結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年04月06日(木曜日)

フジ尾崎英雄「ミカンの教え」と狭い世界の「知性」

横浜で満開宣言、
桜の季節真っ盛り。
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そして決算発表の季節も、
やってきた。

今日はセブン&アイ・ホールディングス、
それから沖縄のサンエー。

サンエーの経常利益率8.5%は、
スーパーマーケット業態企業として、
すごいの一言。

一方、セブン&アイの決算発表の席上、
井阪隆一社長が大(?)ニュースを披露。

2017年2月期連結決算は、
経常利益3644億円。
前期比4.1%増の6期連続最高益。

この面では責任を果たした。
しかし当期純利益は39.9%の減少。

イトーヨーカ堂とそごう西武の閉鎖で、
特別損失を計上して減益。

ニュースのひとつは、
米国Sunoco LP社の買収。
ガソリンスタンド&コンビニ経営の会社。

投資額は3660億円。

「投資を回収してあまりあるものになる」
胸を張ったが、さて。

現在、北米では、
8707店舗のセブン-イレブンを展開中。
社名はセブン-イレブン・インク。

それにSunoco LPの1108店舗が加わる。
「2019年までに1万店」の目安を掲げるが、
コンビニの収益性を高めるのは難しい。

ニュースのもうひとつは、
日本のセブン-イレブンの加盟店チャージを
9月1日から1%引き下げる。

これはフランチャイジーの、
人手不足への応援だろうか、
ご褒美だろうか。

いつも私は考える。
鈴木敏文さんだったら、
この意思決定、
するだろうか。

もちろん鈴木さんは前CEO。

井阪さんもそう考えるだろう。
そして自分らしい判断をするのだろう。

今日は商人舎magazineの、
Web会議。
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人数はちょっと少なかったが、
どんどん進む。

その商人舎magazine。
Daily商人舎。

セブン&アイニュース|
営業収益5兆8356億▲3.5%、減収増益の最高益更新
セブン&アイニュース|
セブン‐イレブンが加盟店チャージ1%特別減額
セブン&アイニュース|
米Sunoco LP社からコンビニ&ガソリン事業取得

ここまではセブン&アイの決算ニュース。

サンエーニュース|
売上高1802億円3.7%増・経常利益率8.5%
西松屋チェーンニュース|
売上高1363億円、営業利益33.2%増で高収益を達成
しまむらニュース|
2017年2月期決算は売上高5655億円と23%の増益
オークワニュース|
年商2684億円で微増収増益なるも経常利益率1.2%
ビックカメラニュース|
ビットコイン決済サービスを旗艦店2店舗で試験導入

さて、日経新聞最終面「交遊抄」
尾崎英雄さんが、
大沢一彦さんとの交遊を書いた。
尾崎さんは四国の(株)フジ社長。
大沢さんは、
日本食研ホールディングス会長。

タイトルは、
「ミカンの教え」

二人が出会ったのが、2006年、
愛媛県内の異業種交流会。

大沢さんは工場を宮殿型にしたり、
社内結婚を推奨したり。
ユニークな取り組みをする経営者。

「すべて平均点ではダメ。
一芸や得意技を持つ社員や企業の方が
面白いし、目を引く」

大沢さんからある時、聞かれた。
「フジではミカンを
どのくらい売っているのか」

尾崎さんは謙遜を含めて、
「大したことないですよ」

大沢さん、尻をたたく。
「愛媛のミカンこそ、
愛媛のスーパーが
あらゆるやり方で日本一を目指して
積極的に売るべきではないのか」

いいねえ。

「地元の産品を大事に扱うという
地域企業の基本を改めて痛感した。
今でいう『地方創生』企業版だ」

それから、大沢さんの健康の考え方。
「経営者は睡眠が大事。
私は眠くなったら
仕事の途中でも家で仮眠する」

フジは2代続けて現職で社長を失った。
「私たちには身に染みる言葉だった」

尾崎さんのこの率直さ、
いいねえ。

最後に昨日の「ほぼ日」
糸井重里の巻頭言。

「どんな人でも、たいていは
『せまい世界』にいる」

「ほんとうは、
世界というのは無限に広くて、
そんな広さはとうてい
把握できるわけもないので、
業界だとか、地元だとか、
親戚だとか、趣味の世界だとか、
じぶんの生きる範囲をなんとなく決めて、
そこを中心にして、
『世界』だと決めているのだと思う」

鶏口となるも牛後となるなかれ。
こんな言葉もある。
しかし、しかし。
「『せまい世界』には、
そこなりの秩序だとか規則がある。
そして、知らず知らずのうちに
『偉さの階層』とか
『上下関係』というものができる」

糸井もこのあたりまでは、
文句を言うつもりもないらしい。

しかしその先に、
「も少し『知性』を、
と考えるのだ」

ここがいいね。

「知性」です。

「まず、じぶんたちが
『せまい世界』にいるということ。
つまり、ほんとは、
世界というものはもっと広くて、
その広いところで
生きるのはむつかしいから、
当面の適当な居心地を優先して、
『せまい世界』にいるんだと、
知っていたいものだ」

これは、小売りサービス業の人たちに、
本当に必要な「知性」だと思う。

柳井正さんは、だから、
いつもいつも、
「広い世界」を見つめている。

「それこそ業界だとか、
地元だとか、趣味の世界だとかは、
小さな一部分にしかすぎない
『せまい世界』なんだと、
こころに留めておかなくては
いけないと思うのだ」

「そして、その『せまい世界』での
親分だの子分だの、上だの下だの、
たいしたものだのというのも、
広い世界から見たら
なんでもない屁みたいなものだ」

その通り。

「『井の中の蛙』が、
ふんぞり返っていたり、
『コップの中の嵐』を
世界の大問題のつもりでいたら、
『せまい世界』は、
貧しく惨めになっていくだけだろう」

「『せまい世界』の
居心地よさと同時に、
その硬直しやすさと、
息苦しさについて、
いつでも感じていなきゃ
いけないなぁと思ってきた」

愛媛のスーパーが、
日本一愛媛のミカンを売る。
これだって狭い世界を開くこと。

「開こう」
「風を入れよう」
大事なことだ。

「田舎芝居の座長は、
小屋の換気が大きな仕事だよ」

小売業の社長や専務、幹部、
サービス業のそんな人たち。

「会社の換気」が大きな仕事。
忘れてはいけない。
「狭い世界の知性」も。

〈結城義晴〉

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