ジジです。
ヨコハマに、
すんでいます。
夏です。
空が、雲が。
でも、すこしずつ、
すこしずつ、
かわっています。
よくみていると、
それを、しることができる。
かんじることができる。
たとえば、ゆうがたの空。
夏のゆうがたの空、
すこしずつ、
かわってきました。
木々は、
それをしっています。
ゆうぐれの空に、
ゆうぐれの木。
ボクも、
しっています。
なんというか、
わかるんです。
日がくれはじめると、
木々は、やすらかになる。
夜がくると、
なつまつり。
潮来のギオン祭りはダシ(山車)のお祭り。
こちらも山車。
なつまつりは、季節が、
すこしずつかわったことを、
みんなに、おしえてくれる。
「の」の字まわし。
3回から5回、
まわします。
なつまつりは、
夏のピークにおこなわれますが、
それはいい夏だったね、
夏はもうすぐおわるよ、と、
ボクたちに、
おしえてくれるものなのです。
ことしの夏は、
モウショ、コクショだった。
でも、お盆がきて、
やがてそんな夏がおわる。
夏がきて、夏がおわる。
そのことに、ボクたちは、
感謝しなければなりません。
<『ジジの気分』(未刊)より>