結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年02月07日(金曜日)

市川猿翁の「温故知新」と石巻のヨークベニマル&イオンの復興

日経新聞『私の履歴書』は、
歌舞伎の市川猿翁。

昨年12月のフィリップ・コトラー、
新年1月の指揮者の小澤征爾。
そして今月がスーパー歌舞伎の猿翁。

第7回目の今日は、
「大学生活」。

猿翁は歌舞伎界では珍しく、
大学を卒業している。
慶応義塾大学文学部国文学科。
キャンパスライフを満喫。

しかし大学へ行き、
テレビを収録し、
舞台に出て、
映画を朝に撮る。
そんな「4本立ての生活」だった。

そして卒業論文のテーマは、
「演劇史における近松の位置と
その世話物作品の変遷」。

この中で良い新作の条件を三つあげる。
(1)人間性(不変なるもの)の描写の的確。

(2)人間をとりまく時代的環境の描写の的確。

(3)そしてこの両者の葛藤の描写の的確。

「これはやがて時が過つと立派な古典になる」

そして結論づける。
「守ることのみが伝統ではないのである。
守ると共に常に
新しいものを生み出さなければならない」

猿翁は、「温故知新」を言っている。
そしてInnovationを語ってもいる。

近松文学を研究して、
Innovationに至る。

おそらく、まとめて「書く」行為は、
初めてだったに違いない。
その処女作に、
すべてが込められている。

コトラーの最初の著書は、
『マーケティング・マネジメント』で、
それにすべてが凝縮されていた。

コトラーの時にも思ったが、
最初の作品は個人にとって、
極めて重大な意味を持つ。

恐ろしいほどだ。

さて、ちょっとした海外旅行?
そんな感じになってしまった東北視察。

その4日目は、
宮城県石巻地区。

20140208012017.jpg

津波で沿岸部はほとんど荒廃してしまった。
20140208091319.jpg

旧市街地でも、
閉店している店が多い。
壊れた建物もそのままだ。
20140208091431.jpg

こちらのショッピングセンターも、
撤去されずに残されたままだ。
20140208090041.jpg

それでも復興の兆しはある。
20140208010138.jpg

大打撃を受けた日本製紙の工場は、
いまやモクモクと煙を吐く。
20140208091543.jpg

石ノ森萬画館も復旧された。
20140208091627.jpg

でもこの冬一番の冷え込みで、
風が沁みる。
20140208010113.jpg
何事もなかったように、
空は澄み、雲が行く。

早朝のヨークベニマル中浦店。

ここまで、津波が押し寄せた。
20140208010154.jpg
今は改装がなされて、
何事もなかったように、甦る。

そして目的地は、
ヨークベニマル湊鹿妻店。
20140208040645.jpg

大津波に襲われ壊滅的な被害を受けた。

付近の住民500人は、
この店の屋上駐車場に避難し、
数日にわたって、救援を待った。

そのときの店長が物江信弘さん。
20140208010209.jpg

私は震災後の4月6日に訪れ、
物江店長の活躍をブログに書いた。

二人でそのブログを見ながら、
語り合った。
20140208010223.jpg

物江さんとの久しぶりの対面は、
うれしかった。
20140208010243.jpg
物江さんは新しい辞令を貰ったばかり。
仙北ゾーンマネジャー。
15店舗の統括。
もちろん湊鹿妻店も担当する。

私自身のことのようにうれしかった。

石巻ではもう一つ、
イオンモール石巻店を取材。
20140208091721.jpg

当時、仙台で勤務し、
震災対応をした鈴木茂伸さん。
現在はイオン本社の、
広報担当シニアマネジャー。
20140208010253.jpg

鈴木さんは石巻店の状況だけでなく、
宮城県や岩手県全体の被災について、
詳細に語ってくれた。
20140208091835.jpg

4日間の東北の取材旅行。
考えさせられることばかりだった。
20140210103656.JPG

自分の目で見る、
自分の耳で聞く。

ピーター・ドラッカーのポストモダンの七つの心得、
その第1条。

この大切さを、
あらためてしみじみと実感した。

そのすべてを、
月刊『商人舎』3月号で報告する。

Innovationが見えてくるはずだ。
ご期待いただきたい。

〈結城義晴〉

2014年02月06日(木曜日)

やなせたかし「ヒーローは普通の人々」と名取・松島の「叶わず」

ソチ冬季オリンピック。

開会式は明日7日だが、
既に競技は始まっている。

スノーボード・スロープスタイル、
フリースタイルスキー女子モーグル、
フィギュアスケート団体男子ショートプログラム。

そんなとき、
「全聾の作曲家」を名乗る佐村河内守に、
ゴーストライターが名乗り出た。
桐朋学園大学非常勤講師新垣隆さん。

フィギュアスケート高橋大輔選手が、
この五輪で使用する楽曲は、
「ヴァイオリンのためのソナチネ」。

これも佐村河内作曲とされていた新垣作。

新垣さんは高橋選手と五輪を気づかって、
名乗り出たという。

「私は共犯者」
新垣さんの謝罪の言葉。

テレビで記者会見を見た。

真実なのだろうと、
感じさせられた。

NHKスペシャル、
「魂の旋律」~音を失った作曲家~。
昨年3月31日放映。

作曲家の三枝成彰、
音楽学者野本由紀夫、
そしてNHK自身。
佐村河内を絶賛。

朝日新聞の巻頭コラム『天声人語』も自戒する。
「感動話に何かと弱いメディアの習性」

3年前の東日本大震災のとき。
漫画家のやなせたかしさんが、
正義について語った。

「怪獣を倒すスーパーヒーローではなく、
怪獣との闘いで壊された街を
復元しようと立ちあがる普通の人々が
ヒーローであり、正義なのです」

さて、東日本大震災の被災地の旅。
昨日はレンタカーで、
仙台の南地区、岩沼市と名取市を視察。
20140206222036.jpg

名取川を渡る。
20140206225803.jpg
この川を津波がさかのぼってきた。

はじめに名取市と岩沼市にまたがる仙台空港へ。
20140206222106.jpg
機体が流されるほどの大きな津波被害を受けた。

空港の先には、
名取市の閖上町がある。
その閖上の海岸へ。
20140206222331.jpg

防潮堤が延々と作られている。
20140206223147.jpg

昨日はこの冬一番の冷え込み。
海は穏やかだが、風はひどく冷たい。
20140206222434.jpg

その閖上地区はなにもない。

ただし一軒だけ残された。
震災の記録として保存されている鈴木英二さん宅。
20140206222602.jpg

震災前、震災時、震災後の
家の画像をパネルで掲示している。
20140206223515.jpg

周辺には何もない。
20140206230015.jpg

一方で奥まった仙台空港線の美田園駅周辺は、
商業視察や新興住宅地が広がっている。
20140206230239.jpg
住宅の建築も次々に行われている。

トライアルカンパニー。
20140206230402.jpg

相馬市から進出するフレスコキクチ。
20140206230507.jpg

ホーマック。
20140206230529.jpg

スーパービバホーム。
20140206230644.jpg

コーナンPRO。
20140206230728.jpg
住宅需要が旺盛なエリアだけに、
建材強化のホームセンターが多い。

一方、アミューズメント需要も堅調。
パチンコホールのダイナム。
20140206230839.jpg

店長の齋藤斗紀雄さん。
20140206231340.jpg

そしてドミナントを築くヨークベニマル。

被災した名取西店は復活。
20140206230558.jpg

昨年の新店の仙台太子堂店は、
ベニマル最新ノウハウが満載。
20140206231522.jpg

大震災で被災したエリアで、
街の構図が変わり、
商業の競争も変貌した。

次に仙台東部道路を北上し、
仙塩道路で松島へ。
20140206231921.jpg

松島海岸が見えてきた。
20140206231956.jpg

松島は浮かぶ島々が防潮堤になって、
被害が思いのほか少なかった。
20140206232103.jpg

五大堂も守られた。
20140206232111.jpg

島に掛けられたすかし橋もそのままだ。
20140206232423.jpg

しかし、海辺に面したカステラ喫茶店は、
1メートルの浸水があった。
20140206232551.jpg

柱に刻まれた津波の水位。
20140206232627.jpg

暖かい店内でコーヒーを飲みながら
日本三景・松島を望む。
20140206233048.jpg
松尾芭蕉の「奥の細道」の旅。
この松島に対するあこがれが動機だと、
芭蕉自身書き残している。

松島や ああ松島や 松島や

芭蕉作と誤解されているが、
江戸時代後期の狂歌師・田原坊作。

句を見れば、蕉風でないことは瞭然。
しかし松島は芭蕉の時代から変わらない。

そして本物の前には芭蕉すら、
「絶景にむかふ時は、
うばはれて叶(かな)わず」

絶景もそうだが、
大地震や大津波にも、
「叶わず」と思う。

しかしそこから立ち直るのは、
普通の人々の正義。

そして普通の人々には、
ゴーストライターは存在しない。
(旅はつづきます)

〈結城義晴〉

2014年02月05日(水曜日)

日経新聞社説の「流通業多角化のワナ」と宮城県気仙沼訪問記

お別れの会のお報せをふたつ。

ひとつは、
故倉本初夫商業界主幹偲ぶ会。
今週金曜日の7日、午後2時から3時まで。
アパホテル東京ベイ幕張。
私も参加する。

もうひとつは、
故堤清二さんのお別れの会。
2月26日午後1時から、
東京・帝国ホテルで行われる。

堤さんはもちろん、セゾングループ創業者。

私は商業経営問題研究会の座長を務めている。
そのメンバーには西武百貨店や西友出身者が多い。

みんな、参加すると思う。
私も献花に行くつもり。

さて、日経新聞の社説。
「流通業界で進む多角化戦略に潜むワナ」。

日経の社説は最近、
小売流通業に物申すことが多い。

これはとてもいい。

日本の経済の中で、
リテールが重い役割を持ってきたことを、
日本経済新聞が認めたことになる。

今回の話題は、
異なる業態企業を買収している
大手小売業に対する警告。

エイチ・ツー・オーリテイリングは、
大衆的総合スーパーのイズミヤを子会社化。

セブン&アイ・ホールディングスも、
相次ぐ買収。
通信販売のニッセンホールディングス、
高級衣料店バーニーズジャパン、
雑貨店フランフランのバルス。

イオンもピーコックストアを傘下に入れた。

日経は主張する。
「多様化した消費者を相手にする流通業では、
企業規模を拡大し、メニューを増やしても、
ただちに相乗効果が表れるわけではない」

故田島義博先生は晩年、
小売業の規模のデメリットを指摘した。
元学習院大学院長で流通の専門化。

その通り。

日経も言う。
「業態が異なれば、
客層や価格帯も変わってくる」。

だから「多角化戦略のワナ」には、
気をつけろ。
そう、主張する。

「流通業界では、バブル期に
ダイエーやセゾングループが
多角化を目指して買収を重ねたが、
明確な相乗効果を出せなかった」

それは事実だが、
時代も変わっている。

「文化の異なる企業やブランドをうまく生かすには、
もう一段の工夫やアイデアが必要になる」

私は考える。
必須の条件は、
工夫やアイデアではない。
マネジメントや企業文化の一体化だ。

それが可能ならば、
多様性を体内化することにも、
意義が生まれる。

だからH2Oのイズミヤ子会社化に対して、
私の評価は高くはない。

もう済んでしまったことで、
両者がこれから統合の努力をするのだから、
水を差すつもりは全然ないが。

セブン&アイの買収は、
オムニチャネル構築の一環

現在の同社の利益を考えると、
ある意味で意欲的だと思う。

同社の抜群の求心力を前提とすれば、
これもあり。

これからは、
買収された側の経営者たちに、
「基本の徹底と変化への対応」が、
突きつけられる。

多角化に関しては、
かつてのロジックだけでは、
判断できないと思う。

多角化、多業態化、
そしてマルチ・フォーマット化。

十把一絡げでは、
片付けられない問題となってきた。

さらに罠を恐れていては、
次の時代を切り拓くこともできない。

面白い時代であることは、
間違いないし、
それを解き明かすことに、
大いに意義が出てくる時代である。

さて私の行動記録は、
昨日に遡る。

現在は、仙台から石巻に移動。
そして蛇田地区に宿泊。

しかし昨日は朝、
大船渡から陸前高田に移動し、
さらに昼過ぎに気仙沼へ。

気仙沼は3.11の震災で
市街地が大きなダメージを受けた。

気仙沼を本拠においていた片浜屋も、
社屋を津波で流された。

片浜屋はスーパーマーケット3店を経営する。
オール日本スーパーマーケット協会会員。

港近くの本社社屋を津波にさらわれて、
平成23年11月、東新城地区に新本部を建てた。
その仮設状態の新本部事務所を訪問。
20140205190638.jpg

社長の小野寺洋さん。
突然の訪問にもかかわらず、
歓迎してくれてありがたい。
20140205190829.jpg
小野寺さんも元気な様子で、
被災当時のことから現在までを、
率直に語ってくれた。

若い経営者が、
「明日への希望」をもって、
ビジョンを語る姿は美しい。

そしてもう一人、
㈱熊谷電気社長の熊谷光良さん。
商業界気仙沼同友会の重鎮。
20140205191107.jpg
私も社長時代はもちろん、
ずっと親しくさせていただいたし、
たいへんお世話になった

震災後も、奥様の聖子さんと二人で、
気仙沼の復興に尽力されている。
20140205191311.jpg

安波山山頂から、
気仙沼港周辺、
そして完全に波にさらわれた熊谷さんの会社と自宅跡。

現在の仮設本社から、
最後にご自宅まで、
ご案内いただき、
さらにずっと話を聞き続けた。
そしご自宅の敷地の一角にある地蔵堂。
20140205191532.jpg

その中に安置されているのは
みちびき地蔵菩薩像。
20140205191639.jpg

俳優の滝田栄さんが、
なんと4カ月で彫った作品。
20140205191807.jpg
3.11で亡くなった方々の霊を供養し、
残された人たちのよりよい未来を、
祈念した像。
この地蔵堂建立に、
熊谷さんは奔走し、完成。
20140205192020.jpg
ここでさまざまなイベントが開かれているそうで、
急きょ、ステージも作られた。

このお堂を守る托鉢僧に、
般若心経をあげてもらった。
20140205191937.jpg
大船渡、陸前高田、気仙沼と移動し、
多くの被災地を見てきた。

私自身は無宗教者だが、
般若心経は心に沁みとおった。

熊谷さんご夫妻に心から感謝したい。
(旅はつづきます)

〈結城義晴〉

2014年02月04日(火曜日)

三陸・大船渡&陸前高田の「奇跡の一本松」とマイヤの元気な店々

春が立つ日。
立春。

冬至と春分の日の真ん中。

しかし立春こそ、
寒さの頂点。

だからというわけでもないが、
関東地方で雪。
宇都宮市、熊谷市にも積雪。
東京・横浜でも、
雪が降る。

雪で羽田空港からの便が欠航したり、
鉄道や道路に渋滞や麻痺が起こる。

迷惑を受ける人々も多いだろう。

しかし子供でもないのに、
雪にはちょっと胸がときめく。

ただし私は昨日、今日と、
岩手県大船渡、宮城県気仙沼。

こちらは雪は降らない。
ひどく寒いけれど。

不思議な気分。

昨日は朝7時56分発、
東北新幹線はやて103号で一ノ関へ。
20140204203310.jpg

一ノ関で大船渡線へ乗り換え。
20140204203410.jpg

1両編成の在来線。
20140204203455.jpg

そこから約1時間、
雪の残る景色の中、
気仙沼までの旅。
20140204203816.jpg

大船渡線とはいっても、いま、
岩手県大船渡市まで、
つながってはいない。

宮城県気仙沼市が終点。

その後は、
BRTと名づけられたバス路線。
Bus Rapid Transitの略。
バス高速輸送システム。

東日本大震災で、
JR大船渡線は不通になっていた。
昨2013年3月2日(土)に仮復旧。
このBRTが気仙沼と盛(さかり)の間を結んだ。

それに乗って、大船渡に向かう。
20140204203924.jpg

海岸線の線路をバス道路として利用している。
20140204203957.jpg
だから駅は、従来線駅名を残している。

そして盛駅に到着。
20140204204157.jpg

その駅構内で大急ぎで、
フェイスブック記事をアップ。
20140204204237.jpg

そして、マイヤ本部へ。
20140204204313.jpg

月刊『商人舎』3月号の取材。
米谷春夫社長へのインタビュー。
20140204204747.jpg

震災後も大活躍で、お元気な様子。
20140204204730.jpg
私は震災の直後、
2011年4月6日に訪問した。
その時の話など、
ずいぶん盛り上がった。

そして3日前にニューアルしたばかりの
マイヤインター店へ。
20140204205228.jpg

美味しい地元のアイスクリームをいただく。
20140204204931.jpg

南部地どりの㈱アマタケ社長の甘竹秀企さん。
買物に来ていてバッタリ。
20140204205029.jpg

インター店店長の遠藤康郎さん(左)。
車で案内してくれた佐々木英喜さん(右)。
経営企画室長。
20140204205402.jpg

赤崎店店長の千田定一さんに、
震災の時の話を聞く。
20140205010817.JPG
千田さんは当時、
インター店の店長だった。

大船渡店店長の小野田謙さん。
20140204205417.jpg

夜の暗闇にともる仮設商店街。
20140205005430.jpg

その店舗の灯りに、
ほっとさせられる。
20140204205437.jpg

そこで会った衣料品店シュシュ社長の小牟礼忍さん。
マイヤOB。
20140204205342.jpg

その夜は、
一軒家で営むレストランで、
マイヤ幹部の皆さんと会食。
20140204205525.jpg
右から佐々木さん、副社長の金野栄一さん、
私の隣は㈱びはんコーポレーション専務の間瀬慶蔵さん、
米谷社長と、商人舎チーフエディターの渋木克久。

三陸の魚介類が食べきれないほど出てきた。
美味しかった、満足した。

ホテルに戻り、温泉に浸かり、
寝酒にビールを一杯。
20140204205542.jpg

夜が明けて今日は、再び、
佐々木さんにご案内いただいて
陸前高田へ。

昨日とはうって変わって、
岩手らしい極寒の中、
陸前高田の象徴「奇跡の一本松」へ。
20140204234702.jpg

その後ろに見える被災したユースホステル。
記録として残すことが決まっている。
20140204234906.jpg

そして何も残っていない市内を巡り、
仮設店舗として2011年8月に、
いち早く建てられたマイヤ滝の里店へ。
20140204235216.jpg

店長の大和田昌宏さんに、
当時のことや今のお客様のことを聞かせてもらった。
20140204235228.jpg

お礼に色紙にサイン。
20140204235508.jpg
プレハブの仮設事務所は、
手がかじかむほど寒い。

そんな中で仕事しているマイヤの皆さんに
心を込めて、メッセージを書いた。

「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」

震災からの立ち直りの際にも、
この言葉は大きな力を与えてくれる。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年02月03日(月曜日)

節分に商人舎Magazine&公式サイト改革と日本百貨店の「蛻変」

Everybody! Good Monday!
[2014vol5]

2014年第6週。
2月第2週です。

五指固く握れば拳寒の入
〈日経俳壇 いわき・坂本玄々〉

五本の指を固く握ると、
力強い拳(こぶし)となる。
そして、世は寒の入り。

「寒の入り」は小寒の日。
今年は1月5日だった。
この日から、寒中見舞いが出される。

そして小寒から節分までが「寒の内」、
つまり「寒中」。

寒中で一番寒いのが「大寒」。
今年は1月20日だった。
そして今日の節分をもって、
「寒の明け」という。

海底に雨はとどかず寒明ける
〈日経俳壇 武蔵野・高野公一〉

3・11の大津波で、
海底にさらわれた人々に、
雨は届かない。
そして3年目の今年も、
寒は明ける。

私はその寒明けの今日、
3・11の三陸へ。

そして明日は「立春」。

暦のうえでは、
明日から春。

今日の節分。
恵方巻き。

今週金曜日の7日から、
ロシアのソチで冬季オリンピック。

今週の販促企画は、
Weekly商人舎の日替り連載。

日曜日の9日は、
東京都知事選挙。

今朝、東京でもない横浜で、
NHKは都知事選の政見放送をやった。

関心は高い。

商人舎Magazineの、
Daily商人舎。
イオンモール
仙台市内東北大キャンパスを
220億円で落札

さらにWeekly商人舎では、
週刊特別企画の短期連載が、
先週から始まった。
惣菜の第一人者・林廣美の
消費増税直前対策①

さて商人舎関連のリニューアル3つ。
第1は、商人舎Magazineのリニューアル
その4つのリニューアル・ポイント。

①TOPページに「INFORMATION」欄をつくりました。
月刊『商人舎』編集部から読者の皆さまへ、
お知らせはここに表示されます。

②同じくTOPページの下部に、
「月刊商人舎magazine」
Facebookページのエリアをつくりました。

③Daily各記事にFacebookの
「いいね!」ボタンと「シェア」ボタンを設けました。

④Daily商人舎は、公開期間を過ぎたニュースも、
全文が読めるようになりました。
ただし氏名とメールアドレスの入力が必要です。

第2は、商人舎Magazineをスマホで見る人、
こちらにもfacebookのタイムラインが入りました。

紙の月刊『商人舎』が一段落すると、
網の商人舎Magazineの改革。

さらにさらに第3に、
この商人舎公式サイトも、
若干のリモデル。

右段上部、
Daily商人舎新着記事欄によって、
直接、アクセスできます。

是非是非、ご覧ください。

商人舎はいつも、
休む間もなく、
リニューアルを続けます。

こまかく、
きびしく、
しつこく、
なかよく。

今年一貫したスローガン。

よろしく。

最後に緊急募集。
20140130162135.png

ロンドン&バルセロナ研修ツアー。
4月10日から17日。

テスコのマルチ・フォーマット戦略
テスコ・コムとテスコ・ダイレクトのネットスーパー、
さらにダンハンビー社の威力によって、
CRM
でも世界最高峰。
プライベートブランドも世界のお手本。

こちらも多くのファンを捉まえている。対抗するウォルマート・アズダ
かつての王者セインズベリー、
高質スーパーマーケットウェイトローズ、
さらにマークス&スペンサー、ハロッズ。
ドイツから侵攻したアルディリドル

スーパーマーケットに関連する人々。
ロンドンを見ずしてそれを語ることはできない。

もうひとつはバルセロナ
ここではメルカド―ナ。
地元のエロスキディア、
隣国フランスから、
カルフールとオーシャン

サン・ジョセップの公設市場。

2014年現在、
ロンドン&バルセロナは、
ヨーロッパ随一のコース。

お早めのお申し込みを。

さて今日の最後は、
日経新聞社説。

社説欄で敢えて警告。
「百貨店の好調に慢心はないか」

百貨店の売上高は2年連続増加。
しかし2012年の16年ぶりのプラスは、
東日本大震災の反動。

2013年は株高による高額品の好調。

外的環境変化の要因で、
自主努力の成果ではない。

好調な店は大都市の大型店に限られる。

地方の百貨店、大都市の2番手以下の店は、
「あまり潤っていない」。

社説が指摘するのは、
百貨店の「消化仕入れ」体質。
商品の約7割が納入業者の在庫リスクで調達される。
これが偽ブランド販売や食材偽装問題となった。

社説は「独自の売場をつくる力」を要求する。
しかし私は新フォーマット開発こそ必須だと考える。
売場をつくることではない。

そのうえ私は、
「衰退業態の立地限定」論者だから、
二番手百貨店や地方百貨店には、
辛口だ。

現在の売場を変えて、
新しいニーズを掘り起こすことが、
無駄とは言わないが、
もっと根本的な「蛻変」が求められている。

蝉や蛇が、
姿を変えて「変態」する。
パラダイムの転換の時には、
企業や業態にはそれが求められる。
例えばアメリカのデイトン・ハドソンが、
ディスカウントストアのターゲットに「蛻変」した。
こんな破壊的イノベーションである。

アナログで踏み出す一歩冴返る 

〈日経俳壇 高知・谷脇萬明〉

こんな「蛻変」だって考えられることを、
付け加えておこう。

では、みなさん。
今週も。
Good Monday!

私は三陸から石巻です。

〈結城義晴〉

2014年02月02日(日曜日)

ジジとじゃん・けん・ぽん[日曜版2014vol5]

ジジです。
20140202192112.jpg

きょうは、すごく、
あたたかい。
20140202192137.jpg
春みたいです。

ユウキヨシハルのおとうさん、
ボクとあそんでくれるみたいです。
20140202192155.jpg

なに、するんですか?
20140202192245.jpg

「じゃんけんぽんは、
どう?

じゃあボクは、右手。
20140202193533.jpg

さいしょは、グー!
20140202193609.jpg

じゃん・けん・ぽん!
20140202193634.jpg
「わあ、おとうさんのかちだ!」

・・・・・・・・・。

「もういっかい?

さいしょは、グー!
じゃん・けん・ぽん!!
20140202193659.jpg

あいこで、しょっ!
20140202193723.jpg
「また、お父さんのかちだーっ。
うれしいっ!」

・・・・・・・なんか、
ボク、つまんない。

「まけてあげるから、
もいっかい、やろっ!?」

さいしょは、グー!
20140202193756.jpg

じゃんけん・ポン!
20140202193822.jpg
こんどは、ボクのかち?

ちょっと、うれしい。

もいっかい。

さいしょは、グー。
じゃん・けん・ぽん!
20140202193841.jpg
わあ、ボク、
また、かった。

・・・・・・・・でも、
なんだか、
つまんない。

ボクはグーしか、だしてないし!
20140202192215.jpg
じゃん・けん・ぽんって、
ボクには、むいてないみたいです。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年02月01日(土曜日)

2月商人舎標語「チェッカーさんにサービスしよう!」と関西経営統合

今日から2月。

㈱商人舎も今日から、
7年目。

よろしくお願いしたい。

2008年2月1日に、
会社設立。

その2008年の4月17日に、
商人舎発足の会。

その年の7月、
歴史的な第1回商人舎USA視察研修会。
以来、昨秋のスペシャルコースで、
都合、14回を数えた。

日本の流通小売業界でも、
有数のアメリカ研修会となった。

そして今年4月には、
初のヨーロッパ研修会。
ロンドン・バルセロナは、
おかげさまで大好評。

2008年の秋からは、
コーネル大学RMPジャパンがスタート。
私は副学長として、
2012年までこの産業内大学の基礎を築いた。

一方、2009年4月、
立教大学の社会人大学院教授に就任。
こちらも5年間勤め上げ、
F&Bマーケティングと、
サービスマーケティングの講座は好評で、
修士論文指導の結城ゼミも、
30人のマスターが育った。

2012年からは、
念願の商人舎ミドルマネジメント研修会開始。
今年6月3日・4日・5日の3日間は、
第5回となる。
すべてに上田惇生先生が出講してくださって、
これは類を見ない研修会だと自負している。

そして何よりも、
昨年4月には紙と網の融合で、
月刊『商人舎』と商人舎magazineを創刊。

今年はこのメディア確立に、
全力投球の所存。

商業の現代化と、
知識商人の養成を、
ミッションとしていることだけは変わらない。

しかし今後、自分が、
何を始めてしまうか、
自分でもわからない。

それが結城義晴と商人舎の本質。

あらためて、よろしくお願いしたい。
これからが本番だという気概だけは、
確かに自分のなかにある。

さて2月の初めに、
2月の商人舎標語。
チェッカーさんにサービスしよう!

セルフサービスはノーサービス。
接客サービスはベターサービス。
セルフサービスは易しく、
ヒューマンサービスは難しい。

こんな紋切り型の位置づけは、
20世紀的すぎる。

セルフサービスの現実を批判し、
ヒューマンサービスの理想を褒め称える。
反対にセルフサービスの理想を語るときには、
接客サービスの現実をこき下ろす。

こんなアンフェアな評価も、
また、極めて多い。

大衆消費社会が進んで、
少子高齢化の成熟社会がやってきた。
商品はあふれかえり、
業態間競争も激しくなるばかり。

そんな2014年のいま、
売場の高度なセルフサービスは、
チェックアウトのホスピタリティによって、
アウトスタンディングな仕組みとして完結する。

このときに一番大切なこと。
それは本部も店舗も、
みんなでチェッカーさんたちに、
サービスすることだ。

顧客にサービスする仕事についていない者が、
顧客にサービスする人にサービスする。
これが間接部門の顧客志向の本質だ。
サービス戦略の接点のマネジメントだ。

だから、みんなで、
チェッカーさんにサービスしよう。
お客様にサービスする人にサービスしよう。
チェッカーさんに心からの配慮をしよう。

Check-out Service革命をするときにも、
お店の立て直しのときにも、
それがスタートとなる。
間違いのない出発点となる。

チェッカーさんにサービスしよう。
チェッカーさんに心からの配慮をしよう。

〈月刊『商人舎』2月号巻頭言 Message of Februaryから〉

さて、今朝の朝日新聞『天声人語』。

ドナルド・キーンさんの言葉を紹介。
日本に帰化してくれた文学者。

「東京の街は明るい。
みなさん、東北を
忘れているのではないでしょうか」

2020年オリンピックが決まって、
それはそれでいいことだ。

しかし東北の震災被災地は、
まだまだ復旧にすら至っていない。

仮設住まいの人々、
仕事場のない人々、
福島原発の展望はない。

これから復興、振興へと、
階段を登らねばならない。

私は月曜日から、
大船渡・陸前高田、
そして石巻へ。

心からの共感を、
心からの支援を。

さてさて、日経新聞。
「地方スーパー、増税控え合従連衡」

イズミヤとH2Oリテイリングの経営統合。
「消費税率の引き上げと無縁ではない」と、
日経は断じる。

イオンとセブン&アイ・ホールディングスの流通2強。
その勢力拡大に押されて、
ローカルチェーンが揺れ動く。

生き残りをかけたM&Aの動きは急だ。

まず、イオン。
2011年、中四国のマルナカグループ買収。
2013年、ピーコックストアを傘下に入れ、
同年、ダイエー も子会社化。

セブン&アイ。
2013年夏以降、
北海道のダイイチ、
岡山県地盤の天満屋ストア。

一方、2013年10月、
アクシアルリテイリング発足。
新潟県と群馬県地盤の2社の連合。

今年1月31日、広島県地盤のイズミ、
北九州のスーパー大栄に約2割出資。

北海道のアークスには、
年商200億~300億円規模企業が、
経営統合の依頼案件を持ち込む。

そこにH2Oとイズミヤ。
イズミヤの林紀男会長の発言。
「両社の連携で関西市場を深掘りする」
百貨店と総合スーパー、食品スーパーの連携が、
イズミヤの関西深掘りにつながるのか。
何より、イズミヤの経営不振の数値が、
林さんのこの発言の軽さを表わしている。

イズミヤは四條晴也専務が、
3月1日付で社長昇格する人事を発表。

坂田俊博社長は取締役会長に就くが、
イズミヤのトップマネジメントこそ、
真摯に状況に立ち向かわねばならない。
それなくしては、
社員・従業員、取引先の納得は得られない。

東日本大震災の被災現場、
福島原発の影響下にある地域。

一時的な復興特需はあっただろうが、
将来への展望はまだない。

その中で、もがき苦しんでいる企業と比べると、
関西で経営統合される側の、
トップマネジメントの状況認識の甘さは、
自らの怠慢を映し出している。

〈結城義晴〉

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人
海外研修会
2026年USA研修会
ミドルマネジメント研修会
第18回 ミドルマネジメント研修会

東北関東大震災へのメッセージ

商人舎の新刊
前略お店さま

チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
2014年2月
« 1月 3月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728 
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.