ジジです。

なんだか、ねむい。
ねむい、ということは、
春がちかい、ということ。

光が、すこし、
かわりました。

ロシアでは、
「光の春」といいます。

まわりをみると、
それがわかります。

川の水の色がかわった。

よーくみると、
それがわかる。

木の枝も、
空も、
かわってきた。

よーくみると、
わかる。

ちいさな芽が、
ふいている。

そういえば、
おとうさんのしゅうへんも、
かわってきた。

結城ゼミのみなさんが、
卒業のロンブンをかきおわって、
カンパイ。

季節がかわると、
ニンゲンの生活もかわる。

すこしずつ、
すこしずつ、
かわっていて、
それは気づきにくい。

でも、そのすこしずつが、
いつのまにか、
季節やニンゲンを、
大きく、かわらせているのです。
季節は春にむかっています。
ニンゲンはナニにむかっているのでしょう。
<『ジジの気分』(未刊)より>





















