結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年07月10日(水曜日)

「商人舎」7月号発刊とWeb版会議、コンビニ・ビッグ3消耗戦突入

月刊『商人舎』7月号、本日発売。

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今月の特集は、
Whole Foods Market
「完全なる食品」と「完全なる経営」のすべて

アメリカのオーガニック・スーパーマーケット。
有機食品・自然食品を中心に品揃えした店。

米国39の州とワシントンDCに出店。
イギリスとカナダにも店を持っていて、
トータルで348店舗。

年商は昨年9月決算で、117億ドル。
1ドル100円換算で1兆円を超え、
1兆1700億円。
1店平均33億6200万円。

業態はスーパーマーケットだが、
それを超えた「企業経営」の本質に迫っている。

特集のサブタイトルは少し長い。
「完全なる食品」と「完全なる経営」のすべて。

“Whole Foods”という言葉自体で、
「自然食品」を意味する。
しかし私は“whole”に
「完全なるもの」といったニュアンスを読み取った。

その「完全なる食品」を求めつつ、
「完全なる経営」を志向し、実現させる。

それがこの会社のミッションだと思う。

月刊『商人舎』の巻頭言。
「Message of July」

完全なるものを求めよ。

完全なる食品をつくる。
それは自然食品か。
有機食品か。

健康によろしい。
人間が生きる環境にふさわしい。
安全で安心。

コンビニエンスである。
しかもデリシャスである。
だからよく売れる。

そんな完全なる食品を集める、売る。
生産者や取引先に協力してもらう。
顧客たちを呼び寄せる。

完全なる経営をする。
意識の高い人間を集め、
民主的な組織体制を築く。

完全なるマネジメントをする。
ポリシーとビジョンを明らかにする。
人を活かすチームオペレーションを展開する。

あなたは、完全なるものを求めつづけるか。
はじめから、完全なるものをあきらめるか。
スタートはふたつに分かれている。

そして完全なるものを求める者には、
必ず追い風が味方する。
たった一度だろうけれど神風が吹く。

完全なる食品販売を志して、
完全なる経営をすれば、
どんな会社もホールフーズになることができる。

商売には、ストイックさがなければならない。

ピーター・ドラッカーはそれを、
「integrity」と表現した。

倉本長治は、言い続けた。
「損得より先に善悪を考えよう」

それがホールフーズ・マーケットの本質である。

1冊丸ごとWhole Foods Market。
ご堪能いただきたい。

今月私が書いたのは、
「誰も書かなかったシリーズ」第2弾。
これは是非、多くの人に読んでいただきたい。

Monthly連載は、10本。
【必読連載】
西脇紀男の「独創CRM実践論」(3)
今月で一応終了するが、
これは必読。
5月創刊号特集からのつづき。

【新連載スタート】これも面白い。
「経済心理学の世界へようこそ」(1)

そして、商人舎magazineの根本テーマ。
〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論
今月は第4回で「店長の権限と業績との関係」

さらに大好評連載陣。
「人時生産性」と正面から向き合え!(4)

小売りの「暮らしカレンダー」
⇒ 8月は夏季休暇

山本真砂美の「商売くらし歳時記」
(4)【葉月】お盆と花火

王道のウェザーMD理論(4)
「商品ごとの気象特性」

西川隆の“本物の”店舗デザイン(4)
「目から鱗の照明選び」

リテイル・インフォメーション・システム論(4)

多様化・増加する「労務トラブル」解決法(4)

いずれも通常の月刊雑誌の量と質を超えている。

会員のみなさんは、
ご愛読よろしく。

それから新たなご購読の方も、
よろしく。

さて今日はいちんち、
横浜商人舎オフィス。

立て続けにやって来る講演。
雑誌を発刊して、おかげさまで、
講演依頼も増えるばかり。

そのパワーポイントやレジュメをつくり、
寄稿している雑誌の校正をしていると、
すぐに夕方。

16時から毎月恒例の、
商人舎magazineのWeb版会議。

あっという間に19時半にっていたが、
実に有意義な内容だった。

この会議で決定したキャンペーンがある。

商人舎magazine、
「24時間無料公開キャンペーン」
時は8月1日13時~2日13時。

誰でもインターネットで、
商人舎magazineをすべて、
見ることができる。

技術的にも可能であるし、
できる限り多くの人に、
商人舎magazineを知ってもらいたいから。

ご期待ください。

会議が終ってから、
恒例になった打ち上げ。
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右からWebデザイナーの田中翔太さん、
システムエンジニアの長谷川温子さん、
私の左隣がSEコンサルタントの猪股信吾さん、
左端が商人舎チーフエディターの渋木克久。

商人舎magazineは、
特に長谷川さんにすべて負っている。
心から感謝しつつ、
新潟生まれの長谷川さんに、
〆張鶴たっぷり贈呈。

猪股さんにも毎回、
素晴らしいアイデアを出してもらって、
今回も座布団三枚。

10枚溜まったら、
『笑点』張りのプレゼント。
ご期待ください。

さて10日付日経Web刊。
速くて面白い。
伊原健作記者が書く「コンビニ消耗戦」。

「コンビニエンスストア大手の競争が
新たな局面を迎えている」

ファミリーマート2013年3~5月期の連結決算、
営業利益が前年同期比7%減。
4四半期連続営業減益、
つまり過去1年間営業利益が減り続けた。
それでも101億円出しているが。

理由は二つ。
第1が既存店売上高微減。
第2は出店拡大による販売費・一般管理費の増加。

記者のコメント。
「『ビッグスリー』と呼ばれる3社の戦いが
消耗戦に突入してきたサイン」。

ファミマの第1四半期は粗利益6%増。
「ファミマ プレミアムチキン」やPBの販売拡大が寄与。
一方、販管費は9%増、
569億円。

出店拡大の地代家賃増と店舗開発人員の人件費増。
2014年2月までに過去最大の1500店新規出店計画。

セブン-イレブンの第1四半期は、
営業利益9%増。
492億円で過去最高。

しかし実質的には、「ほぼ横ばい」と記者。
「今期から固定資産の償却方法を
定率法から定額法に変更した影響」でプラス。

高価格帯PB「セブンゴールド」の成長などで、
商品粗利益率改善。
しかし販売促進費増。
これは「店舗の値引きを支援」する原資。

ローソンも第1四半期、最高益を更新。
しかし既存店売上高は2.1%減。

コンビニ3強が、
消耗戦に入った。

これは「三占」から「複占」への予兆か?

暑い夏か、涼しい秋か、
第2四半期の結果をながめながら、
結城義晴流のコンビニ特集を、
月刊『商人舎』で企画しようか。

〈結城義晴〉

2013年07月09日(火曜日)

参議院ネット選挙の効用とイオン森美樹副社長のぶれない発言

今日の最高気温39.1度。
山梨県甲州市勝沼。
観測史上最高タイ記録。

九州から関東甲信地方まで、
35度以上の猛暑日が94地点。

東京都心も35.4度。
3日連続猛暑日。

7月上旬の3日連続猛暑日の記録は、
1875年以来の140年弱の観測史上初。

たいへんな暑さだった。

総務省消防庁の発表。
熱中症で7月1~7日の1週間、
救急搬送された人は2594人。

前週の729人に比べて約3.6倍。

死者は3人、重症は58人。

愛知が249人、東京214人、
埼玉182人、神奈川160人、大阪139人。

熱中症には、くれぐれも気を付けたい。
熱中症関連商品は、品切れさせたくない。

さて、7月21日(日)、
選挙に行こう!
投票しよう。

その初の参議院ネット選挙。
日本経済新聞社のインターネット調査。
実施は4日、5日。
20~69歳の1万7799人が対象で、
回答者は1038人。

ネット上で選挙運動を「見た」は25%。
「政党や候補者の公式サイトやブログ」を見た人64%。

閲覧情報の党別順位は、
第一が自民党、75%。
第二が日本維新の会、34%。
第三が民主党、31%。
公明党14%、みんなの党13%、共産党10%、
社民党とみどりの風は各6%、生活の党4%。

ネット選挙とはいうものの、
ネットで投票できるわけではない現在の場合、
効果はどこまであるか。

期日前投票にしても、
もちろん本投票にしても、
まず投票所に足を運んでもらう。
それから投票。

商売は、
まず店に来てもらう、
それから実際に
買ってもらう。

Eコマースは、
購買意思決定をしてもらい、
勘定を済ませてもらい、
そのうえで宅配便で届ける。

ネット選挙がEコマースレベルまできたら、
ずいぶん変わるだろうが、
まだまだ選挙はアナログ。

ネットはそのアナログに、
プラス・アルファとはなるが、
決定的な変化をもたらすものではない。

それでも、自分の選挙区の候補者を、
一覧で比較するのはネットが便利だ。
政党の主張や政策を比較してみるのも便利。

閲覧性の便利さは、
ネットの威力。

それが投票行動に結びつくか。

政党や候補者にとっては、
自分に入れてもらえるか。

それはあくまで、
日頃の政治活動や、
アナログ的選挙運動が、
決定打となる。

リアルとネットの比較検証をするにも、
ネット選挙は格好の材料だ。

さて今日の日経Web版。
イオン㈱の森美樹副社長が登場。
「今年は猛暑になるのが例年より早く、
これを最大の販売機会ととらえて
売り場作りを強化したい」

売れているもの。
アイスクリーム、そうめん、
PBの涼感寝具。
省エネタイプのエアコン、
これは前年比1.5倍、

2013年第1四半期連結決算は、
売上高1兆4617億(前年同期比9.9%増)、
営業利益347億(9.8%増)、
経常利益381億円(4.7%増)、
当期利益132億円(0.8%増)。

第1四半期3~5月として、
7年ぶりに過去最高。

総合スーパーの営業利益が大幅改善。
その理由。
第1に総合スーパーの商品力を専門店並みに高めた。
第2に、既存店の改装を進めて、
シニア層などにゆっくり買い物を
楽しんでもらえるよう工夫した。
第3に、ぜいたくを楽しむ需要の拡大を受け、
高付加価値品の品ぞろえを増やした。
例えばイタリア製生地を使ったスーツが好調。

消費増税の駆け込み需要。
「既に出てきている」

例えば金融事業では、
住宅やリフォームのローンの相談件数が急増。
家電など耐久消費財も販売好調。

消費税実施後。
「実施されれば間違いなく
低価格志向が強まる。

ディスカウントストア業態との闘いが激しくなる。
低価格志向のPB商品を強化したい」

これはトップバリュベストプライスのこと。
イオンのコンペティティブブランド。

仕入れに関して。
「先行して有利な条件で契約しているので、
14年2月期は悪影響は出てこないだろう。
調達ルートを変えたり、
コスト削減を強化するなどして、
価格に転嫁しないよう頑張る」

こうして森副社長の発言を、
一言ずつ辿ってみると、
イオンにはブレがない。
消費増税の駆け込み需要と、
増税後の低価格消耗戦対策。

どんな企業も、
よくよく考えておかねばならない。

マーケット・リーダーの作戦、
マーケット・チャレンジャーの作戦、
マーケット・ニッチャーの作戦。

マーケット・フォロワーの次の作戦。

それぞれに異なる。
イオンはマーケット・リーダー戦略。

ならばあなたは?

あなたの作戦は
あなたのもの。

他人の真似ではない。

参議院選挙の立候補者と、
これはまったく同じ。

〈結城義晴〉

2013年07月08日(月曜日)

商売を通じてお客様の幸せを願い、イノベーションに挑戦したい!

Everybody! Good Monday!
[2013vol27]

2013年の第27週。
7月に入って第2週。

昨日は七夕。
朝、バンコクのスワンナプーム国際空港からの便で、
成田空港に到着。

日本の関東地方は梅雨明けして、
暑い暑い。

タイのバンコクと変わらないほど。

そしてこんな季節になります。

あをぞらの沖もあをぞら海開き
〈日経俳壇 名取・里村直〉

食べものもこんな感じ。
酢の味を少し利かせて鱧の皮
〈日経俳壇 奈良・荒牧素子〉

いい季節です。
いつも、そう信じている。

タイでも、
年々、暑くなってくるとか。
ちょっと心配だが、
それでも、
いい季節、
いい天気、
いい気分。

そう考えつつ、
生きていく。
しかし七夕は晴れた空でよかった。
ロマンティックな物語、
成就してほしい。

毎年毎年、
それを願う。

七夕だからと、
商売が特別に繁盛するわけではない。

しかし商売を通じて、
お客様の幸せを願う。

それが商売をやっていることの、
本当の意味だと思う。

仕事をしていることの、
本当の意義だと思う。

バンコク最終日は、
小型店を巡った。

いずれも意欲的な試みで、
感心させられることしきり。

イノベーションにチャレンジしている。
コンビニエンスストアも新しいフォーマットを模索。
エクスプレスストアもフォーマットの確立に注力。

その姿勢、その態度、
その企業体制自体を、
私たちは学んだ。

セブン-イレブンの視察が終った頃、
急に激しいスコールが降ってきた。

添乗してくれているJTBのメンバーが、
すかさず傘を繋いで、バスまで誘導してくれた。
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彼らサービス業も仕事の意義を感じている。

小売業も同じこと。

さて今週の販促。
商人舎magazineの、
Weekly商人舎。
月曜朝一「今週の販促企画」

ご覧ください。

それからDaily商人舎
今日のニュース。
6月景気判断・不透明感と緩やかな持ち直し

昼寝覚め眠り過ぎたる疲れかな
〈日経俳壇 東京・津田鉄三

のんびりとして、
いいですね。

しかし私はまだまだ活動しまくって、
自分の体調をコントロールする。

昨日、成田に着いて、
長男に車で迎えてもらって、
二人してゴルフ。

時差ボケ対策は、
帰国した途端の運動。
それも陽の光をたっぷり浴びて。

帰宅してから、
ビールなど飲んで、
ワインを味わって、
グワッと寝た。

気分すっきり、
やる気が出てきた。

これです。

月曜の気分。

今週の販促などは、
Weekly商人舎を見ていただくとして、
今週の結城義晴。

今日の月曜は、
立教F&Bマーケティング
オーガニックについて3時間語り、
ディスカッションする。

明日は、特別のイベント。
この時期、特に名前を出してはいけない人と会う。

明後日水曜日は、
月刊『商人舎』発行日
今月の特集は
Whole Foods Market
「完全なる食品」と「完全なる経営」のすべて

今日、見本誌が届いた。
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そのカバーメッセージを紹介しよう。

トレーダー・ジョーに続いて
ホールフーズ マーケット。
現在、全米40州に348店舗で、
年商117億ドル・1兆1700億円。
販売される3割のオーガニック商品と
店舗・物流センターが米国農務省認定、
いわばアメリカ合衆国お墨付きの
オーガニック&ナチュラル・スーパーマーケット。
「完全なる(whole)食品(foods)」を求める
奇跡のようなチーム・マネジメント組織と、
「完全なる経営」を志向するカリスマ経営者ジョン・マッケイ。
芸術のような店づくりと、
有機食品のクリティカル・マスを実現させて、
孤高のポジショニングを確立する。
いつの日か日本に、
本物のホールフーズが誕生するのか。
それは「完全なる食品」と
「完全なる経営」の両立を必須とする。

まもなく、皆様の元にお届けします。
楽しみにしてください。

それから木曜日は、京都で講演会

金曜日は、東京に戻り、
そのまま軽井沢へ。

忙しい今週。
暑い暑い日本で、
目いっぱい元気を見せます。

みなさんも、
お客さんに、
元気を振りまいてください。

では、みなさん。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2013年07月07日(日曜日)

ジジと七夕の帰国[日曜版2013vol27]

ジジです。
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おとうさんのかえりを、
まっています。
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タイにいってます。
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スアンナプーム空港。
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ここから、
かえってきます。

ボクはねて、
まってます。
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まちくたびれて、
アクビ。
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おとうさんの最後の晩餐は、
シーフード。
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これがすごくおいしい。
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そしてサプライズ。
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バースデーのおいわい。
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ナカノ君は、きのうが誕生日。
トシシゲさんは、七夕が誕生日。
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こころから、おめでとう。
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フォト。
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でも、ボクは、
ねてました。
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夜のバンコク。
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朝のニッポン。
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ん? そろそろかな?
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七夕の日。
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おかえりなさい。
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おつかれさま。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2013年07月06日(土曜日)

イオン・マレーシアでのPB強化とタイのコンビニ&エクスプレス

タイ4日目。
今日はタイの小型店特集
小型店と言っても、
二種類ある。

第1はコンビニエンスストア。
第2はエクスプレスストア。

さまざまな統計で、
どちらもコンビニエンスストアに、
ひとくくりにされているが、
それこそ機能が違う。
役割が違う。
狙いが違う。
だから品揃えが違う。
サービスも違う。

日本のイオンがタイに進出して、
マックスバリュの名でスーパーマーケットを展開している。

小型店では、
マックスバリュ・タンジャイ
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タイのマックスバリュは、
約1,000~2,000 ㎡。
それを、顧客の生活シーンに欠かせない品々に絞り込み、
売場面積を半分以下の300 ㎡前後にコンパクトにした。

ショートタイムショッピング志向の、
都市型小型スーパーマーケット。
「タンジャイ」は、タイ語で、
「思い通りに、すばやく」という意味

24時間営業、年中無休。

つまりこれは、
コンビニとは違うエクスプレスストア。

ライフスタイルセンターの中にあるが、
これがなかなかいい。
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そういえば昨日の日経新聞。
「イオン、マレーシアでPB拡充」の記事。

現在は120品目程度にとどまっている。

食品や衣料品、生活用品を
メーカーブランドの商品に比べて
1~3割安い価格で売る。

イオンはまず、
マレーシアで14年春までに約1300品目にする。

例えば、600ミリリットル入りのミネラルウォーターは
メーカー品に比べ1~2~割安い0.49リンギ(約15円)。

14年度は、マレーシアでの売上高に占めるPBの比率を
食品で8%、衣料品で5%、生活用品で4%にする。
PB商品の売上高は、150億~200億円を見込む。

そして16年度には4000品目にする。
日本のPB商品数の3分の2に相当する。

食品ではPB商品の比率は
現在の日本並みの20%にする計画。

イオンは昨秋、
仏カルフールのマレーシア法人を買収。、
同国で首位のGCHリテールや英テスコなどと競う。

今年3月には、
イオントップバリュマレーシア(セランゴール州)を設立。
これはPB商品の開発専門会社。

価格競争力のあるPBの拡充を急ぐ。

そのイオンがタイで展開する小型店が、
マックスバリュタンジャイ
2012年で28店舗

当然ながらこのマレーシアのPBは、
タイのイオン勢に転用され、
強力な武器となる。

エクスプレスストア第1位は、
英国テスコのテスコ・ロータス・エクスプレス
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こちらはイギリスで1200店、
タイでも1180店の展開。
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手慣れた店づくりと安定したオペレーション。
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コーヒーコーナーは便利さを強調。
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ハイーパーマーケット第2位のビッグCも、
エクスプレスストアに進出。
ミニ・ビッグC
128店。
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ガソリンスタンド併設型。

ロゴも目立つ。
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左翼がスーパーマーケット。
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右翼がサービス機能。
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コーヒーコーナーは必須。
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しかしオペレーションはまだまだ。
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しかしタイで最も店数を増やすのが
セブン-イレブン
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2013年3月末では7041店舗
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日本の1万5218店、
アメリカの8116店に次いで、
タイのセブン-イレブン7041。
あっという間に韓国7031を超え、
タイは3位に躍り出た。

この店は最新モデルで、
パン売場を核にしている。
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ローソンは、
タイの消費財大手サハグループと組んで
「サハ・ローソン」を設立。

「ローソン108」の店名で今年3月に出店。
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13年度中に50店、
17年度には870店を計画する。

チキンのキャンペーン。
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店員も。
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タイでは、
ハイパーマーケットが第一の業態。
次が小型店。

コンビニとエクスプレスストア。

スーパーマーケットはまだまだ。

それを最後に、ホテルに戻って講義した。
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私の理論を分かりやすく。
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皆、真剣に聴いてくれた
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意外なことに、
タイに学ぶものは多かった

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阿部俊之さんと固い握手。
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アセアンジャパンコンサルティング㈱社長。
4日間、通訳を務めてくれた。

もう帰らねばならない。

ありがとう。
タイの小売業。

ありがとう。
タイの商人たち。

〈結城義晴〉

2013年07月05日(金曜日)

「法人税パラドックス」とビッグC物流センターを見る、聞く、考える

商人舎magazine
今週のDaily商人舎を新しい順に。

07月05日
①セブン&アイ 四半期最高益とコンビニの飽和

②米国チェーンストア・ランキング2013発表

07月04日
ファミマ海外伸びず第1四半期微増収減益

07月03日
①ユニー第1四半期純利益▲88.4%の理由

②米国、昨年の干ばつの影響で食糧物価上昇

07月02日
イオンのアジアシフトは現地幹部育成から

07月01日
①文具チェーンStaples、グロサリー販売開始

②ヤマダ電機ウェブドットコムで最低価格保証

日本国内では、
第1四半期の決算が話題となる。
3月・4月・5月の成績。
最高益組と減益組に分かれた。

海外ニュースは、
『ストアーズ』発表のチェーンストアランキング。
これは見ておいてください。

ウォルマートの前年同期比伸び率は4.0%。
これが基準。

大幅に上回った二桁増企業は、
4位  コストコの10.6
10位 アマゾンドットコムの30.4%
19位 アップルストアの34.6%
20位 TJXの11.6%
そして35位 ホールフーズの15.6%

これだけでも、
米国チェーンストアの最新傾向が見える。
13位 シアーズ・ホールディングスは▲9.2%
16位 スーパーバリュ▲6.3

落ち目になったら、
それが止まらない。

恐ろしい。

商人舎magazine。
是非、ご購読願いたい。
まだまだ、改善改革を進めています。

7月10日リニューアル予定。
ご期待ください。

さて日本経済新聞『大機小機』
重要な問題提起。
「政権の真価問う法人税改革」

現在の税制改革を批判。
「一部の製造業に恩恵が偏る投資減税の
経済効果は限定的である」

「成長戦略に欠かせないのは
抜本的な法人税改革だ」

モデルがある。
1987年の法人税改革。
レーガン大統領政権2期目。
「税制改革の金字塔」と称される。

「加速度償却の縮減、
投資税額控除の廃止などによって
課税ベースを拡大しつつ、
所得税改革も含めて
税収中立のもとで
法人税率は46%から34%へ
大幅に引き下げられた」

「重厚長大産業の
設備投資に偏った減税を
縮小廃止」

これがとてもよかった。

「全産業・全業種に恩恵が行きわたる減税」
それが米国を支えるIT産業を生んだ。

先のチェーンストアランキングでも、
アマゾンとアップルストアが成長著しい。

「欧州では法人税引き下げ競争の結果、
この20年間で法人税率が
十数%も下がった」

しかしその一方、
「国内総生産に占める法人税収の割合は
逆に上昇」

これは「法人税パラドックス」と、
褒め称えられている。

今年3月8日のこのブログでも取り上げた。
「ポリアンナ効果と法人税パラドックス」

ポイントは2つ。
税率引き下げと同時に課税ベースが拡大されたこと、
税率の引き下げにより起業家精神が発揮され
経済が活性化したこと。

だから今の政策は、
「課税ベースの拡大と成長戦略を
組み合わせた法人税改革」

ここで、「課税ベースの拡大」のためには、
既得権益への切り込みが必須。

安倍晋三政権がそれができるか。
参議院選にその決意で臨むか。

真価が問われる。

さて、タイ3日目。
今日は遠出した。

バンコクを北にワンノイへ。
ビッグCの物流センターへ。
タイ第2位の小売業
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ゲートを入るのにも、
厳重なチェックを受ける。
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そして見えてきました、
広大な物流センター。
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サイドもこの広さ。
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入り口で、待っていてくれました。
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DHLのセンターを使っている。
DHL(ディーエイチエル)は、
世界最大の国際輸送物流企業。
航空機を主体とした国際宅配便と、
運輸・ロジスティクスサービスを扱う。
本社はドイツ・ボン。
事業展開国・地域数228。

ビッグCはDHLの協力で、
物流展開している。

会議室に入ると、
ウェルカムボード。
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レクチャーをしてくれたのは、
クリット・タイヨーさん。
DCオペレーション取締役。40歳。
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ココアと水、ケーキ、クッキーなど用意してもらって、
そのうえで講義を聴く。
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通訳は阿部俊之さん。
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実に中身の濃いロジスティックス論だった。
テスコ・ロータスと対照的。
そしてそれぞれの哲学が違っていて、
だから2強による「複占」が実現されている。
それがよくわかった。

その後、全員、
黄色いジャケットを着て、
安全靴を履いて、
クリットさん自ら、
広大なセンター内を案内してくれた。

その模様と内容は、
テスコ・ロータスと比較して、
商人舎magazineのWeeklySpecialで、
レポートする予定。

もしくは月刊『商人舎』の特集にするかもしれない。

そのくらいいい取材と勉強だった。

クリットさんからプレゼントされた。
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中身は親会社カジーノのPB。

こちらからは、
団長の安倍義典さんからプレゼント。
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㈱万代営業企画シニアマネジャー。

安倍さんは万代の堺センター開設の時、
店舗運営側からプロジェクトリーダーとして参加し、
物流センターには詳しかった。

安倍さんの質問が鋭い所をついていて、
とてもよかった。

後でバスの中で、
安倍さんから見解を発表してもらった。

充実の視察のあと、
全員で写真。
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ビッグCのみなさんの歓待に、
心から感謝したい。

その後、昼食。
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タイ料理のバイキング。

食事が終る頃、
稲光と激しいスコール。

そこで2階の部屋を借り切って、
急きょ、1時間弱、私の講義。
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コミュニケーションについて、
丁寧にレクチャーした。
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もしかしたら、この講義が、
いちばんよかったかもしれない。

雨が上がって、
アユタヤ遺跡に寄った。
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世界歴史遺産。

首を切られた仏像。
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合掌。

全員で写真。
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その後、希望者は象に乗った。
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今日も充実した一日だった。

物流には、
法人税パラドックスのような、
パラドックスがある。

パラドックスとは、
間違っているように見えるけれど、
正しい考え方・方法。
その逆に、正しく見えるけれど、
正しいとは認められない考え方・方法。

これを知り、見極めるためには、
ドラッカーが言うがごとく、
「自分の目で見、

自分の耳で聞く」
そして、
「自分で考える」。

明日もよろしく。

〈結城義晴〉

2013年07月04日(木曜日)

エジプト・クーデター、日本参院選公示、タイの業態別「複占」競争

エジプト軍がクーデター。
憲法を停止して、
軍がモルシ大統領を解任。

手探りの民主化は挫折し、
「アラブ型民主主義」は確立できず。

エジプトの「アラブの春」。
振り出しに戻っ たのか。

インドシナ半島のタイにいると、
アラブもエジプトも、
日本にいるよりも、
ずっと近く感じられる。

このタイは仏教徒94%で、
イスラム教徒は5%。

それでも日本を出て、
ちょっとだけエジプトに近い国にいるというだけで、
この事件がよりリアリティをもって感じられる。

日本では、参議院選挙の公示。
改選議席数は121、
選挙区73、比例代表48。

立候補者は433人。
選挙区271人、比例代表162人。

投開票の21日(日曜日)まで、
小売りサービス業に従事する人たちが、
投票すれば、
日本社会は変わる。

投票行為で、
責任を持ち関心を深めれば、
さらに日本社会は変わる。

昨年12月16日の衆議院選挙。
小選挙区選は59.32%だった。
戦後最低。
前回の2009年の69.28%を、
9.96ポイント下回った。
比例選も59.31%。
これも前回を9.96ポイント下回った。

60%に満たない選挙で、
自民党は圧勝し、民主党は惨敗した。

どの党が勝つにしても、
今回の参議院選は、
こんなことではいけない。

民意が反映されていなければならない。

「アラブの春」が遠のいたエジプトを考えれば、
日本で真剣に選挙して、
民主的に政治に参画していかねばならない。

選挙に行こう!
投票しよう!

お願いします。

さてタイの首都バンコクでの2日目。
朝一番で、サイアム・スクェアを訪れた。
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まずはビッグCスーパーセンターを訪問。
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2フロア8000㎡のハイパーマーケットを視察した後、
アシスタントマネジャーにインタビュー。
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熱心に聴き、丁寧にメモを取る。
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通訳は阿部俊之さん。
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平日の客数9200人から9500人、
休日は1万2000人から1万3000人。
けれどサッカーサービスは徹底される。
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団長の安倍義典さんから、
プレゼント。
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安陪さんは㈱万代営業企画部シニアマネジャー。

全員で写真。
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最後に私も写真。
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その後、恒例の商売の神さまの前で写真。
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それから高級スーパーマーケットを巡る。
まず伊勢丹へ。
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その伊勢丹スーパーマーケット。
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ちょっと、残念。

商売の意欲が感じられない。
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タイ第一の百貨店セントラル。
そのスーパーマーケットの「フードホール」。
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6月26日から、
アメリカン・フェアを開催。
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店内全域に徹底して展開され、
私、感心した。
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店長のチェルサック・カンパクディさんに、
インタビュー。
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34歳の愛称「X」君は、
また一段と成長していた。

そのマネジメント力が、
アメリカン・フェアの徹底ぶりに表れていた。

セントラル百貨店のエレベーターを降りる。
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それから相前後するが、
もう一方の百貨店ザ・モールグループの、
エンポリアムのスーパーマーケット。
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こちらもアメリカン・プロモーション展開中。
クォリティにあふれる展開で、
素晴らしい。

X君が言い放った。
「伊勢丹は視野に入らない」

伊勢丹スーパーマーケットにも、
頑張ってほしいところだ。

昼食はタイ料理。
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これがおいしい。
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全員満足。
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昼食後は、両雄対決の地へ。
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タイ最大小売業のテスコ・ロータス。
そのハイーパーマーケット。
「テスコ・ロータス・エクストラ」。

陸橋をわたると、
真向かいにビッグCエクストラ。
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熱暑のなかを歩く。
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そしてビッグCエクストラへ。
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ビッグCスーパーセンターに、
輸入品や高級品を加えたフォーマット。
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この店はカルフールだった物件を、
ビッグCが買い取って再スタート。
だからカルフール並みのローラースケーターが、
店内を走り回っている。
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いつも向かいで闘っているテスコ・ロータス。
その価格比較対抗プレゼンテーション。
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まったく同じ品目を買うと、
144バーツの差が出る。

右がテスコ、左がビッグC。

どちらの店も、
広い売り場は見通しが良くて買いやすい。
商品は顧客に顔を見せて訴えかける。

原則に忠実で、
いい店。

強い店、いい店が、
ハイパーマーケットでは2社残って、
レベルの高い競争を展開している。

百貨店もセントラルとザ・モール。

私の言う「複占」状態。
しかし顧客は、
それで満足していると思う。

今日一日、
ご一緒してくださったチャンチャイさんに、
感謝。
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私たちは今度は高架鉄道に乗り換えて、
エカマイ駅へ向かう。
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この夕方の時間、
市内は大渋滞。
だらかモノレールが一番早い。
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エレベーターを昇って、
プラットフォームへ。
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車体を占める派手な宣伝。
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車内は、
キンキンに冷やされていて、
気持ちいい。
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三つ又になったポールがいい。
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つり革も持ちやすい。
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車内にも違和感は全くない。
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招き猫が見えて、
エカマイに着きました。
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このショッピングセンターは、
「ジャパン」をコンセプトにしている。

その象徴の鳥居の下で、
全員写真。
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1100㎡のマックスバリュも、
今日はいい状態だった。
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イオンにも、
頑張ってほしい。

今日はなぜか、
日本企業をいつも以上に、
強く応援したくなった。

夕食は、ここ。
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バイヨーク・タワー2。
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17階で一度、
エレベーターを乗り換える。
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ここからの景色も素晴らしい。
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17階にフロントがあって、
そのうえはバイヨーク・スカイ・ホテル。

77階に展望台。
私たちは78階のレストラン。
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ビールを飲んで、
食事は流行りのバイキング。
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眼下にバンコクの街。
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約300メートルから見下ろすと、
まさしく近代都市。
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ビールもうまいし、
料理もよい。

暑い暑い一日の疲れが吹っ飛んだ。

途中で、宇宙人のパフォーマンスが、
回ってきたりして、
楽しかった。
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気がつくと、
外は夜景。
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美しい景色に、
また疲れが去って行った。
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若い人たちにバスの中でレクチャーし続け、
店を回って解説を繰り返した。

小売業やサービス業は、
平和の中で花開く。

いい仕事だ。

そんなことを考えた。
だから選挙に行こう!
投票しよう。

私たちの尊い仕事を、
守り続けるためにも。

〈結城義晴〉

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