結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2024年04月02日(火曜日)

西友札幌店舗のイオンへの売却と「日本のカリフォルニア論」

西友が北海道から撤退する。

日経新聞電子版が報じた。

札幌市内の総合スーパー全9店舗を、
イオン北海道に売却する。
170億円。

イオン北海道は取締役会を開いて、
西友と北海道事業の取得に関する契約を結んだ。
5月末に定時株主総会で承認を受け、
10月1日付で西友の店舗を取得する。

全9店舗で働く従業員は、
イオン北海道に移籍する予定。

イオン北海道は札幌市内に、
全店の過半の95店舗を持つ。
そのうち総合スーパー業態は13店舗だ。
これに西友の9店舗が加わる。

西友は大久保恒夫社長のもとで、
改革を進めている。

現在はスーパーマーケット業態のチェーンだ。
したがって遠隔の北海道の、
利益率の低い総合スーパー業態は必要ない。

25年12月期に売上高9000億円、
営業利益率5%以上を目標にする。

札幌市内の総合スーパーは26店。
イオン北海道が13店、西友が9店、
そしてイトーヨーカ堂が4店。

イオンは22店となる。
イトーヨーカ堂の3店はロピアが引き継ぐ。

かつて北海道は、
「日本のカリフォルニア」と呼ばれて、
大手総合スーパーがこぞって進出した。

ダイエー、イトーヨーカ堂、
ジャスコ、西友、マイカル。
長崎屋、東急ストア。

残るのはイオンということになる。

アメリカのカリフォルニア。
ロサンゼルス。

ローカルチェーンの2強は、
ラルフとボンズだった。

ナショナルチェーンは、
セーフウェイとアルバートソン。

リージョナルチェーンがラッキー。

ラルフがクローガー傘下となり、
ボンズはセーフウェイに買収され、
ラッキーはアルバートソンに統合された。

そのセーフウェイとアルバートソンが合併し、
今またクローガーに併合されている。

結局、クローガー一色となった。

こちらは食品スーパーマーケット業態が、
ほとんどクローガーとなる。

チェーンストア2.0企業は、
クローガーに吸収される。

ホールフーズとトレーダー・ジョー、
スプラウツ・ファーマーズマーケット。
ユニークなポジショニングをもつ企業、
チェーンストア3.0の企業が、
自分の道を歩いていく。

北海道の総合スーパーも、
どうやらイオンに収れんしそうだ。

チェーンストア3.0企業が残る。

北海道はやはり、
日本のカリフォルニアなのかもしれない。

もちろんスーパーマーケット業態は、
アークスとコープさっぽろ、
そしてイオン北海道のそれが、
鼎占現象を見せている。

こちらもポジショニング競争である。
そしてこちらもチェーンストア3.0の時代である。

今日は夕方、
當仲寛哲さん、来社。
USP研究所代表取締役所長。IMG_33554

データドリブン経営に関して、
さまざまな意見交換をした。

それから1日中、原稿を執筆し、
デザイナーに入稿した。

よく仕事した。

夜は山本恭広編集長と一献。
IMG_33584

帰り道の夜桜。
IMG_33614

七分咲きといったところか。
IMG_33594

これから桜は本番。

仕事も最後の詰めだ。

頑張ります。

〈結城義晴〉

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