結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年01月07日(土曜日)

「漱石と七草粥」、上半期決算小売業好調35社の中のHC&コンビニ

1月7日、七草粥の日。

朝日新聞の『天声人語』が、
夏目漱石の俳句を取り上げた。

漱石43歳の晩夏。
だから七草とは関係ない。

「胃潰瘍を患う夏目漱石は、
療養先の伊豆修善寺でひどい吐血に見舞われる」

そして「生死の境をさまよった後の一句」。
〈腸 に春滴るや粥の味〉
「腸」は「はらわた」と読み、
「滴る」は「したたる」と発する。

「絶食の末に許された粥は、
歓喜のうちにのどを抜け、
食道を震わせて下り、
腸に春を届けた」

春の七草。
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せり、なずな、
ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、
すずな、すずしろ

これぞ七草。

すずなはカブ、
すずしろはダイコン。

コラムは「家なら一草で構わない」と語る。
いまはスーパーマーケットで、
パックで売られている。

それを土鍋で、粥にする。
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とりわけ美味いというわけではないが、
なぜか、ほっとする。
七草粥。
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私は胃潰瘍ではないが、
すっきりとしたし、
夕方までこれ一椀で済ませた。

昨夜は横浜商人舎オフィスに、
立教大学大学院結城ゼミの佐藤康裕君が訪ねてくれた。
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佐藤君は「駅ナカ」の研究を進めているが、
全国JR6社の駅ナカ商業施設をくまなく踏査した。

凄い研究となりつつある。

アンケートやヒアリングも、
雑誌記者顔負けの取材力で、
これも充実。
私の名前でご協力をお願いしたが、
ご協力企業とその担当者諸氏には、
心から感謝したい。

今朝の朝日新聞「経済欄」に、
「駅中に小型店を展開」の記事。
ポーラ・オルビスホールディングス社長の鈴木郷史社長。
3~5坪の小型店を「駅ナカ」に展開する構想。

「働く女性が増える中、
忙しい平日に少しでも商品に触れてもらい、
新規顧客を増やしたい」

しかし「駅ナカ」ビジネスは、
「超」のつくショートタイムショッピング。
そのことを忘れてはいけない。

さてさて日経新聞の『大機小機』。
「人口本位時代の『三国一』とは」のタイトル。
人口問題の記事には、
くまなく目を通しておきたい。
これからの最重要課題の一つ。

「日本には14世紀以降の室町時代から
『三国一』という言葉がある」

「三国とは日本と唐土、天竺(てんじく)」
中国とインドのこと。

コラムは経済学者アンガス・マディソン教授の研究を紹介。
「1820年時点で世界のGDPシェアは
日本3.0%、中国32.9%、インド16.0%

3カ国で計51.9%に及んだ」

その時、「欧州26.6%、米国1.8%」
アメリカが新世界と言われていた時代。

「地球上の人口が10億人に達したのは1804年」
「1952年時点のGDPシェアは欧州29.3%、米国27.5%に対し、
日中印3カ国の合計でも12.6%」と変わった。

さらに「それから60年。
この間、日本は世界第2の経済大国に浮上したが、
中国に抜かれた」

「世界人口は現在、70億人。
最大の中国が13億5千万人、
2位のインドが12億4千万人」

「中国は10年以内にも名目GDPで米国に並ぶ。
インドは10年後に人口で中国を上回り、
GDPでもやがて日本を追い越すだろう」

その中で日本はどうするか。
コラムニストの提案は、
「デンマーク型」。
すなわち「1人当たりの富」の基準。

「デンマークは2010年も1人当たりGDPが世界5位」
GDPの総額を指標にするのではなく、
1人当たりを基準に考える。
まあ、当たり前で妥当な考え方だが、
そのためにどうするか、こそが大事。

私はいつも言うが、
小売流通・サービス業がGDPに貢献し、
1人当たりの豊かさを実現させるべきだと思う。

その小売業の2011年3~11月の実績。
日経新聞が特集記事を組んだ。

上半期決算を発表した上場46社のうち、
76%の35社が「経常増益を確保」。

そのうち「16社は2012年2月期通期の最高益」を見込む。

これ自体は非常に良いことだ。

とりわけ良い成績なのがコンビニ。

セブン&アイ・ホールディングスは、
連結経常利益が前年同期比23%増の2172億円。
過去最高を記録。
これを支えるセブン-イレブンは、
来店客約3%、既存店売上高約8%の伸び。

「生鮮品を充実」させて、「女性客」を獲得。
安価なプライベートブランド惣菜の拡大で、高齢者客も確保。
村田紀敏社長の発言は勢いがいい。

ファミリーマートも今期は最高益。

東北地方の復興需要が増益に寄与した例も多い。
「イオン連結経常利益は、13%増の1145億円」。
これも過去最高。
とくに東北の既存店がいい。
イオンリテールの村井正平社長のコメントも、
「15~20%増収」と元気。

記事の表にある「増益率」の高い企業を順に紹介しておこう。
CDMホールディングス 50%、
アークランドサカモト 38%。
セブン&アイ 17%、
アークス 16%、
イオン 10~15%、
ローソン 11%、
同じくファミリーマート 11%。
ダイユーエイト 6.3%、
カスミ 6%、
ニトリホールディングス4%、
しまむら4%。

ホームセンターとコンビニが好調。
アークス、カスミといったスーパーマーケットもいい。

国民1人当たりのGDPに貢献するためにも、
もっともっと利益を上げていい。

もちろん、
「利益は目的ではない。
条件である」

ピーター・ドラッカー教授。

ありがたい言葉だ。

今日からの3連休、
商売する人も休む人も、
どっちも頑張れ。

<結城義晴>

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