結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年11月18日(火曜日)

GDP2四半期連続ダウンの時、大型店激減、スーパーマーケット競争激化のデジャブ

この1週間は、溜まりに溜まった原稿執筆。
毎日毎日、テーマを考え、
パソコンや原稿用紙に向かう。

雑誌やウェブサイト、そして単行本。
もちろん自身のブログも書く。

担当者や編集者の皆さんには、
本当に迷惑のかけっ放し。

しかし、私も56歳になった。
30代、40代のように量産は出来ない。

書き始めたら、速いが、
「何を書くか」に悩む。

たいていの場合、テーマもスタイルも、
全部、任されている。

だから「何を」が最大の問題となる。

量産していた頃は、
「何を」は明確だった。
雑誌の編集部に属していて、
あるいは編集長をやっていて、
特集や編集企画の中で、論文や記事を書いた。
だから量産できた。

その訓練のおかげで、
「どう書くか」は、すぐに決まる。
というか、あまり考えない。
次々に浮かんでくる。

私の講演や講義を聴いたことのある人は、
お分かりになるだろうが、
よく、脱線する。

それが面白かったりする。

ものを書いていると、
そんな脱線のアイデアが湧き上がってくる。

そして、長話となる。

 「どう書くか」は、すなわち“how”。
 「何を書くか」は、“what”。

私にとって、今、“what”が問題となる。

デジャブのような感覚がある。

これも編集長をやっていた頃。
昭和49年の大規模小売店舗法が施行され、
出店規制が強化されていた時期。

店舗やショッピングセンターの取材記事は、
「どう書くか」に焦点があった。
ところが、大店法の規制がゆるくなって、
新店舗が続々とオープンするようになると、
どの店を採り上げるか、
つまり「何を書くか」が焦点となった。

私たちにとって、現在、
ものを書くためのテーマや材料があふれている。

様々な人々が、そのテーマを採り上げて、
文章を書いている。

だから「何を書くか」によって、
その人の人間性や個性が表れる。

もちろん“how”が重要でないことはない。
しかし、現在は“what”が大事なときだ。

ただし、[毎日更新宣言]のブログは、テーマに困らない。
毎日の出来事を、そのまま捉えて、書く。

 

さて、今年、1月から9月までの9カ月間、
1万㎡以上の大型店舗の出店届出件数は76件に止まった。
日経新聞が一面で採り上げた。

「まちづくり三法」完全施行からほぼ1年。
その効用が表れ、さらに衣料品をはじめとする消費不振で、
大型店出店届出が、激減した。

しかし、中型店はそれほど減ってはいない。
まちづくり三法の規制を受けない7000㎡以下の店舗。
同じ9カ月間に443件の届出。

だからスーパーマーケットにおける「既存店と新店」との闘いは、
これからも激しく継続されることになる。

そして、同じフォーマット同士の競争の方が、
世界中で共通のことだが、中身は厳しい。

イオンのマックスバリュ・グループは2009年度も約80店の計画、
ライフコーポレーションは2011年2月までに32店の新店構想。

しかし、「レッド・オーシャン」の同質競争は、
くれぐれも避けてもらいたいところだ。

互いに「ブルー・オーシャン」を目指して欲しい。

それがお客のためでもある。

コンビニのローソンは移動店舗を始める。
ネットスーパーの実験も進む。

これらは、「ブルー・オーシャン」を視野に入れている。
だが「青い海」といっても、
競争構造を根本的に変えるような海もあれば、
小さなブルー・オーシャンもある。

7月から9月の四半期、日本のGDPが前期比で、
マイナス0.4%となった。
4月から6月の四半期は、
マイナス3.0%。
続けて四半期のGDPが落ち込んだのは、
7年ぶり。

私たちは、太平の世に慣れ親しんできた。

第二次オイルショック後の1980年代には、
36カ月連続で景気後退した。
バブル崩壊後の1990年代前半は32カ月。

これからの2年ほどの期間にも、
この二つの時期と同じことが起こるのか。
私たちは、再び同じ道を歩むのか。

しかしスーパーマーケットなど中型店が、
この長期不況に入るときに、
出店にブレーキをかけていないことが、
果たして、それ自体、
「ブルー・オーシャン戦略」となるのか。

再びデジャブの感覚を感じる私には、
赤いものが見えている。

「どうつくるか」ではなく、「何をつくるか」。
“how”ではなく“what”。

それが問題となる時代だからである。

<結城義晴>

 

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