結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年01月03日(木曜日)

つれづれなるままに結城義晴<選>詩集

日の出
お正月なので、
私の好きな詩を。

このブログで、
詩の連発なんて。
意外ですかね。
でもいいかな。

初売りが始まって、
仕事に入っている人も多いとは思いますが、
感じ取ってみてください。
詩人の言葉を。
その先にあるお客さんの心を。

まず、「かぞえうた」から始めよう。

いちじく
にんじん
さんしょに
しいたけ
ごぼうに
むくろじゅ
ななくさ
はつたけ
きゅうりに
とうがん
(日本わらべうた)

商売の基本は、
数字です。
昔の人は、
こうやって子供に数字を教えました。
生活感覚で、
数字を楽しみました。
基礎的な野菜が並んでいます。
ただそれだけ。

このわらべうた、
なぜかとても好きなのです。

「つけものの おもし」

つけものの おもしは
あれは なに してるんだ
あそんでるようで
はたらいてるようで

おこってるようで
わらってるようで

すわってるようで
ねころんでるようで

ねぼけてるようで
りきんでるようで

こっちむきのようで
あっちむきのようで

おじいのようで
おばあのようで

つけものの おもしは
あれは なんだ(まど・みちお)

わたしがもっともそんけいし、
としとったら、ああなりたいとおもってる詩人。

わたしは、
にほんのしょうぎょうのせかいで、
つけものの おもし
に なりたい。

「利益」

海を売って十円もうけ
山を売って十円もうけ
空を売って十円もうけ
健康を売って十円もうけ
人買いをした山椒太夫
安寿・厨子王の昔よりも
もっとあくどい会社のあきない。
としよりを売って十円もうけ
子供を売って十円もうけ
明日を売って十円もうけ
もとでの安い薄利多売、
海を売って十円もうけ
山を売って十円もうけ
空を売って――。
(石垣りん)

強烈な女性。
働く女性。
こんなのもある。

「くらし」

食わずには生きてゆけない。
メシを
野菜を
肉を
空気を
光を
水を
親を
きょうだいを
師を
金もこころも
食わずには生きてこれなかった。
ふくれた腹をかかえ
口をぬぐえば
台所に散らばっている
にんじんのしっぽ
鳥の骨
父のはらわた
四十の日暮れ
私の目にはじめてあふれる獣の涙。
(石垣りん)

でも、私、大好きなんです。
こういうの。
tree
意外なのもひとつ。

「はるかぜ」

ああ、家が建つ家が建つ。
僕の家ではないけれど。
   空は曇ってはなぐもり、
   風のすこしく荒い日に。
ああ、家が建つ家が建つ。
僕の家ではないけれど。
   部屋にあるのは優欝で、
   出掛けるあてもみつからぬ。

ああ、家が建つ家が建つ。
僕の家ではないけれど。
   鉋の音は春風に、
   散って名残はとめませぬ。

   風吹く今日の春の日に、
   ああ、家が建つ家が建つ。(中原中也)

よいですね。
中也のこんな感じ。
新春気分。

「ああ、店が建つ店が建つ」
私も詩ってみましょうか。

一方、こんなのも好きです。

「言葉のない世界」

言葉のない世界は真昼の球体だ
おれは垂直的人間
言葉のない世界は正午の詩の世界だ
おれは水平的人間にとどまることはできない

言葉のない世界を発見するのだ 言葉をつかって
真昼の球体を 正午の詩を
おれは垂直的人間
おれは水平的人間にとどまるわけにはいかない
(田村隆一)

そうそう、そのとおり。
私、影響、受けてる。

「出発」

おまへは信じない 私の生を
私は出発する 雨の中を
暗い岸壁に私の船が着く
……そして私の生の幻影が

黙って私は手を振る
それなのに おまへは信じない
私の生を 雨の中の私の出発を(田村隆一)

今の、私の心境。

ぐっと気分を変えましょう。

おおきな
おおきな
ホームラン
あのそらの
あのそらの
むこうまで

ボールが
ボールが
とんでゆく

おおきな
おおきな
ホームラン(詠み人知らず、少年ソフトボールの応援歌)

とにかく大声で歌うと、
元気が出てくる。
子供たちが、
声を揃えて、
一生懸命歌う。
すると、試合に負けていても、
みんなに元気が出てくる。

最後に、もう一度、戻る。
「かぞえうた」

ひとつの空を
ふたつの風が
みっつの足で
駆けてゆく
よっつの雲が
いつつの腕で
むっつの光
通せんぼ

ななつの海に
やっつの思い
ここのつ虹が
架かったら

とおの声で
とおの顔で
とおの人が
笑ったよ(味曽 司こと結城義晴)

軽い感じで、
数えてみる。
それもよし。

気は長く、
心は丸く、
腹立てず、
人は大きく、
己は小さく。

そして、みたび、年賀状。
年賀状4
「志定まれば、気盛んなり」(吉田松陰)

言葉を使って、
言葉のない世界へ。
すべての詩人に感謝。

。<結城義晴>

【出典】
「つけものの おもし」<『いわずにおれない』集英社刊>
「利益」「くらし」<『石垣りん詩集』思想社>
「はるかぜ」<『中原中也詩集』彌生書房>
「言葉のない世界」「出発」<『田村隆一詩集』思想社>

 

2008年01月02日(水曜日)

ほんものの商人、素晴らしい人間

富士
㈱セルバ社長の桑原孝正さんから、
元旦の富士山の写真をお送りいただいたので、
[毎日更新宣言]読者の皆さんへ、
お裾分けのお年玉。

「会社からみた富士」だそうで、
まことにうらやましい限り。

セルバは、富士吉田に本部を置くスーパーマーケット企業。
桑原さんは、私より4つ下の「昭和31年組」。

さて、再び、年賀状。
三が日の間は掲示し続ける。
しつこいようだが、お許しを。
年賀状2

ここで、結城義晴のBlogを振り返る。
このブログ、実際は、
2007年8月から本格スタート。
その前は、商業界のホームページの中の「メッセージ」というコラムに、
随時、書いていた。

8月10日、「イオン社長岡田元也さんのこと」など懐かしい記事だ。

8月17日、18日は、JCペニーの『ゴールデンルール』について書いた。
今、読み返しても、重要なテーマ。

8月19日、「三越伊勢丹企業統合にクリティカル・マスはない!」
ちょっと大胆な問題提起。

8月22日、『岡田卓也の十章』発刊の内幕
これは私が、商業界時代の最後に手がけた単行本の話。

そして8月23日、[毎日更新宣言]
実は、12日から毎日更新のウオーミングアップをしてから、
[宣言]を発信。

8月30日、31日は、「誰が値段を決めるのか?」のブログ上論争
Comentの書き込みも読んでください。ここで論争が展開された。

そして9月突入。
9月1日は、「商業界退任の記」。
9月2日は、珍しく、私の「誕生記」

その後、退任後の交流記。
および、時事流通論。

そして9月9日、9時9分、「リニューアル・オープン宣言」

9月14日から『商売十訓』の結城義晴流解説記9月24日、「結城義晴退任御挨拶と独立宣言」。9月25日、26日、「ヨークベニマル・クリニック」。

そしていよいよ9月30日、ジジ登場

そしていよいよ。10月に入って、4日から「あめりか漂流記第1弾」

そして、交流記、流通時評。

11月に入って、4日から、「あめりか漂流記第2弾」

11月下旬から12月にかけては、年末商戦への連続提案。
そして、交流記。
昨年末は、例年以上に忘年会など多かった。
12月5日、「伊藤雅俊さんの商いの心」が印象に残る。

年末は、「店に関する考察」をした。
この連載、まだ続く。

そして、2008年の年明け。

私の交流記は、まだまだ続く。
私のストア・ウォッチングは、どんどん増える。
私の流通時評は、もっともっと辛口になる。
私の考察は、さらにさらにしつこくなる?

この私のブログを貫くもの。
それは、次の一文に表現されている。

私の著書『メッセージ』から。

「私の好きな人」

笑顔の人。
はっきりとした人。
晴れやかな人。
   

   機敏な人。
元気な人。
清潔な人。
   

   素直な人。
明るい人。
意欲の人。

正義の人。
勇気の人。
まっ正直な人。

優しい人。
耐える人。
辛抱強い人。

太っていても、やせていても。
小さくても、大きくても。
若くても、老いていても。

女でも、男でも。
外国人でも、日本人でも。
貧しくても、豊かでも。

心の力にあふれた人。
頭の力を秘めた人。
言葉の力を知る人。

私の好きな人。
ほんものの商人。
素晴らしい人間。

私は、ほんものの商人を応援していこうと思う。
彼らが、素晴らしい人間であることを信じて。

私は、ほんものの商人を応援していこうと思う。彼らが、素晴らしい人間であることを信じて。乞う、ご期待。

商いをする店と、
商いという業
(なりわい)は、
商いする人に支えられていた。商いをする店は変わった。
商いという業も変わった。
商いをする人が変えたのである。

<結城義晴>

2008年01月01日(火曜日)

新年のご挨拶と[毎日更新宣言]再び

年賀状4

新年おめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。
2月1日に、会社を設立いたします。
現在、鋭意、準備中。
ご期待ください。

同時に、この[毎日更新宣言」。
2008年12月31日まで、
心をこめて続けることを
宣言いたします。

<結城義晴>

2007年12月31日(月曜日)

2007年大晦日、つれづれなるままに[毎日更新宣言]の終了

2007年の最終日。

明日からは2008年。

明日になると、今日は、
「昨年」「去年」「旧年中」となる。

「平成20年」のほうが、
キリがいいという理由で、
確実に多くの局面で使われるようになるに違いない。

しかし私は、今、
何か、大きな手のようなものが、
働いていると思えてならない。
結城写真
その大きな手は、
私たちをわしづかみにして、
2010年に向けて、
動かそうとしている。

だから平成20年よりも、2008年という視点で、
ものを見、ものを考えておいた方がよいと思う。

そのうえで、時流に乗るのもよい。
そのうえで、自主自律もよい。

商業においては、
両方必要だ。

時流に乗る商人がいる。
自主自律の商人がいる。
それがよい。

しかし、グローバル5を目指すコングロマリットも、
小さな町のお豆腐屋さん、漬物屋さんも、
例えば、今秋の「値上げ」の影響を免れることはなかった。

大きな社会の事象から、
逃れることはできない。

足利屋という洋品店を経営する親しい友・松崎靖さんから、
メールを頂戴した。

「今年最後の一日をお店で過ごします。
私が家に戻った30年前は、
大晦日が1年で1番忙しい日でしたが、
今は衣料品は静かです。

それでも1年の締めくくりの日、
精一杯お客様に感謝します」

この姿勢が、すごく良い。

今年も1年間、時間は、
すべての人に公平だった。

8760時間。
52万5600分。
3153万6000秒。

52週。
12カ月。

バルタザール・グラシアンは、
こんな風なことを書き残している。

真の意味で、
一人ひとりの人間に与えられるものは、
時間しかない。

だから、その時間を、
楽しく生きるのがよい。
平穏な心で生きるのがよい。

喜びに満ちた時間を過ごすことは、
人生を2倍生きるようなものだ。

自分と無関係なことに心を寄せるのも愚かならば、
自分の問題に無関心なことはもっと愚かだ。

今年1年を、
つれづれなるままに思い起こして、
私は、
時間に感謝したいと思う。

ありがとう。

<結城義晴>

追伸。
2007年8月23日に結城義晴のBlog[毎日更新宣言]を発しました。
その後、9月9日、12月31日まで、と時間を区切って、
[リニューアル・オープン宣言]。
そのタイムリミットが、今日です。
よく続きました。自分でもそう思います。
ご愛読、心より、感謝いたします。
 

明日、再び、1年間の[毎日更新宣言]を発する予定です。

2007年12月30日(日曜日)

ジジの晦日[日曜版]

12月30日。
「ミソカ」というんだそうです。
「晦日」と書きます。
「三十日」とも書きます。
ユウキヨシハルさんの、
ウンチク。

明日は、大晦日。
ジジと晦日1
結城家の、
玄関ドア。

何かお飾りが、
かけられています。

ジジと晦日2
ボクは、
ご飯を食べ終わって、
おやすみ。

ぽかぽかして、
キモチいい。
ねむい。

家の中にも、
お飾り。

ジジと晦日4
「十二支」というのが、
あるらしい。
ボクらは、なぜか、
入っていないらしい。

残念では、
ないけれど。

ボクの仲間は、トラ。
トラは、入っている。

一番右下に、
いる。

ネズミ。ジジと晦日8
入っている。
十二支に。
一番最初。

しかも、
来年の、
主役らしい。

くやしくは、
ないけれど。
ジジと晦日7
ボクの家のネズミ。

小さい。

動かない。
晦日9
臭いも、
ない。

ぜんぜん、
動かない。

ヘンなやつ。

来年の、
主役、
らしいけれど。
ジジと晦日6
どうしよう。

仲良くしようか。

無視しようか。

まったく、
動かないし。

食べられそうも、
ないし。
ジジと晦日3
来年のこと、
将来のこと、
いつも、
考える。

主役、
じゃなくてもいい。
十二支というのにも、
入らなくていい。

でも、
友だちになろう。

ボクは、
シンプル・ライフのままで。

仕事している人たち、
頑張ってください。
応援しています。

お店の人たち、
商売繁盛、
祈ってます。

ボクは、
シンプル・ライフだけど。
祈ることは、
できるのです。

<『ジジの気分』(未刊)より>

追伸。今年9月からの声援、感謝します。
皆さん、よいお年を。

 

2007年12月29日(土曜日)

ダイナムホールディングス社長・佐藤洋治の経営哲学

暮れも押し詰まった12月28日、9時30分。
東京・西日暮里。
ダイナムホールディングス
佐藤洋治さんは、その代表執行役社長。

佐藤洋治1
パチンコホールダイナムの持ち株会社。
佐藤さんはこちらの代表取締役会長でもある。

28兆円といわれるパチンコホール市場に、
常に革命的アクションを投げかけ続けてきた。

現在、ダイナムは287店舗、年商1兆1000億円。

しかし、ダイナムは、大型店・繁盛店を意識的につくらずにきた。

コツコツと汗水たらして、
現場を大切にしながら、
パチンコホールのチェーンストア・システムを構築してきた。

「私たちは現場第一主義です。
顧客の顔を見て、
商売をしなければならない。
本部も店舗も、
顧客の動向を敏感に感じながら、
反応しないと、
企業は駄目になる」

「その上で、
適切な利益が上がること」

「人のダイナムを目指しています。
会社や組織を運営する上で、
人の総エネルギー量が極めて重要になる。
企業が永続していく要素としては、
人のエネルギー量が大きくなっていくこと。
それが続いていかないと、
50年、100年はもたない」

「企業とは何か。
何のために働くのか。
これをトップや幹部が掘り下げていく。
それが50年後、100年後をつくる」
佐藤洋治
佐藤洋治さんの視点は、高くて、大きい。
パチンコホールを産業にする。
産業の次を見ている。

「ワンアジアクラブ」というNPOを主催し
アジアをベースに世界的視野を持つ。

「企業としての原理原則。
そして人の集団。
50年後に残るものは、それでしょう」

〈結城義晴〉

2007年12月29日(土曜日)

始まった歳末際の商戦、主役はあなただ

始まった。
歳末商戦本番。

あと3日。

クリスマス商戦本番の時と同じ。

ここまで来たら、
新しいこと、思いつき、泥縄は駄目。

自分に、
できることだけを、
確実に、
心をこめて、
やり遂げる。

そして、楽しむ。
お客さまと一緒に。

お店にいる人も、
それ以外の所にいる人も、
お客さまと一緒に。

人生の中の、
今年1年のしめくくりとする。

この一瞬の積み重ねこそ、
商人としての君の人生だ。

今日から3日間、
仕事していない人は、みんな観客。
まさしく、お客さん。

仕事している我々が主役。
立派な主役を張ろう。
圧倒的な主人公になろう。

仕事において、
主役、主人公を務めるための、
たった一つのコツ。
きびきびと動くこと。
これだけ。

 

生まれてきて良かった。
仕事していて良かった。

テンションを高めよう。
きびきびと動こう。
それが今、あなたの仕事です。
それが今、あなたの役目です。

<結城義晴>

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結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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