結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年04月03日(月曜日)

「もったいない、ありがたい」と〈こども〉と〈もと こども〉 

Everybody! Good Monday!
[2017vol14]

2017年第14週にして、
4月第2週と相成りました。

東京では早くも満開宣言。
上野の杜や千鳥ヶ淵はすごいだろうな。

ちょうど朝日俳壇からぴったりの一句。

これよりは空を染めあげ初桜   
〈東京都・丹羽ひろ子〉

東京は今週が花見のピークです。
横浜は今週末。
楽しみです。

日本のプロ野球は、
先週金曜日に開幕。

アメリカ大リーグは今日、
ペナントレースが始まった。
トロピカーナフィールド。
DSCN9950.JPG-7
ニューヨーク・ヤンキースと、
タンパベイ・レイズの対戦。

プレイボールの前に、
アメリカ国家斉唱。  DSCN9958.JPG-7

田中将大投手も、
神妙に聞いている。DSCN9956.JPG-7

大きな星条旗が、
外野のフィールドに広げられて、
いよいよ、スタートです。
DSCN9960.JPG-7
しかし開幕先発した田中、
2回2/3を投げて7失点。
見事にノックアウトされて、
3対7で敗戦。

ラリー・ロスチャイルド投手コーチ。
「こういうこともある。彼も人間なんだ」
優しいねえ。

頑張れ。

さて、4月の商人舎標語。
月刊商人舎4月号の[Message of April]

もったいない、ありがたい。

「売れない」のではない。
「売っていない」のだ。
「売り損なっている」のだ。

鈴木敏文さんが言い、
故緒方知行さんが追従した。
これは機会損失撲滅の本質を突いた。

だからセブン-イレブンは、
加盟店とスーパーバイザーに徹底した。
「売れ筋でロスを出せ!」

しかし残念ながらこの時代は終わった。
値下げロス・廃棄ロスと機会ロスは、
本来、二律背反の関係にあるからだ。

だから戦略的に、組織的に、
もう1人、もう1品、もう1円の改善、
そしてもう1パーセントの努力。

フィリップ・コトラーが読み切った、
マーケティング1.0は、
製品中心の時代だった。

マーケティング2.0は、
消費者志向の時代で、
売り手市場から買い手市場に移行した。

そしてマーケティング3.0の今は、
価値共創の時代である。
ソーシャルマーケティングの時代である。

「売れない」のではない。
「もったいない」が足りないし、
「ありがたい」が少ないのだ。
〈結城義晴〉

「もったいない、ありがたい」
今月もよろしく。

さてさて、4月1日の土曜日。
各社ともに入社式。

イオンは「イオン入社歓迎の集い」を開催。
グループ企業約60社約3700名が、
幕張メッセ国際展示場ホールに参集。

一方のセブン&アイ・ホールディングス。
一足先に3月16日に合同入社式を開催。
グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール。

新社会人はグループ22社1215名。
セブン-イレブン467名、
イトーヨーカ堂133名、
ヨークベニマル169名、
ヨークマート112名、
そごう西武64名。

ファーストリテイリング。
4日の入社式で、さらに早かった。
傘下企業4社の国内採用約900人。
うち、522人が出席した。
柳井正会長兼社長のメッセージ。
「世界の国や文化など様々な壁を越え、
人に負けない強みをつけてもらいたい」

みんな、頑張ってほしい。
歓迎しますよ。

朝日新聞一面「折々のことば」
第713回。
鷲田清一さん編著。

よのなかは
〈こども〉と
〈もと こども〉で 
できている
(富安陽子の絵本「もと こども」から)

「元はみな子どもであった。
どんな子どももいつかは
元子どもになる」

経営者や人事部長を大人として、
新入社員を子どもとしても、
元はみな子どもだった。

「というか、人はおとなになっても
内に子どもを宿している」

そうそう、内に子どもを宿している。

岡田元也さんも、
柳井正さんも、
よく知っているけど、
子どもらしさを内側に宿している。

もちろん結城義晴も。

「どどっと感動する力、
凄まじい好奇心と集中力、
微細な変化を
見逃さない感覚のアンテナは、
芸術や科学に必要な資質でもある」

そして商売や仕事にも。

「干からびた成熟ではなく、
ぐじゅぐじゅの未熟が大事。
これが文化を突き動かす」

これが社会を突き動かす。
仕事の壁を突き破る。

初蝶のふはふはふはと切字なし  
〈同 白井市・酒井康正〉

(大串章選評)
上五中七は月並みだが、
下五「切字(きれじ)なし」が
言いえて妙。
俳人ならではの発見と言える。

新入社員もいまは、
ふわふわふわかもしれない。
それでもいいんですよ。

人生に可もなく不可もなく朧(おぼろ)   
〈同 彦根市・大久保樹〉

(稲畑汀子選評)生きてきた人生に、
可も不可もないと言える幸せ。
朧という季題が代弁している。

しかし「可もなく不可もなし」は、
たとえ幸せであっても、
新入社員に今、目指してほしくはない。
私は、そう思う。

「可もなく不可もなく」ではなくて、
「もったいない、ありがたい」

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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