結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年01月05日(木曜日)

2012年、「モノづくり偏重」と「鬱々たる悲観論」から脱却しよう!

昨日の1月4日が、
多くの会社の仕事始めだった。

そのことは、
このホームページへのアクセス件数でよくわかる。
昨日からいきなり跳ね上がって、
いつもの水準に戻った。

商人舎ホームページも、
結城義晴のブログ[毎日更新宣言]も、
ビジネス・サイトなんだと、
つくづくと実感させられる。

小売り流通業・サービス業、
消費産業、その関連産業に、
読者が集約されている。

特徴のあるサイトであることは間違いない。
この特徴を「ポジショニング」と呼ぶが、
私はこれこそ大事だと考えている。

私たちのサイトがそのポジショニングを確立していることは、
まさに「実践躬行」となって、
今年も、「春」から気分がいい。

商人舎の年賀状。
20120101123120.jpg
今年も1000枚くらいお送りした。

自宅にも、会社にも、
多くの年賀状をいただいた。
こちらから出していない人からのものもあるし、
返事を書けない場合もある。

この場をお借りして、
お礼申し上げたい。
ありがとうございました。

年賀状に関しては、
「虚礼廃止」の考え方もあって、
「出さないと失礼」とは、
まったく思わない。

むしろ哲学があってよいとさえ感じる。

例えば玉生弘昌さんが社長を務める㈱プラネットは、
会社の業務そのものがが情報システムだし、
ペーパーレスの受発注機能を果たすだけに、
紙の年賀状を廃止して、
インターネットで年始のご挨拶状を送る。

これなどとてもいい。
自社のポジショニングと深く関連している。

ただし私の商人舎は、
「カミ(紙)とアミ(網)の融合」を謳っているから、
年賀状の紙も出す。
ネットでもしつこく年賀状を登場させる。

第一、私自身が、
年賀状のようなものを「つくる」のがだいすき。
スタッフもみんな、大好き(だと思う)。
だから楽しみながらつくって、出す。

毎年、前年の一番印象に残った写真を使う。
今年は、昨年8月の阿波踊り。
㈱キョーエイの皆さんには大変お世話になった。
埴渕一夫社長、安友健雄専務、森雅之常務、
そのほかにも多くのキョーエイマン、キョーエイレディ。

私、「阿波踊り」にはまった。

あんなに楽しいことはなかった。
生きていてよかったと思った。
日本人に生まれてよかったと思った。
徳島県人でなかったことを少し残念に感じた。
とは言っても、私も福岡生まれの博多っ子の端くれだから、
「少し」残念! というところだが。

日本の祭り、いいもんです。
東日本大震災からの復興や、
これからの振興に関しても、
「祭り」は絶対に役に立つ。

昨日のブログで書いたアントニオ・ネグリの「マルチチュード」も、
祭りに集う「多数の個」のような考え方だと思う。

そんなことを今年の年賀状から表現したかった。
キョーエイ常務の森雅之さんには、
一緒に年賀状に登場してもらった。
感謝したい。

さて昨日は、商人舎オフィスを、
立教大学大学院・結城ゼミのメンバーが訪問してくれた。
20120105182354.JPG
左から朝川康誠さん、山口毅さん、岡本あゆ子さん。

商人舎オフィスの事務所開きは、
来週火曜日の10日。
昨日は誰もいなかったので、
朝川さんの手操り写真。

それでも和気あいあいの雰囲気が、
よく出た写真となった。

結城ゼミの面々は今、
卒業論文執筆で佳境に入っている。

その最後の報告と相談。

私がこれから、
昔の編集長時代のごとき赤入れをして、
完成に至る。

もちろん、中身の改ざんは一切しない。
すべて本人の研究成果。
私はちょっと言葉を磨いたり、表現を整理したり、
論旨のおかしなところを指摘し、
それを最後に一人ひとりが手直しして完成となる。

この最後の共同作業のプロセスを、
私はことさら大切にしている。

一人ずつ、4万字~6万字が目安だが、
いつも結城ゼミでは7万字を超える論文が提出される。

4万字が400字詰め原稿用紙100枚、
6万字は150枚。

それぞれに個性があって、
いい研究ばかり。

これもポジショニングである。

みんな、もう一息、頑張ろう。

この先は、私が一番、
頑張らねばならないが・・・・・・。

さて朝日新聞のコラム『経済気象台』
コラムニスト山人氏が、
「モノづくり偏重からの脱却」を訴える。
大いに賛成。

「日本にとってモノづくりが
経済の基盤であることは疑いない」

ただし、「経済に占める比重として、
また成長の担い手として、
サービス産業の重要性が高まっていることも
事実である」

何度も書くが、私は2008年4月17日、
商人舎発足の会で4時間の講演をした。
そのタイトルは、
「小売りサービス業が日本を救う」

コラムニストは米国のアップル社を例にとる。
「アップルはハード(機器)を
国内では生産していない。

シリコンバレーの人たちは、
付加価値を生むのは、
革新的なサービスやビジネスモデル
であって、
ハードはそれを可能にするもの(enabler)と位置付けている」

そう、付加価値を生むのは、
小売業やサービス業では、
サービスやホスピタリティ、
業態やフォーマットである。

「日本が空洞化を恐れるあまり、
多くの経済資源を政策的に用いて、
モノづくりへの過度の依存を続けようとすることは、
サービス産業の発展を抑制し、
かえって空洞化を加速する
ことになりかねない」

これにも私、大賛成。

「日本製造業の優れた技術を磨き続けることは必要だ。しかしそれが、
新たなサービス産業の排出を阻害
するとしたら、
われわれは次世代の成長機会をそぐことになる」

言うことなし。
山人氏に、座布団三枚。

一方、日経新聞のコラム『大機小機』
コラムニスト蜻蛉氏が
「今年、求められる楽観性」を説く。

こちらは吉田茂最晩年の著作から。
書名は『日本を決定した百年』。
吉田茂は太平洋戦争敗戦後の最初の首相で、
「麻生太郎元首相の祖父」という方が通りがいいかもしれない。

その吉田の「今日でも通用する、整理された歴史観」。
日本を奇跡的に復興させた要素。
第1に、日米安保体制、
第2に、経済発展を可能にした幸運、
第3に、国民の勤勉と努力、
第4に、何よりも「将来を信じた」楽観的な国民性。

蜻蛉氏は嘆く。
「昨年3月の東日本大震災があぶりだしたのは、
歴史観はいうまでもなく、
識見も情熱も経験も欠落した政治家のぶざまさだけではない」

何があぶりだされたか。
「かつて『世界で最も優秀』だと
持ち上げられた官僚集団の劣化は明らかだったし、
福島第1原発では、
日本のよりどころともいうべき『現場力』にも疑問符がついている」。

そして、「最後に残る」もの。
それは「将来を信じる楽観的な国民性」。

コラムニストは続ける。
「20年にわたる経済停滞がもたらしたものは、
鬱々たる悲観論であり、リスクをとらない風潮である」

私も「鬱々たる悲観論」や、
初めからリスクを回避する風潮は嫌いだ。

コラムニスト蜻蛉氏の最後の指摘。
「『私たちのやり方が正しい』と思い込んで失敗したバブル経済の教訓は、
将来を悲観することではない」

今年も日経の『大機小機』と朝日の『経済気象台』は、
このブログに頻繁に登場するだろう。
私がこれらのファンだから。

「モノづくり偏重」と「鬱々たる悲観論」からの脱却。
これが2012年の経済界、産業界のテーマである。

その時に、小売りサービス業が、
将来を悲観していては、断じてならない。

<結城義晴>

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