結城義晴のBlog [毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年7月17日(木曜日)


昨7月16日、徳島から帰京後、ひょんなご縁で、
コカ・コーラカスタマーマーケティング㈱で研修。
六本木ヒルズのノースタワー大会議室。
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夕方4時半から90分のところが、
120分になってしまって恐縮。

後ろの時間が大丈夫の時には、
許される限りお話します。

不思議な感じをかもし出す会社。
代表取締役社長の井辻秀剛さんとは意気投合。
日本のマーケティング、商流に関して、
実に詳しい。
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研修のあと、ワンコイン懇親会。
購買者マーケティング部部長の山本俊之さん(右)、
SMカスタマー営業部購買者マーケティング担当の五十嵐信広さん(左)と、歓談。
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購買者マーケティングとは、今、流行りの、
ショッパーズ・マーケティングのこと。

コカ・コーラといえば、
今年6月のUSA研修でのことが思い出される。
テキサス州オースティンのHEBプラスの店頭。
コカ・コーラのダイレクト・ストア・デリバリー担当者が作業をしていた。
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彼の担当は、写真のスペース。
もちろんコカ・コーラは十分にスペースをとって商品陳列している。
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しかしそのコカ・コーラの売場の隣には、
HEBのプライベートブランドが並べられている。
しかも価格は、フリッジパック2ドル29セント。
ご丁寧にターゲットのコカ・コーラ3ドル11セントと比較POPがある。
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だから売れ行きは、ご覧の通り。
左がHEBプライベートブランド、
右がコカ・コーラ。
露骨です。
アメリカ人は。
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食肉売場に面した主通路にも、
プライベートブランドの島陳列。
フォークリフトに乗せられたまま並べられている。
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定番売場と同様、2ドル29セント。
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パッケージは、明らかにコカ・コーラのコピー。
露骨です。
テキサス人は。
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何を物語っているか。
①アメリカ人はコーラ大好き。
②コカ・コーラは強い。
 ⇒だからこんなそっくりコピー商品が出る。
③コカ・コーラにプライベートブランドをぶつけるほどの価格競争がある。
そしてもしかしたら、HEB店頭でブランドスイッチが、
起こっているかもしれないと思わせるが、
定番売場のスペースを見れば分かる。
やはりコカ・コーラは強い。
ウォルマートですら、
いまだにダイレクトストアデリバリーをやめられない。
すなわちネットネットプライシングでの取引が出来ない。

④競争は店頭で起こっている。
ブランドとブランドとの。
ここにリテール・マーケティングが大きく介在している。

メーカーのマーケティングと小売業のマーケティングは、
どこで協業できるのか。
ショッパーズ・マーケティングは、そのどちらをも視野に入れて、
購買者にとって最も都合のいい売場を作ることに腐心する。

それがメーカーにとっても、
小売業にとっても、
購買者にとっても幸いなこと。
「三方良し」となる。

しかし、
協業しながら競争する。
美しい言葉で表現するならば、
競演する。
これが大事。
これをカスタマーは喜ぶ。

日本はいったい、そこまで行くのか。

<結城義晴>

 

2008年7月8日(火曜日)


洞爺湖サミットが始まりました。
真っ先に世界的な「食糧と燃料」の問題が提起されました。

まさに世界中の関心は、ここにあります。
アメリカでも、それは変りません。
しかし経済が低迷しているとはいえ、
アメリカはこの「食糧と燃料」に関しては、
自前で調達可能な「原資」を確保して、
常に売り手の立場に立とうとしています。

日本がこれからこの二つの問題で、
世界の中の売り手になるのは、
「フードとエネルギー」のテクノロジーにおいてです。
私は、そう考えています。

さて、今日は、アメリカレポートの続き。
テキサス州オースティンのHEBが50%を超えるシェアで、
ウォルマートに対抗していることは、衆知の事実です。

そのHEBのアップスケールタイプが、
「セントラルマーケット」ファサード
まさしく「中央市場(いちば)」というネーミング。

何の?

まずは、青果物の中央市場。

これは7月2日のブログで紹介しました。

しかしそれ以外の部門も、
それぞれの商品分野で、中央市場のポジションを確保しています。

青果に続く部門は、精肉。
青果から精肉に連続するスペースに、冷蔵平ケースがあります。
20種類のハンバーグの売場。
セントラルマーケット顔
来るべき独立記念日に向けたプロモーション売場。

そして、R型ケースに美しく陳列された精肉売場。
ここは、自家製のフレッシュ・ソーセージから始まります。
乳
そしてポーク、ラム、
プライムとナチュラルのビーフ、チキンと続く。
牛肉は28日間エージングのアンガスビーフが売り物。
さらに自然肥育の家禽類。
ビーフ、ポーク、ラムなどは、部位別に分類されています。
部位別に味と調理用途が違うからです。
日本の鮮魚売場と同様な「深さ」があるのです。

その鮮魚売場は、対面サービス。
100種類の海産品と淡水魚。
ロブスターや海老、ザリガニなどは、水槽に入っていて、
顧客の注文に応じて調理サービスします。
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鮮魚から、ワンウェイで、酒売場へ。
2005年に、ホールフーズマーケットの旗艦店が、
リニューアルオープンするときに合わせて、
こちらもリニューアル。
2000種類のワイン、そして500種のビール。
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マネジャーが顧客の予算と注文に合わせて、
購買リストをアレンジしてくれます。

続いて、チーズ売場。圧巻。
120平方フィートの熟成室。
真ん中に人が入る調理スペースを設けて、
オーダーに沿ってカットサービスします。
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チーズの対面に、リーチインケースの冷凍食品売場。
美味の冷凍食品が満載。
リーチイン
日本のように、お弁当のおかず売場ではない。

そしてマグネットの乳製品売場。
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Dairyと書いてありますが、
これは乳製品の意味。
日配品のDailyではありません。
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オールスクラッチのベーカリーコーナー。
ここへくるとパンの焼きたての香りが、充満している。
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それが大事。

そしてケーキ売場へと続く。
アメリカ人は女性や子供だけでなく、
大人の男性もケーキ好き。
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最後のラインは、サービスデリ。
シェフズ・ケース。
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言うことなし。

そしてサラダバー。
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スープバー。
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この二つのコーナーは、不可欠。

最後に、デリ、サラダ、スープ、デザートを、
そのまま持ち込んで食すイートインコーナー。
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屋外、二階まで、このフードサービススペースは続く。

私のいう完全試食コーナー。

いつ来ても、セントラルマーケットは、
楽しくて、豊かで、ヘルス。

まさに中央市場なのです。

<つづく、結城義晴>

2008年7月5日(土曜日)


いつだってアメリカ視察ツアーは、
あっという間に終わってしまう。

しかし、今回の歴史的視察研修会ほど
短く感じたことはない。

最後の視察日は、独立記念日。
これもあっという間に終わった感じ。

まず、ウェグマンズ。
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ウェグマンズ。
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ウェグマンズ。
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働きたい企業ランキング第3位。
3年前は、栄えある第1位だった。

働いている人も。
商品も。
売り場も。
店も。
サービスも。

働きたい企業そのもの。

私のいう「知識商人」
「ナレッジ・マーチャント」

ウェグマンズでも、独立記念日は祝う。
しかし、祝いつつ、お客様のために、
店は開ける。
星条旗を掲げつつ。
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店長のケビンさんによると、
「いちばん暇な日」。

けれども、売り場は魅力的。
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朝一番で、ちょっと欠品などあったが、
お客様が許してくれている感じ。
「みんな休みの日に、
店を開けてくれてありがとう」
そんな空気が漂っている。

ウェグマンズに別れを告げ、
ダウンタウン・ユニオンスクエアに。

トレーダー・ジョー。
自然食グロサリーストアとして全米最強。
270店を超える。
その最大繁盛店。
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しかし、こんなに空いているトレーダージョーのユニオンスクエア店、
見たことがない。
それでももちろん、大繁盛。
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向かいにあるA&Pのアップスケールタイプ、
フードエンポりアム。
ガラガラ。
この店は、なぜ閉鎖しないのか、
なぜ少しだけお客が来るのか。
いつも不思議に思う。
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意地とメンツだとしたら、
ここには大企業病が巣食っている。

ガーデン・オブ・エデン。
この店も「ニッチ」をつくりだしている。
「Niche」とは正統に位置づけられたもの。ge1

この青果の陳列。
見とれてしまう。
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そしてホールフーズ・マーケット。
1階、地階の売り場は、やはり賑わっている。
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しかしフードコートは、今までに見たことがないほど、
空いている。
今まで座って食べたことなど一度もないが、
今回はゆっくり食事。
ちょうど昼時なのに、
商人舎ファミリーの食堂と化した。
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ユニオンスクエアのドラッグストア「ウォルグリーン」。
店頭に自由の女神を登場させた。
独立記念日には、
自由の女神がいたるところに現れる。
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街の引き売り屋は、
淡々と店を開けている。
ユニオンスクエアの大通り。
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幸せ基準でいえば、
これもあり。

街角の果物売り。
家族三人の商売。
お母さんが主役。
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独立記念日、家族をあげて、お仕事、お仕事。

最後の店はゼイバーズ。
コーヒーとチーズとサーモンとキッチンウェアの店。
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ゼイバーズだけは、いつもと全く変わらない。
ニッチの世界的代表。
どんなときにも変わらないポジション。
どんなときにも変わらない顧客との関係。
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それがニッチ・マーチャント。
ナレッジ・マーチャント。

午後は自由行動。
私たちが訪れたのは、
グランド0。
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2001年9月11日のあの場所。
クレーンなど入って再建中。
心より合掌。
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世界貿易センターに隣接した地下鉄駅は閉鎖されていた。
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貿易センター跡の隣の協会の庭の碑。
「They are in peace」
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教会の礼拝堂。
「ニューヨーク市とそのすべてのレスキュー隊の皆さんへ。
不屈の精神を持ち続けてください」と書かれている。
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その後、コロンバスサークルのホールフーズを訪れ、
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セントラルパークを散策し、
五番街でショッピングして、
ロックフェラーセンターの星条旗林立を眺めて、
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ホテルへ帰還。
お疲れさま。


最後の晩餐。

フェアウェル・パーティ。
鈴木定男団長のしみじみとしたご挨拶。
心より感謝。
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団長、浅野先生、そして私。
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「ありがとう」

この言葉しかない。

大成功の歴史的第1回研修会。

再び、「ありがとう」

<結城義晴>

 

2008年7月4日(金曜日)


7月4日が明けていきます。
朝
Independence Day。
The Forth of July。

略して、The Forthとも言います。

アメリカ合衆国独立記念日。
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1773年のボストン茶会事件に端を発した独立のうねり。
1776年、独立宣言が発せられ、
東部13州による大英帝国からの独立が成立しました。

1783年、ヨーロッパ各国がこれをやっと承認。
晴れて独立が認められたのでした。

イギリスの産業革命が、1760年から。
フランス革命が1789年から。

その間の、独立ということになります。

その後、1861年、南北戦争が起こります。
奴隷制大農園経営を主体とした南部と、
産業革命によって成し遂げられた産業社会の北部。
その間の抗争。

北軍の勝利は、
今から考えると当然のことのように思われますが、
この時にアメリカ合衆国の将来が規定されたのです。

独立と南北戦争。
これがアメリカのルーツとなります。
だからアメリカ人は、独立記念日を大切にします。

250年ほど前のことだったのです。

3日、ドルは大幅な伸びを示しました。
久しぶりのことです。

今、私たちはそのアメリカの中心にいます。
ニューヨーク・マンハッタン。

街

昨7月3日は、朝、6時前にダラスのホテルを出発。
私はこの日も睡眠時間2時間ほど。

ダラス空港からニューヨーク・ラガーディア空港へ。
ダラス空港
ラガーディアの「許されざる者たち」

そして、フェアウェイマーケット。
フェアウェイ
独立記念日を控えて、超のつく大繁盛。
ここから自由の女神を望む。

そしてスチュー・レオナードへ。
バスから
スチュー・レオナードへ向かうフリーウェイは、
独立記念日を控えて大渋滞、大繁盛。
急遽、車中長時間講義。
これも、独立記念日にやって来たから、できること。
ありがたい、ありがたいと、感謝。

私は、またこの店のクレドの書かれた石と一緒に写真。
石

そして、ホテルに戻ると、
日の長い街をぶらり歩いて、ステーキハウスへ。
レストラン

私は、ヴィール・チョップを。
子牛

若い人にはプライム・ポーターハウスをお勧め。
熟年は皆、フィレミニオン8オンスをご注文。

楽しい会食。
会話も弾む。

食後は、ロックフェラーセンターまで散歩。
ロックフェラーセンター

そしてホテルの部屋へ。

午前3時過ぎまで、相談を受ける。
1時間半ほど仮眠して、
今、独立記念日のブログを書いています。

商人舎の記念すべき第1回USA視察研修会。
記念日にピークを持ってくるという企画にして、
本当に良かった。

ありがとうございます。

私たちも、独立記念日を勉強しながら、楽しみます。
勉強は、深く、過酷に。

苦しみながら楽しむ。
オクシモロン。

難しいことを易しく。
易しいことを面白く。
面白いことをより深く。

これが商人舎流。

歴史的米国研修の場でも、
この大方針は変わりません。

<結城義晴>

 

2008年7月3日(木曜日)


商人舎7月の標語。
「Save Money! Live Better!」
<財布は閉めよ!よりよく生きよ!」

アメリカでは、まったくこのとおりです。

品質を守り、その上で価格の安さを提供する企業が好調。
アップグレードの店にやや、陰りが見え、
中庸を求めた企業は苦戦。

コストコ・ホールセールと、
ウォルマート・スーパーセンターは大繁盛。

ターゲットは、価格を前面に出し始め、
クローガー、セーフウェイ傘下のトムサムなどは、
いま一つ。

HEBは、アップスケールタイプもレギュラータイプも良好。
ホールフーズに、ちょっと陰りが見え、
ローカルチェーンは、頑張って自分の顧客をつかんでいる。

 

私たちは、6月30日、テキサス州オースティンに降り立って、
まずHEBのセントラルマーケットを訪れた。
ファサード

HEBは、さらにレギュラータイプのフード&ドラッグ、
HEB F&D

そして、HEBプラスというノンフード強化型の大型店を訪問。
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このオースティンにヘッドオフィスを置くホールフーズは、
本部ビルの1階の2000坪の旗艦店へ。
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そして3時間のバスの旅でダラスへ上ると、
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まずウォルマートへ。
アップスケールタイプ&環境配慮型の最新店ハイランドビレッジ。
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さらにもう有名なアップスケール型モデルのプラノ店と、
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環境対応型モデル店のマッキーニ店。
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そして、ウォルマートの食品スーパーマーケットの
ネイバーフッド・マーケット。現在134店。
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アメリカ小売業ランキング上位の総合店は、2社。
メンバーシップ・ホールセールクラブのコストコ。
全米小売業ランク第5位で年商644億ドル(分かりやすく1ドル100円で換算すると6兆4400億円)。488店。
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スーパーセンターのスーパーターゲット。
ターゲットは全米第6位、年商634億ドル。
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食品スーパーマーケットでは、全米第1位のスーパーマーケット
クローガー。
年商702億ドル。全米ランクは第4位。クローガー
そしてニューライフスタイルストアのセーフウェイ系トムサム。
セーフウェイは全米10位。年商423億ドル。
1

ローカルチェーンは、スプラウツ・ファーマーズマーケット。
これは八百屋の新フォーマット。
1
そしておなじみのマーケット・ストリート。
これはフードサービス強化型スーパーマーケット。
2

さらに最後に、私たちはリージョナルショッピングセンターを訪れた。
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ギャラリア・ダラス。
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超話題のアパレル・ファッション
「アバクロ」にも行った。
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こちらも値ごろの衣料が、
現代感覚で売られ、人気。
ファッションのみでは、今、売れない。
値頃であることが、もっとも大事なのだ。
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私は、米国FMI会長ティモシー・ハモンズさんの言葉から、歴史に残る商人舎第1回USA研修会の講義を開始した。

ハモンズさんは8つのポイントを強調。
それがそのまま現状のアメリカ小売業を示していた。

①2007年度の米国スーパーマーケットのトータル業績は、40年間で最高だった。
税引き後の純利益率は、1.92%。
これまでは、平均すると、ずっと1%ぎりぎりという水準だった。

②2008年は、経済環境が悪化し、消費が激変する。
消費者の多くは、外食を控え、家庭で食事するようになった。
食品の価格は、原材料の値上げに伴って高騰した。

③ナショナルチェーンといわれる全国展開の大企業よりも、
リージョナルチェーンが良かった。
ローカルチェーンも奮闘した。
再投資した会社が利益を出した。
 1.店そのもののハードウェアの改装
 2.情報システムへの再投資
 3.高品質の商品やハイクオリティのプライベートブランドなど、
   商品への再投資

④ウォルマートと、生き残ったスーパーマーケットがすみ分けする時代になる。

⑤焦点の部門は、処方箋薬局とインストアクリニック。
医食同源の傾向が強まる。

⑥食品の安全性から中国からの輸入食品は嫌われる。

⑦アメリカには、日本以上に強い不況感が蔓延し、
 1.低価格が強い共感をもって受け入れられている。
 2.プライベートブランドが伸びている。

⑧「企業は走り続ければ、道は開けるし、健康になる。止まれば、不健康になる」

全く、そのとおりだ。
規模は小さくとも、
自己変革をし続ける店や企業は、伸びる。

ウォルマート・プラノ店も、今週、
大きな組織替えをした。
組織を変えるから、売り場が変わる。
そのことを、怖がっていない。
勇気をもって、変わろうとしている。

イノベーションの連続。
それを自ら起こそうとする者だけが、
生き残る。

明日は、早くもニューヨークへ。

ボン・ボヤージ。

<結城義晴>

 

2008年7月2日(水曜日)


現地時間6月30日、オースティン空港に到着したら、
まず、すぐにHEBセントラルマーケットへ。
ファサード
14年前にオープンした店だが、
今も、絶大なる人気で、多数の固定客を集めている。

HEBは、ご存知、テキサス州の雄たるリージョナルチェーン。
310店舗で、年商135億ドル(1兆4850億円、1ドル110円換算)。

そのHEBのアップスケールタイプ。
現在8店舗。
約2000坪の大型スーパーマーケット。

ここでは、レクチャーを受ける。
フーディーズという役職の女性二人。
レクチャー

レクチャーの前に、実はランチ。
今回は、2階の屋外フードコートで、
ハンバーガーのサービスを受けた。

熱々のハンバーグを、パンにはさんで、
野菜と一緒に、バーキューソースで食べる。
一列にならんで、給仕してもらう。
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そして昼ごはん。
美味。
皆、笑顔がこぼれる。
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「有名な過酷なツアーのはずが、
最初からこんなにゆったりと楽しんでいいのでしょうか」
そんな声が聞こえるが、
大丈夫、ご心配なく。

どんどん過酷になってゆくし、
楽しさも増してくる。
楽しみながら、苦しむ。
商人舎得意の「オクシモロン」

さて二人のフーディーズから、
この店のコンセプトと現状を聞く。
フーディーズとは、食事コンサルタントのこと。
この店に7人ほど在駐している。
二人
それから二手に分かれて、店内ツアー。
人数が多いので、二つにグループ分けしないと、
お客様と店に迷惑がかかる。

セントラルマーケットは、
リサーチとディベロップメントのためにオープン。
このオースティンの住民は、
高学歴・高所得者が多い。
そのターゲット顧客の食生活動向を探り、
この店で成功した商品や売り方を、
HEBのレギュラー店舗に反映させる。

さて、入口は、常に旬の商品で季節感を主張する。
この時期は、メロンで夏を訴える。
入口

セントラルマーケットは、
何よりも第1に生鮮の中の青果部門を重視する。
何しろワンウェイコントロールで顧客を引っ張り続ける。
その最初の売り場こそが、
最後の売り場まで期待を抱かせ続ける爆発力を、
もたなければならないからだ。

入口の季節プレゼンテーションのコーナーを右に折れると、
左右に野菜売り場が続く。
左
通路真ん中に量りや島陳列の商品が並ぶが、
両サイドの商品が目に飛び込んでくる。

左は、箱に盛られた果菜類。
キューリ、ピーマンなど。
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陳列什器は木製で、比較的腰高。
それでも顧客の目線に商品が飛び込んでくる感じ。
商品をまっすぐに見る。
そして自然に手に取る。

右手は、氷を敷き詰めたうえに、
ブロッコリ、カリフラワーなど並ぶ。
野菜から、品揃えが始まるところが、
セントラルマーケットの最大の特徴。
オーガニック
顧客が料理する、あるいは食事する時、
いちばん大切で頻度が高いのが、野菜である。
果物ではない。
その野菜を、鮮度と品質と品揃えで、
これでもかと主張する。
それがセントラルマーケットの「スペシャルティ」なのだ。
ディフェレンスなのだ。

奥正面には、オーガニック野菜のコーナー。
葉物を中心に品揃えされている。
奥
ホールフーズはオーガニック・プロデュースが200前後の品揃え。
セントラルマーケットは、そこまでいかないが、100を超える。
各品種の中にオーガニックをちりばめているが、
葉物を中心に、奥正面にこのコーナーをつくることで、
大きなマグネットの役割を果たしている。

ワンウェイコントロールでも、
いやワンウェイコントロールだからこそ、
強力な磁石売り場は不可欠なのだ。

奥正面を右に曲がると、
まだまだ青果部門の視野が広がる。
圧巻の売り場であることに、
今更ながら納得させられる。
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その右手は、タマネギ、イモ類などの根菜類。
根菜も敷き詰められた氷の上に陳列されると、
実に美しい。
プラム

左手に、果物が登場する。
プラムだけでこれだけの売り場が出来上がる。
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奥は、リンゴ一色。
リンゴも味と食べ方、料理用途の多様性を訴えるが、
この世界最大級の品揃え。
アメリカのスーパーマーケットの果実売り場の実力を見るには、
リンゴを調べればよい。
最低、20品種のアソートメントは必要だ。
リンゴ

左手は、プラムからバナナに続くコーナー。
青果売り場の最後は、これもアメリカ人の必需品のバナナ。
タイガー・ウッズが、ゴルフプレー中にバナナを食べるのは、
タイガーの個人的な嗜好ではない。
アメリカ人は、皆、バナナが必需品なのだ。
角

そしてバナナ売り場とリンゴ売り場の間の島陳列で、
赤と緑の小ぶりのリンゴで決める。
美しい。
sima

セントラルマーケットは、
1週間に100万ドルを売る。

日本円にして1億円超。
だから年間55億円くらいになる。
1週間の客数は4万人。
この4万人が、必ず、青果部門から入る。

まず、季節のプレゼンテーション売り場。
そして野菜から果物へ。
最後はバナナとリンゴで締める。

おそらく世界一のプロディース売り場。
顧客の食生活の優先順位と、
商品が主役の旬。
この二つの理屈で、
セントラルマーケットは出来上がっている。

<つづく、結城義晴>

 

2008年7月1日(火曜日)


2007年7月です。

今月の商人舎標語を、
発表します。

「Save Money! Live Better!」
「財布を閉めろ!よりよく生きよ!」

英語で恐縮。

今、アメリカ・テキサス州にいるからだけでは、
ありません。

実はこれ、ウォルマートの新しい標語。
昨年秋から、あの「Always Low Price」に代わって、
企業キャッチフレーズになった言葉なのです。

「オールウェイズ・ロープライス」は17年間使われたといいます。
そのまえは「エブリデー・ロープライス」

それが「Save Money! Live Better!」に転換されたのは、
ウォルマートの時代の捉え方に、変化が生じたからです。

ウォルマートは、いまや、
安さだけでは足りないと考えています。

彼らは今、
お客様の節約とより良い暮らしが、
直結しなければならないと考えています。
だから彼らは、究極として、
安さを追求しつつ、カスタマーのよりよい暮らしを提供する。

節約とより良い暮らし。
その提供。
新しい標語には、
この強い意志が表明されているのです。

このウォルマートのキャッチフレーズを飲み込んで、
商人舎の7月の標語にしたのは、
二つの理由からです。

6月が「節約、倹約。もったいない」で、
8月が北京オリンピックの爆発。

その間をつなぐ7月には、
「節約、倹約しつつ、生活を楽しんでもらいたい」
こう、お客様に訴えたいからです。

日本の消費者は、「少しでも安いものを買う」と、
考えているようです。
1日付日本経済新聞に、
このことが書いてあります。

同時に、私たちビジネスを展開する会社も店も人も、
経費の節約に努めつつ、より良い生き残り方をしましょう、と、
主張したいからです。

それが今年の7月です。

通常の7月ならば、
「夏だ、暑さだ、売りまくれ」
こんなところでしょう。

しかし、今年は、この不況感。

 

企業に関しては、アメリカ上位500社の第1四半期の売上高は、
前年対比でマイナスの11.3%でした。
これは6年ぶりのことと言います。

日本でも同様の傾向が見え始めています。

それを振り払うには、
まずしっかりと利益を確保しておいて、
その上で、8月に向かって、
より良く経営する、より良く仕事する、
より良く生きる。
この謙虚さが必要です。

だから「Save Money! Live Better!」
「財布を閉めよ! より良く生きよ!」

いかがでしょう。
それにこれを1カ月間使えば、
世界のウォルマートのキャッチフレーズを、
覚えてしまうこともできるのです。

この商人舎標語は、お客様と店側が共有することをも、
ねらっています。

言葉を共有しましょう。

お客様の立場、お客様の気分になれなくて、
どうして「知識商人」といえましょう。

重要なのは、言葉の共有です。

 

さて、6月30日、成田空港。
全員集合して、結団式。
鈴木さんあ
㈱たいらや専務取締役・鈴木定男さんが今回の団長さん。
傘下団員の紹介と団長挨拶のあと、
私のガイダンス。
「事故のないよう、一人ひとりの収穫が最大化されるよう」

レクチャー
「自ら変わるために、アメリカで研修する。
目的は、自分のイノベーション」

ビールとウーロン茶で、乾杯。
乾杯

午前11時30分、アメリカン航空176便で出発。
今回は、ユナイテッド航空ではない。
成田

12時間のフライトで、ダラス国際空港到着。
ダラスの空は青い。
ダラス

私は、昨夜、徹夜で雑誌記事を書いていたので、
映画を1本見て、ビールとワインを飲んだら、
あとは熟睡。
これ、時差解消法としては、かなり有効。

到着すると、荷物を拾いに、
バッゲージクレームへ。
乗り換えてオースティンに行くのですが、
ここで一度荷物をピックアップしなければならない。
ダラス2

42名となると、全員の荷物が出てくるまで、
待たねばならない。
でも、皆、緊張感いっぱいで、
疲れも見えない。
ダラス3

乗り換えて、オースティンへ。
AA1717便。
だらす5

オースティンでは、バーバラ・ジョーダンの像が迎えてくれた。
オースhチン
出迎えてくれた浅野修二さんと固い握手。
サンフランシスコに住むコーディネーター。
私は、いつも、ダブルコーディネーター方式をとります。

アメリカ人の生活やアメリカの社会については、
在住のコーディネーターが不可欠です。

いよいよ始まります。

鈴木定男団長の言葉を借りれば、
「歴史的第1回商人舎研修会」。
いよいよ始まった。
歴史的な充実を追求します。

<結城義晴>

17期連続増収増益・ハローデイ菊南店「アミューズメント・フードホール」駆け足ウォッチング
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