結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年08月17日(水曜日)

銅メダル福原愛の「感謝」と「グローバリズムvsエゴイズム」

今夜は満月。
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美しい。

リオデジャネイロ五輪。
卓球女子団体銅メダル。
キャプテン福原愛。

シンガポールとの3位決定戦。
第1試合の先陣役。
先行されたが、追いついてフルゲーム、
しかし最後に競り負けた。

第2ゲームを石川佳純が順当に勝ち、
第3ゲームはダブルス。
15歳の伊藤美誠とのダブルスで、
相手のペアを圧倒した福原愛、27歳。

「神様はいるんだなと思った」

第4ゲームはその伊藤が、
世界4位の彭ティアンウェイを破って、
団体戦を勝利。
銅メダルを獲得。

福原のチームワーク主義。
「本当に足を引っ張ってばかりで……。
みんなに感謝しています」

福原愛の最後のコメント。
「今までで一番苦しい4年間で、
一番苦しいオリンピックでした」

泣けた。

しかし、おめでとう。

さてWebサイト商人舎magazine。
Weekly商人舎の週刊特別企画が始まった。
[短期集中連載]
首都圏最新店舗研究
その第1回は、
ライフ西小岩店
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商人舎の編集記者・廣川裕の取材・執筆。

今日から、3週連続でお届けする。
ご期待とご愛読をお願いする。

さて、日経Web刊の経営者ブログ。
伊藤忠前会長の丹羽宇一郎さん。
タイトルは、
台頭する「AMEGOISM」

現在の世界を取り巻く新しい「空気」を、
丹羽さんは表現する。
「ずばりエゴイズムです」

前提はグローバリゼーション。
それが広がったきっかけは、
1991年のソビエト連邦の崩壊。

グローバリゼーションは、
国際協調や自由貿易の枠組みに支えられた。

「国家も国民も、
他国との協調や貿易の中で成長し、
幸福を生み出してきた」

「以来、実に四半世紀にわたって
このグローバリズムが世界を席巻し、
世界もその成果に酔いしれてきた」

そしてグローバリゼーションの恩恵は、
この25年間、世界のGDPは4倍化した。

米国は3倍、中国は25倍。
日本も。

しかし、今、その潮目も大きく変わる。

グローバリズムの反対は、
ローカリズム。

「しかし私には、
ローカリズムがさらに先鋭化して
エゴイズムに発展しているように思えます」

背景にあるのが、
「グローバリズムの副作用」
というよりも反作用か。

増えた富が一部の富裕層に独占され、
貧富の格差が拡大し、
先進国の中間層ははく落した。

「それが既存の政党やリーダー、
富裕層への不満として爆発」

まず、米国大統領選。
ドナルド・トランプ共和党候補。
丹羽さんはこの現象を、
「AMEGOISM」という造語で表現する。

つまり「アメリカのエゴイズム」

英国のBrexitも同様。
「移民の流入を嫌がり、
貿易の利権だけは守りたいという、
これまた身勝手な理屈から出た産物です」
これは「BREGOISM」

さらに「中国の振る舞いも
エゴイズムの塊のようなものです。
自分に都合のいい主張ばかりを
繰り返しています」
こちらは「CHEGOISM」

「日本だってこの流れに
無関係だとは思えません」

「大規模な金融緩和などで自国通貨を下げ、
貿易を伸ばそうとする取り組みを始めたのも
ほかでもなく日本です」

そこで丹羽さんの考察。

アンチグローバリズムという人々の不満は、
ポピュリズムによって吸収され、
エゴイズムとして世界に牙をむく。

丹羽さんの結論は、
「先進国・主要国が
エゴイストの集団になってしまえば
世界の安定した成長も平和も
あったものではありません」

つまり「エゴイストであってはならない」

グローバリズムに恩恵を受けた。
EUがそれだし、TPPも、
そのグローバリズムの典型だ。

しかし、グローバリズムの副作用・反作用。

それがローカリズムを通り越して、
エゴイズムに至った。

Think Global, 
Act Local!
Without Egoism.

グローバリズムのメリットを享受し、
ローカリズムの良さも堅持する。
しかしエゴイズムは避ける。

私の言い方ならば、
コモディティはグローバリズム、
ノンコモディティはローカリズム。
どちらも必要だし、どちらも重要だ。

両者の実現こそが、
生活の経済性や機能性と、
暮らしの個性化、多様化とを、
われわれに与えてくれる。

ビジネスにおいても、
商売においても、
ここにエゴイズムの儲け主義が出てくると、
ダメなんだろうな。

福原愛のように、
「みんなに感謝しています」でないといけない。

エゴイズムに決定的に欠けるものは、
愛と感謝である。

〈結城義晴〉

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