ねぇねぇ、おとうさん。
いま、ボクがねがっていること、
わかりますか。

朝の、あれです。

お水はあるけど、
あれがありません。
ボクはジカンを、
「ゲンシュ」したいんです。

もう、お水は、
おなかいっぱい、
のみました。

ほら、みてください、
ボクのカオ。

よ~く、
みてください。

口のしたを、
よ~く、よ~く、
みてください。

もっと、もっと、
よ~く、よ~く、
みてください。

ボクの、おなかは、
お水で、
いっぱいです。
ねぇ、ねぇ、
おとうさん。
おねがいします。
<『ジジの気分』(未刊)より>





















