結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年01月01日(土曜日)

謹賀新年、2011年の商人舎標語は「知識商人を極める」

20110101143812.jpg

あけましておめでとうございます
2011年元旦です。

横浜は、穏やかな正月です。
朝から日が射して、
ポカポカと温かく、
ほんとうに良い元旦です。

昨年12月31日の大晦日に終了したのですが、
あらためて[結城義晴のブログ毎日更新]を宣言します。
2011年の12月31日まで、
ご愛読のほどお願いいたします。

ピーター・ドラッカー先生のフィードバック分析。
昨日、2010年の項目を開封し、
自分の強みを確認しました。

そして自覚しました。

結城義晴の強みは、
「品質に手を抜かないこと」
「中身に厳しいこと」

私はこれまで、一度も、
自分の仕事の「質」を落としたことはありません。

もちろん失敗は数え切れないほどあったし、
おそまつな結果になったことも数多ありました。
しかし、「品質」に対して、
手を抜いたことはありません。

今年も「質」の維持向上に関して、
細かく、厳しく、続ける。
徹底したいと思います。

よろしくお願いします。

さて、恒例の今年の商人舎標語。
それがそのまま今月の標語となります。
2011年の標語が2011年1月の標語となる。

遡ると昨年の標語は、
「Practice comes first!」
(実行第一、実践躬行)

「四の五の言わずに実行せよ」。
そんな感じでした。
そのまま菅直人政府に当てはまってしまいました。

政府も企業も、私自身も、
「実践躬行」できた内容そのものを、今、確認し、
その強みをもう一度今年、実行に移したいものです。
「考えるより、行う」が昨年の標語でした。

一昨年2009年は、
「無茶をせず、無理をする」
無謀なことはやってはいけないが、
無理をして負荷をかけねば、時代を切り拓けない。
そんな思いを標語にしました。

その前の2008年は、
「志定まれば、気盛んなり」
㈱商人舎を興した年、
「商業・サービス業の現代化」を目指し、
「知識商人」を養成していくという志を立てました。
それが、私自身の気力を盛んにしました。

さらに2007年は、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
㈱商業界社長を退任した年。
この標語には本当に助けられました。
今も、本のサインをしたり色紙に何かを書くとき、
この言葉がいちばん多い。

私自身、標語に助けられました。
会社の社是や社訓、クレドは、
そんな標語を集め、編んだものです。

そして今年の標語。
「知識商人を極める」

ピーター・ドラッカー先生は、
資本主義社会の次にやってくるのは、
「知識社会」だと予言しました。
知識社会とは、
「資本や労働力に代わって、
知識が最も重要な生産手段になる社会」

「資本」は資本家が所有した。
「労働力」は労働者が所有し、
それを資本家との契約によって、
相互の協力のもとで生産手段となった。

もちろん現在も資本や労働力が生産手段であることは変わりない。
しかしそこに、
「知識を有して価値あるサービスを生みだす存在」が加わる。
ドラッカー先生は、
「ブレインズ(脳)とハンズ(手)が必要である」という。

それが「知識経営者」や「知識テクノロジスト」そして「知識労働者」。
商業・サービス業の世界では、
これをまとめて「知識商人」という。

私がつくった言葉。

今年から始まる2011年のディケード。
すなわち10年間。

「知識商人」が他産業に対して、
大きく躍動する時代になるに違いない。

「知識社会の知識商人」
アメリカの食品分野ではホールフーズマーケットが、
まさに知識商人の集団となって躍進している。
オーガニックやナチュラル、様々な生産環境や医食同源の知識を、
ホールフーズはトップマネジメントからパートタイマーまで共有しつつ、
尊敬され、愛される小売業者となっている。

ドラッグストアも多くのスペシャルティストアも、
みんなナレッジ・マーチャントが主役となっている。

日本でも、これからの10年、
「知識商人」の時代がやってくる。

まず資本と経営の分離はますます進む。
そこでは知識経営者の存在抜きには考えられなくなる。

そんな知識経営者は、
知識ミドルマネジメント、知識テクノロジストを求める。
そして知識ミドルマネジメントは自律した知識商人である。
知識労働者も知識商人である。

商業が知識社会にふさわしいのは、
「知識労働者」も「知識経営者」も、
ともに「知識商人」として共鳴し合えるところにある。

スーパーマーケットのヤオコーが『店長塾』を開いて、
店長の自律性を重視するのは、
同社が全体に「知識商人企業」となりつつあるからだ。

ユニクロのファーストリテイリングが、
世界に人材を求め、英語を公用語にするのは、
「ナレッジ・マーチャント」コングロマリットになろうとしているからだ。

医療機関、IT企業、
音響・照明など芸術性のある機関、
機械・建築など専門性のある機関、
法律、会計、税務など専門機関、
様々な分野で、ナレッジ・テクノロジストの存在抜きには、
仕事が進まなくなった。

そして商業・サービス業分野には、
「ナレッジ・マーチャント」が不可欠になる。

「知識商人を極める」
それが2011年の、そしてこの10年間の標語。

私自身、「知識商人を究めたい」。
ナレッジ・マーチャントの条件や資質を究明したい。
多層のナレッジ・マーチャントを養成する機関を構築したい。

それが結城義晴の「知識商人を極める」こと。

いよいよ、2011年が始まりました。
ともに「知識商人」を極めましょう。

<結城義晴>

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