、武士は、
サラリーマン化しつつあった。

だから余計に、
町人は畏敬の念も込めて、
赤穂浪士を「赤穂義士」と称賛した。

義士の“義”の意味は、
「助ける」「補足する」「かわりにやる」
「義足・義手」という言葉がある。

そこで高原さんは、
「『義』務」を定義する。

「やらねばならないことをやらされる」
ではなくて、
「やるべきこと、やりたいことを、
その一員が思いを同じくして
実行すること」

ユニ・チャームでは、
「共振の経営」を推進している。

その『三つの特長』

第1は、
ものの見方・考え方を
変える仕組みがあること。

これは「社是」「理念」に相当する。
「要諦は全社が向かっている方向と、
社員一人ひとりの仕事の方向が
一致すること」

第2は、
実行せざるを得ない仕組みが
あること。

「目的はお互いがお互いの仕事を
見せ合う・見合う仕組みを意味する」

「幹部と社員の間の壁をなくし、
お互いの仕事を自由に
見ることができるようにする」

そのことによって、
「お互いの仕事を理解し、尊重し、
そしてフランクにアドバイスを
し合える風土・文化を醸成する」

第3は、
仕事のやりがいを実感できる
仕組みがあること。

「やりがい」=「仕事をする喜び」

「共振の経営」を通じて、
互いに「喜びあい」「認め合う」
風土・文化を醸成する。

仕事を通じ物心両面の豊かさを感じ、
「努力し、成果をあげた人」が、
正しく評価される会社にする。

高原さんは熱い。

「戦略は模倣されますが、
企業間の格差は、
それを実践する度合いによって
決まります」

そして結論。
「我が社では
『三つの特長』を盛り込んだ
『共振の経営』によって、
『義務を遂行する仕組み』を
他社が模倣できないレベルにまで
全社員で高めることを
目指しています」

この「義務を遂行する仕組み」は、
ピーター・ドラッカーの、
「責任の組織化」である。

「他社が模倣できないレベル」は、
ジェイ・バーニーの、
「模倣困難性」である。

それらによって、組織は、
継続的な競争優位を築くことができる。

〈結城義晴〉

2016年12月21日(水曜日)

12月景気基調判断の「上方修正!」から「沈黙と無言」の力へ

日一分一分ちゞまる冬至かな 
〈正岡子規〉

明治35年、1902年の9月、
享年34で逝った子規を思えば、
この句が胸にしみる。

今日は、2016年の冬至です。

日経新聞巻頭の『春秋』
一年の短さをいひ柚子湯かな
〈岩井善子〉
L3381140001693801〈兵庫県香住町いまご荘〉

くりかえし繰り返しの一年。
その繰り返しに応えるのも、
小売りサービス業の使命だ。

さて、12月の政府月例経済報告。

やっと来た。

景気認識の基調判断を、
上方修正!

1年9カ月ぶり。

「一部に改善の遅れもみられるが、
緩やかな回復基調が続いている」

2014年4月、安倍晋三内閣で、
消費税率8%への引き上げ。

2014年11月にあわてて、
2015年10月に予定していた、
税率10%への引き上げを、
2017年4月に1年半延期。

その後の2015年3月。
消費増税してから丸1年。

そこでやはり景気認識を上方修正。

その時の表現。
「企業部門に改善がみられるなど、
緩やかな回復基調が続いている」

「緩やかな回復基調」は、
景況判断の常とう句だが、
まあ、それが発信されただけでも、
ちょっと気分が晴れる。

海外経済は回復。
アメリカでは昨日、
株式市場でダウ工業株30種平均が、
前日比91ドル高と続伸。
1週間ぶりに最高値を更新。

日本経済も輸出に持ち直しの気配。
雇用環境は全体でみれば改善され、
所得は増加。

そこで個人消費が上向いてきた。

その個人消費に対する表現。
11月は「総じてみれば底堅い動き」
12月は「持ち直しの動き」

もしかしたら政府のリップサービスか?

なんてことも思ってしまうが、
クリスマス商戦と歳末商戦には、
すこし安堵しつつ臨みたい。

ここまで来たら、
一気呵成、商売邁進。

マイナスの発言など、
耳に入れる必要はない。

さて、朝日新聞の一面、
今日の『折々のことば』
鷲田清一さん編著。

沈黙している人だけが
聴いているのであって、
口を閉じない者には
何も聞こえません。
(ヨゼフ・ピーパー「余暇と祝祭」から)

ドイツのトマス主義哲学者、
カトリック思想家。
ミュンスター大学教授。

沈黙とは口をつぐむことではない。
「口を開けばとぎれてしまうような
深い心の通いあい」のことだ。

「人を懐深く受け入れるには、
鎧を脱いでいちど
自分を緩める必要がある」

「だがそれは、事のなりゆきに
心置きなく身を委ねられる
『信頼』なしには難しい。
まずは日頃よりそういう関係を
周囲との間で育んでおかねば」

遠藤周作著『沈黙』を、
どうしても思い起こす。

神は語りかける。
「私は沈黙していたのではない。
お前たちと共に
苦しんでいたのだ」

11月29日の『折々のことば592』
無言は
強い質問である
(御厨貴「人を見抜く『質問力』」から)

日本の政治史学者・政治学者、
東京大学・東京都立大学名誉教授。

「人に質問してその答えが
そつのない帳尻合わせに聞こえるときは、
さらに突っ込んだ質問をするよりも、
いったん黙り込んだほうがいい」

政治家へのインタビュアー御厨の、
経験に基づく真骨頂。

同感だ。

「そんな答えを待っていたのではない、
そこは本当のところどうなのか、
という強い聞き返しになるから」

そして反対に、
「質問を受ける側にも
同じ思いはある」

対面していて、
相手が無言になったら、
あるいは沈黙したら、
それは「強い質問」か、
あるいは、
「ともに苦しんでいた」か。

べらべらと、
しゃべっているだけの者は、
何も聞いてはいない。

自分のことだけ、
自分の考えだけ、
話し続ける者は、
その瞬間、
何も感じてはいない。

考えてはいない。

冬至の一日。
そんなことを思う。

少し早めに帰る柚子湯に入るため
〈 「紅葉山」より 岸田稚魚〉
L3381140001693801

締めの一句。
とりわけて何事もなし冬至粥
〈佐藤鬼房〉

それも、よし。
冬至には。

〈結城義晴〉

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