結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年07月12日(金曜日)

セブン-イレブン鈴木敏文CEO「もっともっと」と宝酒造白壁蔵見学

思わず「ふふん」
笑い声が出てしまった。

電車のなかで、
週刊『東洋経済』を読んでいた。

今週の特集は、
「セブンの磁力」
セブン-イレブンの強さを検証する特集。
20130713010912.jpg
この特集のなかに、
鈴木敏文さんの単独インタビューがある。
セブン-イレブン・ジャパン会長兼CEO。

セブン-イレブンの将来の姿を問われる。
「変化対応だ」
すかさず答える。

「われわれの課題は、
新しいものをどこまで出していけるかという、
人間の心理への挑戦だ」

「人間の心理を少しでも満足させるのが、
われわれの仕事、
これが行き詰ったときが敗北だ」

そして最後に自分の役割を語る。
「私の役割は、
みんなが挑戦を心掛け、
率先して行うような
方向付けをすることだ」

リーダーシップのあり方を示している。

「少しでも手を抜いてはならない。
自分たちが満足してしまったら、
そこから退歩が始まる」

そして私が「ふふっ」となったのは、
この次だ。
「40年、そうしたことを続けてきたから、
今日がある。
しかし、
もっと厳しくやっていたら、
もっと成長することが
できたかもしれない」

なんという自信。
なんという純真さ、
なんという貪欲さ。

ただしこの特集は、
セブン-イレブンというコンビニに、
焦点を当てている。

イトーヨーカ堂という総合スーパーは、
対比的に描かれている。

これはセブン-イレブンという小型店が、
イトーヨーカ堂という大型店よりも、
変化対応しやすかったことを表わしている。

しかし鈴木敏文さん80歳。
「もっと、もっと」には畏れ入った。

さて今日も、東奔西走。
いや西奔東走。

京都ブライトンホテルで目覚め、
大阪から神戸へ。

まず「宮水発祥の地」へ。
20130712212930.jpg
「宮水」とは「西宮の名水」の略。
日本名水百選に指定されていて、
これが清酒造りに適している。

宮水・酒蔵地帯は、
通称「灘」。
神戸市東部から芦屋市、西宮市にかけての海岸沿い。
ここに酒造会社や酒蔵が多数ある。
20130712212959.jpg

その宮水の井戸。
20130712213025.jpg

こちらは「白壁蔵・宮水井戸」。
20130712213102.jpg

宝酒造㈱の灘工場を「白壁蔵」と称する。
その宮水の井戸。
20130712213129.jpg

井戸の中。
20130712213151.jpg
暗くて見えないが、
黒々した水面がかすかに波打っていた。

ここで宮水を飲んでみる。
20130712213220.jpg
ちょっと塩分っぽいが、
美味い。

そして宝酒造灘工場「白壁蔵」へ。
20130712213247.jpg
宝ホールディングス㈱は、
東証一部、大証の上場企業。
年商は2009億9800万円。

今日はこの超近代的な工場の見学。
20130712213310.jpg
延べ床面積6338㎡、6階建て。

すぐそばに海が迫る。
20130712213346.jpg

超近代的な工場だが、
古い伝統もしっかり残されている。
20130712213612.jpg

エレベーターホールには、
絵もかけられている。
20130712213800.jpg

この壁には稲がかかっている。
20130712213827.jpg
ご案内と説明は、
工場長の碓井規佳さん。

清酒造りに適しているのは、
稲穂が長い山田錦。
20130712213927.jpg
右から5本目。

山田錦を35%まで磨いて、
精白米をつくる(一番右)。
20130712213951.jpg

これは精米のための砥石。
20130712214030.jpg

その精米機。
20130713003131.jpg
(以下写真はホームページより)

そして米を蒸す「蒸米機」。
20130713003224.jpg

麹をつくる「製麹機」。
このあたり、読んで字の如し。
20130713003206.jpg

発酵させる仕込みタンク。
20130713003206.jpg

最後にパッケージのライン。
20130712214252.jpg

視察が終ると、
絞りたての酒を試飲。
20130712214422.jpg
これが実に美味。

そして写真。
20130712214455.jpg
今回お世話になったお二人。
酒類事業本部流通推進部長の新野裕司さんと、
碓井工場長。

全体に酒の香りがプーンと漂う清酒工場。
忘れられない。

ありがとうございました。
清酒への理解が一段と深まりました。

白壁蔵を後に、
新神戸から新幹線で東上。

その後、東京から、
また新幹線に乗って、
軽井沢へ。

プリンスホテルのコテッジに落ち着いた。

しかし鈴木敏文さんの「もっと、もっと」。
まったく畏れ入った。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.