おおきなハコがとどきました。

なんでしょう。

ハコには、かいてあります。
「Newサム」
「ぼくは生ごみ処理機です」

うえにのってるちいさなハコをあけると、
バイオのはいったフクロがでてきました。

そのしたのおおきなハコ。

すこしあけると、
みえてきました。

ギン色のからだ。
くろいブチ。

なんだか、
サム君に、
にている。

やっぱり、
サム君そっくり。

ぜんぶハコをとったら、
でてきました。
ギン色サム君。

「こんにちは!」

もうひとりのサム君とならんだら、
こんどのサム君は、にいさんみたい。

そして、おとうとのサム君は、
いなくなりました。

さみしいです。
どこにいったのでしょう。

でも、おれいをいいましょう。
「これまで、ありがとう」
おとうとサム君のいたところには、
にいさんサム君がすわりました。

こんどのサム君も、
じっとしていて、
しゃべりません。
サム君たちは、
無口なんです。

「ねぇ、ねぇ、おとうさん。
おとうとサム君、
どこいったの?」

「・・・・・・」

まあ、ボクらはまた、
なかよくしましょうね。
「よろしくおねがいします」

三代目のサム君とジジです。
<『ジジの気分』(未刊)より>
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