結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年05月03日(金曜日)

憲法記念日のFive W’s and One H

変わることと変わらぬこと。
変えることと変えぬこと。

それを考えた。
憲法記念日。

1948年7月20日、
『祝日法』公布・施行。
国民の祝日に関する法律。

その第一条。
「自由と平和を求めてやまない日本国民は、
美しい風習を育てつつ、
よりよき社会、
より豊かな生活を築きあげるために、
ここに国民こぞつて祝い、感謝し、
又は記念する日を定め、
これを『国民の祝日』と名づける」

この祝日法で、
憲法記念日の趣旨が決められている。
「日本国憲法の施行を記念し、
国の成長を期する」

その日本国憲法は、
1947年5月3日、施行。

だから67年目の憲法記念日。

その記念日に、
改憲論議が、
盛んというか、
喧しいというか。

朝日新聞『天声人語』。
「改憲を政治の争点にするのなら、
まず具体的条項の改正の必要を国民に訴え、
もし必要ならば手続きの変更を
提起するのが筋ではないか」

日経新聞『春秋』。
「基本に立ち返りたい。
権力を縛る力はあるか。
国民の権利は守られ
特定の価値を押しつけられていないか。
そんな2本の座標軸を立てるだけで、
ずっと考えやすくならないか。
変えるも変えぬも、
出発点はそこにしかない」

読売新聞社説のタイトル。
「改正論議の高まり生かしたい」

安倍晋三首相。
「日本人は自身の手で
憲法を作ったことがない」

「僕たちは自分でやったことがない」的発言は、
しかし、あまりに子どもじみている。

日経新聞で、東京大学の石川健治教授。
二つの筋道を明快に解く。
立憲主義と民主主義。

「立憲主義の筋道では、
改正規定を改正する根拠は
憲法の中には見いだせず、
無根拠の国家行為になる」

「民主主義の筋道では、
発議も国民投票も
単純多数決の一直線で良いのか、
疑問がある」

「双方の観点から筋が通らない」

京大大学院大石真教授。
「最高法規の憲法典に
何をどれだけ盛り込むか
という基本を議論すべきだ」

「ただ96条だけの改正は違和感がある。
内容を伴うべきだ」

なにごとも、
変えることを目的としてはいけない。
変えることが目的化してはならない。

5W1H。
Five W’s and One H。

Who(だれが)
What(なにを)
When(いつ)
Where(どこで)
Why(なぜ)
How(どのように)

憲法に関して重要なのは、
What・Why・How。
なにを変えるか、
なぜ変えるか。
どのように変えるか。

経済政策はいまのところ合格だろうが、
改憲論議に対する安倍首相は、
WhoとWhenに関心があるように見える。
「ボクが今」。

それが子どもじみて聞こえる理由だ。

今日の憲法記念日よりも、
明後日のこどもの日にふさわしい。

変えることと変えないこと、
変わることと変わらないこと。

私は憲法96条よりも、
90を引き算した9条に焦点があると思う。

そして私のスタンスは、自然体。
ラインホールド・ニーバーの[祈り]。

変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものを受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を
お与えください。

この英知は、
子どもじみてはいない。

〈結城義晴〉

2013年05月02日(木曜日)

イオン原田昭彦さん、退任のご挨拶に商人舎オフィスご来訪

ゴールデンウィークの合間。
3日間の平日。

今日は超多忙な一日。

なぜなら、今日は
『月刊商人舎』5月号の最終校了日。

自分の原稿を執筆し、
すべての記事に目を通し
場合によっては書き直し、
責任を持って校了とする。
編集責任の役目。

デザイナーの七海真理さんにも、
印刷所の鈴木堅さんにも、
ギリギリまで力を尽くしてもらった。

ありがたい。

その合間に来客あり。

何より嬉しかったのは、
原田昭彦さんがわざわざ、
商人舎オフィスをお尋ねくださったこと。
現在はイオン相談役。
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シロからジャスコ、
そしてイオンまでの46年間の現役生活を、
この5月末に、終えられる。
そのご挨拶に来てくださった。

原田さんは1967年(昭和42年)に、
㈱シロに入社。
その2年後の1969年、
㈱岡田屋、フタギ㈱との三社合併が持ち上がり、
その準備会にかかわった。

1970年、正式にジャスコ㈱が発足。

その後、つるまい社長、
ジャスコ秘書室長などを経て、
98年から東北ウエルマート(現マックスバリュ東北)社長、
マックスバリュ西日本社長を歴任。
最後はイオン取締役会議長を務められた。

イオンの「合体合体の歴史」を、
ずっと実体験してこられた。

シロへの入社2年目には、
商業界箱根ゼミナールに参加し、
畳敷きの大広間「寿の間」で、
川崎進一先生や藪下雅治先生に計数を学んだ。

そして三社合併の時には、
若くしてコントローラーとして、力を発揮した。

岡田卓也名誉会長の姉上で、
イオンの人事教育の礎を築いた小島千鶴子さん(現在96歳)に、
つい先日、69歳の原田さんがお会いした。

「大きくなったなぁ」と言われた(爆笑)。

さらに私が独立して初めてのアメリカ視察ツアーに、
団長として参加していただいたときのことなど、
楽しい話題ばかりだった。

46年間、ほんとうにご苦労様でした。

お土産にいただいた「七曲り峠」。
秋田の八年秘蔵酒。
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原田さんがこれまでの一生で、
一番美味いと思った酒を、
わざわざ取り寄せて持ってきてくださった。

心から、感謝しつつ、
味わわせていただく。

ありがとうございました。
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お疲れ様でした。

そして、朝一番には、
ゴードン・ブラザーズ・ジャパンの皆さん。
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代表取締役社長・CEOの増田春彦さん(右)と、
マネージングディレクターの藤川快彦さん。
そして総務人事グループマネージャーの石井麗さん。

昨日もブログで紹介しているが
「リテールセミナー2013」の打合せ。
5月31日(金)開催、
通称「ハーバード・リテール教室」。

トップ経営者向けの無料招待セミナー。
私は日米の最新情報とポジショニング戦略を語ります。

帝国ホテルの会場はまだ席が空いているそう。
すでに招待案内状をもっている方は、すぐにお申込みを。
商人舎スタッフからもお誘いの連絡をします。

是非のご参加を。

増田社長と成功を期して固い握手。
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さて昨日の「富士山、世界遺産登録」のニュース。
各紙が巻頭コラムで取り上げた。

朝日新聞『天声人語』。
「それぞれの思いを背負って、
年に約30万という人が登る山でもある。
さすがの霊峰も重いことだろう。
いたわり、守る決意を新たにしたいものだ」

ん~、普通。

毎日新聞『余禄』。
「精神の象徴が目先の皮算用とゴミまみれでは、
心ある人々の失笑を買おう。
世界遺産登録により日本人に求められるのは
『聖なる山』の再生である」

ん~、説教くさっ。

日経新聞『春秋』。
「富士山が世界遺産になるのは喜ばしいけれど、
日本一の山という言葉の裏にひそむ歴史の影にも
目を向けていきたい」

あまりパッとした切り口はなかった。
ん~、残念!

その日経新聞最終面『私の履歴書』は、
昨日からプロゴルファーの岡本綾子さん。
第1回のタイトルが「土に戻る」。

いい。

「私の人生は土に戻るんだ。
近ごろ、そう思う」

広島県安芸津町(現・東広島市)の生まれ。

「実家の南向きの段々畑からは、
瀬戸内の海が顔をのぞかせている。
あの海の先には何があるのか」

「縁あって、終の棲家(すみか)を見つけ、
再び故郷に移り住んでいる。
クラブだけでなく、くわやすきも握り
『半農半ゴルフ』の日々だ」

岡本綾子さんは、
私より一つ上。

「80歳まではコースに出たいと思っている私だが、
さて今は人生の何番ホールあたりにいるのだろうか」

商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生は、
84歳までラウンドして、今年86歳。
私も杉山先生に負けないつもり。

杉山先生はこのたび、単行本を上梓される。
タイトルは『マス・カスタマイゼ―ション』(商人舎刊)。

先生の人生はいま、
完全に19番ホールあたりだろうが、
原田昭彦さんも岡本綾子さんも、
まだまだ12番ホールくらいではないかと、
私は思った。

私はもちろん、
アウトの9番ホールが、
終ったばかり。

これからインをスタートする。

『商人舎magazine』よろしく。
Weekly商人舎に、今日掲載しました。
「HEBのアップグレード型セントラルマーケット最新店研究」
写真65枚の大作。

Daily商人舎は、
「トレーダージョー、消費者満足調査でトップ」。

ご愛読ください。

最後に日経新聞コラム『大機小機』から、
「よみがえる行政指導」。

「各省庁は所管する業界の企業行動に口をはさみ、
日本銀行は銀行の融資をコントロールしようとし、
旧大蔵省は金融機関の経営を一律に守ろうとした」

これを「窓口指導」や「護送船団行政」と呼んだ。
「行政指導は政治家の利益誘導を生み、
天下りの温床となった」

そしてそれが、
「既得権益擁護型・現状追認型の政策スタンス」の
弊害を生んだ。

小泉内閣、民主党政権で、
この体制にメスが入ったかに見えたが、
「行政指導的な政策運営がよみがえりつつある」。

コラムニスト隅田川氏は、三つあげる。
第1は中小企業金融円滑化法の取り扱い。
「円滑化法は3月末で期限が切れたが、
実態は不変である」。

第2は企業への賃上げ要請。
コラムニストの表現では「逆所得政策」。

第3は民間金融機関への貸し出し増加要請。

これも「逆窓口指導」。

ついでに私たちに身近なところで挙げれば、
「消費税還元セールの禁止」もそれ。

隅田川氏の決めの言葉。
「目的が正しければ
手段が正当化されるというわけではない」

これは、ほんとうに大事なことだ。

実務の世界でも、
目的が正しければ、
手段は正当化されがちだ。
しかしこの世界では、
成果が数値で表される。

ローマ時代のユリウス・カエサルが言っている。
「どんなに悪い事例とされていることでも、
それがはじめられたそもそもの動機は、
善意によるものであった」

原田さんの46年間は、
このこととの闘いだったに違いない。

何度も言いますが、
本当にご苦労様でした。
ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2013年05月01日(水曜日)

5月は「商売は科学だ!」の「たっといシゴト」を貫きたい

5月1日。

ゴールデンウィークの間の、
月替わりの日。

世界的にはメーデー。
労働者の日。

日本では、メーデーは分裂。

最大の日本労働組合総連合会(連合)は、
組合員の生活行動を優先して、
4月27日の土曜日に開催。

一方、今日、メーデーを開催したのは、
全国労働組合総連合(全労連)と、
全国労働組合連絡協議会(全労協)。
前者は日本共産党系の労働組合の連合体で、
後者は非「連合」の旧総評系労働組合の連絡協議会。

しかし今日は、別のニュースで湧いた。
「富士山、世界文化遺産登録」
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ユネスコの諮問機関「イコモス」が、
「登録にふさわしい」の勧告をまとめて、
とうとう富士山は正式に世界遺産に登録される。

NHKが一番先に報じた。

猪瀬直樹東京都知事の失言問題で、
東京オリンピック誘致に、
おおいに味噌をつけられた日本列島に、
喜ばしい話題が提供された。

我が神奈川の鎌倉は、
「ふさわしくない」との勧告でちょっと残念だが、
ずいぶん遅い登録だとは思うが、
あらためて富士山が世界遺産ならば、
これは満足。

日経新聞はすぐさま、
その経済効果を記事にした。
さすが。

ならば商人舎は、
富士山がらみの小売りサービス業の、
商売繁盛を祈念しよう。

さて5月に入って、
ゴールデンウィークは、
3日の憲法記念日、
4日のみどりの日、
5日のこどもの日、
6日の振り替え休日
と、
本番を迎える。

お客様が楽しんだり休んだりするときに、
仕事をする。

それはとても尊いことだ。

ここは「尊い」を、
「たっとい」と発音しながら、
この言葉を味わいたい。

たっといシゴトをする
父や母を尊敬しよう。
たっといシゴトをする
夫や妻を愛でよう。
たっといシゴトをする
息子、娘を慈しもう。
たっといシゴトをする
友人に感謝しよう。
こころから。

結城義晴のお願いです。

ゴールデンウィークが終ったら5月10日、
月刊「商人舎』グランド創刊。

だから私も商人舎メンバーも、
連休中も、たっといシゴト。
よろしく。

それから5月12日の日曜日は、
母の日。

アメリカのスーパーマーケットやチェーンストアでも、
すでにMother’s Dayのプロモーションが、
派手に展開されている。

母の日の翌々日から、
商人舎USA研修会ベーシック・コースが、
ラスベガスで行われる。
14日から20日までの1週間。

今回は中間に理解度テストもやって、
みっちり勉強してもらいます。
それこそが商人舎の知識商人養成講座の、
最大の特徴。

それから月末の3日間に、
第3回商人舎ミドルマネジメント研修会。
5月28日(火)・29日(水)・30日(木)。
東京・西新宿で完全合宿制。

もちろんこちらでも2回、
理解度テストがあって、
本人と会社に学習効果を自覚してもらう。
製配販のミドルマネジメントが対象。

こちらは、現在、
申込受付中。

それから今月の最後の5月31日、
「ハーバード・リテール教室」。
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こちらは東京・帝国ホテルで、
トップマネジメント層のための勉強会。
㈱ゴードンブラザーズ・ジャパン主催、
商人舎が全面協力して、
招待セミナーとなっている。

結城義晴にとっては、
忙しい5月となって不眠不休に近い状態となるが、
自分では「たっといシゴト」だと思っている。

そしてこの時点で、
月刊『商人舎』6月号の編集締切日が迫る。

もちろん毎日更新宣言ブログは、
休まず続ける。

facebookも実は、
ほぼ毎日更新。

『商人舎magazine』の、
Weekly商人舎、
Daily商人舎
月曜から金曜日までのウィークデーは、
毎日開店。

そして、立教大学大学院の方は、
月曜日のF&Bマーケティング講義と、
土曜日の結城ゼミは毎週、あり。

自分では「たっといシゴト」だと考えている。

ご参加、ご協力を、
心からお願いしたい。

さて、その5月の商人舎標語。
「商売は科学だ!」

月刊『商人舎』のグランド創刊号の特集は、
「ニッポンCRM元年」
CRMとはカスタマー・リレーションシップ・マネジメント。
アベノミクスの第三の矢・成長戦略と絡んで、
ビッグデータ活用のテクノロジーは、
日本の消費と経済の本格蘇生を支える。

このCRMはまさしく商売の科学だ。

「ハーバード・リテール教室」も、
アナンス・ラーマン教授を招いて、
「在庫と小売りを科学する」というサブタイトルが、
掲げられている。

ラーマン先生は、
ハーバード大学ビジネススクール教授。

曲がりなりにも私も、
立教大学ビジネススクール教授だから、
私にとってラーマン先生は、
コーネル大学の教授陣とともに、
同好の士、あるいは小売業研究の仲間。

小売りを科学し、
商売を科学する。

それが商業現代化の条件のひとつである。
これは間違いない。

5月の商人舎標語。
「商売は科学だ!」

もちろん勘と経験が、
商売にとっては大切。

しかしそれに科学する態度を、
重ねあわせたい。

それが5月の標語の意味。

日経新聞の『経済教室』
国立情報学研究所の新井紀子教授が、
「コンピューターが仕事を奪う(上)」を書く。

主旨は三つ。
まず、「人間から学習してコンピューターは進歩」する。

その結果、「そこそこ知的な作業は人間から代替進む」。
つまり人間がコンピュータにとって代わられる。

そして「新しいタイプの仕事が次々生まれる」。
ここではコンピュータと人間の共生が進む。

これは「科学と勘」の両立に似ている。

「第2回将棋電王戦」のことは、
このブログでふれた。
コンピューターの将棋ソフトとプロ棋士の団体戦。
人間は1勝3敗1分けで敗北。

しかし天才棋士たちの多くが、
将棋ソフトを活用して、
「もっと強くなりたい」と述懐。

私は人間の将来を見た気がした。

そんな深遠なことも含めて、
5月は「たっといシゴト」を貫きたい。
科学する態度を極めつつ。
よろしく。

〈結城義晴〉

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