結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年01月03日(火曜日)

ヴァレリー「後退りの前身」・五木『下山の思想』・寺山「方言で語れ」

百貨店や総合スーパーの2012年の初売りは、
まずは「軒並み盛況」だったようだ。

日経新聞が1日、2日の初売り状況を報告。

三越銀座店は前年比10%プラス。
西武池袋本店は5%プラス。
「高島屋横浜店は開店前に約2万人が並んだ」。

大丸梅田店や近鉄百貨店阿倍野本店なども、
売上高は計画を上回った。

仙台の百貨店・藤崎も10%増。
開店前には約1万人が行列。

イオンリテールの総合スーパーでは、
1月1日の食品の販売額が約3%プラス。
イトーヨーカ堂では4人前の惣菜や刺し身の売れ行きが伸びた。

元旦販売では刺身、寿司、惣菜しか売れないといってもいい。

出だし好調なのは広域商圏の大型店。
中型店や小型店は、どうだったのだろう。

客数は増えたのか。
買い上げ点数はどうか。

買い上げ単価はどうか。
売上金額よりも、
売上げの中身を構成する要素の分析が、
必要となるだろう。

そして商売の中身は、
立地によって大きく変わってくる。

自分の店の商圏が、
現在どんな状態で、
どう変わっているのか。

立地が異なれば、
商圏特性も異なる。

その違いこそが、
今年1年を占うことになる。

商人舎ホームページの中の人気ブログ、
「常盤勝美の2週間天気予報」に、
今年1年間の天候トレンドと商売の注意点が書かれている。

第1に「春は低温対策」。

「ここ2年ほど、春の天候は、
低温傾向が顕著」と常盤さんの指摘。

第2に、「夏は猛暑対策」。

「夏の天候は10年サイクルあるいは5年サイクルという法則性」がある。
「そのサイクルに従えば、
今年も3シーズン連続、猛暑の可能性」
これも重要な指摘だ。

第3に、「秋は暖秋対策」。

「ここ10年以上、10月は高温傾向」。

「台風や降水量に関しては、
平年に比べて大きな違いがみられる兆しはなく、
例年通りと予想される」。

常盤勝美の2週間天気予報。
今年も活用してください。

さて、元旦の朝日新聞。
編集委員の根本清樹さんの「ザ・コラム」

フランスの詩人・思想家ポール・ヴァレリーを引いた。
「我々は未来に
後退り(あとずさり)して進んでいく」

<『精神の政治学』吉田健一訳>

第1次世界大戦と第2次大戦の間に、
「危機の20年」があった。

この時のヴァレリーの言葉。
それが2012年に当てはまる。
それがコラムニストの指摘。

一方、五木寛之の『下山の思想』が、
15万部を突破したそうだ。
「私たちの再生の目標は何処にあるのか。
再び世界の経済大国を目指す道はない。
敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、
実り多き明日根の『下山』を思い描くべきではないか」

「『下山』とは諦めの行動ではなく、
新たな山頂に登る前のプロセスだ」

私も若いころ、五木寛之に凝ったことがある。
その後、五木はずいぶん枯れてきてしまったが、
この「下山の思想」は、
ヴァレリーの「後退りして進んでいく」に、
酷似している。

向かう未来はある。
しかしそれは20世紀に描いたものとは異なる。

「後退りして進む」と「下山の思想」。

2012年からの私たちの歩み方のひとつだと思う。

朝日新聞の、これも元旦の『天声人語』。
寺山修司の言葉を持ってきた。
「今日では、標準語は、
政治経済を語る言葉になってしまった。
人生を語るには、
もう方言しか残っていない」

「商売も方言で語れ」
地方の小売業・サービス業には、
「方言での表現」をお薦めしたい。

商売は人生に通ずるからだ。

日経新聞の社会面で、
これも元旦から始まった連載。
「おらほの一歩」

「おらほ」とは「自分たち」、
あるいは「自分たちの土地」、
「自分たちが住んでいるところ」といった意味。

「おらほの店では、
おらほのことば」

私は、これがふさわしいと思う。

「下山の思想」
「後退りの前身」
「おらほのことば」。

21世紀の日本の在り方が少しずつ、
見えてきている。

<結城義晴>

2012年01月02日(月曜日)

2012年商人舎標語は「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」

Ladies and Gentlemen!
Good Monday!
[2012 vol1]

新年2012年第1週、
正月2日。

一陽来復。

今年の商人舎の年賀状をお送りします。
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今年の商人舎標語を決めました。
「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」
昨年、私が本のサインなどに一番多く使った言葉。

朝、起きたら、希望に胸を膨らませる。
昼は、その希望に向かって、ひたすら努力する。
そして夕、希望に向かって努力できたことに感謝する。

毎日、毎日、
その繰り返し。
朝の希望、
昼の努力、
夕の感謝。

東日本大震災から、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」
復興・振興を進める今年、
朝の希望、
昼の努力、
夕の感謝、
これこそ大切な姿勢。

この希望・努力・感謝を、
2012年を通した商人舎標語とします。

2011年の商人舎標語は、
「知識商人を極める」でした。
そのために『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』を発刊しました。
このナレッジ・マーチャント化こそ、
商業・サービス業の現代化の必須条件だからです。

2010年は、
「Practice comes first」。

実践躬行・実行第一。
ますます環境は悪化する。
こういった時には実行あるのみ。
決めたら行う。
そして行ったら正す。
それが2010年のスローガンの考え方でした。

2009年は、
「無茶をせず、無理をする」

日本経済も商環境も厳しい年、
無理をしなければ乗り切れない。
しかし無茶をしてはいけない。
途方もないリスク志向ではなく、
背伸びした機会志向。
それが2009年の標語でした。

2008年は、
「志定まれば、気盛んなり」

この年、㈱商人舎を設立し、
商業現代化へ向けた運動をスタートさせました。
それこそ志でした。
そして志が定まった時、
気力は満たされてきました。
2012年の今も、
この時の志が私たちを支えてくれます。

そして2007年は、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
この年、私は㈱商業界代表取締役社長を辞任しました。
そして冷静に判断し、
今後の30年を考えました。
しかし心は燃やし続けていました。

2007年から数えて、6回目の商人舎標語。
「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」
1年間、この考え方、この姿勢を貫きたいと思います。

そして例年通り、この標語が、
2012年1月のスローガンとなります。

よろしくお願いします。

さて今週を2012年の第1週として、
1年間52週をウィークリー単位で、
活動していきます。
ウィークリー・マネジメントこそ、
一番有効な考え方だと思うからです。

そのウィークの初めの月曜日の合言葉。
それが「Good Monday」

「Good Morning」や「Good Afternoon」、
「Good Evening」や「Good Night」があるのだから、
月曜日は「Good Monday」がよろしいだろう。
軽い気分で始めた月曜日の合言葉。

昨日が元旦、今日が二日、
そして明日が三日。
2日というのはその意味で、
ちょっと中途半端な日。

でもそんな時にこそ、
なにかを考えたり、
感じ取ったりできるから不思議だ。

小売業界では百貨店が、
1月2日の今日から「初売り」 をする。
総合スーパーも2日の「初売り」が増えてきた。
スーパーマーケットも同様。

コンビニは365日24時間営業が、
業態コンセプトそのものだから、
それはコンビニに任せよう。
1日営業はコンビニ。
この考え方、よろしい。

むしろ強いコンビニ業態をグループ内に持つ企業は、
この考え方で、コンビニ部隊の売上げを高めるのが、
いいと思う。

官公庁は、1月4日に「御用始め」。
一般企業も公官庁に準じることが多い。
もちろん4日まで冬期休暇にして、
5日から始業という企業もあるだろう。

三が日が終わり、
御用始め、仕事始めのあとは、
今週土曜日7日の「七草」。

冬至の柚子湯や南瓜と同じように、
私は「七草粥」を必ず食す。

七草のあとは、日曜、
そして月曜日が成人の日の祭日。
三連休。

毎年毎年、正月から成人の日を絡めた三連休。
ここから1年が始まる。

そして、それが終わると、
ひたすら春を待ちわびて、
2月3日の「節分」を目指す。

1月もこう考えると、
早いものです。
あわただしいものです。

だから今日の二日や七草、成人の日前後は、
ゆっくりとモノを考える日にしたい。

そんな2012年1月。
「朝に感謝・昼に努力・夕に感謝」で、
充実させたい。

さて、司馬遼太郎『この国のかたち五』。
「人間の魅力」という章に革命家の話が出てくる。
「革命は三種類の人間によってなされる」

「初動期は詩人的預言者か思想家」が現れる。
これが明治維新のときには、
吉田寅次郎、すなわち松陰。
多くは非業の死を遂げる。

「中期に卓抜な行動家」が登場し、
「奇策縦横の行動」をする。
高杉晋作や久坂玄端。
彼らも多くの場合、早世する。

「最後には処理家」が出て「大いに栄達」する。
伊藤博文や山形有朋。

吉田松陰の松下村塾には、
この三段階が揃っていた。

司馬さんは「奇跡的なほどの興趣」と語っている。

これを「流通革命」に当てはめてみる。
第一種の詩人的預言者や思想家。
これは倉本長治にとどめを刺す。
早世ということならば、
上野光平もこちらに入るかもしれない。

第二種の卓抜な行動家。
中内功、西端行雄、伊藤雅俊、岡田卓也、
彼らを支えた渥美俊一
彼らに準じた世代の鈴木敏文、荒井伸也らか。

最後の処理家。
世代的には、柳井正、岡田元也といった人々か。
そして大久保恒夫もその仲間に入るし、
私も彼らを支える一端を担うのか。

㈱日本リテイリングセンターからの今年の年賀状にある。
「今年は
1962年のペガサスクラブ創設時に、
渥美俊一が目指した
チェーンストア産業化五〇ヵ年計画の
ゴールの年です」

ゴールになるのか、
それとも新しいスタートになるのか。

商業界やペガサスクラブが、
松下村塾の役目を果たしたことは確かだと思う。

そして商人舎は次のスタートに向けて、
どんな役目を果たすのか。

「現代化」は、
「産業化」と呼ばれる「近代化」の、
次のステップである。

私の提起。

それを提起し続け、証明するのが、
これからの日々なのだと思う。

正月二日に『この国のかたち』を読んで、
こんなことを考えた。
司馬遼太郎さんに感謝しておこう。

なお、2012年も、
12月31日まで[結城義晴のブログ更新]を宣言します。
ご愛読をお願いします。

では、みなさん。
「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」で、
Good Monday!

<結城義晴>

2012年01月01日(日曜日)

ジジの一陽来復[日曜版2012・vol1]

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新年 おめでとうございます。

昨年は東日本大震災がありましたが、
それでも、あたらしい年を、
めでたいとおもいます。

ジジです。
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ユウキヨシハルさんのうちにおります。
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このブログに毎週、
日曜日に、でます。
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もう、4回目のお正月の登場です。

ボクの日曜日のブログも、
219回目となりました。

きょうは、1月元旦。
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それが日曜日と、かさなった。
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7年に1回のことでしょうか。
うるう年があるから、
そうでもないかもしれない。

毎年、お正月の最初の日曜日に、
おとうさんといっしょに、
写真をとります。

去年、おうちのリモデルをして、
たたみの部屋がなくなりました。
だから今年から、ここ。
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ソファー。

おとうさんと、ならんで。
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まえを向いて。
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ことしも、よろしくおねがいします。
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ことしは、たつ年。
おとうさんは年男。
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去年はたいへんな年でした。
おとうさんも、心をいためた。
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それでも、元気をだして、
がんばりました。

ことしも、かわらず、
がんばります。

それは、たしかです。
それがユウキヨシハルです。

そうそう、ボクも、
お年玉をもらいました。

お金では、ありません。
シーバでも、ありません。
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そう、爪とぎ。
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ボクは、ちょっとだけ、
気にいりました。
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いずれにしても、
ユウキヨシハルのおとうさんとジジ。
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いっしょに、生きていきます。

それは東北の人たちといっしょに、
生きていくこととおなじです。
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ことしも、よろしくおねがいします。

<『ジジの気分』(未刊より>

[追伸]
おとうさんはまた、
[結城義晴のブログ]を更新宣言しました。
きょう1月1日から12月31日までの366日。
おとうさんになりかわって、
ご愛読をおねがいします。

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